HP 14s-fqレビュー 良い性能のノートパソコンを安く購入できる



HP 14s-fq。【PR】貸出機材提供:株式会社日本HP


ノートパソコンが欲しいけど安い製品はないかな?と考えている人にとって、HP 14s-fqはとても購入しやすい製品です。

最安3万円台の価格からとなっていて、全てのモデルが10万円以内で購入することができます。CPUは最新のものではなく、2021年後半~2022年前半頃のノートPCによく搭載されていたものになりますが、十分に良い性能を発揮し、インターネットやメール、Officeソフトを使った書類やレポート作成などにしっかり使うことが可能です。

また、持ち運びしやすいサイズと軽さを実現している、ということも魅力的です。

今回、実際にHP 14s-fqを使ってみましたので、レビューをご紹介します。



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やや抑えめの性能だけど快適に使えて安く購入できる


性能と快適さ


HP 14s-fqには以下のように3つのモデルがラインナップされています。性能はエントリー < ベーシック < スタンダードとなります。この中では、エントリーモデルの性能が一番抑えめで、スタンダードが一番性能が高くなります。

 モデル エントリー ベーシック スタンダード 
CPU AMD 3020e Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U 
メモリ 4GB (4GB × 1) 8GB (4GB × 2) 



CPUはいずれもAMD製のものが搭載されています。Ryzen 3 5300UとRyzen 5 5500Uは、2021年後半~2022年前半頃に販売されていたノートPCによく搭載されていて、とても実績のあるCPUです。





ただ、現在はRyzen 5 7530UなどのCPUが登場していて、HP 14s-fqに搭載されているCPUは2世代前のものになります。いわゆる型落ちのCPUになるので、価格も抑えめで販売されているのでしょう。


ベーシックモデルとスタンダードモデルの性能は良く、一般的な用途にしっかり使えるので、少し前のCPUを搭載していることが気にならなければ、価格も抑えられて良い買い物になるでしょう。

エントリーモデルは価格は非常に安いのですが、その分性能もかなり抑えられます。メモリも4GBしかないので、軽めの処理しかしないなど、限られた用途にしか使わない人が検討すると良いでしょう。


今回のレビューではRyzen 5 5500Uを搭載したスタンダードモデルを使用しました。実際に使ってみると、パソコンの起動や終了は速く、アプリの動作も軽くてとても快適に使うことができました。

講義資料を開きながらOfficeソフトでレポートを作成したりするといったことも快適に行うことができる性能です。しっかり使うことができるでしょう。


講義資料を開いているところ。



価格は3万円台から


HP 14s-fqの価格はエントリーモデルが3万円台、ベーシックモデルが5万円~8万円台、スタンダードモデルが8万円台となっています。

最近はノートパソコンの価格が高くなっていることを考えると、非常に安く購入することができます。





A4サイズで軽く、持ち運ぶのもOK


HP 14s-fqは14インチのディスプレイを搭載していて、本体の大きさはA4ノートよりも1~1.5cm程度大きいくらいです。A4ノートと同じくらいなので、机の上に置いても圧迫感がありません。




重さは約1.33kgでした。




片手でも持ち上げることができます。軽くて使いやすいと思います。





A4サイズで約1.33kgなので、自宅で使うだけでなく、カバンに入れて大学などの外出先に持っていくことも簡単にできます。





清潔感のあるデザイン


本体カラーはピュアホワイトという白色が採用されています。とても清潔感のある色合いです。




男性も女性も使いやすいカラーですし、本体もスリムでスッキリしています。




キーボードもホワイトで統一されています。キーの文字の色はグレーになっていて、視認性も悪くありません。







インターネットにはWi-Fiで接続できる


インターネットはWi-Fiを用いて接続します。


いずれのモデルでも問題なくWi-Fiでインターネットに接続できますが、対応しているWi-Fiの通信規格は、エントリーモデルはIEEE802.11a/b/g/n/ac、ベーシックとスタンダードモデルがIEEE802.11a/b/g/n/ac/axとなっています。

ベーシックとスタンダードモデルは新しい規格であるWi-Fi 6にも対応しています。





レポートや書類作成に使えるOfficeソフトを選択可能


レポートや書類の作成、数値計算・グラフ作成などの処理でよく使われるMicrosoft Officeソフトを選択することが可能です。もちろん、必要なければ選択しなくても大丈夫です。

