Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型レビュー 高解像度の広い画面で快適に作業できる2in1 PC


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型は、高精細で映りが良く見やすい16インチのディスプレイを搭載したノートパソコンです。

タブレットとしても使うことができ、広々とした画面で動画を楽しんだり、付属のペンでイラストを描いたりすることができます。

最新のインテル製CPUを搭載していて性能がとても良く、サクサクと快適に動作します。

今回、Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。






詳細はこちら → Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型(直販サイト)






ノートパソコンとしてもタブレットとしても使えて便利


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型はノートパソコンですが、ディスプレイをくるっと360度回転させることができるようになっています。

回転角度を調節することで、下の写真のような形状で使うことができます。キーボードを隠してディスプレイだけを自立させるような形になります。Yoga 7i Gen 8 16型は指で画面を触って操作することができるので、タブレットを操作しているような感覚で使えます。




特に、動画を見たり電子書籍を読んだりするときに、これらの形で使うととても便利だと思います。

また、ディスプレイを360度回転させることで、タブレットの形にして使うこともできます。この形にすると、16インチという画面サイズのタブレットが実現します。16インチという大型のタブレット製品は他にはありませんので、とても貴重な1台です。



タブレットの形にしたところ。




デジタルペンが付属


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型にはデジタルペンが付属しています。一般的な長さと太さのペンで、特に違和感なく使うことができました。

指でタッチするのもいいのですが、ペンを使うと指紋がつかないのが良いですね。また、下で解説しているように手書きで文字を入力したり、イラストを描いたりできるようになるのでとても便利です。







講義ノートをとったり、イラストを描いたりなど、手書き作業ができる


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型が他の製品と大きく違うのは、なんといっても16インチの広い画面が使えるということです。一般的なタブレットは大きくても12インチ程度なので、それよりもさらに広い画面で、快適に手書き作業ができるのはとても便利です。

実際に、Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型に付属するペンを使って、実際に文字を書いたりイラストを描いたりしてみました。

紙に書くのとはまた違った感じですが、特に違和感はなく書き込めました。筆圧を検知してくれるようで、自然な描き心地です。

大学の講義ノートをとったり、イラストを描いたりといったことも問題なくできました。



英語の講義内容をメモしているところ。




イラストを描いたところ。






サイズと重さの確認


サイズと重さの確認をしてみましょう。

Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型は製品名が表しているように、16インチのサイズがあります。わかりやすいようにA4ノートを本体の上に重ねてみると、下の写真のように、A4より大きくなります。




重さは約1.99kgでした。ほぼ2kgですね。




16インチで約2kgのノートパソコンなので、手で持つと重さを感じると思います。

Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型はタブレットとしても使うことができますが、一般的なタブレットのように手で持って使うというのは少し厳しいでしょう。上で紹介したように、机やテーブルの上に完全に置いて使うなど、手で持たないようにして使うのが良いです。

また、カバンに入れて持ち歩くのも疲れると思いますので、どちらかというと自宅に据え置いて使うのが良いでしょう。





快適に使える高い性能


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型の性能はとても良く、サクサク快適に使うことができます。

インテル製の最新第13世代のCPUと、16GBのメモリーを搭載していて高速な処理が可能です。




インターネットをしたりメールの送受信を行ったり、動画鑑賞やSNS、Officeソフトを使ったレポートや書類作成なども問題なく行うことができます。大学での学業に必要になる作業やプライベートでの活動にもしっかり対応できます。


