普段使いも動画編集も!Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)使用レビュー
更新日:2025年10月5日

Lenovo Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)。機材貸出:レノボジャパン
広い画面でゆったり作業ができて、長く快適に使い続けることができる良い性能のノートパソコンを探している方にピッタリなのが、レノボのIdeapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)です。
CPUの性能がとても高く、しかも内蔵グラフィックスの性能もとても高いので、ネットやWord、Excel、ビデオ通話といった一般的な作業から、動画編集などの作品制作にも快適に使うことができます。
今回、レノボのIdeapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。
詳細はこちら → Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)(直販サイト)
日常使いにも学業にも、そして動画編集も快適に実行できる高い性能
レノボのIdeapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)を実際に使ってみると、高い性能のCPUと16GB (最大32GB)のメモリを搭載しているので、とても快適に使うことができました。
CPUの性能を計測してみてもとても高いスコアが出ていて、日常用途からクリエイティブな作業まで幅広く使うことができる性能です(参考:ベンチマークの項)。
たとえば、WordやExcel、PowerPointを使ったレポートや書類作成、インターネット、メールなどの作業は超快適に行うことができます。ZoomやTeams等のビデオ通話ソフトを使ったビデオ通話も大丈夫です。16GBのメモリがあるので、ビデオ通話をしながら別の作業を行っても重たくなりません。

CPUの性能がとても高く、プログラミングなどの負荷のかかりやすい作業にもしっかり対応できます。
また、グラフィックスの性能がとても良いです。CPU内蔵のグラフィックスですが、NVIDIA GeForce GTX 1650と同レベルの高い性能になっていて、動画編集や作品制作にも使いやすくなっています。
技術的な話になりますが、搭載しているCPUはAMD製のRyzen 7 8845HS / Ryzen 5 8645HSとなります。Ryzen HSシリーズはハイスペックな性能を発揮するCPUで、とても高速な処理が可能です。

また、AIエンジン(NPU)も搭載しています。そのため、AIを使うような処理を行うソフトウェアとも相性が良いです。
このように、日常用途から動画編集・作品制作まで、幅広い用途にしっかり対応できるノートパソコンです。性能がとても良いので、長く快適に使い続けることができるでしょう。
OLEDディスプレイを搭載して綺麗に映るだけでなく、広い画面で作業がしやすい
ディスプレイのサイズは16インチで、解像度は2880×1800 (2.8K)となっています。画面が広いのでゆったりと作業ができるのが良いです。

OLEDディスプレイを搭載していて、映りがとても良いです。表示できる色の範囲が広いのでとても綺麗に表示されました。

ディスプレイの表面は光沢ありとなっているので多少の映り込みはありますが、とても鮮やかな映りです。
正面からだけでなく、異なる角度から見ても綺麗に表示されました。


少し技術的な話になりますが、表示できる色の範囲(色域)はsRGBカバー率、DCI-P3カバー率ともに100%となっていました。表示できる色の数が多い(色域の広い)ディスプレイです。
普段の作業にも、動画編集やイラストなどの作品制作など、より細かな色表現が重要になるような作業にもしっかり使うことができます。

sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 99.4% |
なお、ディスプレイはタッチパネルには対応していないので、指やデジタルペンで触って操作することはできません。

スリムで上質なデザイン
本体カラーはルナグレーとなっていて、上品さが感じられる色合いです。

質感も良く、長く使っていても飽きの来ないデザインになっていると感じました。

本体はとてもスリムです。16インチの大きさがあるので、これくらいスリムだと圧迫感も少なくて快適に使えそうです。

キーボード面もルナグレーのカラーで統一されています。


自宅に据え置いてゆったりと快適に作業できる
Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型 AMD)は16インチのサイズがあり、やや大きめの製品です。下の写真のようにA4ノートよりも大きくなります。

重さを実際に量ってみると約1.69kgとなっていました。16インチの製品としてはとても軽いです。自室やリビングなど、場所を変えて作業をするのも問題ありません。

ただ、A4よりも大きないサイズになるので、カバンに入れて持ち歩くのはあまり適していないと思います。大きめのカバンであれば入りますが、約1.69kgのパソコンと私物を持ち歩くと結構重たくなるので、持ち歩きはあまりおすすめしません。
自宅で据え置いて使うのが良いと思います。
キーボード
キーボードを使って実際に入力してみると、特に違和感なく作業することができました。ブラインドタッチも問題ありませんし、ストレスなく快適に入力できると思います。

