大学生のノートパソコンに最適なCPUは何?


ノートパソコンの性能を決める大事な要素の1つがCPUになります。CPUの性能が高いとサクサク快適に動きますし、逆に性能が低いと動作が遅くてイライラする、ということにもなりかねません。

パソコンを購入するときには、必ずCPUを見て判断する必要がありますが、「なんだか難しそう」と思うことはないでしょうか?このページでは、CPUの選び方をご紹介したいと思います。



CPUの種類をまずは知っておこう


パソコンを購入するときに見ておく必要があるものの1つとしてCPUがあります。ぱっと見ると難しい英語が並んでいるように見えますが、実は種類は限られています。これらを分類すると以下のような表になります。表の上の方ほど高性能なCPUになります。


 クラス CPU例  説明
ハイスペック Core i7-8750H
Core i7-7700HQ
など
高機能、高価格
デスクトップPC並みの性能
末尾に「H」や「HQ」など「H」を含むもの
一般向け Core i7-8550U
Core i5-8250U
Core i3-8100U
など
スタンダード
製品数が多い
末尾に「U」がつくもの
モバイル向け Core i7-7Y75
Core i5-7Y54
Core m3-7Y30
など
省電力
性能は抑えめ
「Y」や「m」が含まれるもの
廉価版 Celeron
Pentium 
低性能
低価格


CPUの詳しい見方については、わかりやすい!CPUの表記の見方のページで解説していますので、興味のある方はそちらもご参照ください。






一般向けのCPUであれば性能も十分でバランス良く対応できる


Core i7-8550UやCore i5-8250Uなど、末尾に「U」がついているCPUは一般向けのノートパソコンに搭載されています。持ち運びに便利な小型で軽量なノートパソコンから、15.6インチサイズの自宅でしっかり使うタイプのノートパソコンまで、幅広い製品に採用されています。


性能は十分に高く、とても快適に使うことができるでしょう。しっかりとした性能のものを選べば、大学の4年間だけでなく就職してからもしっかりと使い続けられます。


普通にレポートを書いたり、ネットやメールを楽しみたい人、だけど今後どんな使い方をするかもわからないから、いざという場面でも対応できるようにしておきたい、というような場合には一般向けのクラスのCPUを選択しておけば無難にこなすことができるでしょう。日常生活においても、卒論作成時においても快適に使うことができるのではないかと思います。


実際、私も大学の時に購入したのはこの一般向けのパソコンでした。卒業研究の時はたくさんのデータを採取してそれを統計解析ソフトに入れて分析し、グラフを書いたり分析したりしました。最終的にそのグラフや分析結果をWordに張り付けて卒論を書き、研究室内でPowerPointを使ってプレゼンをするといったことをやりましたが、ストレスを感じることなく使うことができました。


一般的な使い方が想定される場合は、このクラスのCPUが無難な選択になると思います。


ただ、画像や動画の高度な編集作業、ゲームなどパソコンに高い負荷がかかるような場合であれば、一般向けのCPUでは動作が遅くなったり、処理がなかなか終わらなかったりしてストレスを感じてしまうかもしれません。


また、理系の中でもシミュレーションを実行したり、実行完了まで時間のかかるプログラムを走らせる、3DCADなどの負荷のかかるような作業をするのにも性能は足りません。







ハイスペックCPUは価格は高くなるが高性能


ハイスペッククラスに分類されるCPUは、Core i7-8750HやCore i7-7700HQなど、表記の一番最後に「H」の文字が含まれるものが該当します。


このクラスのCPUはデスクトップPC並みの性能を持っていて、非常に高速に動作し高い性能を発揮してくれます。速い処理スピードが必要であったり、動作が重くなるような処理を行うのであればこのCPUを選択した方が良いでしょう。しかし、その分価格も高くなります。


画像や動画の処理、ゲームなどの負荷がかかるような処理をしたい人であれば、このクラスのCPUを選択しておけば快適に使い続けることができるでしょう。


デザイン系の人や工学・理学系の人で動画や画像処理を行うことが考えられるような場合であったり、数値解析や情報処理、プログラミング、シミュレーションといったCPUに負荷がかかったり、処理の完了までに時間を要するような作業を行うような人、さらに家でゲームを楽しみたいような人におすすめのCPUと言えます。






