大学生のノートパソコンはWindowsかMacか?両者を徹底比較


ノートパソコンを購入しようと考えたときに、WindowsとMacどちらにしようか迷うことはないでしょうか?Windowsが無難なんだけど、Macもおしゃれで捨てがたいなぁなんて思うかもしれませんね。

なんとなく購入してしまう前に、WindowsとMacの違いを知っておくと自分にあったものを正確に選ぶことができるのではないかと思います。

両社の違いとしてまず第1に挙げられるのが、ユーザー数です。


ユーザー数は圧倒的にWindowsが多い


ノートパソコンをWindowsかMacのどちらにするか悩んだときに、気にしておいた方がいいのはユーザー数です。パソコンの操作で困った時に誰かに聞こうと思っても、自分が持ってるパソコンと違うタイプのパソコンばかりだと聞けなくて困りますよね。


使っている人が多いという点で見ると、やはりWindowsのほうが圧倒的に多いです。


実際のデータを見てみると、2020年8月の時点で、世間一般ではWindowsは87.0%、Macが9.6%となっています。




残念ながらMacユーザーは少数派ということですね。


しかし、実は大学関係者という点だけに絞ってみると、実はそうとは限らないのがわかってきます。





大学関係者は意外とMacユーザーが多い


大学関係者というのは教授や准教授、助教や研究員という意味ですが、大学で研究活動を行っている人たちは意外とMacユーザーが多いです。世間一般の比率からいっても著しく違います。


具体的な数字や大学関係者にMacユーザーが多い理由は「Macユーザーが多い大学の研究室」のページでも書いていますが、Macintoshの割合は20%くらいまで跳ね上がります。


Macbook AirとMacbook Pro。大学関係者では使用している人が多い。


大学生としては「じゃあ、Macでもいいんじゃない?」と思ってしまうところですよね。


でもちょっとまだ決めないでくださいね。ほかにも注意することがいろいろあります。




Windows限定のソフトが多い


実はMacのデメリットとしては、使えるソフトがWindowsに比べて少ないということが挙げられます。Macのデメリットを挙げるとすれば、おそらくこれが一番大きいのではないかと思います。


これはフリーソフトでも有償のソフトでもそうなのですが、やはりシェアが圧倒的に多いWindows向けにまずは作られることが多く、Macintoshにも対応しているソフトというのは比較的少ないです。


このソフトいいなと思っても、Windowsにしか対応していないとなると悲しい思いをしてしまいますよね。他の似たようなソフトを探したときに、値段が高くなってしまったりするととても切なくなってしまいます。


ただ、大学のレポート作成でよく使うWordやExcelなどのOffice製品は、WindowsとMacの両方に対応しているので心配する必要はありません。他にも画像処理でよく使われるAdobe社のIllustoratorやPhotoshopもMacに対応しています。


もし、Macでバリバリ使うということを考えていなくて、レポート作成やネット、卒論対応ぐらいでしか使うことを考えていないのであれば、Macでも問題ないです。


また、下の方で説明していますが、MacにはWindowsをインストールすることが可能なモデルがあります。Windows版しかない製品をどうしても使いたいのであれば、MacにWindowsをインストールし、そちらで使うという手もあります。ただ、MacでWindowsを動かすためには条件がありますので、最後まで読んでいただければと思います。





Word, ExcelなどのOffice製品はWindowsとMacで互換性がある


大学の講義でレポートを作成するときに、友達のレポートを見せてもらいながら書くということをやると思います。本当は自力でやった方がいいんですけどね。わからないときや時間がないときなどは、どうしても友達の力を借りることはきっとあると思います。


そのときに自分のパソコンがMacで友達のパソコンがWindowsだと、Windowsで作成したWordやExcelをMacで開くことになります。これって開けるの?と思われた方、安心してください。




WordやExcelなどのOffice製品はWindowsでもMacも互いに開くことができます。ただ、お互いに搭載されていない機能がありますので、それを使っている場合は開けないことがあります。


しかし、差はわずかなもので、よく使われる機能というのはWindows版、Mac版両方に搭載されていますので、レポートを作成するぐらいであればほぼ問題なく開けると思って間違いありません。






