Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11レビュー 作業効率が高く持ち運びもできる軽量ノートPC


効率的に作業ができ、しかも持ち運ぶこともできる軽いノートパソコンを探している方に最適なのが、LenovoのThinkPad X1 Carbon Gen 11です。

LenovoのThinkPad X1 Carbon Gen 11は、入力作業のしやすさに定評のあるキーボードを搭載し、14インチの見やすいディスプレイを搭載しながらも、わずか1.12kg~という軽さを実現した高性能なノートパソコンです。

オプションでSIMカードによるインターネット接続機能なども搭載することが可能です。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11を実際に使用してみましたので、どのようなパソコンか、レビューをご紹介します。






詳細はこちら → ThinkPad X1 Carbon Gen 11 (直販サイト)






快適に作業でき、しかも持ち運びにも便利な軽さを実現


Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11は14インチのサイズのノートパソコンです。最近のノートパソコンは技術が進んで、14インチのノートパソコンでもA4とあまり変わらないサイズになってきています。

ThinkPad X1 Carbon Gen 11も下の写真のように、A4ノートと同等の大きさになっていてとても使いやすいです。




そして重さは約1.25kgです。今回はプライバシースクリーン機能やSIMによるインターネット接続機能を搭載しているため少し重たくなっていますが、これらの機能がなくなると一番軽くなり、約1.12kg~の軽さとなります。

14インチのノートパソコンはだいたい1.4~1.5kg程度の製品が多いことを考えると、ThinkPad X1 Carbon Gen 11はとても軽くできていることがわかります。素材にカーボンが用いられているので、軽くすることができるのだと思います。




片手でも持ち上げることができるくらいの軽さです。





14インチのサイズがあると画面が広くて見やすくなります。また、約1.12kg~というのはとても軽くて使いやすいです。自宅で使うだけでなく、カバンに入れて持ち運ぶこともできます。持ち歩いても疲れにくいのがうれしいです。






最新のCPUを搭載し、サクサク快適に使える


インテル製の最新のCPUと最大32GBのメモリ、高速に動作するSSDが搭載されていて、快適に使うことができます。




用途としては、インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポートや書類作成、動画鑑賞、SNS、プレゼンなど、特に問題なく使うことができる性能です。学業からプライベートまでしっかり使うことができます。

メモリは標準で16GB搭載されているので、複数のアプリケーションを同時に実行しても高速に使うことができます。


大学の講義資料を開いているところ。


また、プログラミングなどの用途にも使うことができます。実験で得られたデータを解析したり、アプリを開発したりといった用途にも使えます。


プログラムを書いて実行しているところ。





インターネット接続が便利


インターネット接続は2種類用意されています。


Wi-Fiでの接続


Wi-Fiでインターネットに接続することができます。Wi-Fiはとても良く使われるので、特に問題はないと思います。

最新の通信規格であるWi-Fi 6Eに対応しています。もちろん、Wi-Fi 6 (11ax)やWi-Fi 5 (11ac)にも対応しているので、今使っているWi-Fiルーターを引き続き使うことができます。




SIMカードでのLTE/4G/5G接続(オプション)


オプションになりますが、SIMカードによるインターネット接続にも対応しています。

4G/LTEや5Gでの接続が可能になります。SIMカードはnano SIMに対応しています。

SIMカードが使えると、Wi-Fiスポットを探したりモバイルルーターにつないだり、テザリングをしたりする手間が省けるので、外出先でもとても楽にインターネットに接続することができます。


下の写真のように、本体の右側面にSIMカードスロットが搭載され、SIMカードを挿してインターネットに接続することが可能になります。格安SIMが使えますので、通信費を安く抑えることができます。




今回実際に、IIJmioのSIMカードを使ってインターネットに接続してみました。


詳細はこちら  IIJmio (公式サイト)



LTEでの接続になります。





平日の16時くらいですが、23Mbpsの通信速度になりました。ネットも動画もサクサク表示されて、快適に使うことができました。




SIMカードによる通信機能が必要な場合は、構成のカスタマイズ画面でWWANの項目をご確認ください。4G/LTEの通信、または5Gでの通信によって選択オプションが変わりますのでご注意ください。








デザイン


本体カラーはブラックとなっていますが、素材にカーボン繊維が使われているため、質感がとても良いです。




天板にはThinkPad X1とLenovoのロゴが対角線上に配置されています。天板をよく見ると、下の写真のような格子模様になっています。高級な雰囲気のあるデザインです。






