Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は軽くて持ち運べるお手頃価格のノートPC[レビュー]
更新日:2024年6月29日

Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)。機材貸出:レノボジャパン
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は、14インチで約1.17kgというとても軽いノートパソコンです。
高速に動作し、とても快適に使うことが可能です。しかも、価格は10万円を大きく切る価格で最安6万円台から購入することが可能です。非常にコストパフォーマンスに優れているノートパソコンです。
自宅で使うだけでなく、持ち運ぶこともできます。爽やかでシンプルなデザインなのも良いです。
今回Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)を実際に使用してみましたので、その内容をレビューしてみたいと思います。
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清涼感のあるカラーとシンプルなデザイン
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は天板のカラーがシルバーとなっていて、とても爽やかな印象があります。
ノートパソコンの天板にはメーカーや製品のロゴが目立つように刻印されていることが多いのですが、このノートPCは左隅にLenovoのロゴが小さくあるだけで、とてもシンプルなデザインになっているのが良いなと思いました。

色合いがシルバーなので、周りの空間にも馴染みやすいです。また、厚みが抑えられていてスッキリしているので、使いやすいデザインだと思います。爽やかに使うことができるでしょう。

RyzenシリーズのCPUを搭載し、10万円を大きく切る価格で購入できる
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は、AMD製のCPUであるRyzen 7030Uシリーズを搭載しています。
1つ前の世代のCPUになりますが、性能は十分高くしっかりと使うことができます。そして価格も下がるので購入しやすくなるというのはうれしいポイントです。

インターネットや動画視聴、WordやExcelを使ったレポート・資料作成などはもちろんのこと、学業からプライベートまでしっかり活用することができる性能です。
ただ、ゲーミングノートPCのような非常に高い性能というわけではないので、ゲームをプレイするのは難しいと思います。
また、下でも紹介していますが、IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は軽くて持ち運びがしやすいノートパソコンなので、大学に持って行ってプレゼンを行ったりすることもできます。
就職活動で使うのももちろん大丈夫です。エントリーシートを書いたりといったことも簡単にできます。

そして、価格は最安7万円前後からとなっていて、Officeソフトがついても10万円程度で購入できます。
スリムで使いやすく、持ち運びもOKな軽さ
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は最薄部の高さが約17.1mmとなっていて、とてもスリムにできたノートパソコンです。ストレスを感じることなく机の上に置いておくことができます。

また、重さを実際に量ってみると約1.17kgでした。ちょっと場所を変えて使いたいというような場合にも楽々移動できますし、カバンに入れて持ち歩くことも楽にできます。

Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)を計量したところ。
実際、片手でも簡単に持ち上げることができます。

サイズは14インチです。A4ノートを本体の上に重ねてみたところ、下の写真のようになりました。A4よりも横幅が少し大きいだけです。従来の14インチノートPCよりもコンパクトにできています。

大学生の場合には自宅で使うだけでなく、授業に持って行く場合も多いでしょう。A4サイズで約1.1kgなので、楽に持ち運ぶことができると思います。使いやすいノートパソコンです。
外に持って行く場合に気になるのはバッテリー駆動時間です。バッテリー持続時間は約17時間 (JEITA 2.0)となっています。作業内容によってはこれよりも短くなりますが、授業が2~3つ連続していても、問題なく使うことができるでしょう。
もし、バッテリーが足りなくなってきた場合には、Power Delivery対応のモバイルバッテリーを使うことができます。今回、最大45W出力のモバイルバッテリーを使用して、PCの電源がONの状態でも充電することができました。
キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。本体の天板カラーはシルバーとなっていますが、キーボードはダークグレーとなっています。
スタンダードな日本語配列のキーボードで使いやすいです。キーボードの両端にはスピーカーが搭載されていて、サウンドが直接耳に届くようになっています。

キーの下側が丸みを帯びていてソフトな印象があります。

EnterキーとBackSpace、Shiftキーと各左隣りのキーがくっついていますが、それぞれのキーに十分な大きさがあるので、入力ミスをするということは少ないでしょう。実際、ブラインドタッチを試してみましたが、特に問題なく使うことができました。

Lenovoのキーボードは使いやすい製品が多いです。キー同士の間隔は問題なく、キーを押したときの打鍵感も良いです。快適に入力できるでしょう。

タッチパッドです。クリックしたときの感覚等、問題なく使うことができました。

IPS液晶を搭載した見やすいディスプレイ
ディスプレイはIPS液晶を搭載していています。フレームがスリムになっていて、外観的にも良いです。

sRGBカバー率は100%となっていて色域が広く、表示できる色の数が多いです。、インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポートや書類作成などの一般的な作業をするのはもちろんのこと、動画や画像を見たり編集したりするのにもしっかり使うことができます。
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 77.6% |
IPS液晶ということもあり、違う角度から画面を見ても綺麗に表示されます。見やすいディスプレイです。