講義の資料を開いているところ。


また、より高い性能が必要になるプログラミングにも使うことができます。理系の人で、データを解析したりといったことにも使えます。


プログラミングをしているところ。






上質なデザイン


本体はとても上質な仕上がりになっています。アークティックグレーというカラーが採用されていて、高級感があります。手触りも良いです。




スリムでスタリッシュです。16インチの大きさがあるので、厚みが抑えられているととても爽やかに使うことができます。











インターネットにはWi-Fiで接続


インターネットにはWi-Fiを用いて接続することができます。Wi-Fiの通信規格は最新の通信規格であるWi-Fi 6Eに対応しています。

Wi-Fi 6 (11ax)やWi-Fi 5 (11ac)も使えるので、インターネットの接続は問題ないでしょう。

15.6インチ以上のノートパソコンには有線LANポートが搭載されている製品も少なからずあるのですが、この製品には搭載されていません。






レポート作成に必要なOfficeソフト付属モデルもある


大学ではWordやExcelを使って講義のレポートを作成する機会が非常に多くあります。また、卒論やゼミの発表ではPowerPointを使ってプレゼン資料を作成する必要もあります。

Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型には、Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Businessを選択できるモデルがラインナップされています。

Officeソフトを単体で購入するよりも安くなるので、必要であればセットで購入してみてください。






高解像度で映りの良いディスプレイ


サイズと解像度


ディスプレイのサイズは16インチ、解像度は2560×1600 (WQXGA)となっています。一般的なノートパソコンのディスプレイが1920×1200や1920×1080になっているので、かなり高精細な表示が可能です。




映り方


IPS液晶が搭載されていて、とても映りが良いです。ディスプレイ表面は光沢があるので、作業している自分自身が映りこんだりすることはあるのですが、角度を変えて画面を見ても映り方が変わることなく綺麗に表示されます。視野角は広く、見やすいディスプレイです。







色の表示(色域)





sRGBカバー率は96.2%となっていて広い色域です。色の表示について問題ありません。テキスト情報はもちろんのこと、画像や動画も綺麗に表示されるので、しっかり楽しめるでしょう。また、イラスト制作など、色合いが重要になるような作業にも向いています。

sRGBカバー率 96.2%
Adobe RGBカバー率  73.9%






キーボード


スタンダードな日本語配列のキーボードとなっています。16インチのサイズがあるので、手を置くスペースにも余裕があり、しっかりと作業ができます。




キーボードの左側です。キーの大きさや間隔等、特に気になる点はありません。




「\」キーが少し小さいかなと思いました。最初は目で確認しながら入力したほうが良いと思います。ただ、使用頻度の低いキーなので、問題のない範囲だと思います。

テンキーは一般的な4列構成になっていて使いやすいです




打鍵感も特に問題ありません。長時間作業していても疲れにくいと思います。




タッチパッドです。









周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースはUSBポートを中心に、よく使われるものがバランスよく搭載されています。特に困ることはあまりないのではないかと思います。







USBポート


USBポートはType-AとType-Cが2つずつ搭載されています。USBメモリや外付けハードディスクなど、複数のUSB機器を同時に接続するのも問題ありません。

USB Type-CポートはPower Deliveryに対応しています。今回、Power Delivery対応のモバイルバッテリーと充電器を使って、PCの充電を行うことができました。20W以上の出力があれば、PCの電源がONでもOFFでも充電できました。

ACアダプターを持ち歩かなくても、スマホ用に使っているモバイルバッテリーなどを使ってPCの充電を行うことができます。

   PC 電源ON PC 電源OFF
モバイルバッテリー
(20W)
充電器
(45W)
※PCの充電は行えるが、「低速の電源ケーブル」という表示がされる。



プレゼンやマルチディスプレイに対応できる


HDMIポートが搭載されているので、モニターやプロジェクターとつないでプレゼンを行ったり、ディスプレイを2つ使って作業したりすることができます。


HDMIポートとHDMIケーブル。


実際、HDMIケーブルを使って、PCと同じ画面をモニターに映し出すことができました。


PCと同じ画面をモニターに映し出せる。。


また、PCの画面を拡張して、PCとモニターを使ってそれぞれ異なる作業を行うことも可能です(マルチディスプレイ)



PCの画面を拡張し、2画面で作業できる(マルチディスプレイ)。


また、USB Type-Cポートもモニター出力に対応しています。





micro SDカードに対応


SDカードスロットはmicro SDカードに対応しています。フルサイズのSDカードには対応していませんので、必要であれば外付けSDカードリーダーをご用意ください。








