HP ProBook 470 G5レビュー 17インチ画面で広々使えるノートPC



HP ProBook 470 G5。【PR】貸出機材提供:株式会社日本HP


HP ProBook 470 G5は17インチの大画面で広々と快適に作業ができるノートパソコンです。デスクトップPCのように広い画面で快適に作業をしたいと考えている人や、文字を大きくして見やすい画面で作業したいというような人に最適です。

また、全モデルにNVIDIA GeForce MX930を搭載していて、グラフィックス性能が強化されている点も特徴です。性能を抑えたモデルから高い性能のモデルまで幅広い選択肢があることにくわえ、プレゼンに必要なポートを搭載していたり、書類やレポートの作成に必要なOfficeソフトの有無を選ぶことができます。

実際にHP ProBook 470 G5を使ってみましたので、レビューをご紹介します。



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HPの最新ノートパソコンのレビューについては、こちらの記事をご参照ください。



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17インチの大画面で楽々と作業ができる


HP ProBook 470 G5の大きな特徴は、なんといっても17.3インチの大画面で作業ができることです。

一般的なノートパソコンは15.6インチまでのものが多いので、デスクトップPCの広い人液晶モニターでの作業に慣れている人など、人によっては画面が小さいと感じるかもしれませんね。

HP ProBook 470 G5は下の写真のように、A4ノートと比べてもかなり大きいです。ディスプレイの解像度は1920×1080(フルHD)のもの1600×900(HD)の2種類から選べます。文字の大きさは1600×900(HD)のほうがより大きく表示されますが、どちらにしても15.6インチサイズのノートPCよりも大きくなって見やすくなります。ゆったりと作業ができ、しかも目の疲れも軽減されて、長時間作業するのもしやすいでしょう。






ただ、17.3インチの大きさでA4ノートよりもずいぶん大きく、また2.6kg程の重量があるので、カバンに入れて自宅から大学まで持っていくというような使い方には向いていません。

もちろん自宅内でちょっと部屋を変えて使ったり、大学内で隣の居室まで移動させるというような使い方であれば、移動距離がたいしたことありませんので、あまり問題になりません。

自宅や大学など、どちらか1か所で使用するという使い方であればとても使いやすいと思います。




性能を抑えたエントリーモデルから、高い性能のモデルまで幅広い選択肢


HP ProBook 470 G5は性能を抑えたエントリーモデルから、性能の高いモデルまで揃っていて、予算に応じて自分に合った1台を選ぶことができます。

エントリーモデルといっても最新のCPUを搭載しているので、1世代前のノートPCと比べてもずいぶんと性能が良いものになっています。




今回このレビューで使用したHP ProBook 470 G5の主なスペックは以下の通りですので、ご参考にしていただければと思います。

CPU: Core i5-8250U
メモリー: 4GB
ストレージ: ハードディスク 500GB
ディスプレイ:HD液晶(解像度:1600×900)





レポート作成に必要なOfficeの選択が可能


大学の講義で必要になるレポート作成には、Word、Excel、PowerPointというソフトがよく使われます。

レポートの本文を書くにはWord、グラフや表の作成、数値計算にはExcel、プレゼン発表の資料の作成などにはPowerPointというような使い分けがされます。

HP ProBook 470 G5を購入するときには、これらのソフトがすべて含まれたOffice Home and Businessというソフトを選択することができます。

PowerPointが含まれていないOffice Personalというものも選択でき、こちらは価格が下がります。もしPowerPointが必要ない場合には、Office Personalを選んでみてください。





インターネットにはLANケーブルまたはWi-Fiで接続可能


パソコンを使うときはインターネットに接続することがとても多いですが、HP ProBook 470 G5ではWi-Fiで接続できることはもちろんのこと、LANケーブルを挿して接続することもできます。




状況に応じてすぐに対応できるので、とても便利です。





NVIDIA GeForce MX930搭載でグラフィック系の処理をサポート


一般的なノートPCと異なり、HP ProBook 470 G5にはGPUにNVIDIA GeForce MX930が搭載されていて、グラフィックス機能が強化されています。

ただ、ゲーミングPCやクリエイター向けPCによく搭載されているNVIDIA GeForce GTX1050より性能は1/3~1/4程度抑え目となっています。

ちょっとした写真・動画編集など、軽いグラフィック処理など、GPUの力を少し借りて作業をするような場合などに最適だと思います。





軽めのゲームが快適にプレイできる


NVIDIA GeForce MX930が搭載されていることもあり、ドラゴンクエストなどの軽いゲームであれば十分快適に楽しむことができます。ゲーミングPCのような大げさなものは必要ないけど、軽くゲームを楽しみたいというような人にも最適なノートパソコンとなっています。


ドラゴンクエストXのベンチマークを実行すると、スコアが11853となり「すごく快適」となりました。ドラゴンクエストは比較的軽めのゲームになります。軽めのゲームをプレイするのであれば、とても快適に遊べる性能を持っているようです。





