Lenovo Ideapad S540(15)ゲーミングエディションレビュー
Lenovo Ideapad S540(15)ゲーミングエディション。機材貸出:レノボジャパン
Lenovo Ideapad S540(15)ゲーミングエディションは、15.6インチで重さがわずか約1.8kgの軽量なゲーミングノートPCです。NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Designを搭載し、様々なゲームをプレイすることができます。
シンプルでスタイリッシュなデザインなので、いろいろな場面に馴染んで気軽に使うことができます。
CPUとグラフィックスが強化されていますが、お手頃な価格設定になっていて、最安で9万円台から、そしてOfficeが搭載されても13万円台となっていて、とてもリーズナブルな製品です。
実際にLenovo Ideapad S540(15)を使用してみましたので、レビューをご紹介します。
当製品は販売終了しました。
現在販売されているLenovoのノートパソコンのレビューは、こちらの記事をご参照ください。
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爽やかなデザインの薄くて軽いゲーミングノートパソコン
最近のゲーミングノートパソコンは薄くなったとはいえ、モバイルノートPCほど薄くはないのですが、Lenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションは一見すると、普通のノートパソコンかと思うくらい薄くできています。
しかも、重さが約1.8kgととても軽いです。ゲーミングノートパソコンで2kg以下というのはスゴイです。自宅の中で気軽に場所を変えてゲームをプレイできますし、外に持ち出してゲームをプレイするという使い方もできてしまいます。
大きさは15.6インチで、A4ノートよりも大きくなります。一般的な15.6インチノートPCと変わりません。
デザインはシンプルでスタイリッシュです。天板にはLenovoのロゴが隅の方にあるだけで、とてもシンプルです。素材はアルミニウムで質感も良く、指紋がつきにくいです。
本体が薄くできているので、スタイリッシュに見えます。
キーボードはシルバーのパームレスト(手を置くところ)とダークグレーのキー、でまとめられています。
ゲームができるノートパソコンとして販売されていますが、デザインが良いのはうれしいですね。爽やかにゲームをプレイできそうです。
別の言い方をすると、ゲーミングノートPCっぽくないとも言えます。ゲームをしたいけど、なるべくスタンダードなデザインのものが欲しいという人には、良い選択肢になるでしょう。初めてゲーミングノートPCを買うというような場合にも、最初の1台として良いでしょう。
また、この下で解説しているように、CPUやグラフィックスが高い性能を示すので、ゲーム以外の作業もサクサクと高速に処理してくれます。
NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Designを搭載
Lenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションは、最新のグラフィックス(GPU)であるNVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Designを搭載することができます。
GeForce RTX 20XXシリーズほどの高い性能はありませんが、軽量級~中程度の重さのゲームをプレイすることができます。プレイできるタイトルも多く、いろいろと遊べるでしょう。がっつりゲームをプレイする人には向かないかもしれませんが、趣味でゲームを楽しんでみたい、これからゲームをやってみたいなと言う人には最適です。
CPUは一般的なノートPC用のものを搭載しているが、高い性能を発揮
CPUはインテル製のCore i5-8265UまたはCore i7-8565Uを選択することができます。ゲーミングノートPCではHシリーズのCPU(Core i7-9750Hなど)を搭載しているものが多いのですが、Lenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションでは、一般的なノートPCに搭載されることが多いUシリーズのCPUが搭載されています。
レビューする前に性能的にはどうなんだろう?と気になっていたのですが、CPUの性能を測定してみたところ、下のグラフのように、一般的なノートPCに搭載されているCore i7-8565Uよりも約40%程度高い性能を示しました。かなり高い性能を発揮します。
もちろん、多くのゲーミングノートPCに搭載されるCore i7-9750Hよりは性能は低いのですが、それでも一般的なノートPCと比較するととても高い性能を発揮します。
ゲーミング用途で使わない場合でも、とても良いパフォーマンスを発揮するのではないかと思います。
ゲームはどれくらい快適にプレイできる?
