DELL Latitude 5500レビュー 高性能で作業に集中できるノートパソコン

執筆者:石川
(ITエンジニア)
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DELL Latitude 5500。機材貸出:デル・テクノロジーズ株式会社


DELLのLatitude 5500は高性能で、マットな質感と落ち着いたデザインで作業に集中できるノートパソコンです。15.6インチの大きさがありますが、重さが約1.8kgと軽くなっていて、とても使いやすいです。

CPUやメモリの性能は高く、搭載されているディスプレイやストレージ(SSD)なども高品質なものです。インターネットやメール、Officeソフトを使った書類作成などの作業は軽快に動作するだけでなく、様々な用途に幅広く活用できる高い性能を持っています。

実際にDELLのLatitude 5500を使用してみましたので、レビューをご紹介します。


当製品は販売終了しました。

DELLの最新ノートパソコンのレビューについては、こちらの記事をご参照ください。



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マットな質感で、作業に集中できる落ち着いたデザイン


DELL Latitude 5500は、天板やキーボード、ディスプレイ周りのフレームがブラックを基調とするカラーで統一されていて、とても落ち着いたデザインをしています。見た目や肌触りなど、価格に見合ったとても良い質感でした。作業に集中するのに適したデザインをしていると思います。




キーとパームレストの部分は同じ黒でも若干色合いが異なります。キーの方が濃い黒で、パームレストの方はグレーに近いブラックとなっています。うまく調和していて、見た目的にも良い感じです。





後ろ側から見たところです。天板の中心にDELLのロゴが刻印されています。









2.0kg以下の重さで、15.6インチノートパソコンとしては軽量


Latitude 5500は15.6インチのサイズのノートパソコンです。下の写真のように、A4ノートよりも大きいのですが、一般的な15.6インチノートパソコンよりもコンパクトにできています。


DELL Latitude 5500とA4ノートのサイズ比較。下の写真の15.6インチホームノートPCと比較しても、コンパクトにできていることがわかる。



他メーカーの15.6インチホームノートPC。A4ノートよりもだいぶ大きい。


コンパクトにできている理由としては、下でも解説しているように、液晶ディスプレイのコンパクト化に成功していることが挙げられます。液晶画面を取り囲むフレームの幅が細くなってスリム化されたため、全体の大きさを縮小することができています。


そして、コンパクト化された分、PC全体の重量も軽くなっています。なんと、2.0kgを切り、約1.8kgとなっていました。15.6インチのノートパソコンは、だいたい2.2kg~2.4kg前後のものが多いので、ここまで軽いのはとても貴重です。気軽に持ち運ぶのにはやや重たいのですが、がんばれば持ち運んで使うこともできます。









インターネットにはWi-Fi、有線LANにくわえ、SIMカードによるLTE通信も可能


インターネットにはWi-Fiで接続できるのはもちろんのこと、LANケーブルを挿して接続することもできます。

LANケーブルが直接挿せるようになっているととても便利です。





オプションになりますが、SIMカードを用いたLTE通信によるネット接続も可能です。SIMカードをセットするトレイはピンを用いて取り出すようになっています。マイクロSIMカードに対応しています。LTE通信を希望する方は、購入時に選択してください。


LTE通信はオプションになります。マイクロSIMカードに対応しています。


LTE通信を選択するためには、以下の2つの点に注意する必要があります。モデル選択時に、ディスプレイの項目でWLAN/WWAN Capableになっている必要があります。電波受信のためのアンテナが搭載されたモデルという意味です。




そして、構成の選択画面で、モバイルブロードバンドの項目で「LTE-アドバンスト」というブロードバンドカードを選択してください。




これら2つの設定によって、LTEでの通信が可能になります。





指紋センサーを搭載(オプション)


オプションになりますが、購入時に指紋センサーを搭載することもできます。その場合、電源ボタンが指紋センサーを兼ねるようになります。パスワード入力が不要になり、ワンタッチでログインできるようになります。セキュリティを高めることにもなりますので、大事なデータを盗み見られたり、勝手にパソコンを使われることを防止することが可能です。








ビジュアルハッキング防止にも役立つカメラを搭載


最近はパソコンのカメラを乗っ取って、作業をしている人のプライバシーを覗き見るウイルスが出現するようになっていて、カメラに対するセキュリティ意識が高まっています。

Latitude 5500にはプライバシーシャッター機能が搭載されていて、カメラ自体を物理的に遮断することができます。実際に使うときは、カメラに取り付けられた小さなレバーを左右にスライドさせるだけです。カメラを乗っ取られたとしても、撮影すること自体ができないので安心です。必要ないときはシャッターを閉じておけばいいでしょう。








キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。15.6インチのサイズがあるので、広々と快適に作業をすることができます。テンキーもついていて、数値データの入力にも便利です。





キーボードの左側です。よく使われるキーの大きさはしっかり確保されていて、入力しやすいです。特に気になるところはありませんでした。




キーボードの右側です。Enterキー周辺の記号キー(「@」や「*」キー)などが、他のアルファベットキーと比較すると若干小さくなっています。ただ、それほど気になることはないでしょう。




タッチパッドです。




キーボードを拡大したところです。





今回のレビューでは「デュアルポインティング」という機能を搭載したモデルを使用しています。デュアルポインティングとは、下の写真のようにキーボードの中心にポインター(黒色の丸ボタン)と、スペースキーの下に左右のクリックボタンが配置されたものになります。