デザイン重視や個性を出したいならMacで


Mac派の意見としてよく聞かれるのが、Macはおしゃれでかっこいい、個性を感じる、というものです。


確かにiPodやiPad、iPhoneなどの斬新な製品をAppleはこれまでリリースしてきました。どれもデザイン性に優れていますよね。それらを持ち歩くだけでライフスタイルが洗練されたような感覚になります。


Macのノートパソコンも期待を裏切ることなくとてもスタイリッシュです。Macbook Airはその代表で、薄くて軽く、そして何より持っていてかっこいい。しかも、バッテリーも長持ちですし高性能です(参考:Macbook Airレビュー)。また、最新のMacbook Proもさらに薄型・軽量化され、高性能で優れたデザインを持つノートパソコンです(参考:Macbook Proレビュー)。



2020年11月に発表されたMacbook Air M1チップ搭載モデル。リンゴマークがとても印象的。


このようなノートPCが家の中にあればインテリアとしても良いです。もちろん、埃をかぶってしまうと全く意味がありませんが・・・。持っているだけでなんだかデキル人、おしゃれな人になったような感覚になります。


ちなみに、Windowsパソコンでデザインに優れているものはHPのENVY x360 13DELL Inspiron 14などがあります。


それでもやはり、Macのデザイン性とブランド力、そしてMacの持つパワーには脱帽です。

Macのノートパソコンを使っていると、自然とパソコンを開きたくなるようになるのではないかと思います。パソコンを使って勉強するのが楽しくなるかもしれませんね。


MacのノートPCを持つことで、勉学とライフスタイルの両立がうまく機能するのではないでしょうか。







就職すると会社のパソコンはWindowsになることがほとんど


大学を卒業すると今度は企業に就職することになります。大学では特に指定がない限り、WindowsでもMacでもどちらを使ってもかまいませんが、企業ではセキュリティや効率性の観点から、使用するパソコンは統一されることがほとんどです。しかも、ほとんどの一般企業ではWindowsパソコンが使われています。




企業では基本的に会社から割り当てられたパソコンを使用することになります。情報漏えいなどのリスクがありますので、自宅のパソコンを会社に持ち込んで使用することはあり得ないと思ってください。


つまり、就職してからはWindowsパソコンを使うことになると思ってまず間違いないです。


就職してからも問題ないように、先を見越しておくならWindowsパソコンのほうがいいかもしれません。


ただ、このページの下の方で紹介するように、Macには条件付きですがWindowsをインストールして使うことができます。






Windowsのノートパソコンは製品が充実


WindowsかMacかを選ぶ際に、製品の選択肢という点では、Windowsの方が圧倒的に製品の数が多いです。それに対して、MacはMacbook AirかMacbook Proの2択になります。

製品の数が多いと、好みのデザインの製品を選びやすかったり、大きさや軽さ、性能などの面でバリエーションが増えるので、自分に合った一台を見つけやすいです。

たとえば、軽くて持ち運びに便利で自宅でも大学でも使えるようなWindows製品ということであれば、富士通LIFEBOOK UHシリーズ(WU2/F3)、Microsoft Surface Pro 8などの製品があります。

[WindowsノートPCの製品]


富士通 LIFEBOOK WU2/H1

大学にも楽々持ち運べる軽さ
充実の性能

富士通LIFEBOOK WU2/H1詳細


Microsoft Surface Pro 9

タブレットとしても使える
かっこいいデザイン

Microsoft Surface Pro 9詳細


他にも、自宅で快適に使える15.6インチノートPCや、高性能なCPUを搭載したハイスペックノートPC、ゲームも快適にプレイできるゲーミングノートPCなども選ぶことができます。

このサイトでも、おすすめのWindowsノートパソコンをご紹介していますので是非ご参考にしていただければと思います。











Windowsをインストールすることができるのは一つ前の世代のMac(インテルMac)まで


Macのノートパソコンは、2020年の11月に全面的に刷新されました。大きく違うのはCPUになります。それまではインテル製のCPUが搭載されていたのですが(インテルMac)、2020年の11月からは、Apple M1チップ(通称Appleシリコン)と呼ばれるCPUが搭載されるようになりました。