一方で、ファイナルファンタジー紅蓮の解放者のベンチマークを実行すると、スコアが4288で「快適」となりました。ファイナルファンタジーは中程度の重さのゲームになります。プレイはできなくはないですが、十分に快適とは言えません。

より性能が高いNVIDIA GeForce GTX 1050などを搭載したパソコンであれば、同じ条件でスコアが10000程度まで上昇し「非常に快適」となりますので、やや重たいゲームもプレイしたいということであれば、NVIDIA GeForce GTX 1050を搭載した同じHP製のOMEN 15などを検討してみるとよいでしょう。









充実のインターフェースだからプレゼンに使えたり、スマホ・デジカメのデータを管理できる


搭載されているインターフェースは使い勝手の良いものになっています。

まず、プレゼンによく使われるHDMIポートとVGAポートの両方が搭載されています。プロジェクターやモニターなど、どちらか一方しか対応していなくてもパソコン側で両方に対応しているので困ることがありません。とても便利です。




SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。スマホに挿すmicro SDカードや、デジタル一眼などのデジカメでよく使われるSDカードにも対応していて、データの管理がパソコン上でスムーズにできます。





USBポートは旧タイプのUSB2.0ポートが1つと、最新のUSB3.1ポートが2つ、そしてUSB Type-Cポートが1つ搭載されていて、十分な数となっています。いろいろな周辺機器を同時に挿すことができるようになっています。


ディスプレイの上部にはWEBカメラも搭載されています。異なる大学間でのSkypeミーティングに参加したり、オンライン英会話を受講したりといった使い方ができます。




17インチのノートパソコンなので、光学ドライブがあってもいいかなとも思うのですが、残念ながら光学ドライブは搭載されていません。その分、薄くなってすっきり使えるというメリットがありますね。もし、光学ドライブが必要ということであれば、別途外付けのものを準備してください。




ディスプレイ


HP ProBook 470 G5に搭載されるディスプレイは、HD画質(解像度1600×900)のものと、フルHD画質(解像度1920×1080)の2種類があります。

今回のレビューではHD画質(解像度1600×900)のものを使用しています。

HD画質にすると1画面に表示される情報量が少なくなりますが、文字が大きくなって見やすくなるのと価格が安くなるというメリットがあります。ただ、17インチの画面なので、フルHD画質(解像度1920×1080)のものにしても十分見やすい大きさで表示されるかなとは思います。

正面から見ると綺麗に表示され、見やすいディスプレイとなっています。ただ、上から見下ろしたり、横から見たりすると見え方が少し変わるので、視野角は広くないようです。上や横から見ながら作業をすることは少ないと思いますので、あまり気になることはないと思いますが、色合いなどにこだわって作業をするような場合などはご留意ください。

[正面から見たところ]



[上から見たところ]



[横から見たところ]






ゆったり快適に使える日本語キーボード


キーボードはデスクトップPCと変わらないような標準的なものとなっています。変則的な大きさのキーがなく、とても使いやすいでしょう。


[キーボード全体]


[キーボード左側]




[キーボード右側]

テンキがついているので、金額を入力したり、実験データをExcelなどに入力するときに非常に便利です。




キーボードを拡大したところです。キーとキーの間隔は18.7mm、キーを押したときの深さは1.5mm~1.7mmとなっていて標準的です。ゆったりと快適に、そして打鍵感をしっかりと感じながら作業できるでしょう。とても使いやすいキーボードだと思います。




タッチパッド部分です。滑らかな動きで、使いやすいです。







指紋センサーで簡単ログイン、そしてセキュリティもアップ


矢印キーの下に、指紋センサーも搭載されています。指一本をかざすだけでログインできるようになるので、パスワードを入力する手間が省けます。

また、他人に勝手にパソコンを操作される心配がなくなるので、セキュリティがアップするのもうれしいポイントです。






静音性


比較的静かに使えるノートパソコンだと思います。

ハードディスクを搭載したモデルなので、無音というわけではありませんが、ほとんど気になりません。ネットをしたり動画を見ているときでも静かです。また、CPUの使用率をを80%程度のあげてみても、一般的なノートパソコンよりも静かでした。

測定項目 測定値 
パソコンOFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
29~30db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
30~31db
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
29~30db
CPU100%使用時 35~36db





性能と仕様


HP ProBook 470 G5のスペックをご紹介します。

  スタンダード
モデル 
 OS Windows 10 Pro 
 CPU Core i3-7100U
Core i3-8130U
Core i5-8250U
Core i7-8550U
メモリ 4GB/8GB/12GB/16GB/24GB
ストレージ ハードディスク 500GB / 1TB
SSD 256GB + ハードディスク 1TB
 光学ドライブ -
SDカード
スロット 
USBポート USB2.0×1
USB3.1×2
USB Type-C × 1
 HDMIポート
 VGAポート 〇 
グラフィックス  NVIDIA GeForce 930MX 
有線LAN
無線LAN
 サイズ 17.3インチ
 液晶 Full HD 非光沢
(解像度:1920×1080)
/
HD 非光沢
(解像度:1600×900)
 タブレット変形 -
 Office 選択可 
Office Home and Business Premium
Office Personal Premium  
 重量 約2.5kg  
 保証期間 1年(有償:3年)  