解像度は1920×1080(フルHD)です。ディスプレイ表面は非光沢になっているので、映り込みが抑えられます。

周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なポート類は、良く使われるものがしっかり搭載されています。
HDMI、SDカードスロット、USBポート(USB3.2×2、USB Type-C×1)となっています。標準的な構成ですので、問題なく使えるでしょう。
USB Type-Cポートは電源ケーブルを挿すのに使われます。USB Type-Cポートを使う場合は、電源ケーブルを外す必要があることにご注意ください。外付けのUSB機器を購入する場合は、USB Type-Aで接続するタイプのものを選択すると使いやすいと思います。


SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。デジカメなどでよく使われるフルサイズのSDカードを直接挿すことができるので便利ですね。micro SDカードを挿すときは、アダプターを利用すれば良く、フルサイズとmicro SDの両方が利用できるのはうれしいポイントです。
HDMIポートを搭載し、プレゼンにも対応できる
大学の授業ではプレゼンを行う機会があります。演習などでプレゼンを行うことも多いでしょう。特に、ゼミや研究室に所属するようになるとプレゼンをすることが増えます。
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)にはHDMIポートが搭載されているので、HDMIケーブルを挿してモニターやプロジェクターにつなげば、簡単にプレゼンに対応することが可能です。

実際にPCとモニターをHDMIケーブルで接続してみました。PCの画面を問題なくモニターに映し出すことができました。

また、PCとモニターで別の画面を表示することも可能です(マルチモニター)。2つの作業を同時に見ながら作業することができるので、作業効率がアップします。

また、USB Type-Cポートもディスプレイ出力に対応しています。もし、USB Type-C対応のモニターを使う場合にもしっかり対応することが可能です。

電源ボタンと一体になった指紋センサー
キーボードの右上に搭載されている電源ボタンは、指紋センサーを兼ねています。他人の指紋では認証が通らなくなるので、パソコンに保存された大事なデータを勝手に見られたり、気がつかない間にパソコンを操作されたりということを防ぐことができます。
また、ログイン時にパスワードを入力する代わりに、ワンタッチでログインできるようになるので便利です。

スピーカーとサウンド
ノートパソコンのスピーカーは底面に搭載されているものが多いですが、Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)では、スピーカーはキーボードの両サイドについています。直接耳にサウンドが届くので、PCを置く場所に依存せず、良い音を聞くことができます。

プライバシーを守ることができるカメラを搭載
パソコンのディスプレイにはカメラが搭載されています。ちょうど顔の正面に来る位置にあります。このカメラにはレンズカバーがついていて、レンズのすぐ上側にあるレバーを手で動かすことによって、カバーをかけることができます。

何となくカメラが目の前にあると落ち着かないという人は、カメラを使わないときはカバーをかけておくと良いでしょう。
また、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使うことが増えていますが、レンズカバーをしておくと確実に撮影を不可にできますので、カメラに映りたくないときに利用すると安心です。
就活時のWEB面接やオンライン授業、英会話・資格取得などのオンラインラーニングにも対応できる
上述したように、IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)には、カメラとスピーカー、そしてマイクが搭載されていますので、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使ったオンライン授業にも対応することができます。
特に、就職活動の時はWEB面接が行われたり、オンラインセミナーも開催されることが多くあるので使用頻度が高くなるでしょう。
また、大学生のうちに英会話を身につけたい人や、資格を身につけたい人もいると思います。最近はネットで学べる英会話や資格講座が普及していて、オンライン授業を受けるようにカメラとマイク、スピーカーを使うことによって受講することができます。
自宅にいながらこれらの勉強ができるようになるので、時間の有効活用につながるでしょう。
静かに使える?
実際にIdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)を使って、動作音がどれくらいの大きさになるかを調べてみました。
IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)には、Lenovo Vantageというアプリが標準でインストールされていて、その中にあるインテリジェントクーリング機能を使うと、パソコンのパフォーマンスを変えることができ、動作音の大きさを制御することが可能になります。