実際にベンチマークソフトを使って、ゲームがどれくらい快適にプレイできるか性能を評価してみました。以下にその結果をご紹介します。
結論から言うと、軽量~中程度の重さのゲームであれば快適にプレイすることができ、重量級のゲームであれば画質や解像度を下げればプレイできます。グラフィックスがしっかりと搭載されているので、幅広いゲームタイトルをプレイできそうです。
今回のレビューで使用したLenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションの仕様は以下の通りです。
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-8565U
メモリ: 12GB
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Design
ディスプレイ:フルHD (解像度:1920 x 1080)
CPU: Core i7-8565U
メモリ: 12GB
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Design
ディスプレイ:フルHD (解像度:1920 x 1080)
軽量級のゲーム
まず、ドラゴンクエストです。軽量級のゲームになります。
画質を最高品質で解像度をフルHD(1920×1080)の設定で、16030のスコア(すごく快適)となりました。余裕の快適さです。軽量級のゲームであれば、解像度や画質を高めに設定してもとても快適にプレイできるでしょう。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
最高品質 | 1920 × 1080 | 16030 | すごく快適 |
中程度の重さのゲーム
続いて、ファイナルファンタジーXIV 紅蓮の解放者です。中程度の重さのゲームになります。
グラフィックス設定を高品質、解像度を1920×1080にするとスコアは11172(非常に快適)で、平均フレームレートも76.3fpsと高い値となりました。とても快適にプレイすることができるでしょう。
解像度は1920×1080のままで、グラフィックス設定を最高品質に設定すると、スコアが8169(非常に快適)で、平均フレームレートは55.4fpsとなりました。60fpsを少し下回りましたので、最高画質でのプレイもできなくはないのですが、ゲームタイトルやゲーム中のシーンによっては動きがもたつくことがあるかもしれません。
とはいえ、中程度の重さのゲームにおいて、画質や解像度をある程度高めに設定しても快適にプレイできることがわかりました。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 | 平均fps |
---|---|---|---|---|
最高品質 | 1920 × 1080 | 8169 | 非常に快適 | 55.4 |
高品質 (ノートPC) |
1920 × 1080 | 11172 | 非常に快適 | 76.3 |
標準品質 | 1920 × 1080 | 13238 | 非常に快適 | 93.4 |
重量級のゲーム
最後に、重量級のゲームであるファイナルファンタジーXVです。
グラフィックス設定を軽量品質、解像度を1920×1080にすると、スコアは6238(快適)で、平均フレームレートは62.1psとなりました。60fpsを超えているので、快適にプレイできるでしょう。
解像度はそのままで、グラフィックス設定を標準品質にすると、スコアは4578(やや快適)で、平均フレームレートは44.9fpsとなりました。画質を高くすると、重たいと感じる場面があるかもしれません。
重量級のゲームについては、高い画質では重くなる場合があるかもしれませんが、画質や解像度を下げることで快適にプレイできるでしょう。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 | 平均fps |
---|---|---|---|---|
標準品質 | 1920 × 1080 | 4578 | やや快適 | 44.9 |
軽量品質 | 1920 × 1080 | 6238 | 快適 | 62.1 |
標準品質 | 1280 × 720 | 7416 | 快適 | 73.6 |
軽量品質 | 1280 × 720 | 8919 | 快適 | 89.0 |
ディスプレイ
Lenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションのディスプレイは、ナローベゼル(ディスプレイのフレーム幅が細い)となっています。見た目的にスッキリしているだけでなく、本体のサイズがコンパクトになって軽量化されます。
ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzです。144Hzに対応したものはラインナップされていません。
ディスプレイの解像度は1920×1080(フルHD)です。WQHDやUHD(4K)のものはありません。
IPS液晶となっているので、上や横からなど、角度を変えて見ても色合いや明るさが変化することなくとても見やすいです。
キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。右上に電源ボタンが搭載され、右下に指紋センサーが搭載されています。
キーボードの左側と右側のそれぞれをご紹介します。
アルファベットキーや数字キー、半角全角切り替えキー、Enterキーなどは十分な大きさがあり使いやすいです。ただ、Backspaceキーと「\」がくっついていて、しかも「\」キーが少し小さくなっています。実際に試したところ、Backspaceキーは押し間違えることはなかったのですが、「\」キーを押す場合は見て確認しながら押すことになると思います。
テンキーが搭載されています。金額などの数字の入力に重宝しそうです。
タッチパッドです。タッチパッドの周縁部が見る角度によってキラリと光ります。さりげないこだわりが感じられます。
指紋センサーを搭載し、ワンタッチログインと高いセキュリティを実現
キーボードの中央上部にある電源ボタンは、指紋センサーも兼ねています。ワンタッチでログインできるので、パスワードの入力を省くことができ便利です。
また、他人が勝手にPCを使うのを防止できるので、大事なデータや見られたくない情報を保存しておいても安心です。高いセキュリティを実現することができます。
カメラシャッターを搭載し、カメラを通した盗み見をされる心配がない
ディスプレイ上部にはカメラが搭載されています。カメラがあると覗かれているような気になる人がいるかもしれませんが、カメラシャッターが搭載されているので手動で閉じてあげると、撮影をすることが完全にできなくなります。
カメラを乗っ取って、PCを操作している人の情報を盗み見るビジュアルハッキングをするウィルスも出現していますので、このような機能があると安心です。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なインターフェースは以下のようになっています。
HDMIポート、SDカードスロット、USB3.0ポート×2、USB Type-Cポート×1です。
標準サイズのUSBポートが2つ搭載され、しかもUSB Type-CポートもあるのでUSB機器との接続は問題ありません。複数のUSB機器を同時に使うのも大丈夫です。
光学ドライブ(DVDドライブ)は搭載されていません。必要であれば外付けのものをご用意ください。