Office製品はOffice Home and Businessを選ぶことができます。含まれるアプリは以下の表のようになっています。

 Office Home and Business Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote


Office Home and BusinessにはWord、Excel、PowerPointが入っています。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

Officeソフトを単体で購入するよりも1万円程度安くなるので、Officeソフトが必要な方はセットで購入すると良いでしょう。





キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。スタンダードな日本語配列のキーボードです。




個々のキーの大きさがしっかり確保されていて、しっかり入力することができます。




一番右側にhomeやpage upキーなどが並んでいます。この配置が気になる人もいるようですが、Enterキーの右にテンキーが搭載されるキーボードも多いので、特に問題なく使用できると思います。実際、筆者は特に気にならずに使用することができます。




キー同士の間隔は18.7mm×18.4mm、キーを押したときの深さは1.5mmとなっていて、スタンダードな仕様です。打鍵感も問題ありません。




タッチパッドです。







ディスプレイ


全てのモデルでIPS液晶が搭載されています。映り方としては一般的なディスプレイとなっていて、インターネットやメール、Officeソフトを使った作業、動画鑑賞、ビデオ通話など、一般的な用途に問題なく使えます。


映り方と色の表示


画像や動画を実際に映してみたところ、綺麗に表示されました。色も自然な感じでした。光沢液晶なので、蛍光灯や作業している自分自身の姿が映り込みますが、鮮やかな表示が可能です。




上や横からなど、角度を変えても綺麗に表示されます。





色の表示


sRGBカバー率は62.8%となっていて一般的なディスプレイです。画像や動画編集など、色合いが重要になる作品を制作するという用途にはあまりおすすめしませんが、インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポートや書類作成、動画鑑賞などの一般的な作業であれば全く問題なく使うことができます。

sRGBカバー率 62.8%
Adobe RGBカバー率  47.4%



サイズや解像度など


ディスプレイのサイズは14インチで、解像度は1920×1080(フルHD)となっています。

タッチパネルではないので、画面に触って操作することはできません。








周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要になるインターフェースは、よく使われるものがしっかり搭載されています。周辺機器との接続に困ることは少ないでしょう。








USBポート


USB Type-Aポートが2つ、USB Type-Cポートが1つ搭載されています。複数のUSBポートが搭載されているので、USBメモリや外付けハードディスクなどのUSB機器を同時に接続して使用することが可能です。

USB Type-Cポートはデータ転送のみ対応しています。ディスプレイ出力やPower Deliveryには対応していませんのでご注意ください。

   PC 電源OFF PC 電源ON
モバイルバッテリー
(20W)
× ×
充電器
(45W)
× ×
USB Type-CポートはPower Deliveryには対応していないので、このポートを利用したPCの充電はできない。



プレゼンに使えるHDMIポートを搭載


HDMIポートを標準で搭載しているので、HDMIケーブルを接続すれば、モニターやプロジェクターを使って簡単にプレゼンを行うことができます。




実際に、PCとモニターをHDMIケーブルで接続してみたところ、問題なくPCの画面をモニターに映し出すことができました。




また、PCの画面を拡張して、モニターとPCの2画面で作業することもできます。2画面使えることによって、作業効率がアップします。





SDカードスロット





SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。micro SDカードはアダプターに入れて使うとPCに挿すことができるようになります。

SDカードは奥まで全部入るというわけではなく、少しだけはみ出ますが、作業の際に引っかかるということも少なくて使いやすいです。





カメラとマイク、スピーカー


HP 14s-fqにはカメラとマイク、スピーカーが搭載されています。ZoomやTeams、Google Meetなどのビデオ通話ソフトを使うことも問題ありませんので、オンライン授業にもしっかり対応することができます。


カメラとマイク。ディスプレイの上部に搭載。


スピーカーはキーボードの上部に搭載されています。直接耳に届くということもあり、音質は良かったです。


スピーカーはキーボード上部に搭載されている。







動作音の確認


パソコンの動作音の大きさを計測しました。

ネットや動画鑑賞など、パソコンに負荷があまりかからない作業をしているときは静かに使うことができます。ただ、インターネットをしていてタブを連続して開いたり、画像の多いページを表示させたときなどは、一時的に動作音が少し大きくなりました。

パソコンに大きな負荷がかかる作業をすると動作音は大きくなりますが、一般的なノートパソコンと同程度の大きさでした。

問題なく使うことができるでしょう。

測定項目 測定値 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~32db
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R20実行時)
41~42db






