大学の講義ノートをノートパソコンでとる方法
ノートパソコンを使うと講義のノートを簡単にとることができるようになります。 すべての講義の内容をパソコン1台で管理できたり、デジタル化することでレポート作成も便利になります。また、消しゴムのカスが出なかったり、マーカーを持ち歩く必要もないといった利便性もあります。
講義を休んだ友達にノートを貸す場合でも、PDFファイルなどに出力してメールで送ってあげるというような使い方ができるので、わざわざコンビニに行って有料でコピーする手間も省けます。
では、大学の講義のノートをパソコンでとるためには、どのようにしたらよいでしょうか?ここでは、どのようなノートパソコンを使えばいいのか?、そしてどんなアプリを使えば良いのかということをご紹介したいと思います。
タブレット変形+デジタルペン対応のノートパソコンを使用する
大学の講義のノートをパソコンでとるためには、一体どんなノートPCを使えばいいのでしょうか?
ノートパソコンにはいくつかのタイプがありますが、いわゆる2in1 PCというノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるものが講義のノートをとるのに適しています。2in1 PCには、下の写真のようにディスプレイとキーボードを分離して使うセパレート型と、ディスプレイを360度回転させてタブレット変形させるタイプの2種類があります。

ディスプレイとキーボードが分離するタイプのMicrosoft Surface Pro。

タブレット変形ができるノートパソコン(2in1 PC)のHP ENVY x360 13。ディスプレイを360度回転させることで、タブレットとしても使える。
ほとんどの製品でデジタルペンに対応していて、下の写真のように、ディスプレイに直接文字を書くことができるようになります。大事な箇所に赤線を引いたり、文字の色を変えるのも簡単ですし、先生が特殊な文字や記号、グラフや図を描いたとしても、手書きでささっと書き写すことができます。

キーボードをカチャカチャとタイピングする音も出ず、静かにノートをとることができます。まさに、パソコンがノート替わりになるというわけです。
板書するときはノートパソコンとしてではなく、タブレットに変形させて使います。直に机の上に置き、紙に書き込むようにデジタルペンでディスプレイに書き込んでいきます。
ペンを選ぶ際は、100均で売っているペンでも大丈夫なこともあるのですが、線が途切れたり滑らかに書けないなど、ストレスを感じることも多いです。専用のデジタルペンの方が書き心地や使いやすさは圧倒的に良いので、専用のペンが付属または購入できるものを選ぶとよいでしょう。
実際にどんなものがあるかというと、最新の2in1 PCのページに紹介していますので参考にしてみてください。
詳細はこちら → 大学生向けの最新の2in1 PC
iPadなどのタブレットPCを使う
2in1 PCはノートパソコンとしてもタブレットとしても使えてとても便利なのですが、それを持っていない人は、iPadなどのタブレット端末を別途用意して使うという方法があります。
この方法はノートパソコンとは別にタブレットPCを購入する必要があるので、余分に費用がかかってしまうのがデメリットです。
ただ、タブレット端末を使うと、ノートパソコンよりも薄くて軽くなるので、簡単に学校に持って行くことができます。多くのタブレットは500g以下のものが多く、ノートパソコンを持って歩くよりもずっと楽です。
大学生は大学構内で教室を移動したり、昼休みに学食に行ったりしますが、その間カバンに入れて持ち歩いてもあまり疲れません。授業のノートをデジタルでとるということであれば、タブレットはとても良い選択肢です。
注意してほしいのは、タブレットが楽だからと言って、大学生活全般においてパソコンを使わないというのはやめましょう。性能はノートパソコンの方が良いですし、パソコンにしかできないことがたくさんあります。作業の効率はパソコンの方がはるかに良いです。あくまで、授業ノートをとるという点において、タブレットPCにはメリットがあります。
タブレットを使って大学の講義ノートをとる場合には、デジタルペンを用意する必要があります。
100円ショップで購入できるペンもあるのですが、線が途中で途切れてしまうことがあったり、滑らかに書くことができないということもあります。そのため、できれば専用のペンを購入することをおすすめします。専用ペンであればストレスなく滑らかに書くことができます。
以下のページでは、大学生が使いやすいタブレットPCを紹介していますので、是非参考にしてみてください。
詳細はこちら → 大学生におすすめのタブレットPC
2in1 PCやタブレット端末で手書きノートをとることができるアプリは何?
2in1 PCやタブレット端末を使ってノートをとるときに使えるアプリをご紹介します。手書きアプリはたくさんあるのですが、以下のものが使いやすくておすすめです。
おすすめの手書きアプリ
(1)Word
(2)OneNote
(3)Metamoji Note
(4)TruNote
Word
WordはMicrosoft Office製品に含まれているソフトです。Wordは文書作成ソフトで、使ったことがある人も多いでしょう。Wordは手書き入力にも対応しています。
パソコンの場合、Office製品を購入すればWordを使うことができます。
タブレットで使う場合は、Office Mobileをダウンロードすれば利用することができるようになります。Office Mobileは、10.1インチ以下のタブレットで使う場合は無料になります。それよりも大きいタブレットで使う場合は閲覧することしかできず、ファイルを編集することはできなくなりますのでご注意ください。編集機能を使う場合には有償版を購入する必要があります。
OneNote
OneNoteは、まさにデジタルノートを作成できるソフトです。大学の講義ノートをとるのであれば、OneNoteが一番おすすめです。複数の授業の内容をOneNote1つにまとめることができ、とても便利です。
Wordと同様に、Microsoft Office製品(Office Home and Business、Office Professional、Office 365)に含まれています。