カメラとマイク、スピーカー


カメラとマイク、スピーカーの確認をしてみましょう。実際に使用してみると、特に問題なく使うことができました。ZoomやTeamsを使ったオンライン通話も大丈夫です。

最近の大学では、対面授業に戻っているところがほとんどですが、オンライン授業にもしっかり対応することができます。



プライバシーシャッターを搭載したカメラ


カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載されています。

カメラにはプライバシーシャッターと呼ばれる機能が搭載されています。レンズのすぐ上側にあるレバーを手で動かすことで、カメラレンズにカバーをかけることができます。シャッターを閉めておけば、気が付かないうちにカメラに映ってしまっていたということを防ぐことができるようになります。





スピーカー


スピーカーはキーボードの上部に搭載されています。大きめのスピーカーとなっていて、音質はとても良かったです。動画を見たりするのも問題ありません。音楽を聴くのも良いと思います。








パソコンの性能を調整できる機能を搭載


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型にはパソコンの性能を制御できる機能が搭載されています。

通常はインテリジェント・クーリングモードに設定されていますが、より高いパフォーマンスを発揮できるエクストリーム・パフォーマンスモードや、性能は少し抑えめになりますがパソコンの動作音がより静かになるバッテリー省電力モードを利用することが可能です。








静音性の確認


上述のPCの性能を制御できる機能を使って、パソコンの動作音の大きさを計測しました。

すべてのモードで、動画を見たりネットをするなどのライトな作業のときは、動作音はあまりしませんでした。

CPUに高い負荷をかけると動作音は大きくなりましたが、標準のインテリジェントクーリングモードでは、一般的なノートPCより少し動作音が抑えられていました。エクストリーム・パフォーマンスモードにしても、他のパソコンと同レベルです。

また、バッテリー省電力モードでは、高い負荷がかかっても静かに使うことができました。

通常はインテリジェントクーリングモードで使うということで特に問題ないでしょう。もし、もっと静かに使いたいければ、バッテリー省電力モードにすると良いでしょう。

とても快適に使えるノートパソコンだと思います。


測定項目 インテリジェント・クーリング
(標準)
バッテリー省電力
(静音)
 エクストリーム・パフォーマンス
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 28~30db 
YouTube動画閲覧時 29~30db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
29~30db   29~33db  
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23実行時)
37~38db 31~32db 39~40db 





Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型の仕様と性能


Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型の仕様は以下の表のようになっています。

 OS Windows 11 Home
CPU Core i5-1340P
Core i7-1360P
メモリー 16GB
ストレージ SSD 512GB / 1TB
無線LAN
有線LAN -
光学ドライブ -
SDカードスロット
(micro SDカードスロット)
 HDMI
USBポート USB3.2 × 2
USB Type-C (Thunderbolt 4)× 2
ディスプレイ WXQGA IPS液晶(2560x1600)
光沢
タッチパネル
サイズ 16インチ
重さ 約1.98kg
バッテリー持続時間 約21.5時間



今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています(メーカー貸出機)。

OS:Windows 11 Home
CPU: Core i5-1340P
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB


OSは最新のWindows 11 Homeを搭載しています。

CPUは最新のCore i5-1340P、またはCore i7-1360Pとなります。性能はCore i5< Core i7となりますが、どちらもしっかり使える高い性能です。価格が安いほうで選んでも良いと思います。

メモリは16GBとなっています。デュアルチャネルなので、パフォーマンスをしっかり発揮することができます。

ストレージはSSDが搭載されています。

バッテリー駆動時間は約21.5時間となっています。他の一般的なノートPCと比べても長めのバッテリー時間です。

レポート作成に必要なMicorosoft Officeを選択することができます。Office Home and Businessが搭載されていますので、Word、Excel、PowerPointを利用することができます。


以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUのベンチマーク


まず、CPUの性能をCINEBENCH R23とR20いう2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ9714 pts、4034 ptsとなりました。とても性能の良いノートパソコンです。処理速度が高速で、とても快適に使うことができます。