14インチのサイズがありながらも、約1.12kg~という軽さを実現しているだけあって、本体はスリムにできています。








WordやExcelなど、レポート作成に必要なOfficeソフトの選択が可能


大学ではWordやExcelを使って講義のレポートを作成する機会が非常に多くあります。また、卒論やゼミの発表ではPowerPointを使ってプレゼン資料を作成する必要もあります。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11を購入する際には、OfficeソフトはMicrosoft Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。それぞれのバージョンに含まれるアプリは以下の表のようになっています。

 Office Personal Word、Excel、Outlook
 Office Home and Business Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote
 Office Professional Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、
Publisher、Access


Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。これらの3つのソフトを大学では良く使うでしょう。

Outlookはメールソフト、OneNoteはデジタルノートになります。

もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはWord、ExcelとOutlookが含まれています。

Office ProfessionalはOffice Home and Businessに、さらにPublisherというDTPソフトとAccessというデータベースが含まれるようになります。ただ、あまりこれらのソフトが必要になる人は少ないのではないかと思います。






作業効率が大きくアップするキーボード


ThinkPad X1 Carbon Gen 11には、作業効率が大きくアップすることで定評のあるキーボードが搭載されています。




その秘密はキーボード中央にある赤いトラックポイントです。このボタンを指で押すと、マウスカーソルを操作することができるようになります。


トラックポイント。


また、タッチパッドにも工夫がされています。通常、クリックボタンはタッチパッドの下側に来ることが多いのですが、ThinkPad X1 Carbon Gen 11の場合は上側に来ています。もちろん、タッチパッド自体をクリックすることも可能です。




一般的に、キーボードで入力し、マウスカーソルを動かしてクリックするとなると、キーボードからタッチパッドへ手を動かさないといけません。たいした距離じゃないと思うかもしれませんが、作業中はこの操作が数多く発生します。

しかし、このトラックポイントとクリックボタンを使うと、手をほとんど動かさずにカーソル操作とクリックができるので作業効率が大きくアップします。同じ作業をしても、トラックポイントとクリックボタンを使うと短時間で終えることができるようになります。


タッチパッドに手を移動させることなく、キーの入力やマウス操作ができるので作業効率が上がる。



キーボードの左半分を拡大してみました。FnキーとCtrlキーの位置が、一般的なキーボードとは逆になっています。通常のキーボードに慣れている人は最初は注意が必要です。




キーボードの右半分です。Enterキー周りの「@」や「む」などのキーが若干小さくなっていますが、特に問題なく使うことができます。ブラインドタッチでも押し間違えるということはありませんでした。




キー同士の間隔やキーを押したときの深さも問題ありません。打鍵感が良いので、快適に入力することができます。









ディスプレイ


ディスプレイは多くの種類が用意されています。いずれのディスプレイも100% sRGBとなっているので、色表示も問題ありません。



ディスプレイの種類


ディスプレイは以下のように多くの種類が用意されています。




解像度やディスプレイの種類をまとめると以下のようになります。これらの組み合わせでディスプレイを選択することができます。

種類 解像度  プライバシーガード 光沢 
IPS  1920 × 1200
2240 × 1400
なし なし
1920 × 1200 あり 
OLED
(有機EL)
2880 × 1800 なし なし
反射防止



今回のレビューでは、WUXGA(1920×1200)IPS液晶、プライバシーガード搭載のディスプレイを搭載したモデルを使用しています。


一般的な使い方であれば、WUXGA(1920×1200)IPS液晶、プライバシーガード非搭載のディスプレイで全く問題ありません。外出先や人が多いところで使うなど、画面を覗かれたくないと思う場合は、プライバシーガード機能を検討してみても良いと思います(詳細はこの下で解説しています)。


高精細な表示にしたい場合には、2.2K (2240 × 1400)IPS液晶ディスプレイ、またはOLED (有機EL)ディスプレイを選択すると良いでしょう。美しい映像を楽しむことができます。




映り方と色の表示


今回のレビューではプライバシーガード機能を搭載したモデルを使用しています。この機能が搭載されているディスプレイは、正面から見ると特に問題なく映りますが、横からなど見る角度を変えてみると、暗く表示されて見えます。

書いてある文字を読むのは少し厳しくなるので、のぞき見防止には良いと思います。ただ、プライバシーガード機能非搭載のディスプレイの方が見やすいので、普通に使いたいという場合にはプライバシーガード機能なしのディスプレイを選択するのが良いです。