キーの大きさやキー同士の間隔、打鍵感等、まったく問題ありません。

キーの並び方や配置等、特に問題ありません。スタンダードな構成です。

一部キーがくっついている箇所がありますが、個々のキーの大きさが十分にあるので、打ち間違えるということはないでしょう。実際、ブラインドタッチでも問題なく作業できました。
また、テンキーが搭載されているのはとても便利です。お金の入力や実験データの入力など、連続して数字を入力するときに作業がとてもはかどります。

タッチパッドです。クリックやスクロール、二本指での操作など、問題なく使うことができました。

インターネットとOfficeソフト
インターネットへの接続
インターネットへはWi-Fiを用いて接続します。LANケーブルを挿すための有線LANポートは搭載されていません。
Wi-FiはWi-Fi 6に対応しています。最新の規格であるWi-Fi 7やWi-Fi 6Eに対応していないのは少し残念に思いました。
ただ、自宅で使う分にはWi-Fi 6で十分すぎるほどの速度がでるので、実用上はまったく問題ありません。
Officeソフト
OfficeソフトはMicrosoft Office Home and Business 2024を選ぶことができます。もちろん、Officeソフトが必要なければ選択しなくても大丈夫です。
両者ともに、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれていて、レポートや資料作成、プレゼン、メールなどにすぐに活用することができます。
インターフェースとカメラ、マイク、スピーカーなど
インターフェース(ポート類)
使用頻度の高いポート類がしっかり搭載されています。HDMIポートとUSBポート(Type-A×2、Type-C×2)があるので、問題なく使うことができるでしょう。


プレゼンに使ったりマルチモニターで作業ができる
HDMIポート、ならびにUSB Type-Cポートがディスプレイ出力に対応しています。これらのケーブルを使えば、モニターやプロジェクターに映し出してプレゼンを行ったり、マルチモニター環境で作業したりできます。
実際に、HDMIケーブルでモニターとつないでみたところです。PC戸同じ画面を表示させることができました。

PCの画面を拡張して、PCとモニターの2画面で作業することもできます。

USB Type-CとHDMIの2つのポートを使って、合計3画面で作業するということも可能です。

カメラとマイク、スピーカー
ビデオを通話に必要なカメラ、マイク、スピーカーも一式搭載されています。就職活動時のWEB面接やオンラインセミナー、大学でのオンライン授業などにもしっかり対応することができます。
カメラとマイクはディスプレイ上部に搭載されています。カメラの解像度は1080p (フルHD)となっていて問題ありません。
[カメラとマイク]

スピーカーはキーボードの上部に搭載されています。音質は普通かなと思いましたが、動画を見たりビデオ通話で人の声を聞いたりするのは問題ないでしょう。
[キーボード上部に搭載されたスピーカー]

Dolby製のサウンドシステムが搭載されています。

セキュリティ
主なセキュリティ機能は以下のようになっています。
指紋認証 | - |
---|---|
顔認証 | 〇 |
プライバシーシャッター | 〇 |
プレゼンスセンシング | 〇 |
IRカメラが搭載されていて、顔認証を行うことができます。
また、プライバシーシャッターも搭載されています。カメラを使わないときや映りたくないときはシャッターを閉じておくと安心です。レンズのすぐ上側にレバーがあるので、左右に動かせばシャッターを簡単に開閉できます。
[プライバシーシャッター開:撮影が可能]

[プライバシーシャッター閉:撮影不可]

トイレ休憩に立った時など、パソコンから離れたときに自動で離席したことを検知し、パソコンをロックすることができるプレゼンスセンシング機能が搭載されています。
セキュリティの観点から、離席時はパソコンをロックするのが安全ですが、万が一ロックし忘れても自動でパソコンをロックしてくれるので安心です。

静かに使える?
パソコンを使っているときの動作音の大きさを計測してみました。
今回、Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型 AMD)に搭載されている電源モードを変える機能を使ってみました。通常は適応パワーモードに設定されていて、このモードでの動作音の大きさと、バッテリー節約機能モードでの動作音の大きさを計測してみました。

