DELL Inspiron 14 Plus使用レビュー ワンランク上の製品

執筆者:石川
(ITエンジニア)
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更新日:2025年3月20日


DELL Inspiron 14 Plus。機材貸出:デル・テクノロジーズ株式会社


DELL Inspiron 14 Plusは性能がとても良く、Officeソフトを使った作業やインターネットなどの一般的な作業はもちろんのこと、動画編集などの作品制作にも使いやすい製品です。

CPUとグラフィックスの性能がとても良く、しかもディスプレイは表示できる色の範囲が広くて高精細な表示が可能です。

ノートパソコンとしては必ずしも軽い部類の製品ではありません。ただ、CPUとグラフィックスの性能が高くてディスプレイの品質が良い製品としてはとても軽く、作品制作や動画編集にも使えて持ち運べるものが欲しいといった方に最適です。

実際にDELLのDELL Inspiron 14 Plusを使用してみましたので、レビューをご紹介します。


詳細はこちら → Inspiron 14 Plus(直販サイト)






ワンランク上の性能で、学業からプライベート、動画編集まで幅広い用途に使える快適な性能


DELL Inspiron 14 Plus (インテル)は、製品名にPlusと入っているように、ワンランク上の性能を持つノートパソコンです。

実際にCPUやグラフィックスの性能を計測してみるとかなり良い性能で、ゲーミングノートPCやクリエイティブ向けのノートPC以外では、上位に入る高い性能を発揮します。

CPUの性能はハイスペックで、グラフィックスの性能はNVIDIA GeForce GTX 1650と同等以上の性能があります。数年前までは、このような性能を持つ製品はゲーミングノートPCしかなかったことを考えると、技術の進歩はすごいです。




具体的な使用用途としては、WordやExcel、PowerPointを使ったレポートや書類作成、インターネット、メールなどはとても快適に使用することができます。

プレゼンやマルチモニターでの作業、ビデオ通話ソフトを使った作業も問題ありません。

他のパソコンと一番違うのは、CPUとグラフィックスの性能が高く、ディスプレイのクオリティも良いので、動画編集や作品制作などの用途にも使いやすい点です。YouTubeの動画を制作してみようかなというような場合にでも、使いやすい製品だと思います。




ただ、クリエイティブ向けのノートPCやゲーミングノートPC等に搭載されることが多いNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズなどの超高性能グラフィックスほどの性能はないので、高度なグラフィックス性能を必要とするような作業は難しい場合があることにご留意ください。

また、プログラミングやデータ解析などの用途にも使えます。処理速度が速いので、プログラムを実行しても早く処理が完了します。





持ち運びできるハイスペックノートPCとして良いかもしれない


Inspiron 14 Plusは14インチで、下の写真のようにA4ノートよりも縦横1cm程度大きいだけのサイズ感です。コンパクトにできている製品です。




重さは約1.57kgです。14インチの製品としてはやや重たいかなと思いますが、持ち運ぶこともできます。ただ、長時間持ち歩くのは疲れるかもしれませんので、大学生の場合は、大学の近くに住んでいる人の方が大学に持っていく場合でも使いやすいと思います。





ノートパソコンとしてみた場合には、必ずしも軽量というわけではないのですが、CPUとグラフィックスの性能が高いノートパソコンとしてみると見方が変わってきます。

実際、ゲーミングノートPCやクリエイティブ向けのノートPCなどのハイスペックなノートパソコンでは15.6インチ以上の製品や2.0kgを超える製品が多く、気軽に持ち運ぶことができません。

CPUやグラフィックスの性能が高いノートパソコンで持ち運べる軽い製品が欲しいんだけど、なかなかいいものが見つからない、と思っている人も多いのではないかと思います。

一方、Inspiron 14 PlusはCPUの性能が高いです。そして、ゲーミングノートPCには及ばないものの、グラフィックスの性能はGeForce GTX 1650と同等以上の高い性能があり、ハイスペックノートPCに準じるかなり良い処理性能を発揮できます。

