Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10使用レビュー 優秀なノートPCが10万円以下で購入可能

更新日:2025年9月5日


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10。機材貸出:レノボジャパン


性能や機能が充実していて、映りの良いディスプレイを搭載しているノートパソコンを探している方に最適なのが、Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10です。

とても優秀なノートパソコンで、高速に動作するCPUと16GBまたは32GBのメモリを搭載しています。OLED (有機EL)ディスプレイを搭載していてとても映りが良いです。

しかも、価格は9万円台からとなっていて、コストパフォーマンスに非常に優れています。

今回Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10を実際に使用してみましたので、その内容をレビューしてみたいと思います。


詳細はこちら → IdeaPad Slim 5i Gen 10(直販サイト)







使いやすくて上質なデザイン


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10は本体カラーがルナグレー、またはコズミックブルーのカラーモデルがラインナップされています。今回のレビューではコズミックブルーのカラーモデルを使用しています。


実際に手に取ってみると、とても上質な製品で男性も女性も使いやすいノートパソコンだと感じました。部屋の雰囲気にも合わせやすそうです。




表面の手触りも良かったです。深みのある色合いと質感で、パソコンを使うのが楽しくなりそうです。





本体はスリムにできています。ディスプレイのフレームは細くなっていてスッキリしています。








スリムな筐体に高速なCPUを搭載し、多くの用途にしっかり使える


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10には、インテル製の第13世代のCPUが搭載されています。

 CPU Core i5-13420H
Core i7-13620H
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ SSD 512GB / 1TB  


一つ前の世代のCPUですが、CPUの末尾にHがついているようにハイスペックなCPUとなっていて、どちらも高速に動作し幅広い用途にしっかり使うことができます。

今回のレビューでは、Core i5-13420Hを搭載したモデルを使用してみましたが、とても高速に動作するのに静かに使うことができ、とても快適に使うことができました。しかも、価格は10万円を切っていてお買い得です。




実際、WordやExcelなどのOfficeソフトを使った書類作成やレポート作成なども、サクサク動いて非常に快適に動作しました。性能がとても高いので、プログラミングなどの負荷のかかりやすい作業にも使うことができます。



Ideapad Slim 5i Gen 10の使用例の一部。


他にも、インターネットやメール、動画視聴などはまったく問題ありませんし、ZoomやTeams等を使ってオンライン面接やオンライン授業を受けることも快適に行うことができます。

プレゼンに使ったり、モニターをつないでマルチモニター環境で作業したりといったことにも活用できます。

また、下でも紹介していますが、ディスプレイのクオリティもとても良いです。色域の広いディスプレイを搭載していて、画像や動画編集など、色合いが重要になる作品制作などにも活用することができます。

このように性能がとても良いので、一般的な用途から負荷のかかる作業まで幅広い用途にしっかり使うことができます。長く快適に使い続けることができるでしょう。





美しい表示が可能なOLED(有機EL)ディスプレイを搭載


OLED (有機EL)ディスプレイを搭載していて、とても映りが良いです。





映り方と色の表示


OLEDディスプレイは蛍光灯などの映り込みはあるのですが、表示できる色の種類も多く、鮮やかな表示が可能です。綺麗に表示されるので、テキスト情報だけでなく、画像や動画もしっかり楽しむことができます。




また、角度を変えてみても色が抜けたり映り方が変わったりということもなく、見やすいディスプレイです。







sRGBカバー率、DCI-P3カバー率はともに100%、Adobe RGBカバー率は97.1%となっていて非常に広い色域です。インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポートや書類作成などの一般的な作業をするのはもちろんのこと、画像や動画の編集作業などの作品制作などにも最適なディスプレイです。





sRGBカバー率 100%
 DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率  97.1%





サイズや解像度など


ディスプレイのサイズは14インチです。解像度は1920×1200 (WUXGA)となります。








持ち運びやすさと使いやすさを両立


実際の大きさをA4ノートと比較してみました。PCの上にA4ノートを乗せると、下の写真のようになります。A4ノートよりも少しだけ大きいサイズです。




重さは実測で約1.39kgです。とても使いやすい軽さです。部屋から部屋へ移動するのはもちろんのこと、カバンに入れて持ち運ぶことも可能です。




片手でも持ち上げることができました。




A4サイズで軽いので、カバンにスッキリ入りますし、持ち歩いても疲れにくいのがうれしいです。

大学に持っていくのも問題ないでしょう。






バッテリーについて


バッテリー駆動時間は、動画再生時で約9.2 時間、アイドル時で約14.5 時間となっています(JEITA3.0計測)。

バッテリーをフル充電しておけば、大学の複数の授業で使用することも問題ありません。外出先でもしっかり使うことができるでしょう。

また、USB Type-CポートはPower Delivery (PD)に対応しています。PCの電源がON/OFFにかかわらず、45W以上の出力が可能なPD対応のモバイルバッテリー等を使用するとPCの充電ができました。

