Lenovo Legion 760レビュー 本格的なゲームプレイを楽しめるハイエンドゲーミングノートPC


Lenovo Legion 760はハイスペックなCPUと、NVIDIA GeForce RTX 3080を搭載したハイエンドなゲーミングノートPCです。軽いゲームから重いゲームまで、非常に快適に動作します。

高精細なIPSディスプレイを搭載しています。sRGB 100%となっていて、とても綺麗な表示が可能なうえ、リフレッシュレートが165Hzとなっていて非常に画面が見やすく、ゲームプレイを楽しむことが可能です。

実際にLenovo Legion 760を操作してみましたので、レビューをご紹介します。





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Ryzen 9 5000HシリーズとGeForce RTX 3080を搭載し、本格的なゲームプレイが楽しめる


Lenovo Legion 760はCPUにハイエンドなRyzen 9 5900HX、またはRyzen 7 5800Hを搭載しています。実際にベンチマークを計測してみましたが、非常に高いスコアとなりました。現在販売されている一般的なノートパソコンの約2.5倍もの高い性能です。筆者は多くのノートパソコンのベンチマークを実施してきましたが、今までで一番高速なCPUです。




また、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3080を搭載しています。一つ前の世代のGeForce RTX 2080よりも大幅な性能アップとなっています。重いゲームも滑らかに動作します。

CPUもグラフィックスも非常に高性能なものが搭載されています。本格的にゲームプレイを楽しみたい、勝ちにこだわってe-スポーツを楽しみたい、というような本格ゲーマーにとって、非常に優秀な製品です。





16インチ、sRGBカバー率100%でリフレッシュレート165Hzの高品質ディスプレイ


Legion 760にはIPS液晶ディスプレイが搭載されています。解像度はWQXGA (2560×1600)となっていて、高精細な表示が可能です。

サイズは16インチとなっていて広々と使えます。画面が広いとゲームをプレイするのも、他の作業をするのも見やすいです。





上や横からなど、角度を変えて見ても映り方に変化がなく、とても見やすいです。非光沢液晶なので、蛍光灯などの映り込みが抑えられます。ゲームをプレイしていても見間違うことがなくなり、よりゲームに集中できるでしょう。





ディスプレイのフレームが鉛筆より細くなっていて、非常にスッキリとした見た目です。ディスプレイサイズが16インチでも、本体サイズはより抑えられ、本体の重さもより軽くなります。




sRGBカバー率が実測で99.1%となっていて色域は広いです。とても綺麗に表示されるディスプレイです。

sRGBカバー率 99.1%
Adobe RGBカバー率  77.8%



ディスプレイの色空間を変更することもできます。作業内容によって、使い分けると良いでしょう。




一般的なゲーミングノートPCのディスプレイのリフレッシュレート(1秒間に何回画面を更新するか)は60Hzや144Hzのものが多いのですが、Lenovo Legion 750iではそれをさらに上回る165Hzのディスプレイを搭載しています。より細やかな描写が可能となりますので、キャラクターの動きが滑らかになり、キャラの動きを判別しやすくなったり、敵を発見しやすくなるという効果があります。











デザインや画像・動画編集、解析処理などの負荷のかかる作業にも使える


上述のように、Legion 760に搭載されているCPUとグラフィックスは非常にハイスペックなものになっています。メモリについても、16GBまたは32GBとなっています。

ゲームをプレイする以外にも、画像や動画編集、デザインやイラスト制作などのクリエイティブな作業に活用することもできます。sRGBカバー率100%の色域の広いディスプレイが搭載されていることもあり、クオリティの高い作品を制作するのに役立ちます。

また、高性能なCPUを活かして、データの解析処理などにも活用することが可能です。高速な演算ができます。






ゲーミングPCらしいイルミネーション


Legion 760はゲーミングPCらしいイルミネーションを楽しむことができます。下の写真のように、本体の側面やキーボードがカラフルに光るようになっています。もちろん、このイルミネーション機能はONとOFFの切り替えができますので、光るのがうるさいなと感じたらOFFにしておきましょう。






