大学生のノートパソコンのサイズは何インチがおすすめ?
ノートパソコンの液晶サイズは大きく分けて、12インチ以下と13インチから15インチ、そして15インチ以上の3つに分けることができます。ノートパソコンは色々な大きさのものが販売されていますが、いったいどれを購入すればよいのでしょうか?
ノートパソコンのサイズが変わると何に影響が出る?
ノートパソコンの大きさ(サイズ)は、以下の3つに大きく関係します。
1)見やすさ(作業のしやすさ)
2)持ち運びのしやすさ
3)性能
見やすさと作業のしやすさ
画面サイズが大きくなるとその分、文字も大きく表示されます。パソコンでレポートを書いたり、ネットの記事を読むときに小さな文字を長時間見続けるととても目が疲れてしまいますが、文字サイズが大きくなるとその分目の疲れも軽減します。
特に、大学生の場合はレポートを書いたり、ネットで記事を読んだりすることが多いです。卒論作成の時も長時間パソコンを見続けることになるでしょう。レポート作成などでは長時間作業することも多いので、目が疲れやすくなって作業がはかどらないかもしれませんね。
また、12インチ以下のコンパクトなサイズのノートパソコンでは、全体のサイズが小さくなる分、キーボードの大きさも小さくなります。手や指が大きい人はタッチしにくいということも出てくるかもしれません。
持ち運びのしやすさ
液晶サイズが大きいノートPCだとカバンに入れるのも面倒で、持ち運びが不便だと感じることが多いと思います。そして何よりサイズが大きいノートパソコンは重いものが多く、リュックに入れていても肩が凝ってきてしまいます。

実際私が昔持っていたノートパソコンは2kg以上もの重さがあり、カバンに入れて運ぶのがとても苦痛でした。リュックに入れてもずっしりと重く感じ、ほんの数キロ離れた場所に移動するだけでも億劫に感じたものでした。
大学生であれば家と大学との間でパソコンを持って移動することもあるでしょう。あまりに大きくて、持ち運びが苦痛になるようだと大学に行くのも嫌になってしまいますよね。もし、パソコンを持って移動することが多いようであれば、なるべく負担を減らすためにも、15インチよりも小さいサイズのものを購入すると良いです。
性能
ノートパソコンの傾向として、サイズが大きなパソコンほど高性能な機種が多くなり、サイズが小さくなると性能が下がる傾向にあります。
ここでいう性能というのはCPUの性能ことを言います。ノートPCはデスクトップよりも小さい作りですので、サイズが小さくなるとそれに応じて他の機能を犠牲にしなければならなくなってきます。
持ち運びも考えているけど、しっかり使えるものがいいということであれば、あまりに小さいと性能不足になってしまって作業が全然進まないということも起こり得ます。性能が下がるとできることも限られてきます。理系でバリバリ使いたいのにCPUの性能が足りないために全然使えない、ということも起こってきます。
13インチのノートパソコンは性能と携帯性をバランスよく満たす
現在パソコンメーカー各社から販売されているノートパソコンで一番種類が多いのが、13インチ(13.3インチや13.5インチ)のノートパソコンです。
このサイズのノートパソコンの特徴としては、非常に軽くて携帯性に優れたノートパソコンが多いということです。1.0kg~1.2kgのものが多いですが、中には1kgを切って700グラム~900グラムの超軽量ノートパソコンも販売されています。
しかも、性能面でも優れたものが多いです。インターネットやメール、SNS、Officeソフトを使った書類やレポート作成に使えるのはもちろんのこと、理系の研究にも使えるくらい性能が高いものもあります。性能を抑えたモデルから、高い性能のものまで幅広く揃っています。
大きさは、下の写真のようにA4ノートよりもコンパクト、またはA4ノートと同程度のサイズになります。とてもスッキリしていて使いやすいです。
13インチの大きさは作業をするのにも問題ありません。快適に入力できるキーボードを搭載し、画面サイズも十分な広さがあります。
もちろん、ノートと一緒にカバンに入れてもそれほど違和感なく収まります。軽いものが多いので、持ち運ぶ場合にも便利でしょう。
[13.3インチのノートパソコン 富士通 LIFEBOOK WU-X/G2]

A4ノートの上にLIFEBOOK WU-X/G2を重ねてみたところ。奥行き方向がコンパクトになっていることがわかる。
[13.3インチのノートパソコン dynabook GZ]

