DELL G7レビュー 17インチの大画面で迫力あるゲームプレイが楽しめるゲーミングノートPC

DELL G7。機材貸出:デル・テクノロジーズ株式会社
DELL G7は17.3インチの大画面を搭載し、迫力あるゲームプレイが楽しめるゲーミングノートパソコンです。IPS液晶を搭載しているので美しい映像を楽しむことができ、ゲームの世界観にも入り込むことができます。
性能もとても高く、デスクトップPC並みの高い性能を持つCPUや、最大16GBのメモリと高速に動作するSSD、そしてNVIDIA GeForce GTX 1660TiまたはGeForce RTX 2060を搭載しているので、非常に快適に使うことができます。
もちろん、ゲームプレイだけではなく、高いグラフィックス性能を活用したクリエイティブな作業や、プログラミングや計算などの負荷のかかる処理に利用することも可能です。
実際にDELL G7を使用してみましたので、レビューをご紹介します。
当製品は販売終了しました。
現在、最新モデルのDELL G15が販売されていますので、こちらの記事をご参照ください。
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17.3インチの大画面で迫力あるゲームプレイが楽しめる
DELL G7は何といっても17.3インチという広いディスプレイが大きな特徴で、大画面での迫力あるゲームプレイを楽しむことができます。ディスプレイのフレームが細くなっていて画面への没入感があるので、迫力ある映像を間近で見ながらゲームの世界にどっぷりと入り込むことができます。

17.3インチがどれくらいのサイズかというと、A4ノートよりも大分大きくなります。これだけ大きいと画面がとても広く感じられます。本体は大きく、重量も3kgを超えますので、気軽に外に持ち運ぶというのは適していません。自宅にしっかりと据え置いて使うのが良いでしょう。

ディスプレイのクオリティはとても高いです。300nitsの明るく、鮮やかな表示が可能な液晶画面となっています。IPS液晶ですので、角度を変えて見ても色合いの変化がなく、綺麗に表示されます。ゲームをしながら体をのけぞったとしても、見え方が変わらないので、次のアクションにスムーズにつなげられます。ゲームのキャラクターや世界観などをしっかりと楽しむことができるでしょう。


IPS液晶を搭載しているため、角度を変えてみても色合いの変化がなく、綺麗に表示される。

NVIDIA GeForce RTX 2060またはGeForce GTX 1660Tiを搭載可能
DELL G7は最新のグラフィックス(GPU)を搭載することができます。NVIDIA GeForce RTX 2060またはGeForce GTX 1660Tiを選択することができます。
GeForce RTX 2060シリーズはとても高いグラフィックス性能を持っていて、最新機能であるレイトレーシングやDLSSなどに対応しているのも特徴です。ゲームプレイがより楽しいものになるでしょう。

GeForce GTX 1660TiはRTX 2060に比べると若干性能は下がりますが、ミドルクラス向けの良い性能を持っていて、コスパも高いという特徴があります。エントリー向けのゲーミングノートPCに搭載されることが多いGeForce GTX 1650よりも2倍近い高い性能を持っていて、尚且つ価格も抑えられるというメリットがあります。性能と予算のバランスをとりたい場合には、良い選択肢になるでしょう。
デスクトップPC並みの高性能なCPUを搭載
DELL G7はCPUにCore i5-9300H、またはCore i7-9750Hを搭載することが可能です。両者ともともに性能の高いCPUですが、特にCore i7-9750Hは、一般的なノートパソコンに搭載されているCPU(Core i5-8265UやCore i7-8565Uなど)よりも2倍以上も性能が高く、デスクトップPCに匹敵するほどの高い性能を持っています。

ゲームプレイがより快適になるだけでなく、負荷のかかる処理などにも活用することができます。

ゲームはどれくらい快適にプレイできる?
実際にベンチマークソフトを使って、ゲームがどれくらい快適にプレイできるか性能を評価してみました。以下にその結果をご紹介します。
今回のレビューで使用したDELL G7の仕様は以下の通りです。
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-9750H
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 256GB + ハードディスク 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
ディスプレイ:フルHD (解像度:1920 x 1080)
CPU: Core i7-9750H
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 256GB + ハードディスク 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
ディスプレイ:フルHD (解像度:1920 x 1080)
軽量級のゲーム
まず、ドラゴンクエストです。軽量級のゲームになります。
画質を最高品質で解像度をフルHD(1920×1080)の設定で、20136のスコア(すごく快適)となりました。余裕の快適さです。軽量級のゲームであれば、解像度や画質を高めに設定してもとても快適にプレイできるでしょう。

グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
最高品質 | 1920 × 1080 | 20136 | すごく快適 |
中程度の重さのゲーム
続いて、ファイナルファンタジーXIV 紅蓮の解放者です。中程度の重さのゲームになります。
グラフィックス設定を高品質、解像度を1920×1080にするとスコアは15842(非常に快適)で、平均フレームレートも112.5fpsと高い値となりました。とても快適にプレイすることができるでしょう。
解像度は1920×1080のままで、グラフィックス設定を最高品質に設定しても、スコアが13645(非常に快適)で、平均フレームレートも93.6と高い値になりました。画質を高めに設定しても問題なくプレイできます。
中程度の重さのゲームにおいて、画質や解像度を高めに設定しても快適にプレイできることがわかりました。

グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 | 平均fps |
---|---|---|---|---|
最高品質 | 1920 × 1080 | 13645 | 非常に快適 | 93.6 |
高品質 (ノートPC) |
1920 × 1080 | 15842 | 非常に快適 | 112.5 |
標準品質 | 1920 × 1080 | 17617 | 非常に快適 | 129.6 |
重量級のゲーム
最後に、重量級のゲームであるファイナルファンタジーXVです。
グラフィックス設定を標準品質、解像度を1920×1080にすると、スコアは7996(快適)で、平均フレームレートは79.7fpsとなりました。60fpsを超えているので、快適にプレイできるでしょう。
解像度はそのままで、グラフィックス設定を高品質にすると、スコアは6014(快適)で、平均フレームレートは59.5fpsとなりました。画質を高くすると、重たいと感じる場面があるかもしれません。
重量級のゲームについては、高い画質では重くなる場合があるかもしれませんが、画質を下げることで快適にプレイできるでしょう。

グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 | 平均fps |
---|---|---|---|---|
高品質 | 1920 × 1080 | 6014 | 快適 | 59.5 |
標準品質 | 1920 × 1080 | 7996 | 快適 | 79.7 |
軽量品質 | 1920 × 1080 | 10326 | とても快適 | 103.2 |
落ち着いたデザインでゲーム以外の用途にも活用しやすい
ゲーミングノートPCというと、少し派手なデザインなものも多いのですが、DELL G7はブラックを基調とするカラーでまとまっていて、落ち着いたデザインとなっています。ゲーミングPCがほしいけど、落ち着いたデザインのものを探しているという方には良い選択肢になるのではないかと思います。
特に、DELL G7はCPUとグラフィックスの性能が高いので、デザイン・CG作成やプログラミングなど、ゲーム以外の用途で使いたいという人にとっても、スタンダードなデザインのノートPCが使いやすいのではないかと思います。


ディスプレイのフレームやキーボードもブラックで統一されています。

キーボードです。キーの文字はホワイトで、背景の黒と良いコントラストを成しています。キーボードのバックライトは搭載されていますが、一般的なノートPCと同じ白色のバックライトとなります。赤や青など、ゲーミングPCらしいイルミネーションはありません。

キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。一番上の中央部分に電源ボタンがあります。テンキーが搭載されていて、数字の入力に便利です。

キーボードの左側です。アルファベットや数字、半角全角切り替え、Shift、スペースキーなど、よく使われるキーはしっかりと大きさが確保されていて使いやすいです。

キーボードの右側です。BackSpaceキーと「¥」キーがくっついていて両者ともに少し小さいです。特に「¥」キーは最初のうちは、見ながら入力すると安心です。
テンキーが搭載されているので、数字の入力に便利です。

キーの間隔は問題ありませんが、キーを押したときの深さはやや浅めです。

タッチパッドです。

指紋センサーを搭載し、ワンタッチログインと高いセキュリティを実現
キーボードの中央上部にある電源ボタンは、指紋センサーも兼ねています。ワンタッチでログインできるので、パスワードの入力を省くことができ便利です。
また、他人が勝手にPCを使うのを防止できるので、大事なデータや見られたくない情報を保存しておいても安心です。高いセキュリティを実現することができます。

周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なインターフェースは主に背面部に集中しています。特に外部出力に関するポート(HDMI、Mini-Display portなど)が後ろ側にあるので、ケーブルが邪魔にならずにすみます。



外部出力はHDMIとMini-Displayport、そしてUSB Type-Cポートが使えます。より大きな画面でゲームをプレイしたり、グラフィックスやデザインなどのクリエイティブな用途で使うような場合に、別モニターに出力して作業をすることができます。

ディスプレイの上部にはカメラが搭載されています。

SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。途中までしか入りませんので、作業中にひっかけないように気をつけましょう。