プライバシーガードOFFの状態で正面から見たところ。問題なく表示されている。



プライバシーガードOFFの状態。正面以外の角度から見ると暗く見える。



ディスプレイは色域が広く、sRGBカバー率は98.1%となっています。正確な色表現が可能です。テキストの表示はもちろんのこと、画像や動画をしっかり楽しむことができます。

sRGBカバー率 98.1%
Adobe RGBカバー率  73.6%



プライバシーガード機能


実際にプライバシーガード機能をON/OFFにしたときに、どのように見えるか確認してみました。

プライバシーガードはFn+Dキーを押すことでONとOFFを切り替えることができます。

まずはプライバシーガードOFFの状態です。斜めから見ると、すでに暗くなっています。


プライバシーガードOFFの状態。


続いてプライバシーガードをONにしてみました。少し暗くなって内容を判別するのがより難しくなりました。


プライバシーガードONの状態。


プライバシーガード機能を搭載していると、何もしていない状態でも斜めから見ると暗く見えます。プライバシーガード機能のONとOFFを切り替えても、それほど大きく見え方が変わるというわけではないように感じましたが、機密性の高い情報を扱ったり、人から見られるのがイヤだという場合にはこの機能があると安心かなと思いました。






周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは、下の写真のようになっています。SDカードスロットはありませんが、複数のUSBポートやHDMIポートがあり、しっかり使えると思います。







USBポート


USBポートは2種類(標準サイズのUSB3.2ポート×2、USB Type-C (Thunderbolt 4)×2)で合計4つ搭載されています。USB Type-Cポートの1つはACアダプターを挿す用途で用いられます。USB Type-CポートはどちらもThunderbolt4に対応しています。

複数のUSBポートが搭載されているので、同時に複数のUSB機器を接続することができるので安心です。


Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 10のUSB Type-CポートはPower Deliveryにも対応していますので、モバイルバッテリーや充電器を用いてPCの充電を行うことができます。結果は以下の表のとおりで、PCの電源がONの状態では45W以上出力可能なもの、電源OFFの状態では20W以上出力が可能なものであれば、PCの充電を行うことができました。


モバイルバッテリーを使用してPCの充電を行っているところ。


   PC 電源ON PC 電源OFF 
モバイルバッテリー
(20W)
×
充電器
(45W)
Power Delivery対応のモバイルバッテリーと充電器を使用した場合に、ThinkPad X1 Carbon Gen 11の充電可否。


モバイルバッテリーがあれば、スマホも充電できるので便利ですね。外出先でバッテリーが少なくなってきた時、ACアダプターがなくてもモバイルバッテリーから充電できるのはうれしいです。




プレゼンをしたり複数モニターでの作業に対応可能


HDMIポートならびにUSB Type-Cポートが搭載されているので、大学のゼミや研究室でプレゼンをする必要が出てきても、しっかり対応することができます。


HDMIポートとHDMIケーブル。


実際に、HDMIケーブルを使ってPCとモニターを接続してみました。下の写真のように、PCと同じ画面を問題なく映し出すことができました。




また、PCの画面を拡張し、PCとモニターで別々の作業を行うこともできます(マルチモニター)。別々の作業を同時に行えるので、作業効率がアップします。





また、USB Type-Cを使ってもモニター出力が可能です。




HDMIポートとUSB Type-Cポート×2全てを使えば、最大4画面(PCのディスプレイを含む)を使うことが可能になります。


HDMIポートとUSB Type-Cポートを使い、3つの画面で作業をしているところ。





指紋センサー搭載


電源ボタンは指紋センサーを兼ねています。パソコンには大事なデータや人に見られたくない情報が保存されていきますが、他人の指では認証が通らないので、しっかりとデータを守ることができます。







カメラとマイク、スピーカー


ディスプレイの上部にはカメラとマイクが搭載されていて、底面にはスピーカーが搭載されていますので、ZoomやTeams、Google Meetなどのビデオ通話ソフトを利用することが可能です。

以下ではカメラとスピーカーの機能についてご紹介します。


プライバシーシャッター付きカメラ


カメラにはプライバシーシャッターが搭載されています。すぐ右側にあるレバーを動かすことでカメラレンズにカバーをかけることができます。カメラの見た目が赤く変わるので、撮影ができない状態になっていることがわかりやすいです。

ZoomやTeamsを使っていると、いつの間にかカメラに映っていたということがありますが、プライバシーシャッターを閉じておけば恥ずかしい思いをしなくて済むので安心です。





顔認証はオプション


顔認証機能はオプションになります。必要な方はIR機能がついたカメラを選択してください。





スピーカー


スピーカーは底面に搭載されています。




Dolby Atmosサウンドシステムが採用されています。音質は良かったです。動画を見たり、ZoomやTeamsなどで会話をするのも問題ないでしょう。音楽を聴くのも大丈夫だと思います。