上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までご覧ください。


エクストリーム・パフォーマンスモードにすると、標準設定よりも11~15%程度パフォーマンスがアップします。

バッテリー省電力モードにすると、パフォーマンスは標準状態よりも約30~40%程度下がりますが、動作音を抑えて使うことができるようになります。この状態でもとても高速な動作が可能です。

設定  スコア
(CINEBENCH R23) 
スコア
(CINEBENCH R20)  
マルチコア シングルコア  マルチコア  シングルコア 
インテリジェント・クーリング(標準) 9714 1739 4034 663
エクストリーム・パフォーマンス 11205 1757  4490 671
バッテリー省電力(静音) 7106 1626 2520 626




ストレージのベンチマーク


ストレージの速度を測定しました。非常に高速な動作が可能です。データの読み書きが高速に行えるので、とても快適に使うことができます。





グラフィックスのベンチマーク


メモリが16GBでデュアルチャネルとなっているので、グラフィックスの性能もしっかり発揮されています。一般的なノートパソコンよりも高目のグラフィックス性能です。







より性能がアップする最適なパフォーマンスモードにすると、性能が10%程度アップしました。

また、バッテリー省電力モードにすると15~18%程度下がりますが、それでも一般的なノートPCと同レベルのスコアでした。バッテリー省電力モードでも全く問題なく使うことができます。

ベンチマーク  スコア  
インテリジェントクーリング(標準) エクストリームパフォーマンス バッテリー省電力(静音)
Fire Strike
(対象:Direct X11)
4214 4667 3619
Night Raid
(対象:Direct X12)
15708 17061 12952







外観の確認


それでは、Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型の外観を確認してみましょう。

まず、天板です。左上に製品名のYOGAの文字、右下にLenovoのロゴがあり、中央には何もないシンプルなデザインです。




高さ16.9mmのスリムな作りです。
























本体底面です。




ACアダプターです。非常にコンパクトで軽いです。13インチクラスのノートパソコンでも、ここまでコンパクトなものはなかなかありません。とても使いやすいです。




手のひらの半分もないコンパクトさです。




本体左側面です。





本体右側面です。




本体背面部です。




本体の手前部分です。







まとめ



最後に、Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型についてまとめたいと思います。

良いところ


・ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える
・16インチの広くて高精細なディスプレイ
・デジタルペンが付属
・高い性能でとても快適に使える
・上質なデザイン
・バランスよく搭載されたポート類
・コンパクトで軽量なACアダプター
・バッテリー駆動時間が長い


注意するところ


・持ち歩くには重いので自宅で使うのがおすすめ
・タブレットとして手で持って使うよりは、置いて使うのが良い



今回、実際にLenovo Yoga 7i Gen 8を使ってみて、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える便利な製品だと思いました。

特に、表示できる色数が多く高精細な表示が可能なディスプレイで、16インチもの広さがあるのはとても使いやすいと思いました。普段からタブレットでイラストを描いたりするなど、手書きで作業をする人にとってとても良いと思います。

16インチの大きさがあるので、持ち歩くのにはあまり適していませんが、性能はとても良いですし、デザインも優れていてとても使いやすいです。

是非検討してみてください。


詳細はこちら → Lenovo Yoga 7i Gen 8 16型(直販サイト)







この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
著者の詳細はこちら





関連記事    

1.Lenovo直販ストアでノートPCをカスタマイズして購入するコツ
2.大学生が使いやすいLenovoのノートパソコン
3.Lenovo Ideapad Flex 5 Gen 8 14型(AMD)レビュー 高性能でコスパ抜群のノートPC
4.Lenovo Ideapad Slim 370i 14型レビュー 低価格でも快適に使えるノートPC
5.Lenovo Ideapad Slim 5i Gen 8レビュー 優秀なノートPCが10万円以下で購入可能
6.Lenovo Ideapad Flex 570レビュー コスパの良い2in1 PC
7.10万円以内で購入できるノートパソコン







▲ このページの上部へ戻る