インターネットをしたり動画を見たりするなど、軽めの作業をしているときはあまり動作音がせず、静かに使うことができました。
標準の適応パワーモードでは、CPUに大きな負荷がかかると動作音は大きくなりますが、他の一般的なノートパソコンと比べると同程度の動作音の大きさでした。
バッテリー節約機能にすると、CPUに大きな負荷がかかっても動作音は抑えられ、とても静かに使うことができました。
通常は適応パワーモードで問題なく使うことができるでしょう。もし、動作音の大きさが気になるようであれば、バッテリー節約機能モードにすればとても静かに使うことができるでしょう。
測定項目 | 動作音の大きさ | |
---|---|---|
適応パワーモード | バッテリー節約機能 | |
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | |
YouTube動画閲覧時 | 28~30db | 28~29db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~30db | 28~29db |
CPU 100%使用時 | 40~41db | 31~32db |
Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)の性能と仕様
レノボIdeapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)の仕様は以下の表のようになっています。
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
メモリー | 16GB 32GB |
ストレージ | SSD 512GB / 1TB |
グラフィックス | Radeon 760Mグラフィックス |
無線LAN | ○ |
有線LAN | - |
SDカードスロット | 〇 ( micro SDカードスロット ) |
HDMI | 〇 |
USBポート | USB3.2 × 2 USB Type-C × 2 |
ディスプレイ | OLED(有機EL) 2.8K(2880×1800) 光沢 |
サイズ | 16インチ |
重さ | 約1.69kg |
今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています。メーカーから実機をお借りしました。
OS: Windows 11 Home
CPU: Ryzen 7 8845HS
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
CPU: Ryzen 7 8845HS
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
OSはWindows 11 HomeまたはProから選ぶことができます。通常はWindows 11 Homeでまったく問題ありません。
CPUはRyzen 5、またはRyzen 7から選択できます。性能はRyzen 5 < Ryzen 7となりますが、どちらも非常に性能が高く、Ryzen 5でも十分な性能を発揮することができます。
文系も理系も、CPUにRyzen 5、メモリ16GBを搭載すればとても高速で快適に使うことができるでしょう。余裕があれば、Ryzen 7やメモリ容量32GBの構成にしてみても良いと思います。
以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUのベンチマーク
CPUの性能をCINEBENCH R23と2024という2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ13720pts、834ptsとなりました。
とても高いスコアで、高い性能であることを示しています。しっかりと快適に使うことができるでしょう。


ストレージの読み書きの速度
SSDの読み書きの速度を計測しました。とても速いスピードです。アプリの起動やデータの読み出し、保存などが速くなるので、快適に使うことができるでしょう。

グラフィックスのベンチマーク
CPU内蔵のグラフィックスですが、とても良い性能です。NVIDIA GeForce GTX 1650と同等の性能です。動画編集など、グラフィックス性能を必要とする作業が快適になります。


ベンチマーク | スコア |
---|---|
Fire Strike (対象:Direct X11) |
7720 |
Night Raid (対象:Direct X12) |
29822 |
外観の確認
それでは、Lenovo Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)の外観を確認してみましょう。
本体カラーはルナグレーとなっていて上質な雰囲気があります。






底面です。

ACアダプターとケーブルです。

とてもコンパクトで軽いです。ノートパソコンの中でもトップクラスの小ささと軽さです。

左側面です。

右側面です。

背面側です。

手前側です。

まとめ
最後に、Lenovo Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)についてまとめたいと思います。
良いところ
・CPUの性能がとても良い
・内蔵のグラフィックスの性能はGeForce GTX 1650と同じくらい高い
・OLEDディスプレイを搭載してとても映りが良い
・周辺機器との接続に必要なポート類をしっかり搭載
・広いディスプレイとキーボードを搭載し、作業がしやすい
注意するところ
・持ち歩きにはあまり適さない
・Wi-Fiの通信規格はWi-Fi 6まで
・指紋センサーは非搭載
Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)を実際に使ってみて、性能がとても高くて良いなと感じました。長く快適にしっかり使い続けることができそうです。
以前だとこれくらい性能が高いノートパソコンはゲーミングPCクラスだったのですが、一般向けのノートPCとして販売されていて、技術の進歩は凄いなと感じます。
特にグラフィックスの性能がGeForce GTX 1650と同じくらい高いのに、CPU内蔵のグラフィックスだというのが使いやすいと感じました。大げさな感じもせず、価格も抑えられているので購入しやすいのはうれしいですね。
自宅で普段使いとして活用しつつ、YouTubeにアップするような動画編集にも使ってみたいというような人にピッタリのノートパソコンだと思います。
詳細はこちら → Ideapad Slim 5 Gen 10 (16型AMD)(直販サイト)
この記事を書いた人
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石川 |
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