ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)レビュー 文字が見やすく広々使える

更新日:2025年2月5日


Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD。機材貸出:レノボジャパン


Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は自宅で使うのに最適な16インチのノートパソコンです。

持ち運びにはあまり向いていませんが、広い画面で文字が見やすく、とても作業がしやすいです。ポート類も豊富で周辺機器との接続も困りません。

価格は9万円台からとなっていて、購入しやすい価格帯になっているのもうれしいポイントです。

今回、Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)を実際に操作してみましたので、レビューをご紹介します。


詳細はこちら → ThinkBook 16 Gen 7(AMD)(直販サイト)








ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)はどんなパソコンで、どんな大学生に最適?


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は以下のような特徴があります。


サクサク動き、広い画面で快適に作業ができる


Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は、CPUにAMD製のRyzen 7035HSシリーズ(Ryzen 5またはRyzen 7)、メモリは16GBまたは32GBが搭載されていてとても高速に動作します。

また、16インチの広い画面なので見やすいですし、快適に作業することができます。





大学生の場合は、講義のレポートや卒論の作成を行ったり、講義資料を参照したりといったことを快適に行えます。インターネットで検索したり動画を見たり、プレゼンをしたりといったことにも全く問題なく使えます。

また、Ryzen 7035HSシリーズは通常のCPUよりも一段階グレードの高いCPUなので、負荷のかかる処理にも使うことができます。

プログラミングやデータの解析などの処理にもしっかり使うことが可能です。





さらに、カメラとマイク、スピーカーもしっかり搭載されているので、就職活動の時に企業のWEB面接やオンライン説明会に参加したり、大学のオンライン授業などを受講するのも問題ありません。



マイクとカメラはディスプレイの上部に搭載。スピーカーは本体の底面に左右1つずつ搭載。





自宅に据え置いて使うのが良い


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は16インチのサイズの製品です。本体とA4ノートの大きさを比べると下の写真のようになります。A4よりはだいぶ大きいです。




本体の重さは約1.89kgでした。





16インチで約1.89kgというのは軽い部類になります。そのため16インチのサイズで持ち歩ける製品を探している方には良い選択肢になると思います。

重さ的には短時間であれば持ち歩くこともできますが、A4よりも大きいのでカバンに入れにくいかなと思います。大きくてやや重く持ち運びにくいと思いますので、どちらかというと普段は自宅に据え置いて使うのがおすすめです。




10万円以内で購入できてコスパが良い


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は10万円以内で購入できるモデルがラインナップされています。

最近は円安ということもあってパソコン全体の価格が高くなっているので、かなりお得感があります。




使いやすい本体カラー


本体カラーはアークティックグレーという色が採用されています。天板は下の写真のようになっていて、途中から色合いがわずかに変わるようなデザインになっています。




本体はスリムです。16インチでA4よりも大きいのですが、本体がスリムなので圧迫感はあまりありません。




キーボードも天板と同じ同じグレーを基調としたカラーで統一されています。




本体がブラックだと男性っぽくなるのですが、グレーを基調としたカラーだと、男性も女性も使いやすいのではないかなと思います。





ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)はこんな大学生におすすめ


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は、以下のような大学生にとって最適です。

・快適に使えるノートパソコンを探している人
・ノートパソコンを持ち運ぶことがあまりない人
・広い画面で快適に作業がしたい人


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は16インチのノートパソコンなので、頻繁に持ち歩くのは疲れると思うので、どちらかというと自宅に据え置いて使うのがおすすめです。

そのため、パソコンを大学に持っていくことがあまりない大学生が使うのが良いでしょう。広い画面で快適に作業をすることができます。







レポートや書類作成に使えるOfficeソフトがセットになってモデルもある


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)を購入する際には、Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Businessを搭載したモデルを選択することができます。購入してすぐにレポート作成やプレゼン資料の作成ができます。

Office Home and Businessには、これら以外にもメールソフトであるOutlookと、デジタルノートをとることができるOneNoteが含まれています。

 Office Home and Business Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote






インターネットへの接続はWi-Fi、またはLANケーブルが使える


インターネットにはWi-FiならびにLANケーブルを使って接続できます。

普段はWi-Fiでネット接続できるので便利です。また、就職活動時のWEB面接やオンライン説明会に参加するなど、インターネット接続が切れては困るような場合にはLANケーブルを使ってしっかりとネット接続することもできるので安心です。



本体に有線LANポートが搭載されているので、LANケーブルを挿してネット接続することも可能。






キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。スタンダードな日本語配列のキーボードです。手を置くスペースにも余裕があって、快適に入力できます。