通常はインテリジェント・クーリングモードに設定されています。バッテリー省電力モードにすると、動作音が抑えられてより静かに使うことができます。
この機能を使って、インテリジェント・クーリングモードとバッテリー省電力モードで動作音の大きさを計測しました。
インテリジェントクーリングモードでもバッテリー省電力モードでも、インターネットや動画視聴などの軽めの作業をしているときは、動作音は大きくならず、比較的静かに使うことができました。
CPUに大きな負荷がかかると動作音は大きくなりましたが、標準のインテリジェントクーリングモードでは一般的なノートパソコンと同程度~やや抑えめの動作音となりました。特に問題のない大きさです。
バッテリー省電力モードでは、CPUに大きな負荷がかかっても動作音はかなり抑えられました。
通常は標準設定のインテリジェントクーリング・モードで使うということで全く問題ないでしょう。もし、より静かに使いたいという場合には、静音モードを利用すれば良いでしょう。
測定項目 | 測定値 | |
---|---|---|
インテリジェントクーリング (標準) |
バッテリー省電力 (静音) |
|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | |
YouTube閲覧時 | 28~29db | |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~31db | |
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R23実行) |
36~38db | 31~32db |
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)の仕様と性能
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)モデルのスペックを確認してみましょう。
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
CPU | Ryzen 3 7370U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ SSD |
SSD 256GB / 512GB |
光学ドライブ | - |
サイズ | 14インチ |
液晶 | 1920 ×1080(解像度) IPS液晶 フルHD 光沢なし |
グラフィックス | AMD Radeonグラフィックス |
HDMI | 〇 |
USBポート | USB3.2 × 2 USB Type-C × 1 |
Office | 選択可 Office Home and Business |
有線LAN | なし |
無線LAN | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
重さ | 約1.17kg |
保証 | 1年(有償で3年) |
今回レビューに使用したモデルの仕様は以下のようになっています。
OS: Windows 11 Home
CPU: Ryzen 5 7530U
メモリ: 16GB
ストレージ:SSD 512GB
グラフィックス:AMD Radeonグラフィックス
CPU: Ryzen 5 7530U
メモリ: 16GB
ストレージ:SSD 512GB
グラフィックス:AMD Radeonグラフィックス
CPUはAMD製のRyzenシリーズが搭載されています。性能は、Ryzen 7 7730U > Ryzen 5 7530U > Ryzen 3 7330Uとなります。
メモリは8GBまたは16GB、ストレージはSSDを搭載することができます。
Ryzen 3はラインナップされている中では一番性能が低いのですが、一般的な作業を十分快適に実行できる性能があります。文系も理系もRyzen 3で全く問題ないかなというのが正直な感想です。
ただ、Ryzen 5 7530Uを搭載したモデルでも十分にリーズナブルな価格なので、もし、気になるようであれば、Ryzen 5 7530Uを選択しておけば長く快適に安心して使うことができると思います。
レポート作成に必要なOfficeソフトが搭載されたモデルも選択できます。Office Home and Businessが用意されていて、Word、Excel、PowerPointが含まれています。
以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUの性能
CINEBENCH R23とR20という2つのソフトを用いて、CPUの性能を計測しました。標準設定のインテリジェントクーリングモードで実行しています。
十分に良い性能を発揮していて、快適に使用することができます。


ストレージの性能
SSDのアクセス速度を測定しました。読み書きともに高速です。パソコンを快適に使うことができるでしょう。

グラフィックスの性能
AMD Radeonグラフィックスの性能を測定しました。インターネットやメール、SNS、動画鑑賞やOfficeソフトを使った作業など、全く問題なく使うことができます。


各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | DirectX 11 | 3145 |
Night Raid | DirectX 12 | 13399 |
外観チェック
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)の外観をチェックしてみましょう。
まず、天板です。シルバーの天板がとても爽やかです。
Lenovoのロゴが隅にあるだけの、とても控えめなデザインで好感が持てます。シンプルなデザインなので馴染みやすく、様々な場所で使うことができます。

スリムな本体です。




キーボードです。両端にスピーカーが搭載されています。

後ろ側から見たところです。



底面です。

ACアダプターです。コンパクトなのでスッキリ使えるでしょう。

本体右側面です。SDカードスロット、USB3.2ポート×1が搭載されています。

左側面です。USB3.2ポート×1、HDMIポート、USB Type-Cポート、マイク・ヘッドフォンジャックが搭載されています。

本体手前側です。

本体背面部です。

まとめ
最後に IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)についてまとめたいと思います。
良いところ
・10万円を大きく切る価格で購入できる
・学業からプライベートまで幅広く使える良い性能
・A4サイズで軽く、持ち運びもできる
・清涼感のある爽やかなデザイン
・作業がしやすくて見やすいディスプレイ
・使用頻度の高いポート類を搭載し、周辺機器との接続も安心
注意するところ
・顔認証は無し
・CPUは一つ前の世代
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8(AMD)は、14インチのサイズで性能が良く、しかも、軽くて持ち運びにも便利な使いやすいノートパソコンです。
CPUは一つ前の世代のものですが、まだまだ十分に高い性能を発揮することができます。その分、価格が10万円を大きく切っていて安く購入できるのが魅力的です。コストパフォーマンスに優れていると言ってもいいでしょう。
是非検討してみてください。
詳細はこちら →
IdeaPad Slim 5 Light Gen 10(直販サイト)
この記事を書いた人
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石川 |
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