そのため、1つ前のモデルであるMacbook AirやMacbook Proでは、Boot Campアシスタントという機能を使うことによって、Windowsをインストールすることができたのですが、2020年の11月に登場したMacbook Air M1やMacbook Pro M1では、Windowsをインストールして使うことができなくなってしまいました。


2020年11月に発表されたMacbook Air M1チップ搭載モデル。製品名にMacbook Air(M1, 2020)、チップにApple M1と表示されている。新モデルからはWindowsがインストールできなくなってしまった。


新しくMacのノートパソコンを購入するのであれば、新製品を使いたいというのが人情ではないでしょうか。


もし、MacでWindowsを使う予定がないのであれば全く気にしなくてもかまわないのですが、どうしてもMacのPCが良いという人でWindowsにも慣れておきたいという人や、Windowsでしか使えない製品にも対応できるようにしたいという人にとっては、一つ前の世代のMacノートPCを購入しないといけない、もしくはMacとWindowsの2台持ちを考える必要が出てくる、というのが悩みどころだと思います。


ちなみに、MacでBoot Campを使ってWindowsが使えるようになると、どんな使い勝手になるか、どのようなことに気をつけないといけないかを以下に記述したいと思います。


Boot Campを使ってWindowsが使えるようになると、Macのパソコン1台でMacとしてもWindowsとしても使うことが可能になります。


もちろんWindowsをインストールするには別途WindowsのOSが必要になります。これはWindowsをインストールするためのDVDやダウンロードキーを購入する必要がありますが、パソコン自体を買い替える必要がないので、最小限のコストでWindowsパソコンを手に入れることができます


ハードディスクやプリンターなどの周辺機器の接続ももちろん可能で、Windowsとして認識してくれます。完全なWindowsマシンとして使用することができるので、1台で2役をこなしてくれるでしょう。


もし、就職などでWindowsに慣れておきたいなと思ったり、Windowsでしか使えないソフトをどうしても使いたいというような場合には、この機能を利用してみると良いでしょう。


ただ、MacのノートパソコンにWindowsとMacというOSが2つ動くことになります。当然、メモリはたくさん必要になります。搭載するメモリの容量が少ないと、OSを2つ立ち上げるとストレスを感じるくらい使いづらいものになります。もし、Macに最初からWindowsをインストールすることを考えている人や、いざというときはWindowsをインストールしてしまえ、と思っているような人は、メモリは最低でも8GBを搭載しておくことを強くおすすめします。


また、同じことの繰り返しになりますが、WindowsをインストールできるMacは、インテル製CPUを搭載したMacbook AirやMacbook Proになります。2020年11月以降に登場したM1チップを搭載した製品では、Windowsのインストールができませんのでご注意ください。






結局WindowsとMacどっちがいいの?


以上、いろいろ紹介してきましたが、それぞれメリット、デメリットを感じられたのではないかと思います。


でも結局どっちがいいか迷ってしまったという人も多いかもしれませんね。


あえて個人的な意見を述べさせてもらうと、バランスよく無難に行きたい人やパソコン初心者の人であればWindowsが良いと思います。使っている人も多いですし、使えるソフトも多いです。周りに聞くことができる人も多いと思いますし、参考になる情報も多いでしょう。就職してからも改めて覚えるということがなくて、スムーズに仕事で使えるのではないかと思います。


逆に、見た目やデザインに惹かれるという人、パソコンがある程度分かるというような人であったり、2台目のパソコンを購入するという場合や、それほど多くのソフトを使わないという人であればMacでも良いと思います。Macでもレポート作成やネット、メール使用、動画鑑賞など普通に使う分には全然問題ありません。


当サイトではWindowsのノートパソコンをはじめ、大学生におすすめのノートパソコンも紹介していますので、ノートパソコン選びの参考にしていただければと思います。





また、Macに関しては、以下にも記事を紹介していますので参考にしてみてください。Macの購入時に気をつけておきたいことを紹介しています。





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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