天板にはLEGIONのロゴが刻印されていて、イルミネーション機能がONの時には「Y」の文字が浮かび上がるようになっています。











ゲームのベンチマーク


実際にベンチマークソフトを使って、ゲームがどれくらい快適にプレイできるか性能を評価してみました。以下にその結果をご紹介します。

結論としては、軽いゲームから重いゲームまで、余裕でプレイすることができます。fpsも高く、とても滑らかな表示が可能です。

今回のレビューで使用したLenovo Legion 760の仕様は以下の通りです。

OS: Windows 10 Home
CPU: Ryzen 9 5900HX
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3080



軽量級のゲーム


軽量級のゲームとして、まず、ファンタシースターオンライン2(PSO2)です。

平均フレームレートが300fpsを余裕で越えていて、非常に快適に動作します。フォートナイトやマインクラフト、Apex Legendsなどのゲームも余裕です。





簡易描画設定 解像度  スコア  平均fps
3(標準) 1920 × 1080  136467 334.7




中程度の重さのゲーム


続いて、中程度の重さのゲームとして、ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズです。

スコアは20000を超え、非常に快適という結果になりました。平均フレームレートも174.5fpsとなりました。全く問題なくプレイできるでしょう。




グラフィック設定 解像度  スコア   評価 平均fps
高品質
(ノートPC)
1920 × 1080  20074 非常に快適 174.5



重量級のゲーム


最後に、重量級のゲームであるファイナルファンタジーXVです。

スコアは13998で非常に快適、平均フレームレートは141.1fpsと十分な結果です。
重量級のゲームもしっかりとプレイできるでしょう。




グラフィック設定 解像度  スコア   評価 平均fps
標準品質 1920 × 1080 13998 非常に快適 141.1






本体の大きさと重さの確認


Legion 760の大きさと重さを確認してみましょう。




Legion 760の上にA4ノートを置いてみました。ディスプレイのサイズは16インチですが、ディスプレイのフレームがとてもスリムになっているので、筐体の大きさは15.6インチノートPCと同程度になっています。




重さは約2.5kgです。ちょっと重たいですね。カバンに入れて持ち運ぶのは疲れると思いますので、自宅に据え置いて使うのが良いでしょう。









インターネットにはWi-Fi、または有線LANで接続できる


インターネットにはWi-Fi、または有線LANで接続することができます。




Wi-Fiは普及しているWi-Fi 5(11ac)や11nに対応しているのはもちろんのこと、最新の通信規格であるWi-Fi 6(11ax)にも対応しています。11ax対応ルーターを用いると、非常に高速な通信が可能となります。

有線LANが使えるのも便利です。接続が切れたり、通信の遅延が起きては困るような場合にはLANケーブルを挿して使うと良いでしょう。






Office搭載モデルもある


Lenovo Legion 760は、Officeソフトがセットになったモデルもラインナップされています。

その場合はOffice Home and Businessを選択することができます。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれていて、書類文書の作成、表計算やグラフの作成、プレゼン、メールの送受信、デジタルノートの作成ができます。

レポートの作成や書類の作成にすぐに使えて便利です。






キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。キーの下側が丸みを帯びていて、全体的にソフトな印象があります。




キーボードの左側です。特に気になる点はありません。ボリューム調整や画面の明るさ調整のキーが搭載されていて、ワンタッチで調整できます。




Backspaceキーの左隣の「¥」キーが少し小さいのが気になりました。16インチのサイズなので、もう少し大きくても良かったかなと思います。最初のうちは、目で確認しながら入力するのが良いかもしれません。

また、矢印キーは独立した箇所にあり、各キーの大きさが揃っていて使いやすいです。テンキーも搭載されていて、数字を連続して入力する場合に便利です。




タッチパッドです。









高品質なサウンド


スピーカーは底面に左右1つずつ配置されています。




Harman製のスピーカーが搭載されています。音質は普通だと思います。











周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは、主に背面側に多く搭載されています。ケーブルが邪魔になりにくいので、デスクの上がスッキリするでしょう。