パソコンをさらに性能アップしたり、より静かに使ったりできる機能を搭載


Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11にはCPUのパフォーマンスを制御する機能が備わっています。Windowsの設定から電源モードをクリックすると「バランス」、「トップクラスの電力効率」、「最適なパフォーマンス」の3段階の設定が用意されています。





通常は、「バランス」に設定されています。インターネットやメール、SNS、動画鑑賞、Officeを用いたレポートや書類作成など、幅広い作業が快適に行える設定です。

「トップクラスの電力効率」モードでは、CPUのパフォーマンスは一番下がりますが、ほぼ動作音がせず、非常に静かに使うことができます。バランスモードでもかなり静かに使えるのですが、図書館など、非常に静かに使う必要がある場合にはこの設定にしてみても良いでしょう。

パソコンを使っていてCPUに負荷がかかると、CPUが発熱して熱くなります。それを冷やすためにファンが高速に回転することで動作音が大きくなるのですが、CPUのパフォーマンスを低下させると、その分ファンの回転量が抑えられるので動作音も小さくなるという仕組みです。

また、今回「最適なパフォーマンス」でも確認してみました。バランスモードよりも50%以上もの大幅な性能アップが見られました。重たい処理をするときにはこのモードを選択してみると良いでしょう。

普段は標準の「バランス」の設定で問題ありません。もし、パワーが必要な時は最適なパフォーマンスモードにしたり、より静かに使用する必要がある場合はトップクラスの電力効率モードにしたりなど、TPOに応じて使い分けることができます。






動作音の確認


上述のように、電源モードを変えてCPUのパフォーマンスを設定することで、動作音の大きさを計測しました。

標準設定の「バランスモード」では、CPUに負荷がかかっても一般的なノートパソコンよりもかなり静かでした。通常はこのモードで問題ないでしょう。

「最適なパフォーマンス」の場合、インターネットや動画鑑賞など、軽めの作業をしているときは静かに使うことができます。CPUに負荷がかかると動作音は大きくなりますが、一般的なノートパソコンとほぼ同等レベルの大きさでした。

「トップクラスの電力効率」設定にすると、高い負荷がかかっても非常に静かに使うことができました。図書館で使うような場合など、動作音をなくして静かに使いたいというようなときにはこのモードにすると良いでしょう。


測定項目 バランス
(標準)
最適なパフォーマンス  トップクラスの電力効率
(静音)
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube動画閲覧時 28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~30db   28~29db
CPU 100%使用時 31~32db  38~39db 28~29db







ThinkPad X1 Carbon Gen 11仕様と性能


ThinkPad X1 Carbon Gen 11の仕様は以下の表のようになっています。

 OS Windows 11 Home / Pro
CPU Core i5-1335U
Core i7-1255U

Core i5-1345U (vPro)
Core i7-1365U (vPro)
メモリー 16GB / 32GB
ストレージ SSD 256GB / 512GB / 1TB / 2TB
無線LAN
有線LAN -
光学ドライブ -
SDカードスロット  -
サイズ 14インチ
重さ 1.12kg
ディスプレイ IPS液晶 / OLED (有機EL)
タッチパネル搭載/非搭載
1920 × 1200
2240 × 1400
2880 × 1800
USBポート USB3.2×2
USB Type-C×2
HDMI端子
 Office Office Home and Business 
Office Personal
Office Professional
 保証期間 1年(有償で5年まで延長可) 


今回のレビューで使用したThinkPad X1 Carbon Gen 11の主な仕様は以下の通りです(メーカー貸出機)。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core i5-1335U
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 256GB
ディスプレイ: WUXGA(1920×1200)IPS液晶、マルチタッチ対応、プライバシーガード機能搭載


CPUはインテル製の最新の第13世代Core i5またはCore i7から選択することができます。vProに対応したものと非対応のものがありますが、企業やビジネスで使う以外はvPro非対応のものでまったく問題ありません。

性能はCore i5 < Core i7となります。

メモリは16GB/32GBから選択できます。最小で16GBあるので、複数のアプリケーションを実行しても、高速且つ安定して使うことができます。

ストレージはSSDが搭載されています。

ディスプレイは、上述したように複数の解像度が用意され、マルチタッチ(タッチパネル)対応/非対応、IPS/OLED (有機EL)など、幅広い選択肢があります。いずれも、sRGBカバー率100%です。通常は、WUXGA(1920×1200)IPS液晶、マルチタッチ非対応、プライバシーガード機能非搭載で問題なく使うことができます。