HP 14s-fqの仕様と性能


HP 14s-fqのスペックをご紹介します。

モデル   エントリー ベーシック  スタンダード
 OS Windows 11 Home(Sモード) Windows 11 Home 
 CPU AMD 3020e Ryzen 3 5300U  Ryzen 5 5300U 
メモリ 4GB (4GB ×1) 8GB (4GB × 2)  
ストレージ
SSD 
SSD 128GB SSD 256GB 
 光学ドライブ なし
有線LAN なし
無線LAN
IEEE802.11a/b/g/n/ac
 〇
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
 HDMI
 SDカード
(フルサイズ)   
 USB USB Type-A × 2
USB Type-C × 1  
 サイズ 14インチ  
 液晶 フルHD(1920×1080)
IPS液晶
非光沢  
 Office - Office Home and Business 
 重量 約1.33kg   
 保証期間 1年(有償:3年)     
  

今回のレビューで使用したHP 14s-fqの仕様は以下の通りです。

OS: Windows 11 Home
CPU: Ryzen 5 5500U
メモリ:8GB (4GB×2)
ストレージ:SSD 256GB


OSはWindows 11 Homeとなっています(ベーシックモデル、スタンダードモデル)。

エントリーモデルの場合は、Windows 11 Home Sモードとなっています。SモードはインストールできるアプリがMicrosoft Storeにあるものだけとなっていたりするなど、制限があります。Sモードは解除して通常のWindows 11 Homeとして使うことができます(一度解除すると、元のSモードに戻すことはできません)。

CPUはAMD 3020e、Ryzen 3またはRyzen 5から選ぶことができます。性能はAMD 3020e < Ryzen 3 < Ryzen 5となります。Ryzen 3とRyzen 5は2世代前のCPUになりますが、性能は良く、一般的な用途にしっかり使うことができます。PC価格自体も安くなるので、CPUの世代が気にならなければ良い選択肢になります。

軽めの作業が中心であればRyzen 3でもよいですが、より性能の良いRyzen 5を選択しておくと、長く快適に使い続けることができます。

AMD 3020eはかなり抑えめの性能になります。メモリも4GBしかありませんので、軽めの用途にしか使わないなど、限定的な使い方をする場合に検討すると良いと思います。

ストレージはSSD 128GBまたは256GBとなっています。


以下はCPUやストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトで計測したベンチマークになります。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。


CPUの性能


CPUの性能を計測しました。2619pts 、6821pts(それぞれCINEBENCH R20、CINEBENCH R23)という高いスコアが得られました。高速な動作が可能です。インターネットやメール、Officeソフトを使った作業、ビデオ通話など、多くの作業を快適に実行できる高い性能です。










ストレージの性能


SSDのアクセス速度になります。読み書きともに高速に動作します。快適に使えるでしょう。






グラフィックスの性能


デュアルチャネルのメモリ(4GB×2)となっていて、十分な性能を発揮しています。






各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。


ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 2783
Sky Diver DirectX 12 10966






外観の確認


HP 14s-fqの外観を確認してみましょう。

天板です。中央にhpのロゴがあります。カラーはピュアホワイトとなっていて、とてもさわやかな色合いです。




本体はスリムです。




























底面です。




ACアダプターです。コンパクトにできているので、スッキリ使うことができます。





本体左側面です。




右側面です。




背面です。




手前側です。







まとめ


最後に、HP 14s-fqについてまとめたいと思います。

良いところ


・とても安い価格で購入しやすい
・ベーシックモデル、スタンダードモデルは良い性能でしっかり使える
・爽やかなデザイン
・ポート類が充実していて、周辺機器との接続も安心
・持ち運ぶこともできるサイズと軽さ


注意するところ


・CPUは2つ前の世代(2021年後半~2022年前半のノートPCによく搭載されていた)
・エントリーモデルはメモリ4GB


HP 14s-fqに搭載されているCPUは2つ前の世代のもので2021年後半~2022年前半のノートPCに良く搭載されていたものになりますが、性能的は十分に高く、しっかり使うことができます(ベーシックモデルとスタンダードモデル)。その分価格も下がるので、とても購入しやすいでしょう。

少し前のCPUということが気にならなければ、コストパフォーマンスに非常に優れた製品です。

また、作業のしやすい14インチのディスプレイを搭載し、約1.33kgという軽さで持ち運ぶこともできます。

価格を抑えてノートパソコンを購入したい人は、是非検討してみてください。


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この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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