USBポートは標準サイズ(Type-A)のUSB3.0が3つ、USB Type-Cが3つ搭載されています。非常に充実しています。USB機器との接続は全く問題ないでしょう。









また、有線LANポートやHDMIポートも搭載されています。

ただ、SDカードスロットは搭載されていません。デジカメやビデオカメラで撮影した画像や動画を編集したい人は、外付けのSDカードリーダーをご用意ください。






HDMIとUSB Type-Cポートを搭載し、複数モニターで作業することができる


ディスプレイ出力にはHDMIとUSB Type-Cポートが使えます。これらのポートを使えばプレゼンにも対応できますし、ディスプレイもつないでマルチモニターで作業することもできます。




実際に、HDMIケーブルでPCとモニターをつなぎ、PCの画面を映し出すことができました。




USB Type-Cも同様にディスプレイ出力に対応しています。







プライバシーを守るカメラを搭載


ディスプレイ上部にはカメラが搭載されています。最近のノートパソコンには、カメラレンズにカバーをかけることができる製品が増えていますが、Legion 760にはレンズカバーはありません。

そのかわり、本体の右側面にある電子式プライバシーシャッターを切り替えることで、カメラの撮影の可/不可を切り替えることができます。


ディスプレイ上部にあるカメラ。





本体右側面にある電子式プライバシーシャッター。手動でカメラの撮影の可・不可を切り替えることができる。



この電子式プライバシーシャッターでカメラONの状態にすると、デバイスマネージャーにカメラが表示されているのですが、カメラOFFの状態に切り替えると、デバイスマネージャーからカメラ自体がなくなります。つまり、カメラの機能自体を使えなくしてしまうことが可能になります。



電子式プライバシーシャッターでカメラOFFの状態にすると、カメラが認識されなくなる。





PCのパフォーマンスや温度、動作音などの管理ができるツール搭載


Legion 760では、温度設定などシステムの管理をすることができます。特にサーマルモードを変更することで、よりハイパフォーマンスな設定にしたり、逆にパフォーマンスを落として静かに使うということができるようになります。

通常はバランスモードに設定されていて、Fnキー+Qを押すことで、静音、パフォーマンスモードに変更することが可能です。

各モードにすると、電源ボタンの色が変わります。現在のモードが一目でわかり、とても便利です。









静音性の確認


上で紹介したサーマルモードを変えて、Lenovo Legion 760の動作音の確認を行いました。

バランスモードや静音モードでは、負荷の低い作業をしているときは静かな動作音です。パフォーマンスモードでは、インターネットをしているとファンが少し回転して動作音が若干大きくなりました。

バランスモードでは、CPUやグラフィックス(GPU)に負荷がかかる処理をすると動作音は大きくなりました。一般的なノートパソコンと比較しても同じくらいの大きさで、ゲーミングノートPCとしては静かな方だと思います。

静音モードにすると、CPUに負荷がかかっても静かに使うことができました。何か作業をしていて静かに使いたいと思ったら、静音モードにして使うと良いでしょう。

一方で、パフォーマンスモードにすると、動作音は大きくなります。特にCPUに高い負荷がかかったときは大きな音になります。

通常はバランスモードで使用するということで問題ないでしょう。

測定項目  測定値   
 バランス 静音  パフォーマンス 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db  
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
29~30db  
 YouTube閲覧時 29~30db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
29~31db  29~30db   29~33db 
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R20実行時)
37~38db  33~34db 50~51db
ファイナルファンタジー漆黒のヴィランズベンチマークループ再生
(CPU:10~40%、
GPU:40~70%)
38~39db  30~32db 36~40db