もし、PCのバッテリーが切れそうだなと思ったら、スマホ用に使っているモバイルバッテリーも利用することができるので安心ですね。


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10では、Power Delivery対応のモバイルバッテリーや充電器を使ってPCを充電することが可能。


出力数  PC 電源ON PC 電源OFF
20W  × 〇 
45W
65W
モバイルバッテリーでIdeapad Slim 5i Gen 10を充電できるかどうかを調べた結果。45W以上の出力があれば、パソコンの電源がONの状態でも充電が可能だった。
「低速の充電ケーブル」という表示が出る。







10万円以下の価格帯で購入でき、コスパが非常に良い


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10は最安のモデルが9万円台からとなっています。

OLED (有機EL)ディスプレイ搭載モデルで9万円台~10万円台で購入することができるのは、とてもお得感があります。

良い性能のノートパソコンを手頃な価格で購入することができます。





インターネットへはWi-Fiで接続する


インターネットにはWi-Fiを用いて接続することができます。スマホなどでWi-Fiを使うことも多いので、Wi-Fiでの接続は特に問題ないでしょう。

Wi-Fiの規格はWi-Fi 6に対応しています。Wi-Fi 7には対応していませんが、通信速度も十分高速なので、実用上まったく問題ありません。

快適に使えるでしょう。





レポートや書類作成に必要なOfficeソフトを選択可能


大学ではWordやExcelを使って講義のレポートを作成する機会が非常に多くあります。また、卒論やゼミの発表ではPowerPointを使ってプレゼン資料を作成する必要もあります。

Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10には、Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Businessを選択することが可能です。

Officeソフトを単体で購入するよりも安くなるので、必要であればセットで購入してみてください。





キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。テンキーは搭載されていませんが、スタンダードな日本語配列のキーボードです。キーボードの左右にはスピーカーが搭載されています。




パームレスト(手を乗せる場所)は十分な広さがあります。手触りも良いので、長時間長時間作業しても快適です。





キーボードの左半分です。個々のキーの大きさや並び方に特に気になる点はありません。




キーボードの右半分です。BackSpaceキーやEnterキー、Shiftキーとその左隣のキーがくっついていますが、個々のキーの大きさがしっかり確保されているので、問題なくタイピングすることができます。実際、ブラインドタッチで試してみましたが、打ち間違えることなく入力することができました。




打鍵感も問題ありません。キー同士の間隔も通常のキーボードと同じ仕様です。




タッチパッドは広くて使いやすいです。









周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは以下のようになっています。よく使われるものがしっかり搭載されていて、問題なく使うことができるでしょう。









USBポート


USB Type-A (USB3.2)ポートが2つと、USB Type-Cポートが2つ搭載されています。外付けハードディスクやUSBメモリなど、複数のUSB機器を同時に接続するのも問題ありません。




プレゼン、マルチディスプレイにも対応できる


HDMIポートが搭載されているので、HDMIケーブルでPCとモニターやプロジェクターを接続することで、プレゼンにも対応することができます。

実際、モニターを接続してみたところ、下の写真のようにPCの画面をモニターに映し出すことができました。




また、PCの画面を拡張してPCのディスプレイとモニターの2画面で作業することも可能です。作業領域が増えるので、効率的に作業を進めることができます。




さらに、USB Type-Cポートもディスプレイ出力に対応しています。HDMIとUSB Type-Cケーブルを使えば、下の写真のように3画面で作業することも可能です。






SDカードスロット


SDカードスロットはmicro SDカードスロットに対応しています。フルサイズのSDカードを扱うときは、外付けのSDカードリーダーをご用意ください。







セキュリティ


指紋センサー


残念ながら指紋センサーは搭載されていません。



顔認証


IRカメラが搭載されていて、顔認証を利用することができます。



プライバシーシャッター


プライバシーシャッターが搭載されていて、カメラのすぐ上にあるレバーを左右に動かすことで、カメラレンズにカバーをかけることができます。カメラを使わないときはカバーをかけておくと、気が付かないうちにカメラに映ってしまったということを防ぐことができるので安心です。

[カメラの撮影が可能な状態]


[カメラの撮影ができない状態]





プレゼンスセンシング


パソコンの前で作業をしていて、席を離れると自動的にパソコンをロックすることができる機能(プレゼンスセンシング)が利用できます。

大学で使っているときなど、トイレ休憩などでパソコンの前を離れたときにPCのロックをし忘れたことで、パソコンを勝手に操作されることを防ぐことができます。







カメラとマイク、スピーカー


カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載されていて、スピーカーはキーボードの左右に搭載されています。

オンライン授業など、ZoomやTeams、Google Meetなどのビデオ通話ソフトを使うことも問題なく行うことが可能です。


カメラ


カメラの解像度は1080pとなっています。映りも特に問題ありません。





スピーカー


スピーカーはキーボードの左右に1つずつ搭載されています。音質は良かったです。音楽を聴いたり、動画を見るのも楽しめるでしょう。


スピーカーはキーボードの両端に搭載されている。






静音性の確認


パソコンを使っていて、動作音の大きさがどれくらいか調べてみました。

Lennovo Ideapad Slim 5i Gen 10には電源モードを調整できる機能が搭載されていて、パソコンのパフォーマンスを制御することが可能です。




標準の設定は適応パワーモードになっていて、バランスのとれたモードになります。バッテリー節約機能モードにすると、パソコンの動作音を抑えてより静かに使うことができるようになります。