インターネットにはWi-FiまたはLANケーブルを挿して接続することができます。

オンラインゲームをする人にとっては、無線通信だとときどき接続が切れる心配があるのですが、LANケーブルを挿してプレイすると接続トラブルを避けることができて便利です。
また、大学の研究室ではまだ無線LAN化されておらず、Wi-Fiが使えないところも多いので、このPCのように有線LANが使えるようになっているととても便利です。
静音性の確認
ネットや動画鑑賞など、負荷がかからない処理をしているときは静かです。
CPUに負荷がかかる処理をすると動作音は大きくなりました。一般的なノートパソコンと比較すると動作音は大きめですが、ゲーミングノートPCとしては普通の大きさです。
測定項目 | 測定値 |
---|---|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db |
動画閲覧時 (フルHD動画視聴) |
28~29db |
CPU 80%使用時 | 43~44db |
ファイナルファンタジー紅蓮の解放者ベンチマークループ再生 (CPU:15~35%、 GPU:20~40%) |
36~37db |
性能と仕様
DELL G7の仕様と性能を確認してみましょう。
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i7-9750H / Core i5-9300H |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD 512GB SSD 256GB + ハードディスク 1TB |
ディスプレイ | フルHD(解像度:1920×1080)60Hz IPS液晶 |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660Ti NVIDIA GeForce RTX 2060 |
SDカード | 〇 |
有線LAN | 〇 |
無線LAN | ○ |
指紋認証 | 〇 |
USBポート | USB3.1 × 3 USB Type-C × 1 |
HDMIポート | 〇 |
mini Displayport | 〇 |
Office | 選択可 Microsoft Office Home & Business Microsoft Office Personal Microsoft Office Professional |
重さ | 約3.14kg~ |
今回のレビューで使用したDELL G7の主な仕様は以下の通りです。
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-9750H
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 256GB + ハードディスク 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
CPU: Core i7-9750H
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 256GB + ハードディスク 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
CPUはCore i7-9750H / Core i5-9300Hを選択できます。どちらも高い性能を持っていますが、Core i7-9750Hの方が性能は高く、しかもデスクトップPC並みの性能を持っています。
メモリは8GBまたは16GBを搭載できます。
グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 1660Ti、 GeForce RTX 2060から選ぶことができます。GeForce GTX 1660TiよりもGeForce RTX 2060の方が性能が高くなります。もちろん、その分価格も高くなります。GeForce RTX 2060は性能も高く、DLSSやレイトレーシングなどの最新機能にも対応しています。GeForce GTX 1660TiはDLSSなどの最新機能には対応していませんが、ミドルクラス向けの性能で、しかもコストも抑えられるので幅広いゲームをプレイするのに最適です。価格を抑えたいのであれば、GeForce GTX 1660Tiは良い選択肢になります。
ディスプレイはフルHD(解像度:1920×1080)でIPS液晶なので、とても映りが良いです。リフレッシュレート(1秒間に何回画面を更新できるか)は60Hzとなっています。
レポート作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalを選択してください。Office ProfessionalはOffice Home and BusinessにデータベースソフトとDTPソフトを加えたものになります。
以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
[CPUのベンチマーク:CINEBENCH R15で測定]
CPUの性能は1224cbとなりました。通常のノートPCによく搭載されているCore i7-8565Uは570cb前後の値を示すので、2倍以上の性能を持っていることがわかります。デスクトップ並みの非常に高い性能のノートパソコンです。

[ストレージのベンチマーク:CrystalDiskMarkで測定]
今回のレビューではSSDとハードディスクの両方を搭載したモデルですので、それぞれのストレージの速度を測定しました。SSDは読み書きともに高速でした。快適に使うことができます。
ハードディスクはSSDと比較すると遅いのですが、ハードディスクとしては高速でした。
[Cドライブ:SSD]

[Dドライブ:ハードディスク]

[グラフィックスのベンチマーク]
グラフィックスの性能を別のソフト(3DMark)を使って測定しました。とても高い値となっています。ゲームなど、DirectXを使ったソフトウェアが軽快に動作するでしょう。




各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Time Spy | DirectX 12 | 5774 |
Fire Strike | DirectX 11 | 12985 |
Sky Diver | DirectX 11 | 34697 |
Cloud Gate | DirectX 10 | 34769 |
外観の確認
DELL G7の外観を確認してみましょう。
天板部分です。黒色の天板の中央に、青でDELLのロゴが刻印されています。

ディスプレイを開いたところです。


横から見たところです。

後ろ側から見たところです。



ディスプレイは一番奥より少し手前から開くようになっています。

換気口は本体の奥側(背面と側面)に2つずつ、合計4つあります。本体内部の熱を効率的に逃がすようにできています。

底面部です。

ACアダプターです。大きくて重さもあるのですが、ゲーミングPCにはよくある仕様です。

本体左側面です。

本体右側面です。

本体手前側です。

本体背面部です。

まとめ
DELL G7は、17.3インチの大画面で迫力あるゲームプレイを楽しむことができるノートパソコンです。
ディスプレイのクオリティが高く、綺麗な画面でゲームに集中できます。
性能も非常に高く、NVIDIA GeForce RTX 2060やGeForce GTX 1660Tiも選択できます。快適にゲームをプレイすることができます。
本格的にゲームをプレイしたい人は是非検討してみてください。
当製品は販売終了しました。
現在、最新モデルのDELL G15が販売されていますので、こちらの記事をご参照ください。
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石川 |
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