モバイル向けCPUはライトな使い方をする人向け


モバイル向けのCPUは Core i5-7Y54やCore m3-7Y30など、表記中にmやYなどが含まれているものが該当します。


このタイプのCPUは、外に持ち運んで使うことを想定したノートパソコンに搭載されていることが多いです。モバイル向けのCPUを搭載したノートPCは省電力で動作するため、バッテリーだけで駆動する時間が長くなります。また、発熱量も抑えられるので、ノートパソコンにファンを搭載しなくてもよくなり、非常に静かに使うことができるというのが大きな特徴です。


重い処理をすることは想定されていないので、性能面では一般向けCPUよりもやや劣りますが、インターネットやメール、SNS、Officeソフトを使ったレポートや書類作成などの軽めの処理には十分な性能を発揮します。ライトな使い方が中心になるのであれば、とても良いCPUになるでしょう。大学生では文系向きのCPUと言えます。




安さで選ぶなら廉価版クラス


廉価版クラスのCPUはCeleronやPentiumなどになります。ハイスペックや一般向けのものに比べて価格は下がりますので、安さ重視で選ぶならこのクラスが良いでしょう。


負荷のかかる処理をしないといった場合や、文系の人でそれほどパソコンを使うことがないというような場合にはこのクラスのCPUでも問題ないと思います。





CPUはどうやって選ぶ?


今販売されているノートパソコンの多くはインテル社製のCPUが搭載されています。そのため、選択肢としてCore i7, i5, i3, Celeron, Pentiumの中から選ぶことになります。


CPUの選び方はまず、どんな使い方をするかを考えます。レポートを書いてネットとメールぐらいの使い方なのか、持ち運んで使いたいのか、それともレポートも書いて趣味でも使えて、さらに他にもいろいろ幅広く使えるものなのか、というようにパソコンの使い道を考えてみます。


大学生の使用用途で比較するノートパソコンの性能のページで、大学の学業用途ならびにプライベートでの使用場面ごとに必要なスペックを紹介していますのでそれを参考にしてみてください。使い方が決まれば、CPUの型は自然と決まってきます。





理系におすすめのCPUとその理由


理系では4年生進級時や修士課程で研究生活を送ることになります。研究室に所属しテーマに沿って研究活動を行います。研究室のテーマによりますが、理系の研究ではコンピューターのパワーを必要とする処理が多いです。


たとえば、実験で得られたデータを用いてグラフを書いたり、研究の進捗発表に必要なレポートの作成や、論文の輪読会の発表原稿を作ることが挙げられます。


これらの処理は比較的軽いのですが、論文を読みながらわからないことをネットで調べたり、レポートを作成したりするなど、多くの作業を並行して進めることがとてもよくあります。


ほかにも、たとえば、プログラムを書いて演算処理やシミュレーションを行ったり、実験で得られた画像を解析したり、専用のソフトで解析を行ったりします。これらの作業は比較的負荷のかかるものになります。


このため、理系の場合は、ある程度処理性能の高いCPUを選択しておく必要があります。現在販売されているノートパソコンで、理系におすすめのCPUは以下のものになります。


理系におすすめのCPU・一般向け(Uシリーズ)
 Core i5-8250U / Core i5-8265U / Core i5-7200U
 Core i7-8550U / Core i7-8565U / Core i7-7500U

・ハイスペック(Hシリーズ)
 Core i7-8750H / Core i5-8300H
 Core i7-7700HQ



一般向けCPUの場合はCore i5またはCore i7から選ぶと良いでしょう。一般向けCPUでもCore i3やモバイル向けのCPUでは性能不足です。


負荷がかかると、性能が低いCPUだとそれだけ時間がかかってしまうことになります。では、具体的にはどれくらいなのでしょうか。


CPUの性能比較表でもご紹介したように、最新の第8世代の代表的なCPUの性能を比較すると以下の表のようになります。


 CPU 性能スコア
 Core i7-8550U 600
 Core i5-8250U 560
 Core i3-8130U 336


この表に基づき、Core i3の性能を1とすると、Core i5は1.6倍、Core i7は約1.8倍の処理速度を発揮することになります。ただ、1.6倍と聞いても、わずかな差にしか思えないかもしれませんね。


この1.6倍という差はブラウザ(インターネットを見るときに使うソフト)を開いてネットを見たり、メールソフトを使ったりといった簡単な処理では体感できるほどの差はほとんどないと思います。ブラウザを開いたり、メールを送るといった処理は一瞬で終わるので、なかなかその違いは体感できないでしょう。


しかし、理系で必要となる処理はプログラムを実行したり、画像の処理を行ったりなど比較的重く、1つの処理に時間がかかることがあります。たとえばプログラムを書いてデータ処理や数値解析を行った場合、結果が出るまでに30分や1時間、時には1日以上かかることもよくあります。