13.3インチのパソコンは各社から販売されていて、人気の売れ筋商品が多いです。
中でもdynabook GZ、富士通LIFEBOOK WU2/G2, WU-X/G2、HP Pavilion Aero 13などは性能も高いですし、薄くて軽く持ち運びにも優れています。文系・理系を問わずいろいろなことに幅広く使えるノートパソコンです。
見やすさや作業のしやすさという面でも、十分な大きさがあります。ストレスなく作業を行うためには、やはり12インチ以上の大きさは欲しいところです。13.3インチのパソコンであれば、携帯性と機能性の両方をバランスよく満たしてくれれます。
13インチノートPCのまとめ・作業がしやすく持ち運びもOK
・快適に使える高い性能
・軽い製品が多い
・人気の製品が多い
・快適に使える高い性能
・軽い製品が多い
・人気の製品が多い
13インチノートパソコンのおすすめモデル
14インチのサイズは作業のしやすさと持ち運びのしやすさのバランスがとれている
14インチのノートパソコンは、13インチのノートPCと15インチのノートPCのいいとこどりをしたノートパソコンということができます。
まず、13インチのノートPCよりも画面サイズが広くなるので作業がしやすくなります。14インチのノートPCの大きさは、下の写真のようにA4サイズよりも若干大きくなっていて、13インチのノートPCよりも少し大きくなっていることがわかります。大きくなっているといっても、A4サイズに近いので全く問題ない大きさです。
[14インチ ノートパソコン dynabook MZシリーズ]

[14インチ ノートパソコン DELL Inspiron 14 AMD]

14インチのノートパソコンは、重さが1.0kg以下の製品と、約1.4kg前後の製品の2種類がよく見られます。
1.4kg前後の製品は13.3インチのノートパソコンよりは若干重たくいですが、それでも十分に軽くて使いやすいです。どちらかというと、普段は自宅を中心に使うことが多く、持ち歩くとしても短時間、という人に最適です。大学生の場合は、下宿生など大学の近くに住んでいる人が使いやすいと思います。
1.0kg以下の14インチのノートPCは、持ち運びがとても楽になってきます。画面が広くて作業がしやすく、しかも持ち運びにも便利なので、最強の利便性があるといってもいいかもしれません。通学に時間のかかる人にとっても良いでしょう。
以前は14インチノートPCのラインナップは少なかったのですが、最近は14インチの製品が増えてきています。技術の進歩で、ノートパソコンをよりコンパクトに軽く製造できるようになったため、より画面が広くて使いやすい14インチの製品を各社が投入しているようです。
14インチノートPCのまとめ・画面が広くなって作業がしやすい
・1.0kg以下の製品と1.4kg前後の製品の2種類がある
・1.0kg以下の製品は最強の利便性。
・1.4kg前後の製品は持ち歩く時間が短い人におすすめ。
・1.0kg以下の製品と1.4kg前後の製品の2種類がある
・1.0kg以下の製品は最強の利便性。
・1.4kg前後の製品は持ち歩く時間が短い人におすすめ。
14インチノートパソコンのおすすめモデル
持ち運びには不向きだが、画面の大きさと性能を重視するなら15インチ以上
画面サイズが15インチ以上になると、画面が広くなって見やすくなり、とても快適に作業をすることができるようになります。サイズが大きいと性能の高い機種も多く、快適なコンピューター環境が手に入ります。
実際の大きさは、以下の写真のようにA4ノートと比べると大きくなることがわかります。
[15.6インチノートパソコン dynabook CZシリーズ]

[15.6インチノートパソコン HP Pavilion 15]