しかも、重さは約1.57kgでA4サイズなので、ゲーミングノートPC等と比べると、持ち運びがしやすい高性能なノートパソコンだと言えます。






モバイルバッテリーも使える


外出先でバッテリー駆動だけでパソコンを使っていると、バッテリーが切れそうになることがありますが、そのような場合はモバイルバッテリーを持っていると安心です。

コンセントに挿すことができない状況でも、パソコンを給電することができます。

実際に試してみると、Power Delivery対応のモバイルバッテリーをUSB Type-Cポートに接続することで、Inspiron 14 Plusの充電を行うことができました。

パソコンの電源がON/OFFにかかわらず20W以上の出力があれば大丈夫でしたが、ACアダプターの出力数が90Wなので、なるべく出力数が大きなモバイルバッテリーを使うと良いでしょう。PCを使いながらパソコンの充電を行うことができるようになります。


   PC 電源ON PC 電源OFF 
モバイルバッテリー
(20W)
充電器
(45W)
 〇  〇
充電器
(65W)
Power Delivery対応のモバイルバッテリーや充電器を使用して、PCの充電が行えるかどうかを調査した結果。
※ 「低速の充電ケーブル」という表示が出る。






兄弟モデルのInspiron 14とは何が違うのか?


DELLにはInspiron 14という似た名前の製品がラインナップされています。両者で何が違うの?と疑問に思う方も多いかもしれません。

Inspiron 14 PlusとはCPUの性能、グラフィックスの性能、SSDのデータの読み書きの速度、ディスプレイの色域(表示できる色の範囲)が主に違います。

Inspiron 14 Plusの方が、CPUの性能とグラフィックスの性能がほぼ2倍良く、SSDのデータの読み書きの速度は約1.5倍高速です。

ディスプレイの色域はInspiron 14のsRGBカバー率は63.6%なのに対して、Inspiron 14 Plusは100%となっていて、Inspiron 14 Plusの方が表示できる色の範囲が広いです。

性能面ではInspiron 14 Plusの方がだいぶ良いです

一方、価格面ではInspiron 14 Plusが15万円台からなのに対してInspiron 14は6万円台からとなっていて、Inspiron 14の方が購入しやすいです。

動画編集や作品制作などをしないのであれば、Inspiron 14の方がお得に購入できると思います。

もし、より良い性能のノートパソコンが欲しいといったことや、動画編集や作品制作などにも使えるような製品が欲しいということであれば、Inspiron 14 Plusが選択肢に入ってくるかと思います。






キーボード


キーボードは、アルファベットや数字キーなど、キー同士の間隔や押したときの深さなどは問題ないといっていいです。狭いという感じもなく、キータッチも良いです。




左端のキーが大きくなっていて入力しやすいです。小指でタッチすることが多いので、これくらい大きいと押し間違いがありません。




キーボードの右側のBackSpaceキーやEnterキー、Shiftキーと、そのすぐ左隣のキーがくっついています。ただ、個々のキーの大きさが十分にあるので、押し間違えるということはないでしょう。

実際、ブラインドタッチを試してみましたが、問題なく入力できました。





キーボードを拡大したところです。




タッチパッドです。








視野角が広く、100%sRGBの色域を持つ映りの良いディスプレイ


文字情報も画像や動画も自然な感じで表示され、見やすいディスプレイです。

画面の解像度は2.8K (2880×1800)、または2.2K (2240×1400)となっていて、一般的なノートパソコンのディスプレイよりも解像度が高く、高精細な表示が可能です。今回のレビューでは2.8K (2880×1800)のディスプレイを搭載したモデルを使用しています。




下の写真で見ると、横から見たときに少し暗くなっているように見えるかもしれませんが、実際は違和感なく表示されていました。正面から見ても、角度を変えて見ても色が抜けたりということもなく、見やすいディスプレイです。




