なぜ理系大学生にとってパソコンは絶対必要なのか?



理系の大学生はパソコンを使うイメージがあると思いますが、そのイメージはとても正しいです。実際、私も大学4年間と修士課程でとてもよくノートパソコンを使いました。

パソコンなんていらない、スマホで十分という考え方の人も多いと思いますが、理系の大学生はパソコンを持っていないと、ついていけなくなるのではないかと思います。では、理系にとってパソコンが必要な理由は何でしょうか?


実験・実習レポートの作成時にあると便利


理系の場合は、2年生や3年生になると実験や実習が増えるようになります。実習のたびにレポートを書いて提出するわけですが、このときにパソコンが使えると便利です。


レポートの作成にWordで文章を書き、グラフの作成にはExcelを使えばとても早く作業をすることができます。特にグラフはExcelで作成すればとてもきれいなグラフが簡単に作成できます。手書きでグラフを書くのも良いですが、間違えたときには消しゴムで消したりするなど、修正作業が大変です。Excelであれば、データの値だけを変えればグラフも自動で修正してくれるので楽チンです。


また、レポートの文章についても、もし間違えたとしても編集作業がとても楽になります。文章を別の箇所に移動するのも簡単ですので、手書きで作成するよりも作業効率が良いです。


WordとExcelでレポート作成をすれば、作業時間が大幅に短縮されますし、とても見栄えの良いものが出来上がります。


もしレポートを手書きするにしても、調べ物をするのにネットを使うと便利です。わからないことがあればネットで調べられます。先生の中には実験に関する手順と結果をまとめる以外にも、課題を出す先生がいます。


教科書に書いてあれば一番いいのですが、そうでないことも多く、そういうときはやはりパソコンで調べるのが早いです。


たとえば、私は生物の実験で解剖の実習を受けたことがありました。この実習は解剖だったので、スケッチという作業があったのですが、こればっかりはさすがにパソコンで行うことはできず手書きしました。残りの部分はパソコンで作成しました。


Wordで実験の手順や結果、考察などを文章として書き、手書きのスケッチをつけました。そして、この実習では「ファブリキウス嚢の役割を調べよ」という課題が出されていたのですが、これが私が持っていたテキストには載っておらず、ネットで検索して調べました。ネット検索は図書館で調べるよりも速いですね。もちろん、コピペでレポートを作成するのは罪悪感がありましたので、調べたことを自分の言葉としてまとめて提出しました。





4年生進級時、研究室に配属されたら絶対必要


理系では4年進級時に研究室に配属されると、それまでの3年間とは違ってパソコンの使用率はぐんとアップします。


詳細は理系の研究室でのパソコンの使用例のページで紹介していますが、実験はほぼ毎日行います。得られたデータはパソコンに保存し解析を行います。その作業を日常的に行いますので、実験のためにパソコンをほぼ毎日使うことになる人も多いです。研究レポートは1~2週間に一回は必ず提出しなければなりませんので、WordやExcelを良く使うことになります。


研究室内では先輩や教授、研究員の方とメールで情報をやり取りすることも増えますので、メールとネットは常に使える状態にある必要があります。スマホでメールをやり取りしていると、遊んでいると勘違いされてしまいますのでメールと言えどもパソコンで送受信しましょう。


以前、私が大学院生のときのことなのですが、新しく研究室に入ってきた4年生の女の子がメールの確認や調べものをスマホですべて行っていたことがありました。教授がそれを見て「あいつは遊んでいるのか!」ととても怒ったことがあり、しばらくその子に対する印象がよくありませんでした。


スマホはとても普及しているものですが、個人的でプライベートなものという印象がありますよね。それを研究室だとか仕事であれば職場だとか、みんなが集まっているところで使っていると、どうしても遊んでいるとか関係ないことをしているという印象をもたれてしまいます。


それと、中には研究室のパソコンを使えば自分のパソコンは必要ない、という人もいますが、それもあまりお勧めしません。


というのも、研究室にあるパソコンというのは基本的に実験機器の制御や解析に使うためであったり、研究室全体で必要なデータが入っているパソコンであったりします。共用することが目的になっていることが多く、誰か1人が個人的に使用することになれば、そのパソコンを使いたい人が使えなくなってしまいます。


たとえば、顕微鏡を使って観察した画像を解析するパソコンが研究室にあるとします。もしそのパソコンでメールをしていたり、レポートを書くことになると、その間は他の人が顕微鏡を使った実験やパソコンでの画像解析ができなくなってしまいます。


以上のような理由がありますので、自分のパソコンを購入することをお勧めします。



この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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