高い画質の動画や画像を扱うなど、高精細な画面を希望する場合は 2240 × 1400
や2880 × 1800などの解像度を選択すると良いでしょう。


文系も理系もCore i5-1335U、メモリ16GB、WUXGA液晶(1920×1200)ディスプレイの構成で十分快適に使うことができます。全体的に高価な価格設定ですが、中でもこの構成が一番安くなります。高い性能とセキュリティ機能を搭載しています。


レポート作成に使えるOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが含まれたOffice Home and Businessがおすすめです。PowerPointが不要であれば、Office Personalを選択してください。Office PersonalにはWordとExcel、Outlookのみが含まれています。


以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUの性能


CPUの性能を測定しました。CINEBENCH R20とR23というソフトを使用しています。標準の設定で、それぞれ2148pts、5679ptsというスコアでした。

同じCPUを搭載した他のノートパソコンと比べると抑えめの性能になりますが、インターネットやOfficeソフトを使ったレポートや書類作成、動画鑑賞などの一般的な作業は全く問題なく使うことができます。

また、下で紹介しているように、電源モードを「最適なパフォーマンスモード」にすると、50%以上も性能がアップします。もし、パフォーマンスが気になる場合は、「最適なパフォーマンスモード」に設定すると良いでしょう。







上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までご覧ください。

パフォーマンスモードにすると、標準のバランスモードよりも大幅な性能アップが見られました。

設定  スコア
(CINEBENCH R20) 
スコア
(CINEBENCH R23)  
マルチコア シングルコア  マルチコア  シングルコア 
バランス(標準) 2148 599 5679 1579
最適なパフォーマンス 3248 640 8923 1697
トップクラスの電力効率(静音) 1655 559 4368 1509





ストレージの性能


ストレージ(SSD)の速度を測定しました。データの読み書きともに高速です。快適に使うことができます。





グラフィックスの性能


グラフィックスの性能を計測しました。しっかり使うことができる性能を発揮しています。









上述のパソコンのパフォーマンスを制御する機能を使って、各モードでのグラフィックスの性能を計測してみました。

より性能がアップする最適なパフォーマンスモードにすると、CPU同様に大きく性能がアップしました。グラフィックス性能を必要とする作業を行う場合は、このモードにしてみると良いでしょう。

また、静音モードにすると、性能はやや下がりましたが、一般的な用途に使う分には全く問題のない性能です。

ベンチマーク  スコア  
バランス(標準) 最適なパフォーマンス トップクラスの電力効率(静音)
Fire Strike
(対象:Direct X11)
3662  4194 3082
Night Raid
(対象:Direct X12)
11896 13629 10538






外観の確認


それでは、Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11の外観を確認してみましょう。

天板です。カーボンが素材として使われているためか、とても上質な仕上がりです。近づいてみると、細かな格子状のデザインが施されているのもカッコ良いです。





高さは15.4mmとなっていて、とてもスリムな作りです。












今回はプライバシーガード機能搭載のモデルを使用しているため、正面以外の横から見ると画面が暗く見えます。











真横から見たところです。ディスプレイならびに本体がとてもスリムです。




ディスプレイは180度開くことができます。








底面です。





ACアダプターです。手のひらよりもコンパクトで軽く、持ち運びにも便利です。





本体左側面です。




右側面です。




手前側です。




背面側です。







まとめ



最後に、Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11についてまとめたいと思います。

良いところ


・最新のインテル製第13世代CPUを搭載
・作業がしやすい14インチのディスプレイ
・約1.12kg~で軽く、持ち運ぶこともできる
・作業効率がアップするキーボード
・Wi-Fiだけでなく、オプションでSIMカードによるネット接続が可能
・動作音が静か
・上質なカーボン製


注意するところ


・ディスプレイのプライバシーガード機能があると、別の角度から見ると暗くなる
・SDカードスロットは非搭載



Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11は、最新のインテル製CPUを搭載し、優れた性能を発揮できるノートパソコンです。動作音も静かですし、快適に作業できるでしょう。

14インチで約1.12kg~というとても軽いノートパソコンです。自宅だけでなく外出先にも簡単に持ち運ぶことができてとても便利です。また、ディスプレイの広さや使い勝手の良いキーボードを搭載し、作業がしやすいのもうれしいポイントです。

プライバシーガード機能のあるディスプレイは、角度によって暗く見えるようになるので、通常はプライバシーガード機能は非搭載で大丈夫だと思います。

作業効率が良くて、持ち運びもできる性能の良いノートパソコンを探している方は、是非検討してみてください。


詳細はこちら → ThinkPad X1 Carbon Gen 11 (直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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