色を表示できる範囲(色域)は広く、sRGBカバー率100%になっていました。表示できる色の量が多く、綺麗に表示されるディスプレイです。テキスト情報を見るだけでなく、画像や動画もしっかり楽しめます。また、動画編集や作品制作などのクリエイティブ用途にも良いでしょう。


sRGBカバー率 100%
Adobe RGBカバー率  76.7%





タッチパネルではないので、指やペンで触って操作することはできません。






周辺機器との接続に必要なインターフェース


DELL Inspiron 14 Plusのインターフェースは、良く使われるものがバランス良く搭載されています。周辺機器との接続に困ることは少ないでしょう。







USBポート


USBポートは2種類で合計3つ(USB3.2 Type-Aポート×2、USB Type-C×1)となっています。USB Type-Aに対応した機器が多いので、USB Type-Aポートが2つあるのは安心です。

また、スマホなどUSB Type-Cに対応した機器も増えていますので、これらの機器を接続することも可能です。

下の写真のように、USBメモリや外付けハードディスク、スマホなどを同時に接続して使用するのも問題ありません。







ゼミや研究室でのプレゼンやマルチモニターでの作業に使えるHDMIポートとUSB Type-Cポート


HDMIポートを搭載していて、講義やゼミ、研究室での発表の際のプレゼンに使うことができます。HDMIポートはほぼすべてのモニターやプロジェクターに搭載されているので、確実に使うことができます。


実際、HDMIケーブルをパソコンとモニターに接続してパソコンの画面を映し出すことができました。直接ケーブルをつなぐことができるので便利です。




PCとモニターの2画面で作業することも大丈夫です。




ちなみに、USB Type-Cポートも画面出力に対応しています。HDMIとUSB Type-Cポートを使えば、下の写真のように3画面で作業することも問題ありません。





micro SDカードスロット


スマホや携帯電話、ドライブレコーダーなどで使うmicro SDカードをパソコンから操作することができます。スマホに撮りためた画像や動画をパソコンに取り込んでアルバムを作成したり、バックアップをとるなど効率的な管理ができるようになります。




Officeソフトについて


Officeソフトは3種類用意されていて、含まれているソフトはそれぞれ以下の表のようになっています。

 Office Personal 2021 Word、Excel、Outlook
 Office Home and Business 2021 / 2024 Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote
 Office Professional 2021 Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、
Publisher、Access


Officeのバージョンが2021と2024の2つがあるので、Officeソフトもセットで購入される場合は事前によくご確認ください。

Office 2021のサポート終了は2026年なので、期限まであまりありません。Office 2024であれば2029年まで大丈夫なのでしっかり使うことができます。





カメラ、マイク、スピーカー


カメラ、マイク、スピーカーが搭載されていて、ビデオ通話にも問題なく対応できます。

カメラの解像度はフルHD (1080p)となっています。

顔認証には対応していませんが、プライバシーシャッターが搭載されています。レンズのすぐ上にあるレバーを左右に動かすことで、レンズにカバーをかけることができます。カメラを使わないときはカバーをかけておくと、絶対にカメラに映らないので安心です。


[カメラの撮影が可能な状態]


[カメラの撮影ができない状態]



スピーカーは本体底面にあります。音質は良かったです。動画を見たり、ビデオ通話をするのも問題ありません。音楽は人によって好みがわかれるかもしれませんが、筆者は他のノートパソコンのスピーカーよりも良いと思いました。




[スピーカーを拡大したところ]







静音性の確認


DELL Inspiron 14 Plusでは、My DELLというアプリが標準でインストールされていて、パソコンの電源設定があるのですが、そこで温度管理を行うことができます。

普段は最適化モードに設定されているのですが、静音モードも選択することができます。今回、この2つのモードで動作音の大きさを計測してみました。




どちらのモードでも、負荷がかからない処理をしているときは静かに使うことができます。

CPUに負荷がかかる処理をすると動作音は大きくなりますが、最適化モードの場合は他のノートパソコンとと同程度の大きさです。特に問題はありません。

静音モードにすると、動作音はグッと抑えられました。もし、より静かに使いたい場合には静音モードに設定すると良いでしょう。


測定項目  測定値  
 最適化モード 静音モード 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube動画閲覧時 28~29db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~32db 28~30db  
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23実行)
39~41db 33~34db 