ポインターを指でぐりぐりすることによって、マウスカーソルを動かすことができるようになります。キーボードのこの位置に配置されることによって、手をタッチパッドに移動させることなく、マウス操作が可能になるので非常に便利です。タッチパッドに移動するのは大した時間ではありませんが、時間の節約と作業の効率化につながります。

このデュアルポインティング機能もオプションになっていますので、希望する方は選択してみてください。






映りの良いIPS液晶ディスプレイ


Latitude 5500のディスプレイはフルHD(解像度:1920×1080)またはHD(解像度:1366 x 768)のものを選択できます。今回のレビューでは、フルHD(解像度:1920×1080)のものを使用しています。


ディスプレイはIPS液晶を搭載していて、どの角度から見ても映りの良いものになっています。また、ディスプレイ周りのフレームがとてもスリムになっていて、見た目的にも洗練された印象があります。このフレームのスリム化によって、コンパクトで軽量化することに成功しています。





上から見ても横から見ても映り方に変化がなく、とても見やすい。






周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースはとても充実しています。

Latitude 5500にはDVDドライブは搭載されていませんが、パソコンを使う上で必要となるものが過不足なく搭載されています。

有線LANポートによるLANケーブルの接続、HDMIポートを使ったプレゼン発表などに対応することができます。




USBポートは2種類、合計4つ搭載されています。標準サイズのUSBポートが3つもあるので、USB機器の接続に困ることはないでしょう。





SDカードスロットはmicro SDカードに対応しています。奥までしっかりと差し込めるので、作業をしていても邪魔になることはありません。








プレゼンに対応できるHDMIポート搭載


HDMIポートが搭載されているので、パソコンの画面をモニターやプロジェクターなど大画面に映し出しながらプレゼンを行うことが簡単にできます。





実際、Latitude 5500とモニターをHDMIケーブルで結んで、PCの画面を映し出してみました。ケーブルを挿すだけで、問題なく映りました。








静音性の確認


比較的静かに使えるノートパソコンです。

インターネットや動画閲覧など、比較的軽めの作業をしているときはとても静かですし、高い負荷がかかった状態でも、他のパソコンと比べて静かな動作音でした。

測定項目 音の大きさ
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
28~29db
CPU 80%使用時 36~37db






性能と仕様


DELL Latitude 5500の仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 10 Home / Pro
Ubuntu Linux 18
CPU Core i3-8145U
Core i5-8265U
Core i5-8365U
Core i7-8665U
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ SSD 256GB / 512GB / 1TB
(PCIe NVMe M.2)
ハードディスク:500GB / 1TB
 ディスプレイ  フルHD(解像度:1920×1080)
非光沢
HD(解像度:1366 x 768)
非光沢
 サイズ 15.6インチ 
光学ドライブ -
SDカード micro SD
有線LAN
無線LAN
指紋認証 オプション
USBポート USB3.1 × 3
USB2.0 × 1
HDMIポート
Office 選択可
Microsoft Office Home & Business
Microsoft Office Personal
Microsoft Office Professional
 重さ  約1.82kg


今回のレビューで使用したDELL Latitude 5500の主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 10 Home
CPU: Core i5-8365U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
ディスプレイ:フルHD(解像度:1920×1080)


OSはWindows 10 HomeまたはProを選択できます。さらに、フルカスタマイズ可能なモデルでは、Linux OSであるUbuntuも選択できるようになっています。

CPUはCore i3 / Core i5 / Core i7から選べ、メモリは最低で8GB、最大で32GBまで搭載することが可能です。16GB以上のものを選択する場合は、フルカスタマイズ可能モデルから選んでください。

ストレージはSSDを搭載しています。PCIe NVMe M.2接続のものなので、高速に動作します。快適に使うことができるでしょう。

ディスプレイはフルHD画質のものとHD画質のものを選択することができます。現在の主流はフルHD画質のものですが、価格を下げたいということであればHD画質のものを検討してみてください。

SIMカードによる通信と指紋センサーはオプションとなります。希望する方は、構成選択の画面でチェックを入れてください。

レポートや書類作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalを選択してください。Office ProfessionalはOffice Home and BusinessにデータベースソフトとDTPソフトを加えたものになります。



以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUのベンチマーク


CPUの性能を測定すると655cbとなりました。他のノートパソコンと比較しても、高い性能を示しました。ノートパソコンとして十分に快適に動作する性能です。

[CINEBENCH R15で測定]




ストレージのベンチマーク


ストレージ(SSD)の速度を計測しました。PCIe NVMe M.2タイプのSSDなので、高速に動作することがわかりました。パソコンの起動や動作が高速化されます。

[CrystalDiskMarkで測定]







外観の確認


DELL Latitude 5500の外観を確認してみましょう。

まず、天板部分です。高級さを感じさせるマットな質感です。




ディスプレイを開いたところです。








キーボードです。




後ろ側から見たところです。








ACアダプターです。問題のない大きさで、場所をとることもないでしょう。






本体右側面です。マイクロSDカードスロット、その下にSIMトレイ、マイク・ヘッドフォンジャック、USB3.1×2、HDMIポート、有線LANポート、セキュリティロックスロットが搭載されています。




左側面です。電源コネクタ、USB Type-Cポート、USB3.1ポートが搭載されています。




本体手前側です。




背面側です。






まとめ


DELL Latitude 5500は高性能で、機能も充実したノートパソコンです。普段の作業がとても快適に行えるだけでなく、セキュリティもしっかりと確保できるので、安心して使うことができます。

当製品は販売終了しました。

DELLの最新ノートパソコンのレビューについては、こちらの記事をご参照ください。



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この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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