Office製品の違いについて
Office製品にはいくつかの種類があります。パソコン購入時や後から個別に買う場合など、この違いが気になることがあると思います。入っているソフトや細かい仕様に違いがありますので、購入後に失敗した!と思わないようにしたいですよね。ここでは、Office製品の違いについてご紹介したいと思います。
目次
パソコン購入時にOfficeのどのエディションを選択するか?
パソコンを購入する際、メーカー直販サイトでOffice製品つきのものを購入する場合もあれば、Amazonなどのネット通販サイトでOffice製品を個別に購入することもできます。
このときにどのエディションを選択すればいいのかわからないことがあると思います。Officeのバージョンによって入っているソフトに違いがあります。特にPowerPointの有無は大きいと思いますので、以下にパソコン購入時に選択できるOfficeの違いをご紹介したいと思います。
Office 2021 | Office 365 |
|||
---|---|---|---|---|
Office Personal 2021 |
Office Home & Business 2021 |
Office Professional 2021 |
||
Word | ○ | ○ | ○ | ○ |
Excel | ○ | ○ | ○ | ○ |
Power Point |
- | ○ | ○ | ○ |
Outlook | ○ | ○ | ○ | ○ |
OneNote | - | ○ | ○ | ○ |
Publisher | - | - | ○ | ○ |
Access | - | - | ○ | ○ |
ここでは、まず、どのバージョンにどんなソフトが含まれているのかを説明したいと思います。
Office製品は2つに大別すると、製品名の最後に2021がついたOffice 2021と、Office 365という2つの製品があります。
Office 2021のバージョンと含まれるソフト
まず、Office 2021には以下の3つのバージョンがあります。
Office Personal | Word、Excel、Outlook |
---|---|
Office Home and Business | Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote |
Office Professional | Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、 Publisher、Access |
Office Personalは、Word、Excel、Outlookの3つだけが含まれた一番基本的な製品です。Wordは文書を作成し、Excelは数字や数式を入力して計算したり、グラフを書いたりできます。Outlookはメールソフトです。価格は一番安いのですが、プレゼンテーションによく使われるPowerPointが含まれていません。
Office Home and BusinessにはWord、Excel、Outlookに加えて、PowerPointとOneNoteが使えます。プレゼンに使えるPowerPointとデジタルノートとして使えるOneNoteが含まれます。プレゼン資料の作成・閲覧をする場合には、Office Home and Businessを購入すると良いです。多くの人はこのバージョンが一番使いやすいでしょう。
Office ProfessionalはさらにPublisherやAccessも使えるようになっています。Publisherは簡易的なDTPソフトとしてカタログやチラシの作成に使われることが多く、Accessはデータベースとして使われます。デザイン系の作業やプログラミングなどの使い方をする方にはOffice Professionalを選択してみてください。ただ、価格は一番高くなります。
Power PointはOffice Home & BusinessかOffice Professionalにしか入っていません。Office Professionalは値段がとても高くなりますので、PowerPointが必要な方はOffice Home and Businessがおすすめです。
大学生や社会人などはOffice Home and Businessを選択しておけば大丈夫でしょう。文書作成、集計・計算、グラフ作成、プレゼン資料の作成、メールの送受信が可能になります。PowerPointが必要なければ、Office Personalで大丈夫です。
Office 365に含まれるソフト
Office 365に含まれるソフトはOffice Professionalと全く同じです。
では、どうしてOffice 2021とOffice 365の2つが存在するのでしょうか?その違いについて、次に解説します。
Office 2021とOffice 365の違い
上で紹介したように、Office製品にはOffice 2021とOffice 365という2つのバージョンがあります。両者の違いは以下のようになります。
Office 2021 | ・インストールした状態が保たれる(不具合が見つかった場合はアップデートされて修正される) ・直販サイトでPCとセットで購入した場合は、購入したそのPCにしかインストールできない ・パッケージ版として購入した場合は、同一ユーザーが使用する 2 台のPCにインストールが可能 |
---|---|
Office 365 | ・年間契約 ・常に最新版にアップデート ・同一ユーザーが使用する Windows PC、 Mac、タブレット、スマートフォン (Windows、iOS、Android) などのすべてのデバイス (同時に 5 台までサインイン可能)にインストールが可能 |
では、両者の違いについて、詳しく見ていきます。
Office 2021製品の特徴
Office 2021を購入するパターンは2つあります。1つはAmazonや家電量販店で購入するケースです(パッケージ版Office 2021)。もう一つは直販サイトなどでPCとセットで購入する場合です(OEM版 Office 2021)。
パッケージ版、OEM版のOffice 2021ともに、Office 365製品とは違って、常に最新版にアップデートされるということはありません。インストールした時点で持っていた機能をそのまま使い続けるということになります。もちろん、Officeに不具合が見つかった場合には、アップデートされて修正されますので、その点はご安心ください。