性能と仕様


DELL Inspiron 14 Plusの仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 11 Home / Pro
CPU Core Ultra 7 155H
メモリ 16GB (8GB×2)
32GB (16GB×2)
ストレージ SSD 1TB
 グラフィックス Intel Arcグラフィックス
 ディスプレイ 2.2K(解像度:2240×1400)
2.8K(解像度:2880×1800)
 サイズ 14インチ 
 タブレット変形 -
光学ドライブ -
SDカード micro SDカードスロット
有線LAN -
無線LAN
指紋認証
USBポート USB3.2 Type-A × 2
Thunderbolt 4 (USB Type-C) × 1
HDMIポート
Office 選択可
Microsoft Office Home & Business 2021 / 2024
Microsoft Office Personal 2021
Microsoft Office Professional 2021
 重さ 約1.60kg


今回のレビューで使用したDELL Inspiron 14 Plusの主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 7 155H
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
ディスプレイ:2.8K(解像度:2880×1800)


CPUはインテルの最新のCore Ultra 7 155Hが搭載されています。Core Ultra 5など、他のCPUは残念ながら選択することはできません。

メモリは16GBまたは32GBとなっていて、いずれもデュアルチャネル(メモリ2枚構成)です。グラフィックスの性能もしっかり発揮されます。

ストレージはSSDとなっていて、高速な読み書きが可能です。パソコンがサクサク動いて使いやすいでしょう。

文系の学生も理系の学生も、CPUはCore Ultra 7、メモリは16GBを選択するととても良い性能となります。

もし、動画編集にも使ってみたいということであれば、メモリは32GBあると安心して使えると思います。


以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。




CPUのベンチマーク


CPUの性能を専門ソフト(CINEBNECH R23とCINEBENCH 2024)を使って計測しました。それぞれ、14460ptsと751ptsとなりました。とても高いスコアで、ハイスペックな性能です。とても高速な処理が可能です。








SSDの読み書きの速度


SSDの読み書きの速度を測定しました。高速に動作していて、パソコンの起動や終了、アプリなどがサクサク快適に動きます。





グラフィックスの性能


グラフィックスの性能を別のソフト(3DMark)を使って測定しました。
NVIDIA GeForce RTX 1650と同等以上の高い性能が出ています。






各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 8444
Night Raid DirectX 12 27410





外観の確認


DELL Inspiron 14 Plusの外観を確認してみましょう。

カラーモデルはアイスブルーになります。清涼感のある色合いです。天板の中央にはDELLのロゴが刻印されています。




スリムな筐体です。




























底面部です。




ACアダプターとケーブルです。




ACアダプターのサイズは手のひらサイズです。95Wの出力があるので、若干大きめです。




本体左側です。




右側です。




本体手前側です。




後ろ側です。PC内部の熱を逃す換気口が見えます。






まとめ


最後にDELL Inspiron 14 Plusについてまとめたいと思います。


良いところ


・CPUもグラフィックスもワンランク上の性能
・持ち運べるハイスペックノートPCとして使えそう
・表示できる色の範囲が広く、高精細なディスプレイ
・ポート類をバランスよく搭載


注意するところ


・顔認証機能は非搭載
・CPUはCore Ultra 7のみしか選択できない
・Officeソフトのバージョン(2021か2024)に気をつける
・グラフィックス性能は高いが、NVIDIA GeForceシリーズほどではない


DELL Inspiron 14 Plusは、CPUもグラフィックスもとても性能が良いノートパソコンです。ディスプレイの品質も高く、ワンランク上の製品といっても良いでしょう。

数年前のハイスペックノートPCと同じくらいの性能を発揮できているので、とても高速な処理が可能です。Officeソフトやインターネットなどの一般的な用途はもちろんのこと、動画編集や作品制作等の用途にも使えるのでとても便利です。

ノートパソコンとしては軽量とは言い切れないところはあるのですが、高性能ノートPCの中では軽量です。高性能なPCで持ち運べるものを探している方にとって、良い選択肢になるのではないかと思います。

是非検討してみてください。


詳細はこちら → Inspiron 14 Plus(直販サイト)








この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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