DELL Latitude 13 3000(3301)レビュー コンパクトで性能の良いノートパソコン

執筆者:石川
(ITエンジニア)
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DELLのLatitude 13 3000(3301)は13.3インチのサイズで、重さ約1.18kgのノートパソコンです。これまでたくさんの13.3インチノートPCを見てきましたが、最もコンパクトな仕上がりになっているモデルの1つです。

軽くてコンパクトなので持ち運んで使うのにも便利です。SSD搭載で高速に動作し、サクサクと快適に使うことができます。性能が高いノートパソコンにもかかわらず、10万円を大きく切る価格からラインナップされていて、とてもリーズナブルに購入できるのもうれしいポイントです。

実際にDELLのLatitude 13 3000(3301)を使用してみましたので、レビューをご紹介します。






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快適に使える性能で10万円を大きく切る価格から購入できる


Latitude 13 3000(3301)は、CPUにCore i3 / Core i5 / Core i7を選択でき、メモリは4GBまたは8GBを搭載することができます。ストレージは高速に動作するSSDを搭載しています。

抑えめの性能になるような構成を選択しても、ネットやメール、Officeソフトを使った書類作成などの軽めの処理も快適にこなせます。もちろん、高めの性能となるような構成にすれば、幅広く処理できるようになり、より長く快適に使う続けることができます。

しかも、これだけ良い性能を持ったノートパソコンであるにもかかわらず、10万円を大きく下回る価格で購入することができます。とてもリーズナブルなノートパソコンだといえます。







コンパクトで薄型設計だから、軽くて持ち運びに便利


Latitude 13 3000(3301)は重さが約1.18kgのとても軽いノートパソコンです。片手でも簡単に持ち上げることができます。




本体サイズは13.3インチです。一般的な13.3インチのノートパソコンは、幅・奥行ともにA4ノートよりもわずかに大きくなっているものが多いのですが、Latitude 13 3000(3301)は奥行がA4ノートよりも小さくできています。筆者はこれまでたくさんのノートパソコンをレビューしてきましたが、これまで見た13.3インチノートパソコンの中で、最もコンパクトなモデルの1つになります。


A4ノートと並べてみたところ。PCの幅に関して(写真では縦の方向)は、A4ノートよりも少しだけ大きい。




A4ノートの上にLatitude 13 3000(3301)を重ねて置いたところ。わずかではあるが、A4ノートよりも小さくできている。



キーボードの部分もディスプレイの部分もスリムにできています。




スリムでコンパクト、そして軽いノートパソコンなので、持ち運んで使うのも大丈夫です。







書類作成に必要なOfficeソフトを選択可能


本体購入と合わせて、Officeソフトを選択することができます。Office単体で購入するよりも安くなります。

Microsoft Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。

Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはWord、Excelのみが含まれています。

Office ProfessionalはOffice Home and Businessに、さらにPublisherというDTPソフトとAccessというデータベースが含まれるようになります。より専門的な使い方をしたい人はこちらを選択してください。







インターネットにはWi-Fiで接続する オプションでSIMカードによるLTE通信も可能


インターネットへはWi-Fiを用いて接続します。有線LANポートは搭載されておらず、LANケーブルを直接挿すことはできません。

また、オプションになりますが、SIMカードによるLTE通信も可能です。LTE通信を選択する場合は、以下の点にご注意ください。

(1) 本体カラーはブラック(ブラックのみにSIMカードスロットが搭載されます)
(2) マイクロSIMカードに対応
(3) フルカスタマイズ可能モデルから、シャーシオプションで「ブラックボトムドア、WWAN」を選択

 






指紋センサーを搭載(オプション)


オプションになりますが、購入時に指紋センサーを搭載することもできます。その場合、電源ボタンが指紋センサーを兼ねるようになります。パスワード入力が不要になり、ワンタッチでログインできるようになります。セキュリティを高めることにもなりますので、大事なデータを盗み見られたり、勝手にパソコンを使われることを防止することが可能です。


指紋センサーはオプション。本レビューでは指紋センサーを非搭載のモデルを使用。指紋センサーは電源ボタンとの兼用になる。









キーボード


キーボード全体は下の写真のようになっています。





入力作業時によく使うアルファベットキーや数字キー、スペースキー、半角全角切り替えキー、Shiftキーなどは、十分な大きさが確保されていて問題なく使えます。




キーボードの右側にあるBackspaceキーと「\」キーがくっついています。Backspaceキーは一般的なノートパソコンと同程度の大きさがあるので大丈夫でしょう。実際試してみたところ、問題なく入力できました。ただ、「¥」キーが小さいので、ブラインドタッチで押すと間違うかもしれません。最初は実際に見ながら入力した方が良いでしょう。