OneNoteを使って講義ノートをとっている例。
Windows 10であればOneNote for Windows 10として、標準でインストールされています。無料で使うことができるのでうれしいですね。
また、タブレットで使う場合は、Office Mobileをダウンロードすれば利用することができるようになります。10.1インチ以下のタブレットで使う場合は無料で、それよりも大きい場合には閲覧機能しか使えないのはWordと同様です。
Metamoji Note
無料アプリのMetamoji Not Liteと有償版のMetamoji Noteがあります。有償版でも980円と非常に安く、お財布に優しいです。機能も豊富で、デジタルノートを簡単に作成することができます。

Metamoji Noteでのノート作成例。
Windowsだけでなく、iOSやAndroidなどでも使うことができます。クラウドサービス「MetaMoJiクラウド」に、作成したノートやアイテムを2GBまで無料でバックアップできます。
TruNote
Dynabook(東芝)の無料アプリです。Windowsでしか使うことはできませんが、とても使い勝手が良いです。

実際にTruNoteで心理学の講義ノートを作成しているところ。
dynabook製品(dynabook VZなど)に標準でインストールされていますが、Microsoft Storeから誰でも無料でダウンロードすることができます。
以下のページに、TruNoteを使って大学の講義ノートのとり方を解説していますので参考にしてみてください。
参考記事: 手書きノートアプリ「TruNote」を使って板書する方法
タブレットPCとパソコンを連携させることができる
タブレットに板書した講義ノートは、WordやOneNote、Metamoji Noteを使うとパソコンで簡単に見ることができるようになります。
WordとOneNoteの場合
MicrosoftはOneDriveというクラウドストレージを提供していて、5GBまで無料で利用することができます。Windowsからはもちろんのこと、MacやiOS、android端末からもアクセスすることが可能です。
WordやOneNoteでファイルを保存する場合、保存先にOneDriveを選択すると、複数の端末からアクセスすることができるようになります。つまり、iPadなどのタブレット端末を使って板書した講義ノートを、Windowsパソコンで見ることが簡単にできます。
また、WindowsなどのPCで編集した場合でもOneDriveに保存しておけば、タブレットで開いたときには最新の情報に更新されているので、デバイス間でファイルのやり取りを意識する必要がなく、とても楽にファイルの閲覧・編集が可能になります。
Metamoji Noteの場合
オンラインストレージであるMetaMoJiクラウドにデータを保存するようにすると、同一IDで結ばれた端末間で、データを同期させることができます。
タブレットとPCの間でデータのやり取りが簡単にできるようになります。
Wordなどの文書作成ソフトにタイプ入力するのは大丈夫?
もし、現在使っているノートパソコンがタブレット変形に対応しないものであったり、タブレット端末を持っていない場合には、キーボードをカチャカチャとたたいて、直接Wordなどの文書作成ソフトに入力していくという方法もあります。
この場合のメリットは、文字情報がすべてデジタル化されるので、簡単にコピペできたり、きれいな清書版を作成できるという点が挙げられます。講義のレポートを作成するときにも、簡単に使いまわすことができるようになります。
ただ、Wordソフトなどに直接入力していくというやり方にすると、黒板やホワイトボードに書かれた内容を入力するたびに、カチャカチャとキーボードをたたく音が聞こえます。静かに入力できるキーボードもありますが、どんなに静かに打ち込んだとしても、すぐ近くにいる人には聞こえてしまいます。「あいつ、うるさいな」「集中できないよ」 などと思われてしまうかもしれませんね。下手をすると、先生に注意されてしまう場合もあるでしょう。
また、物理や化学、数学などでは、グラフを書いたり、ギリシャ文字や微分積分などの記号、数式、化学式、ベクトル、電場や磁場などのイメージが登場します。これらをWordでキーボード入力するのは手間がかかります。
Wordなどの書類作成ソフトでも講義の内容を板書することはできなくはないのですが、面倒だと感じる場面が出てくることを知っておいてください。
もし、2in1 PCやタブレット端末を使わない場合は、一番基本の紙のノートを使うというのがシンプルで良いかもしれません。
まとめ
ノートパソコンを使って講義ノートをとるというと、キーボードをカチャカチャたたいて打ち込んでいくということを想像していた方が多いかもしれませんね。
タブレットに変形するノートPCやタブレット端末、そしてデジタルペンを使えば、とても簡単に手書きでノートをとることができて非常に便利です。何しろパソコン1台にまとまりますし、レポート作成にもすぐに活用できます。複雑な数式や図表なども簡単にメモできます。
もし、ノートパソコンで講義ノートをとるのが便利そうだなと思ったら、ぜひ試してみてください。
詳細はこちら → 大学生向けの最新の2in1 PC
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