SDカードスロットはフルサイズのSDカードに対応しています。micro SDカードも変換アダプターを使えば挿すことができます。ただ、SDカードは奥まで入るというわけではなく、途中までしか入りません。作業中はひっかけないように気をつけましょう。
静音性の確認
ネットや動画鑑賞など、負荷がかからない処理をしているときは静かです。
CPUに負荷がかかる処理をすると動作音は大きくなりました。ただし、一般的なノートPCと比較すると静かです。快適に使えると思います。
また、ゲームプレイ時など、グラフィックスの使用率が上がっても動作音は大きくなりました。こちらの方がCPU単体で負荷をかけた時よりも大きくなります。ただ、一般的なノートPCでCPUに負荷をかけたときと比較しても、若干大きいくらいです。大きな影響はないと思います。
測定項目 | 測定値 |
---|---|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db |
動画閲覧時 (フルHD動画視聴) |
28~29db |
CPU 80%使用時 | 35~36db |
ファイナルファンタジー紅蓮の解放者ベンチマークループ再生 (CPU:30~60%、 GPU:40~60%) |
39~42db |
性能と仕様
Lenovo Ideapad S540(15) の仕様と性能を確認してみましょう。
ゲーミングエディション | 一般モデル | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | |
CPU | Core i5-8265U Core i7-8565U |
Core i3-8145U Core i5-8265U Core i7-8565U Core i3-10110U Core i5-10210U Core i7-10510U |
メモリー | 8GB / 12GB | 4GB / 8GB / 12GB |
ストレージ | SSD 512GB / 1TB | SSD 256GB / 512GB / 1TB |
無線LAN | ○ | |
有線LAN | - | |
光学ドライブ | - | |
SDカードスロット | 〇 | |
HDMI | 〇 | |
USBポート | USB3.0 × 2 USB Type-C × 1 |
|
ディスプレイ | Full HD IPS液晶(1920x1080) 光沢なし |
|
サイズ | 15.6インチ | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 | Intel UHD 620 |
重さ | 1.78kg | |
Officeソフト | Microsoft Office Home and Business 選択可能 |
|
バッテリー持続時間 | 約16.9時間 |
今回のレビューで使用したLenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションの仕様は以下の通りです。
OS:Windows 10 Home
CPU: Core i7-8565U
メモリ: 12GB
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Design
CPU: Core i7-8565U
メモリ: 12GB
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Design
Lenovo Ideapad S540(15) には本レビューで紹介しているゲーミングエディションと、一般的な性能を持ったモデルとがラインナップされています。
一般的な性能を持ったモデルのレビューは、以下で紹介していますので参考にしてください。Lenovo Ideapad S540(15)レビュー
ゲーミングエディションでは、CPUにCore i5-8265U、Core i7-8565Uを選択することができます。メモリは8GBまたは12GBとなります。CPUの性能については、実際に性能を計測してみると、一般的なノートパソコンに搭載しているものよりも高い数値を示しました。ゲーミングエディションということで、性能面のチューニングがされていて高パフォーマンスが発揮できるようになっていると思われます。
グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Designが搭載されています。
デザイン面やインターフェースなどは、一般モデルとほぼ同じです。
以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUのベンチマーク
CPUの性能は771cbとなりました。通常のノートPCによく搭載されているCore i7-8565Uは570cb前後の値を示すので、約40%ほど高い性能を持っていることがわかります。
[CINEBENCH R15で測定]
ストレージのベンチマーク
SSDのアクセス速度を計測しました。非常に高速なアクセスが可能です。とても快適に使えるでしょう。
[CrystalDiskMarkで測定]
グラフィックスのベンチマーク
グラフィックスの性能を別のソフト(3DMark)を使って測定しました。NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q Designが搭載されているので、高い値となりました。ゲームなど、DirectXを使ったソフトウェアが軽快に動作するでしょう。
各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Time Spy | DirectX 12 | 3407 |
Fire Strike | DirectX 11 | 7430 |
Sky Diver | DirectX 11 | 23737 |
Cloud Gate | DirectX 10 | 22977 |
外観の確認
Lenovo Ideapad S540(15) ゲーミングエディションの外観を確認してみましょう。
天板部分です。右隅にLenovoのロゴが刻印されている以外、とてもシンプルなデザインです。余分なものが何もない分、様々な部屋にマッチしそうです。
ディスプレイを開いて前から見たところです。
キーボードです。
後ろ側から見たところです。
本体の底面です。
ACアダプターです。ゲーミングPCですが、アダプターは意外と小さいです。CPUがUシリーズのもので消費電力が小さいからなのかもしれません。
本体左側面です。
本体右側面です。
本体手前側です。
本体背面部です。
まとめ
Lenovo Ideapad S540(15)ゲーミングエディションはしっかりゲームがプレイできる上に、薄型で軽いノートパソコンです。
シンプルでスタイリッシュなデザインなので、普段使いにも良い感じです。ゲーミングPCっぽくないのにゲームができるPCを求めている人には、とても良い選択肢です。
同じCPUを搭載した他のノートPCと比べて性能が高いのもうれしいポイントです。幅広い用途に活用することができます。
このスペックで、9万円台からラインナップされているのはとてもお得感があります。Officeがついても最大で13万円台で購入できます。
当製品は販売終了しました。
現在販売されているLenovoのノートパソコンのレビューは、こちらの記事をご参照ください。
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この記事を書いた人
石川 |
著者の詳細はこちら
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