Lenovo Legion 760の仕様と性能


Lenovo Legion 760の仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 10 Home
CPU Ryzen 9 5900HX
Ryzen 7 5800H
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ SSD 1TB
 ディスプレイ  IPS液晶 WQXGA(解像度:2560×1600)
リフレッシュレート(165Hz)
 グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3080
光学ドライブ -
 サイズ 16インチ
SDカード -
有線LAN
無線LAN
指紋認証 -
USBポート USB3.0 × 3
USB Type-C × 3
HDMIポート
 Mini Displayport -
Office 選択可
Microsoft Office Home and Business
 重さ  約2.5kg
 保証 1年(有償で3年) 


今回のレビューで使用したLenovo Legion 760の仕様は以下の通りです(メーカー貸出機)。


OS: Windows 10 Home
CPU: Ryzen 9 5900HX
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3080



CPUはRyzen 9 5900HX、またはRyzen 7 5800Hです。性能はRyzen 9 5900HX > Ryzen 7 5800Hとなり、Ryzen 9の方がRyzen 7よりも10%程度性能が高いです。メモリは16GBまたは32GBが搭載されています。非常に高い性能です。

グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3080が搭載されています。こちらも非常に高い性能です。

どのモデルもディスプレイは165HzのリフレッシュレートのIPS液晶が搭載されています。色域が広くて映りの良いディスプレイで、非常に滑らかな表示が可能です。


以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUのベンチマーク


CINEBENCH R20とR23というソフトを使って、CPUの性能を計測しました。それぞれ、4990 pts、12735 ptsという非常に高いスコアでした。

一般的なノートパソコンに搭載されているCore i7-1165G7のスコア(CINEBENCH R20)が2000 ptsくらいなので、約2.5倍も高い性能です。負荷のかかる処理もしっかりこなせます。








上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までにご覧ください。


パフォーマンスモードにすると、標準設定よりもパフォーマンスがアップします。静音モードにすると、パフォーマンスは下がりますが、非常に静かに使うことができるようになります。

設定  スコア
(CINEBENCH R20) 
スコア
(CINEBENCH R23)  
マルチコア シングルコア  マルチコア  シングルコア 
バランス 4990 580  12735 1489 
静音 3971 130  10274 868
パフォーマンス 5329 578 13779 1462




ストレージのベンチマーク


CrystalDiskMarkというソフトを用いて、ストレージの速度を測定しました。読み書きともに非常に高速でした。トップクラスの速さです。とても快適に使うことができます。

[SSDのベンチマーク]






グラフィックスのベンチマーク



グラフィックスの性能を3DMarkというソフトを使って測定しました。非常に高いスコアです。重いゲームも快適に動作するでしょう。






各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Time Spy DirectX 12 10894
Fire Strike DirectX 11 24797






外観の確認


最後にLenovo Legion 760の外観を確認してみましょう。


まずは天板部分です。製品名であるLEGIONのロゴが左上に、Lenovoのロゴが右下に配置されています。








ディスプレイのフレームがスリムで、スッキリしたデザインです。












LEGIONのロゴが刻印されています。




後ろ側から見たところです。




換気口は本体背面に2つ、側面に2つ、あと底面にもあります。ハイスペックCPUとグラフィックスを搭載していますが、しっかりと放熱処理がされています。












底面です。




換気口の部分です。LEGIONのロゴが見えていて、かっこいいです。




ACアダプターです。ハイスペックCPUとグラフィックスを搭載しているので、非常に大きいです。持ち運ぶのは据え置きで使うのが良いでしょう。




本体左側面です。




右側面です。




背面部です。




手前側です。






まとめ


Lenovo Legion 760は、非常に高性能なCPUとグラフィックスを搭載したゲーミングノートPCです。重いゲームも快適にプレイすることができます。

ディスプレイも高精細で、色域も広く綺麗な表示が可能です。また、リフレッシュレートも高いので、クオリティの高いゲーミングプレイが楽しめるでしょう。

また、高い性能を活かして、クリエイティブな作業に用いることも可能です。

高性能なゲーミングノートPCを探している方は、是非検討してみてください。


詳細はこちら → Legion 760(直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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