また、Backspaceキーのすぐ上側に電源ボタンが配置されています。一般的なキーボードでは、この位置にdeleteキーが置かれることが多いです。その仕様に慣れていると、deleteキーをよく使う人は押し間違えてしまうかもしれません。

右側のShiftキーも少し小さいかなと思いました。ただ、慣れれば問題なく使えるようになると思います。




キーボードを拡大したところです。キー同士の間隔や押したときの深さは問題ないでしょう。




タッチパッドです。









映りが良く、視野角が広いIPS液晶ディスプレイ


Latitude 13 3000(3301)のディスプレイはフルHD(解像度:1920×1080)またはHD(解像度:1366 x 768)のものを選択できます。今回のレビューでは、フルHD(解像度:1920×1080)のものを使用しています。


ディスプレイを取り囲むフレームはスリムになっていて、見た目的にあか抜けた感じがします。最近のノートパソコンの主流になりつつあります。フレームが細いとPC本体のサイズが小さくなり、より軽くなるという効果もあるので良いですね。

ディスプレイはIPS液晶が搭載されています。上下左右、どの角度から見ても色合いやコントラストに変化がなく、鮮やかに表示されます。





角度を変えて見ても映り方に変化がなくて見やすい。








周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは、よく使われるものが1つずつ搭載されています。


HDMIポート、マイクロSDカードスロットとUSBポートが2種類(USB3.1×1、USB Type-C×1)合計2つ搭載されています。

USB Type-Cポートも搭載していて、最新のUSB機器への対応は大丈夫です。標準サイズのUSBポートが1つしかありません。複数のUSB機器を同時に使う場合にはUSBハブを使用する必要がありますが、そのようなことがなければ問題なく使うことができます。

なお、カラーがブラックのモデルでLTE通信を選択すると、SIMカードスロットが搭載されるようになります。本レビューではプラチナカラーのモデルを使用しているため、SIMカードスロットは搭載されていません。







SDカードスロットはmicro SDカードに対応しています。奥までしっかりと差し込めるので、作業をしていても邪魔になることはありません。ストレージの容量が足りなくなってきたら、micro SDカードを挿して保存領域として活用するという方法もあります。








HDMIポート搭載でプレゼンもOK


HDMIポートが搭載されているので、パソコンの画面をモニターやプロジェクターなど大画面に映し出しながらプレゼンを行うことが簡単にできます。




実際に、ノートパソコンとモニターをHDMIケーブルでつないでみました。問題なくPCの画面を映し出すことができました。







パソコンの温度管理が可能


DELL Latitude 3000(3301)では、ノートパソコンの温度管理(サーマル管理)を行うことができます。CPUのパフォーマンスを下げればパソコン内部の熱が抑えられ、冷却ファンの回り方も穏やかになります。そのため、静かに使いたければ「静音モード」に設定し、逆に負荷がかかるような処理を行う場合は「超高パフォーマンスモード」に設定し、ファンをたくさん回してCPUのパフォーマンスを維持することができます。

この設定によって冷却ファンの回り方が変わるので、動作音の大きさが変わります。








静音性の確認


上で紹介したように、サーマル管理を行うことによって動作音の大きさが変わります。最適化モードと静音モードで動作音がどのように変わるかを調べてみました。なお、出荷時の状態では最適化モードに設定されています。


最適化モード(標準設定)では、一般的なノートパソコンと同じレベルの動作音でした。

負荷のかからない処理をしているときは、ほぼ無音で使うことができました。インターネットをしているときは、10個以上のタブを開いて画像が多いページを見るような場合には、ファンが回り始めて動作音がし始めることがありました。

CPUに負荷をかけると動作音のレベルが上がりますが、一般的なノートパソコンと同レベルの大きさでした。

静音モードにすると、負荷をかけても動作音のレベルが抑えられました。全く無音になるというわけではないですが、静かに使うことができるでしょう。

測定項目 音の大きさ 
最適化モード 静音モード 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~34db 28~32db 
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
28~29db
CPU 80%使用時 39~40db 33~34db 







性能と仕様


DELL Latitude 13 3000(3301)の仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 10 Home / Pro
CPU Core i3-8145U
Core i5-8265U
Core i5-8365U
Core i7-8665U
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ SSD 128GB / 256GB / 512GB
(PCIe NVMe M.2)

