セキュリティワイヤーでノートPCを盗難から守る
更新日:2025年5月8日
大学でノートパソコンを使う時間が長くなると、心配になってくるのがノートパソコンの盗難です。
パソコンを使っている時は大丈夫なのですが、トイレ休憩に行ったり、ゼミや研究室での活動のために一時的に席を離れたすきに、ノートパソコンを盗まれてしまうことが起こりえます。
そのような事態を防いでくれるのが、ここで紹介するセキュリティワイヤーになります。セキュリティワイヤーとはどのようなものか、そしてそれを使用するためには何が必要かをご紹介したいと思います。
セキュリティワイヤーってどんなもの?
セキュリティワイヤーというのは下の写真のようなものになります。ワイヤーと書いてある通り金属製です。これを使ってパソコンを固定します。

下の写真のように、ワイヤーの片方をノートパソコンのセキュリティロックスロットに接続します。


この写真で紹介しているセキュリティーワイヤーは、4桁の数字を暗証番号として設定するタイプのもので、正しい数字の組み合わせでないとパソコンからワイヤーが外れません。
セキュリティワイヤーにはいくつかの種類があり、ほかにも、文字通り鍵をかけるタイプの製品もあります。

暗証番号タイプのワイヤーロック。

鍵をかけるタイプのワイヤーロック。
ワイヤーのもう片方の端は以下のような形状になっていることが多く、これを机や棚などに巻き付けて固定します。ワイヤーによってノートパソコンが机などに固定されているために持っていくことができず、ノートパソコンが盗まれるのを防止することができます。

メリット
セキュリティワイヤーを使うメリットは、もしノートパソコンが盗まれそうになっても、ワイヤーがついているために持ち去ることができないことです。
ワイヤーなんて切ってしまえばいいじゃんと思うかもしれませんが、泥棒がカッターを持っているとも限りませんし、また泥棒は一刻も早くその場を立ち去りたいと思っていることが多く、ワイヤーを切る時間や手間をとても嫌がります。
そのため、ノートパソコンを盗もうという気持ちをそぐ抑止力として効果を発揮します。
デメリット
デメリットとしては、ワイヤーとはいえ、カッターで切ってしまえば持っていかれてしまうことです。そういう意味ではやや弱めのセキュリティ対策になります。
ただそれでも、繰り返しになりますが、ワイヤーを切るのは大変なので泥棒をあきらめさせるための抑止力として効果は高いです。
また、セキュリティロックスロットは、必ずしもすべてのノートパソコンに搭載されているとは限りません。ワイヤーを購入したものの、ノートパソコンを確認したら搭載されていなかったということも起こりますので、事前にしっかり確認しましょう。
セキュリティロックスロットの形状はUSB Type-Cとよく似ていますので気をつけましょう。分かりにくい場合は、USB Type-Cが挿さらないことを確認すれば良いでしょう。セキュリティロックスロットの形状については、セキュリティロックスロットの形状に注意するのところで詳しく解説しています。

セキュリティロックスロットが搭載されたノートパソコン。
写真の製品は、1kgを切る超軽量ノートパソコンdynabook GZシリーズ。
写真の製品は、1kgを切る超軽量ノートパソコンdynabook GZシリーズ。
ちなみに、ロックスロットが搭載されていないものでも、後付けすることが可能です。下の写真のように、タブレットの背面やノートパソコンのカバーにスロットを貼り付けることで増設します。ただ、このようにするとノートパソコンが少し出っ張ったりしてデザインを損ねる可能性があることにご注意ください。

大学生の場合はどんなときに使えばいい?
ノートパソコンをよく使う大学生にとって、セキュリティワイヤーはあると安心です。
たとえば、大学4年生になったり大学院に進学したりすると、研究室に滞在する時間がとても長くなります。
研究室にノートパソコンを持っていくことになりますが、研究室では実験をしたり、研究室のメンバーと論文の輪読会に参加したりなど、ノートパソコンから離れて過ごすことも多いです。
また、研究室にノートPCを持っていくことが多くなるのですが、その負担を軽減するために研究室にノートパソコンを置きっぱなしにする人も出てきます。
このようなときにセキュリティワイヤーがあると、研究室でのノートパソコンの盗難防止に役立ちます。
セキュリティロックスロットの形状に注意する
セキュリティワイヤーを選ぶときは、セキュリティロックスロットの形状に注意する必要があります。
意外と知られていないのですが、以下の3種類がありますので、使用しているパソコンのロックスロットの大きさがどれかを事前に確認しましょう。それぞれの形状にあわせたワイヤーが販売されています。
[単位はmm]

設置手順
設定手順はとても簡単です。
まず最初に、下の写真のように机やテーブルなどの脚に、ワイヤーを巻き付けます。ちなみに机が軽いと脚をずらして持っていかれてしまうので、簡単に動かすことができない十分な重さのあるテーブルや机、棚に巻き付けるようにします。

輪っかになった状態です。

ワイヤーのもう片方をノートパソコンのセキュリティロックスロットに差し込んでセットします。軽く引っ張って、抜けないことが確認できれば完了です。

セキュリティロックスロットが搭載されているノートパソコン
最近のノートパソコンでセキュリティロックスロットが搭載されている製品は比較的多いです。
特にDynabook(元東芝)、富士通、VAIOの製品に関しては、ホームPCだけでなく、スリムで軽く持ち運びに便利なモバイルノートPCにもしっかり搭載されています。もし、セキュリティロックスロットが搭載されているものが欲しい場合には、この3つの国内メーカーから選ぶと希望のものが見つけやすいと思います。
海外のメーカーに関しては、現在のところ、個人向けパソコンにはセキュリティロックスロットが搭載されていない製品も多く注意が必要です。もちろん、搭載している製品もあるので、セキュリティワイヤーを使うことを考えている人は事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ノートパソコンを使うときにセキュリティワイヤーを使うと、盗難防止に役に立ちます。
カッターで切断される可能性があるのですが、ワイヤーでつながっていると盗むのに手間と時間がかかるため、抑止力として効果を発揮できるのは強みです。
もし、大学でノートパソコンを使う時間が長く、ノートパソコンから離れる時間も多いようであれば、ワイヤーロックを使用してみることをおすすめします。
パソコンが盗まれて、人に見られたくないデータや個人情報が漏洩するのを防いでくれるでしょう。
詳細はこちら → ワイヤーロック
この記事を書いた人
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石川 |
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