また、テンキーも搭載されていて、実験で得られた数値データをExcelなどに入力するときなど、数字を連続して入力するのがとても便利です。





キーの配置や大きさ、間隔など特に気になる点はありません。ブラインドタッチも問題なく行うことができました。




テンキーはスタンダードな4列構成です。








タッチパッドも問題なく使えます。








ディスプレイ


IPS液晶が搭載されていて、見やすいディスプレイです。特に問題なく使えるでしょう。

映り方


自然な色合いで発色等、特に気になる点はありません。インターネットや動画、書類作成なども大丈夫です。ディスプレイ表面は非光沢となっていて、映り込みが少ないので作業に集中しやすいです。




角度によって、見え方が変わるということもありません。見やすいディスプレイです。


正面はもちろんのこと、上や横からなど、角度を変えて見ても色合いが変化することなく見やすい。



色の表示


表示できる色の数が多く、映りの良いディスプレイです(sRGB 100%)。


sRGBカバー率 100%
Adobe RGBカバー率  78.6%


CPUやメモリ等の構成が固定されたモデルでは、CPUにRyzen 7 7735HSを搭載するとsRGB 100%となりますが、Ryzen 5 7535HSの場合はsRGB 100%とはならないことにご注意ください(NTSC 45%)。


作品制作などの色表示が重要になる作業をする場合はsRGB 100%のディスプレイの方が良いと思いますが、インターネットやWord、Excel等を使った作業であったり、ビデオ通話やプレゼンなどの一般的な作業に用いる場合には特に気にしなくても大丈夫です。

構成をカスタマイズできるモデルでは、CPUに関係なく自由に組み合わせることができますので、必要に応じて使い分けてみてください。



サイズや解像度など


画面サイズは16インチです。

解像度は1920×1200 (WUXGA)です。一般的な解像度で問題なく使うことができます。










周辺機器との接続に必要なインターフェース


Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)に搭載されているインターフェースは、以下の写真のようになっています。よく使われるものがしっかり搭載されていて充実しています。周辺機器との接続は問題ないでしょう。








USB機器の接続


USBポートは全部で2種類、合計4つ搭載されています(USB Type-A × 2、USB Type-C × 2)。USB機器との複数同時接続にも対応でき、安心して使うことができます。




モニター出力やプレゼンもOK


HDMIポート、またはUSB Type-Cポートを使ってモニターと接続することができます。


HDMIポートとHDMIケーブル。


実際に、HDMIケーブルを使ってモニターと接続してみました。問題なくPCの画面を映し出すことができました。プレゼンを行ったり、より大きな画面で動画を見たりといったことができます。




また、PCの画面を拡張して、PCのディスプレイとモニターの2画面で作業することもできます(マルチディスプレイ)。より広い作業領域を確保することができ、作業を効率的に行えます。




またUSB Type-Cポートもディスプレイ出力に対応しています。USB Type-Cポートを搭載したモニターとの接続も問題ありません。





デジカメのデータなどを管理できる


SDカードスロットが搭載されていて、フルサイズのSDカードに対応しています。デジカメやビデオカメラのデータを管理することができます。もちろん、micro SDカードもアダプターを接続することで読み書きすることができます。




SDカードは途中までしか入りません。作業するときはひっかけないようにだけ注意しましょう。






セキュリティ



指紋センサー


電源ボタンに指紋センサーが搭載されています。ワンプッシュで電源ONと指紋認証が行えます。

他人の指紋ではログインできなくなるので、他人に勝手にパソコンを使われるのを防ぐことができて安心です。

また、指紋認証があるとログイン時のパスワード入力が不要になるので、簡単にパソコンを使い始められるメリットがあります。






カメラのレンズカバーでプライバシーを守る


カメラレンズのすぐ上にあるスライドレバーを動かすと、カメラ自体にカバーをすることができます(ThinkShutter)。カメラで撮影しようと思っても、カバーがある状態なので映すことができません。

カメラを使わないときはカバーをかけておくと安心です。万が一、カメラを使うソフトが動いていても、絶対に映ることがありません。また、ZoomやTeamsなどを使ってオンラインで通話するときに、カメラに映りたくないというような場合にも便利です。








静かに使える?


実際にパソコンを使って、静かに作業できるかどうか試してみました。

ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)には、下の画像のような電源モード設定というものが用意されていて、パソコンの性能を変えることができます。



今回、この電源モード設定を使って、標準の適応パワーモードと、バッテリー節約機能モードでのパソコンの動作音の大きさを計測しました。


YouTubeを見たり、インターネットをしたりなどの一般的な作業をしているときの動作音は静かでした。

CPUに大きな負荷がかかると動作音は大きくなるのですが、一般的なノートパソコンと同レベルの大きさでした。バッテリー節約機能モードにすると、CPUに大きな負荷がかかっても動作音は抑えられていました。

通常はインテリジェントクーリングモードで問題なく使うことができます。もし、さらに静かに使いたい場合は、バッテリー節約機能モードを試してみると良いでしょう。


測定項目   動作音の大きさ
適応パワーモード バッテリー節約機能モード
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube閲覧時 28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23実行時)
39~40db 34~35db







ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)の性能と仕様を確認


ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)の仕様は以下のようになっています。

 OS Windows 11 Home / Pro
CPU Ryzen 3 7335U
Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS 
メモリー 8GB / 16GB / 32GB 
ストレージ SSD 256GB / 512GB / 1TB 
無線LAN
有線LAN
光学ドライブ -
SDカードスロット
 HDMI
USBポート USB3.2 × 2
USB Type-C × 2 
ディスプレイ WUXGA IPS液晶(1920x1200)
光沢なし
NTSC 45%

WUXGA IPS液晶(1920x1200)
光沢なし
sRGB 100% 
サイズ 16インチ
 Officeソフト 搭載モデルあり
Office Home and Business
重さ 1.7kg
バッテリー持続時間 14.9時間


今回のレビューで使用したLenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)の主な仕様は以下の通りです(メーカー貸出機)。

OS: Windows 11 Home
CPU: Ryzen 7 7735HS
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
ディスプレイ:IPS液晶 1920×1200 (WUXGA)


CPUはAMD製のRyzen 3 / Ryzen 5 / Ryzen 7から選択できます。性能は、Ryzen 3 << Ryzen 5 < Ryzen 7となります。Ryzen 3はやや抑えめの性能ですが、Ryzen 5とRyzen 7はとても性能の高いHSシリーズのCPUになりますので、どちらを選んでも高い性能を発揮することが可能です。

CPUやメモリ容量などの構成が決まっているモデルでは、搭載するCPUによって、メモリ容量とSSDの容量、そしてディスプレイの色域が変わってきます。構成をカスタマイズできるモデルでは、自由に構成を変更することができます。

文系も理系もCPUにRyzen 5、メモリ16GBの構成を選択すればとても快適に使うことができます。通常はこの構成でまったく問題ないでしょう。

もし、作品制作など色合いが重要になるような作業を行うことを考えていて、色域が広いディスプレイが良ければ、Ryzen 7を搭載したモデルを選択すると良いでしょう。


以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。




CPUの性能


CPUの性能をCINEBENCH R23とCINEBENCH 2024という2つのソフトで計測しました。

それぞれのスコアは11146pts、632ptsで、両方とも高いスコアとなりました。高速に動作する性能です。とても快適に使うことができるでしょう。









ストレージの性能


SSDのアクセス速度を測定しました。データの読み込みも書き込みも高速に動作します。





グラフィックスの性能


32GBのメモリを搭載していて、グラフィックスの性能がしっかり発揮されています。一般向けノートPCとして良い性能です。







各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 6342
Nigh Raid DirectX 12 23842






外観の確認


それでは、ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)の外観を確認してみましょう。

まず、天板です。ThinkBookのロゴが左中央に、Lenovoのロゴが右隅に配置されています。アークティックグレーというカラーになっていて、天板では2段階で色のトーンが変わるデザインになっています。




高さは17.5mmとなっていてスリムです。16インチの大きさがあるので、厚みが抑えられているのはうれしいです。




ディスプレイを開いて前から見たところです。













後ろ側から見たところです。








底面部です。




ACアダプターと電源ケーブルです。




ACアダプターはコンパクトになっていて、手のひらにスッキリと収まる小型サイズです。





本体右側面です。




本体左側面です。




手前側です。





背面部です。







まとめ


最後にLenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)についてまとめたいと思います。

良いところ


・広い画面で快適に作業できる
・10万円を切る価格からラインナップされていて購入しやすい
・USBポートやHDMIなどのインターフェースが充実し、周辺機器との接続が便利
・セキュリティ機能も充実

注意するところ


・持ち歩くよりは自宅に据え置いて使うのがおすすめ



Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 (AMD)は、16インチの広い画面で快適に作業ができるノートパソコンです。

性能も良く、一般的な用途にしっかり使うことができます。

持ち歩きにはあまり適していませんが、自宅で据え置いて使うことを考えているのであればとても良い選択肢になるでしょう。

10万円以下の価格帯からラインナップされていて、購入しやすいのもうれしいポイントです。


詳細はこちら → ThinkBook 16 Gen 7(AMD)(直販サイト)









この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
著者の詳細はこちら





関連記事    

1.Lenovo直販ストアでノートPCをカスタマイズして購入するコツ
2.大学生が使いやすいLenovoのノートパソコン
3.Lenovo ThinkBook 14 Gen 7レビュー 作業がしやすく大学生に似合うデザインのノートパソコン
4.自宅用に最適なスタンダード・ホームノートパソコン
5.動画編集や理系の研究用途などの高負荷な処理にも使えるハイスペック・ノートPC







▲ このページの上部へ戻る