このような完了までに長い時間を必要とする処理を実行した場合、CPUの差が効いてきます。単純に計算すると、Core i3のCPUで完了するまでに24時間かかるような処理の場合、Core i5だとその1.6倍の速さで処理ができることになり、15時間で処理が終わることになります。その差は9時間です。ずいぶん時間が短縮されますよね。


研究ではこのような処理を何度も行うことになります。うまくいかなければ条件を再設定してやり直します。そうすると、繰り返し実行するたびにこの1.6倍の差が効いてきます。Core i3で10回処理を行っている間に、Core i5だと同じ処理が16回も実行できるのです。これがCore i7だと18回処理を実行できます。


少しでも速く処理を実行したければ、HシリーズなどのハイスペックなCPUを搭載したノートパソコンが一番いいです。特に、3DCADや高度な計算処理、シミュレーション、負荷のかかるプログラムを実行するのであれば、かなり重い処理になりますので、HシリーズのハイスペックCPUを選択したほうが良いです。


ただ、HシリーズのCPUは価格が高くなる傾向にあります。なかなか手が出ないこともあるでしょう。また、そこまでの性能が必要がない理系の人も多いと思います。その場合には一般向けのUシリーズのCPUを選択することになります。


UシリーズのCore i5であればバランスのとれた性能でCore i3よりも速く処理できます。予算に余裕があればCore i7、ちょっと厳しいかなという場合にはCore i5が良い選択肢だと思います。


4年生の研究の場合は1年間、修士課程だと2年間あります。就職活動もしながら、このような長期の研究生活で貴重な時間を無駄にせず効率的に研究するためにも、Core i5以上の高性能なCPUを選択するのがおすすめです。






文系におすすめのCPUとその理由


文系の場合はネットやメール、レポート作成などのライトな使い方が中心になることが多いです。そのため、それほど高い性能を必要とすることは少ないかもしれません。文系におすすめのCPUは以下のものになります。
文系におすすめのCPU・一般向けUシリーズ (Core i3)
 Core i3-8145U /
 Core i3-8130U / Core i3-7130U / Core i3-7100U

・モバイル向けCPU
 Core i7-7Y75 / Core i5-7Y54

理系におすすめのCPUのところでも書きましたが、Core i7とCore i5, Core i3でそれぞれ処理速度を比べてみると、Core i3の性能を1とした場合、Core i5は1.6倍、Core i7は1.8倍の処理速度を発揮することになります。


Core i3とCore i7の性能の差は1.8倍ですので、大きいと感じるかもしれません。しかし、文系の場合はレポート書いたり、ネットで調べ物をしたり、メールを書いたりという具合に基本的にはパソコンにそれほど負荷がかからない処理をすることが多いです。


たとえば、ブラウザ(インターネットを見るときに使うソフト)を立ち上げてホームページを見ることを考えてみましょう。ブラウザを起動するのにCore i3で1秒かかったとします。単純計算でCore i7だと0.55秒になります。Core i5だと0.62秒です。1秒も0.62秒も0.55秒も体感的にはそれほど違わないと感じるのではないかと思います。全く影響がないといってもいいでしょう。瞬時に終わるような処理に対しては高性能なCPUの恩恵は受けられないかもしれません。


この処理速度の差が効いてくるのは、処理に時間がかかるような場合です。たとえば、プログラムを実行して処理が終わるまでにCore i3で1時間かかるような場合だと、Core i5が38分、Core i7で33分です。この差は大きいですよね。


もし、文系の人でこのような時間がかかるような処理をするのであればCore i5やCore i7を選択すると良いのですが、レポート作成やネット、メール、動画鑑賞程度の使い方であればCore i3で十分ですし、価格を抑えたいのであればモバイル向けCPUでも問題ありません。






スタンダード、ハイスペック、エントリー・ノートパソコンのおすすめは何?


このサイトでは、CPUの性能に応じて、スタンダード、ハイスペック、エントリーに対応したおすすめのノートパソコンを紹介していますので、ご参考にしてみてください。
 
スタンダード レポート作成や動画鑑賞など大学からプライベートまで幅広く使えるスタンダードノートPC
ハイスペック 動画編集や理系の研究用途などの高負荷な処理にも使えるハイスペック・ノートPC
エントリー レポート作成、インターネット、メールが中心のライト・ユーザー向けノートPC





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