AndroidタブレットをWindowsノートPCのモニターとして使う方法
更新日:2025年9月9日
意外と知られていないことですが、Androidタブレットをノートパソコンのモニターとして使うことができます。
専用のモニターを買わなくても、普段使っているAndroidタブレットを活用することができるので予算を抑えることができます。しかも、画面を2つ使えるので、タブレット側で資料を表示させて、ノートパソコンで書類を作成するといった使い方ができ、作業がとてもはかどります。
このページでは、WindowsノートPCを使ってAndroidタブレットをモニターとして使う方法についてご紹介しています。
動作に必要な環境
AndroidタブレットをPCのモニターとして使うためには、以下のものが必要になります。
1. spacedeskアプリ(Windows側、Android側ともにインストールする)
2. Androidタブレット
3. Windowsパソコン
2. Androidタブレット
3. Windowsパソコン
今回、Androidタブレットをモニターとして使うために、spacedeskというアプリを利用しました。このアプリはとても優秀で、Windowsパソコンと同じネットワーク内にあるAndroidタブレットをWi-Fiで接続することで、Androidタブレットをモニターとして使うことができるようになります。
タブレットをモニター化できるアプリは他にもあるのですが、サブスク型であったりなど、有料のものが多いです。その点、spacedeskは高機能なのに全て無料で使うことができるのが良い点です。
ちなみに、今回使用したAndroidタブレットはLenovoのIdea Tab Proという製品になります。OSにAndroidがインストールされていれば、他の製品でも全く問題ありません。
今回使用したAndroidタブレットのIdea Tab Pro。サイズは12.7インチ。
また、パソコン側はWindowsのみとなります。spacedesk(アプリ)は、残念ながらMacには対応していませんのでご注意ください。
設定手順
WindowsノートパソコンでAndroidタブレットをモニターとして使用するための手順について解説します。
Windowsパソコンにspacedeskをインストールする
(1)まずは、Windowsのパソコンにspacedeskをインストールします。インストール完了まで3分程度と、とても簡単に設定できます。
最初に、spacedeskの公式サイトにアクセスしてspacedeskのドライバーをダウンロードします。
詳細はこちら → spacedesk (公式サイト)
[spacedesk公式サイトのトップページ]

(2)ダウンロードページは以下のようになっていて、64ビットのWindowsと32ビットのWindows、そしてARM64系のWindows用の3種類のドライバーが用意されています。
ほとんどの方は一番左側にある「Windows 10/11 64-bit」のものをクリックしてダウンロードすれば大丈夫です。

(3)ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。インストーラーが起動しますので、Nextボタンをクリックします。

(4)ライセンス条項に同意するというチェックボックスにチェックを入れて、Nextボタンをクリックします。

(5)インストール先の選択画面です。通常はこのままで問題ありません。Nextボタンをクリックします。

(6)Wi-Fiを使って同じネットワーク内にあるAndroidタブレット(spacedeskがインストールされているもの)と通信を行うため、ファイアウォールの許可設定が必要になります。
チェックボックスにチェックが入っていると、Windowsのファイアウォール設定を自動的に変更してくれて楽に使い始めることができるので、必ずチェックしておくと良いでしょう。

(7)Installボタンを押して、インストールを開始します。

インストール中の画面です。

(8)セキュリティソフトをインストールしていると下のような表示が出ます。
「セキュリティソフトにspacedeskの通信を許可するように設定してください」という趣旨になります。具体的には、spacedeskService.exeを許可するようにすると良いです。
筆者の場合は、ESETというセキュリティソフトを使っていますが、特に何も設定をしなくても無事使い始めることができました。ESETがWindows側の設定を参照するようになっているからかもしれません。
まずは、いったんアプリをインストールしてしまってから使えるかどうかを試してみるのも良いでしょう。もし、うまくモニター表示ができないようであれば、セキュリティソフトの設定を確認すると良いでしょう。

(9)以上でインストールが完了しました。これでWindowsパソコン側の設定は完了です。

インストールが完了すると、以下のようにspacedesk DRIVER Consoleというアプリを実行することができるようになります。

これを起動すると、以下のようなウィンドウが開きます。インストールが完了すると、自動的にspacedeskが起動した状態になっています。

また、Windowsを起動すると自動的にspacedeskが起動するように設定されています。もし、必要な時だけ起動したい場合は、「Automatic Start at System Boot Time」のチェックボックスを外すと良いでしょう。