今回のレビューで使用したものは以下の仕様になります。

CPU: Core i5-8250U
メモリー: 4GB
ストレージ: ハードディスク 500GB
ディスプレイ:HD液晶(解像度:1600×900)



CPUはCore i3、Core i5、Core i7が選択できます。Core i3は1世代前のCore i3-7100Uと最新のCore i3-8130Uから選択できます。性能は最新のものの方が良いです。

メモリは4GBから24GBまで柔軟に対応できます。メモリ容量を少なくすると価格は下がり、増やすと高くなります。

ストレージはハードディスクを搭載したものと、ハードディスク+SSDのダブルストレージを選ぶことができます。

ディスプレイは解像度が低いHD画質の液晶と解像度が高いフルHD画質のものの2種類から選べます。


HP ProBook 470 G5はモデルによって、CPUやメモリ、ストレージなど、カスタマイズできる対象が少しずつ異なりますが、性能を抑えたモデルから性能を高めたものまで幅広く選択できます。


今回のレビューで実際に上記の仕様のものを使用してみたところ、インターネットなど快適に行えました。メールやOfficeソフトを使ったレポート作成なども問題なく行える性能です。価格も抑えられていて、購入しやすいのではないかと思います。

ただ、ストレージがハードディスクのためか、パソコンやアプリケーションの起動などはやや遅めでした。また、メモリも4GBしかないので、複数のアプリケーションを使っていると、メモリがすぐにいっぱいになってしまうのも少し気になりました。

このため、ネットやメール、レポート作成などの軽い使い方が中心であれば、メモリ4GBでハードディスク搭載モデルでもまずまず快適に使えるかと思いますが、より長く快適に使用するためには、メモリは8GBでSSDを搭載したモデル(SSD + ハードディスク搭載モデル)が高速で快適に使えるのではないかと思います。ディスプレイもフルHDとなって、1画面にたくさんの情報量が表示されるようになります。

余裕があれば、メモリを12GBなどに増やしてみるのもありでしょう。


レポートの作成に必要なOfficeも選択可能です。Word、Excel、PowerPointが入ったMicorosoft Office Home and Business 2016がおすすめです。Office Personal 2016にはPowerPointが入っていませんのでご注意ください。



ベンチマーク


CPUとGPU(NVIDIA GeForce 930MX)の性能、そしてストレージの速度を測定してみました。


まず、CPUは569cbとなり、高い性能を示しました。高速な処理が可能です。
また、グラフィックス(GPU)の性能を示すOpenGLのスコアは60.31fpsとなり、グラフィックスを強化していないノートPCと比べて高い数値を示しました。それでも、性能は抑え目でNVIDIA GeForce GTX 1050と比べると半分程度の値です。




ストレージの速度を計測しました。SSDと違って、それほど高速というわけではありませんが、ハードディスクとしては一般的な数値でした。





グラフィックスの性能を測定してみました。一般的なノートパソコンと比べると高い数値となっていますが、NVIDIA GeForce GTX 1050と比較すると低い値になっています。




各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Time Spy DirectX 12 562
Fire Strike DirectX 11 1494
Sky Diver DirectX 11 5922
Cloud Gate DirectX 10 8689





外観の確認


HP ProBook 470 G5の外観を確認してみましょう。

まず、天板部分です。天板はシルバーのカラーになっていて、中央にHPのロゴが刻印されています。




17インチにしてはすっきりと薄いボディです。厚みは22.5mmとなっています。




背面部分にはProBookのロゴが刻印されています。




正面から見たところです。17.3インチの大きさなので、ディスプレイは広々と感じます。












後ろ側から見たところです。








キーボードです。





キーボードの上部にスピーカーが搭載されています。




パームレスト部分です。ヘアライン仕上げとなっています。




ACアダプターをつけたところです。それほど大きくないので、すっきりと使えるでしょう。




本体の右側面です。USB Type-Cポートが1つ、USB3.1ポートが2つ、HDMIポート、VGAポート、有線LANポートが搭載されています。




本体の左側面です。セキュリティロックスロット、USB2.0ポート、マイク・ヘッドフォン端子、SDカードスロットが搭載されています。




手前部分です。



背面部分です。






まとめ


HP ProBook 470 G5は、17インチの大きな画面で快適に作業ができるノートパソコンです。

17インチサイズのノートPCは種類が少ないので、貴重な選択肢になるのではないかと思います。小さい文字だと目が疲れるというような人や、デスクトップPCと同じように広い画面で作業がしたいというような人に最適です。

性能を抑えたモデルから高い性能のモデルまでカスタマイズできるのも魅力です。SSD+ハードディスクという高速性と大容量を兼ね備えたモデルも選ぶことができます。予算に応じて柔軟に選択できるでしょう。



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HPの最新ノートパソコンのレビューについては、こちらの記事をご参照ください。



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この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
著者の詳細はこちら





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