SSD + SSDの構成も可能
 ディスプレイ  フルHD(解像度:1920×1080)
非光沢
HD(解像度:1366 x 768)
非光沢
 サイズ 13.3インチ 
光学ドライブ -
SDカード micro SD
有線LAN -
無線LAN
指紋認証 オプション
USBポート USB3.1 × 1
USB2.0 × 1
HDMIポート
Office 選択可
Microsoft Office Home & Business
Microsoft Office Personal
Microsoft Office Professional
 重さ  約1.18kg~


今回のレビューで使用したDELL Latitude 3000(3301)の主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 10 Home
CPU: Core i5-8265U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
ディスプレイ:フルHD(解像度:1920×1080)


OSはWindows 10 HomeまたはProを選択できます。Windows 10 Proを選択すると、ストレージ全体を暗号化できるbitlocker機能を使えるようになります。セキュリティをより高めたい場合には、Windows 10 Proを選ぶと良いでしょう。

CPUはCore i3 / Core i5 / Core i7から選べ、メモリは最低で4GB、最大で8GBまで搭載することが可能です。

ストレージはSSDを搭載しています。PCIe NVMe M.2接続のものなので、高速に動作します。快適に使うことができるでしょう。ストレージはSSD+SSDのダブルストレージ構成にすることも可能です。よりたくさんのデータを保存したい場合や、起動ドライブとデータ保存用ドライブを分けたい場合などには、追加ドライブを選択してみると良いでしょう。

ディスプレイはフルHD画質のものとHD画質のものを選択することができます。現在の主流はフルHD画質のものですが、価格を下げたいということであればHD画質のものを検討してみてください。

SIMカードによる通信と指紋センサーはオプションとなります。希望する方は、構成選択の画面でチェックを入れてください。


ネットやメール、Officeソフトを使ったライトな作業が中心であれば、CPUはCore i3、メモリ4GBでも大丈夫ですが、Core i5、メモリ8GBにしておくと長く快適に使い続けることができます。



レポートや書類作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalを選択してください。Office ProfessionalはOffice Home and BusinessにデータベースソフトとDTPソフトを加えたものになります。



以下は、CPUとストレージの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUのベンチマーク


サーマル管理によって、最適化モードと静音モードでCPUの性能を測定しました。

まず、最適化モードでCPUの性能を測定すると527cbとなりました。Core i5を搭載する他のノートパソコンとしても同等レベルの性能でした。ノートパソコンとして十分に快適に動作する性能です。

[CINEBENCH R15で測定:最適化モード]





[CINEBENCH R15で測定:静音モード]

一方で静音モードにすると、CPUのパフォーマンスは386cbとなりました。CPUの発熱が抑えられてファンの回転が少なくなります。この性能でも、1つ前のCPUであるCore i7-7500Uよりも高い性能なので、快適に使えるでしょう。






ストレージのベンチマーク


ストレージ(SSD)の速度を計測しました。PCIe NVMe M.2タイプのSSDなので、高速に動作することがわかりました。PCの動作が高速化され、快適に使うことができます。

[CrystalDiskMarkで測定]







DELL Latitude 3000(3301)の外観の確認


DELL Latitude 3000(3301)の外観を確認してみましょう。ブラックとプラチナの2色のカラーがラインナップされていますが、今回のレビューではプラチナのものをご紹介しています。

まず、天板部分です。シルバーの天板にDELLのロゴが刻印されています。シンプルな印象です。




本体は薄くできています。




ディスプレイを開いて、前側から見たところです。












キーボードです。




後ろ側から見たところです。








ACアダプターです。こちらも小型になっていますので、場所をとらずに使うことができます。





本体右側面です。マイク・ヘッドフォンジャック、USB3.1ポートがあります。




左側面です。電源コネクタ、HDMI、USB Type-C、micro SDカードスロットがあります。




本体手前側です。




背面側です。






まとめ


DELL Latitude 13 3000(3301)は高性能な13.3インチノートパソコンで、軽くてコンパクトな作りになっています。普段使いに役立つのはもちろんのこと、持ち運んで使う場合にも便利です。

性能も良く、高速に動作します。SSD搭載なので振動や衝撃に強いのも安心です。

しかも、10万円を大きく切る価格からラインナップされているので、購入しやすいのもうれしいポイントですね。


詳細はこちら → Latitude 3301(直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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