Androidタブレットにspacedeskアプリをインストールする
続いて、Androidタブレットにspacedeskアプリをインストールします。こちらもGoogle Play Storeからインストールするだけなので、とても簡単に完了します。
(1)Goolge Play Storeを開き、検索窓にspacedeskと入力してアプリの画面を表示させます。そのまま、インストールを行ってください。
(2)インストールが完了すると、下のようなspacedesk Viewerが開きます。Windows版のspacedeskをインストールしたWindowsパソコンのIPアドレスが表示されています。
これをタップすると、Windowsパソコンとつながり、Windowsパソコンの画面が表示されます。

Windowsのノートパソコンと同じ画面をAndroidタブレットに表示しているところ。
Windows側での設定
初めてAndroidタブレットに接続表示ができたときは、PCと同じ画面が表示されるようになっています。
PCの画面を拡張して、PCとタブレットでそれぞれ別の画面を表示してマルチモニター環境で作業することもできます。
マルチモニター環境にするには、Windowsのデスクトップ上の好きなところを右クリックし、ディスプレイ設定をクリックします。

下のようなディスプレイの設定画面が開きます。赤で囲った部分をクリックするとリストが表示されるので、「表示画面を拡張する」を選択すると、PCとタブレットで別々の画面を表示することができます。

Androidタブレットをモニターとして使ってみた感想
今回、Androidタブレットをノートパソコンのモニターとして使ってみて、以下のような長所と短所があるなと感じました。
【長所】
・モニターを並べて使えるのはやっぱり便利
・タブレットの活用の幅が広がる
・画面を触って操作ができる
・iPadよりも安く購入できる
・使い終わったら本棚や引き出しなどに収納できる
・配線が不要
・モニターを並べて使えるのはやっぱり便利
・タブレットの活用の幅が広がる
・画面を触って操作ができる
・iPadよりも安く購入できる
・使い終わったら本棚や引き出しなどに収納できる
・配線が不要
【短所】
・専用モニターよりは小さい
・タイムラグがある
・専用モニターよりは小さい
・タイムラグがある
順番に説明していきましょう。
まず、パソコンは複数のウィンドウを1画面に並べて表示できますが、それでもモニターが2つあって、それぞれの画面にいっぱいに広げて作業ができるととても作業がしやすかったです。
たとえば、ノートパソコンで講義のレポートを作成するのに、授業でもらった資料を表示しながら作業する場合、タブレット側に資料を全画面表示し、それを見ながらパソコンでレポートを書いていくと、とても作業がしやすかったです。アプリの画面をいちいち切り替える必要がないのは良いですね。
また、タブレットの機能もそのままなので、画面を指でスクロールしたり拡大したりといったことも問題なくできます。直感的に操作できるのはありがたいです。
ケーブルをつなぐ必要もないので、机の上がスッキリするのも良かったです。特に使い終わったら、タブレットを本棚や引き出しの中に片づけることができ、机の上がスッキリするのも良いです。
少し気になった点としては、タブレットをモニターとして有効に活用はできるのですが、タブレットはどんなに大きくても12インチ程度なので、24インチや27インチなどの専用モニターと比べると小さいかなと感じました。それでもサブモニターがないよりはマシで、作業効率はかなりアップします。
あと、Wi-Fiで接続するのでどうしてもタイムラグが発生します。Wi-Fiの通信環境に影響を受けますので、場合によってはルーターの近くで作業したり、通信が途切れがちになるなど電波状況が悪い場合は、無線LANの中継器を使用するなどの対策が必要になるかもしれません。この点に関しては使いにくいと感じる人もいると思います。
ただ、費用はとても安くすみます。同じサイズのiPadと比べても、Androidタブレットは半額~同等額程度で手に入ります。モニターもタブレットも欲しいけど、なるべく安く抑えたいという場合には、Androidタブレットをモニターにするというのはとても良い選択肢だと思います。
まとめ
AndroidタブレットをWindowsノートPCのモニターとして使う方法をご紹介しました。
タブレットは最大でも12インチ程度と小型ですが、スマホの画面よりも大きくて見やすいです。パソコンのモニターとして活用すれば、アプリのウィンドウをいちいち切り替える必要もなく、とても作業がはかどりますので便利だと思いました。
Androidタブレットは安く購入することができるので、なるべく費用を抑えてモニター環境がほしいと思う人は検討してみると良いのではないかと思います。
関連記事 → 大学生におすすめのタブレットPC
この記事を書いた人
![]() |
石川 |
著者の詳細はこちら
1.iPadをWindowsノートPCのモニターにして2画面で作業する方法
2.ノートパソコンに外付けモニターを接続して使う方法
3.紙の講義資料をデジタル化しパソコンに保存する方法
4.大学生がノートパソコンでプレゼンを行う場面やPCに必要な機能
5.大学でのパソコン活用事例~こんなとき学生にとってパソコンは超必要
▲ このページの上部へ戻る