この機能を使って、各モードで動作音の大きさを計測しました。

いずれのモードでも、動画を見たりインターネットをしたりするなど、負荷のかからない作業をするときは静かに使うことができました。

CPUに大きな負荷がかかると動作音は大きくなりますが、標準の適応パワーモードでは一般的なノートPCと同程度の大きさの動作音となりました。

バッテリー節約機能モードにすると、一般的なノートPCよりもかなり静かに使うことができました。

通常は標準設定の適応パワーモードで使うということで全く問題ないでしょう。快適に使用できると思います。もし、より静かに使いたいという場合には、バッテリー節約機能を利用すれば良いでしょう。


測定項目  測定値   
適応パワーモード
(標準)
 バッテリー節約
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db  
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db  
YouTube鑑賞時 28~29db  
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db   
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23実行)
38~40db 31~32db 







Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10の仕様と性能


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10の仕様は以下の通りです。

 OS Windows 11 Home / Pro 
 CPU Core i5-13420H
Core i7-13620H
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ
SSD 
SSD 512GB / 1TB  
 光学ドライブ -  
 サイズ 14インチ     
液晶 1920 ×1200 (WUXGA)
IPS液晶 光沢なし
OLED (有機EL) 光沢あり  
グラフィックス  インテルIris Xe
HDMI  〇  
 USBポート USB3.2 × 2
USB Type-C × 2
Office 選択可
Office Home and Business  
有線LAN -  
 無線LAN
重さ 約1.39kg  
 保証 1年(有償で4年)  



今回レビューに使用したモデルの仕様は以下のようになっています。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core i5-13420H
メモリ: 16GB
ストレージ:SSD 512GB
ディスプレイ:OLED (有機EL)ディスプレイ 1920×1200 (WUXGA)


OSはWindows 11 HomeまたはProから選べます。ほとんどのモデルがWindows 11 Homeとなっています。Windows 11 Proはカスタマイズ可能なモデルでのみ選択可能です。通常はWindows 11 Homeでまったく問題なく使うことができます。


CPUは上記の表のものを選択することができます。性能は、Core i5-13420H < Core i7-13620Hとなりますが、どちらもとても高い性能でしっかり使うことができます。

メモリは16GB、または32GBとなっています。ビデオ通話を行う時など、16GBのメモリがあるとパソコンが重くならずに安定して使えるので安心です。

ストレージは高速に動作するSSDが搭載されています。

とても高い性能を発揮することができるので、文系も理系も、CPUにCore i5-13420H、メモリ16GBの構成を選択するのでまったく問題ありません。長く快適に使うことができるでしょう。


以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUの性能


CPUの性能を専用のアプリ(CINEBENCH R23と2024)を使って計測しました。スコアはそれぞれ9791ptsと550ptsとなりました。とても高い性能で、しっかり使うことができます。








ストレージの性能


SSDのアクセス速度を測定しました。読み書きともに非常に高速です。パソコンを快適に使うことができるでしょう。






グラフィックスの性能


グラフィックスの性能は一般的な性能です。インターネットやメール、SNS、動画鑑賞やOfficeソフトを使った作業など、全く問題なく使うことができます。







ベンチマーク  スコア  
Fire Strike
(対象:Direct X11)
3405
Night Raid
(対象:Direct X12)
14474






外観の確認


Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10の外観をチェックしてみましょう。

本体カラーはコズミックブルーです。深みのある上質な色合いです。




スリムな作りです。




手前部分にはわずかな出っ張りがあって、指をひっかけてカバーを開きやすくなっています。


















底面です。




ACアダプターです。前モデルよりもさらに小型化されて、とても使いやすくなっています。




手のひらの半分もなくて扱いやすいです。ノートパソコンのものとしては非常にコンパクトで軽い作りです。




本体左側面です。




右側面です。




本体手前側です。




本体背面部です。






まとめ


最後に、Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10についてまとめたいと思います。

良いところ


・高速に動作するCPUを搭載し、とても良い性能
・上質なデザイン
・持ち運びもできる
・OLED (有機EL)ディスプレイを搭載し、とても映りが良い
・10万円以下の安い価格で購入できる


注意するところ


・指紋センサーは非搭載



Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 10は、最新の高性能CPUを搭載し、とても快適に使うことができるノートパソコンです。

上質なデザインで使いやすく、持ち運びもできるサイズと軽さなので、大学に持って行って使うのも良いです。

高い性能を発揮できるCPUや映りの良いディスプレイを搭載しながらも、10万円以下で購入することができるのは非常に魅力的です。

手頃な価格で高性能なノートパソコンを探している方は、是非検討してみてください。


詳細はこちら → IdeaPad Slim 5i Gen 10(直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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