メーカーの直販サイトでは、Office Home and Business 2021などのOffice 2021製品と一緒にパソコンを購入することができます(OEM版 Office 2021)。パソコンの購入選択画面でOfficeのバージョンを選択できたり、Office搭載モデルとして選択することができます。
この場合は、Amazonや家電量販店でOffice 2021製品を購入するよりも割安になるのがメリットです。Officeソフト単品で買うよりも1万~2万円以上安く手に入ります。ただし、この場合のOffice 2021は、購入したパソコンにしかインストールすることができません。1台のパソコンしか使わないということであれば、大学生におすすめのノートパソコンの記事にあるPCのように、Officeソフトは直販サイトでパソコンとセット購入するのがお得です。
一方でパッケージ版のOffice 2021であれば、一度購入すればパソコンを買い替えた後でも新しいパソコンにインストールし直して使い続けることができます。ただ、パッケージ版として購入する場合には、パソコンとセットで購入するよりも割高になることと、5~7年後にパソコンを買い替えたときにはOfficeの新しいバージョンが出ているということにご注意ください。
パッケージ版のOffice 2021であれば、同一ユーザーが使用する2 台のPCにインストールが可能な点も大きなメリットでしょう。複数のパソコンを所有している人にとってはこちらの方がお得でしょう。
Office 2021では、Office 365版についている毎月固定電話に60分の無料通話やテクニカルサポート、常に最新版へのアップグレードというオプションは付属していません。
詳細はこちら → Microsoft Office Home and Business 2021
詳細はこちら → Microsoft Office Personal 2021
Office 365製品の特徴
Office 365は年間契約で使用することができます。Office PersonalやOffice Home and Businessなどは一括での購入でしたが、Office 365は年間約12,984円(定価)の料金体系となっています。
毎年一定額を払うのはなんだか損をするように思うかもしれません。Office 2021を購入した方が得になりそうな気がしますが、使い方によっては、Office 365 の方がお得になる場合もあります。
いくつか特典がついていて、オンライン上にデータを1TBまで保存できるOneDriveというサービスを1年間使え、さらにSkypeで毎月固定電話に60 分の無料通話が使えます。そして、テクニカルサポートも1年間受けられます。1年間のオマケを2年目以降も欲しい場合は契約更新が必要です。
含まれるソフトはOffice Professional 2021製品と全く同じです。Word、Excel、PowerPointなどのよく使うソフトだけでなく、OneNoteやPublisher、Accessなども使うことができます。そして、常に最新バージョンへのOfficeへアップグレードされます。
さらに、同一ユーザーが使用する Windows PC、 Mac、タブレット、スマートフォン (Windows、iOS、Android) などのすべてのデバイスに台数無制限でインストールが可能(サインインは同時に5 台まで可能)というのも非常に魅力的です。タブレットPCやスマホにもインストール可能なのがうれしいですね。
複数のデバイスにOfficeをインストールして使う場合などには、Office 365の方がお得に使える可能性があります。
詳細はこちら → Microsoft Office 365
MacでOfficeを使いたい場合はどうする?
Office製品はMicrosoftの製品なので、Apple社のMacでは使えないのでは?と心配される方も多いかもしれませんね。
でも安心してください。MacでもOffice製品を使うことができます。
1つの方法は、上で紹介したOffice 365を使うというものです。こちらは年間契約になりますが、MacやWindows、そしてiPhoneやタブレットなどのあらゆるデバイスにインストールすることができます。
もう一つの方法は、パッケージ版のMac用Office製品を使うことです。Windows版のOfficeとは別に、Mac用のOfficeがありますのでそちらをご利用ください。Windows版とMac版とではほとんど機能の違いはありません。WindowsとMacとでの互換性もあります。
ラインナップされているパッケージは以下の2つです。
・Office Home and Business
・Office Home and Student For Mac
・Office Home and Student For Mac
Windows版の時と同じように、Office Home and Businessが利用できます。注意してほしいのは、Office PersonalとOffice ProfessionalはMacでは利用できません。両者はWindows版のみとなります。
そして、Macだけに用意されたバージョンとして、Office Home and Student For Macというものがあります。
Office Home and Student For Macに含まれるソフトウェアは、Word、Excel、PowerPointのみとなります。OutlookやOneNoteなど、Office Home and Businessに含まれるソフトは入っていません。
学生であればレポートや書類の作成でWord、Excel、PowerPointをよく使いますので、これだけで足りるという人も多いでしょう。OutlookとOneNoteが含まれていないので、その分価格もOffice Home and Businessよりも安くなり、購入しやすいです。
詳細はこちら → Office Home and Student For Mac 2021(永続版)
この記事を書いた人
石川 |
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