15.6インチのノートPCの重さは、1.7~2.0kgくらいのものが多いです。2020年くらいまでは2.4kg程度のものが多くみられたのですが、技術の進歩で最近の製品はずいぶん軽くなりました。
1.7kg前後の製品であれば、短時間であれば持ち運ぶこともできます。大学の近くに住んでいる人であれば、カバンに入れて大学に持っていくこともできるでしょう。
それでも、A4サイズで1.5kgを超えてくると持ち運ぶのは少し疲れると思います。ですので、15インチ以上のパソコンは、持ち運びが多い人にはあまりお勧めはしません。ただ、画面はとても見やすいです。作業もしやすいですし、目が疲れることもあまりありません。もちろん性能もしっかりしています。
中にはデスクトップPC並みのハイスペックな性能を持つCPUを搭載したノートPCもあり、理系の研究用途にも快適に使用できます。また、ゲーミングノートPCというゲームをプレイするのに適したノートパソコンは、だいたい15.6インチ以上のものに限られています。
自宅や大学でしっかり使いたい人であったり、大きな画面で作業したい人であれば15インチ以上のものが良いでしょう。
人気のある機種は、HP Pavilion 15、dynabook AZ / CZシリーズ、富士通LIFEBOOK AHシリーズなどがあります。
4年生になったときに、卒論のために大学と家とでパソコンを持って行き来するようになるかも、と心配する人がいるかもしれません。確かに、家と大学とでパソコンを持ち運びする人もいます。
その一方で、大学の研究室にパソコンを置きっぱなしで、家ではスマホやタブレットで済ませている人も多いです。実際のところ、研究室から帰ってきて家でさらにパソコンを使って作業をすることはあまりないかもしれません。研究室である程度作業を済ませてしまえば、家に持ち帰ってパソコンでしなければならない仕事というのはあまりありません。
このような理由があるため、15インチ以上のものを購入したとしても、大学に置いておけば移動回数を抑えることが可能です。研究室に所属するようになると、1人1つの机が与えられることが多いので、自分のデスクの上にパソコンを置いておくことができます。卒論などでしっかり使えるものがほしいけど移動が心配という方でも大丈夫でしょう。
15インチノートPCのまとめ・画面が広く、見やすくて作業がしやすい
・ハイスペックな製品やゲーミングノートPCもある
・持ち運べなくはないが、持ち運びには不向き
・自宅に据え置いて使うのがおすすめ
・ハイスペックな製品やゲーミングノートPCもある
・持ち運べなくはないが、持ち運びには不向き
・自宅に据え置いて使うのがおすすめ
15.6インチノートパソコンのおすすめモデル
大画面で快適に作業できる16インチのノートパソコン
最近は技術が進み、ディスプレイのフレームがとてもスリムになっています。見た目的に洗練されたデザインになるだけでなく、筐体サイズを小さく保ったまま広い画面を搭載することが可能になっています。
そのため、最近ではDELL Inspiron 16などの16インチのディスプレイを搭載したノートパソコンが増えてきました。

サイズ的にはA4よりも大きくなります。また、16インチサイズになると重さは1.8kg~2.4kg程度となり、持ち運ぶのは少し疲れるかなと思います。
もし、持ち運びをせず、自宅に据え置いて使うということであれば、16インチの方が画面が広くて使いやすいという人もいると思います。PCを置く場所に問題がなく、持ち運びをしないのであれば、とても使いやすいノートPCになりますので、どんな使い方をするかを考えてみると良いでしょう。
16インチのノートパソコンのおすすめモデル
12.5インチ以下のサイズはとてもコンパクトで携帯性に優れる
では、最後に13インチよりも小さなサイズはどうかということをご紹介します。
13インチの一つ下のサイズとして、12~12.5インチがあります。実際にどれくらいのサイズかというと、下の写真のようにA4ノートよりも小さなサイズになります。
そのため、ディスプレイも少し小さくなります。小さくて目が疲れそうと感じる人もいれば、コンパクトでいいなと思う人もいるでしょう。
以前は12インチサイズの製品がいくつかあったのですが、2023年現在は、VAIO SX12とSurface Laptop Go 2のみとなっています。
[12.5インチノートパソコン VAIO SX12]

ストレスなく作業を行うためには、なるべくディスプレイサイズが大きいほうがいいのですが、実際どのようにパソコンを使用するかによっては12.5インチ以下でも問題ない場合があります。
たとえば、小さな画面で作業するのが気にならないような人や、パソコンで作業するのがそれほど疲れないというような人は大丈夫だと思います。また、ネットやOfficeソフトを使ったレポート作成くらいのライトな使い方が多いようであれば、12.5インチ以下でも問題ないでしょう。
実際、VAIO SX12は高い性能を持ちながらも、コンパクトで1.0kg未満の軽さ、そして周辺機器との接続も安心の充実のインターフェースを搭載しているなど、非常に優秀なノートパソコンです。
12.5インチ以下のノートパソコンの魅力はとてもコンパクトで軽く、携帯性に非常に優れていることが挙げられます。パソコンの用途を考えたときに、小さくても気にならないようであれば、12.5インチよりも小さいなパソコンはとても便利なものになるでしょう。
12.5インチノートPCのまとめ・コンパクト
・1kg以下で超軽量
・画面は小さい
・携帯性は抜群に良い
・1kg以下で超軽量
・画面は小さい
・携帯性は抜群に良い
12.5インチ以下のノートパソコンのおすすめモデル
1.大学生のノートパソコンはWindowsかMacか?両者を徹底比較
2.大学生の使用用途で比較するノートパソコンの性能
3.大学生のノートパソコンに最適なCPUは何?
4.大学生のノートパソコンのメモリ容量の選び方
5.SSDとハードディスクの違い~長所と短所
6.薄くて軽い持ち運びに便利なノートパソコン
▲ このページの上部へ戻る