NEC Lavie Direct HZ(Hybrid Zero)13.3インチレビュー:1kg以下のノートパソコン


NEC Lavie Direct HZ(Hybrid Zero)は非常に薄くて軽く、大学生活で必要な作業を快適にこなすことができる性能と機能を搭載したノートパソコンです。実際にLavie Direct HZを使ってみましたので、レビューをご紹介します。


現在、この製品の後継モデルが発表されています。詳しくはこちらのレビューをご参照下さい。


詳細はこちら → NEC Lavie Direct PMレビュー










1kg以下のとても軽くて薄いボディ~持ち運びも楽々


NEC Lavie Direct HZはとても薄くて軽いノートパソコンです。下の写真のようにボディが非常に薄く、ディスプレイ部分もすっきりとしています。天板を閉じた状態の厚みは約17mm(ゴム足部分を含む)で、2センチを切ります。初めてこのパソコンを見たときは思わず「薄っ!」と声が出てしまったほどです。すっきりしていて非常にスリムです。





Lavie Direct HZにはCPUの違いによって重さが若干変わります。CPUがCore i3の場合には約769gで、Core i5またはCore i7を選択すると約831gとなります。両者ともに1kg以下の軽量なノートパソコンです。


Core i3とCore i7のものを使用してみましたが、下の写真のように両者とも片手でも簡単にひょいと持ち上げることができました。





大きさは13.3インチで、A4ノートとほぼ同じサイズです。カバンにノートや教科書と一緒に入れても全く違和感なく収まるサイズです。かさばらないのがうれしいですね。部屋に置いても圧迫感がなく、すっきりとしています。









タブレットとしても使える2 in 1 PC


Lavie Direct HZは下の写真のようにキーボードとディスプレイがつながっている部分を360度回転させることができ、ノートパソコンとしてもタブレットパソコンとしても使うことができます。





ディスプレイはタッチパネルですので、ノートパソコンの状態でも、タブレットの状態でも画面にタッチして操作することができます。





もちろん、画面の向きを変えると画面の大きさに合わせて適切に表示が切り替わります。


また、スマートベゼル機能というものが搭載されていて、タブレットとして持った時に、自動的に画面を縮小し、タッチで動作しないよう手持ちスペースを確保してくれます。




360度回転できるので、下の写真のような使い方もできます。iPadなどでは、タブレットを持つのに疲れてタブレットを立たせようとするとうまくいかなくて困ることがよくありますが、このようなタイプであれば簡単にモニタだけを立たせることができます。





長い時間パソコンを使っていると、寝転がって使いたかったりなど、姿勢を変えたくなります。そのようなときに、タブレットとしても使うことで横になってインターネットをしたりメールを見たりといった使い方ができるようになります。ノートパソコンの使い方の幅を広げてくれます。






SSD搭載だから高速に動作する


Lavie Direct HZはどのモデルもすべてSSDを搭載しています。ハードディスクと違って、SSDはデータの読み書きが高速なのが大きな特徴です。


実際パソコンを起動して、デスクトップ画面が表示されるまで8秒程度でした。非常に速いです。ソフトウェアを起動してもサクサクと動いてくれますので、非常に快適に作業することができます。


さらに、SSDは衝撃や振動にも強いので持ち運びにも向いています。





インターネット、メール、レポート作成などストレスなく快適に使える


Lavie Direct HZは基本性能が高いノートパソコンです。CPUはIntel Core i3、i5もしくはi7、メモリも4GBまたは8GB、そして無線LANでインターネットにアクセスすることができます。インターネットやメールはもちろんのこと、大学の講義で必要となるレポートや卒論の作成にも十分に使用することができます。


動画閲覧や画像管理などもストレスなく行えます。一般的な使用については全く問題ないと言っていいです。






レポート作成に必要なOfficeの選択が可能


NECの直販サイトでは、レポートの作成に必要なOfficeの有無を選択することができます。Word, Excel, PowerPointが必要ならOffice Home and Business Premium、Word, Excelのみで大丈夫ならOffice Personal Premiumがおすすめです。





キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。

13.3インチのサイズなのでテンキーはありませんが、余裕を持って入力ができ、打鍵感も程よく感じられるキーボードになっています。




キーボードの左側です。半角・全角切り替えキーが少し小さいですが、慣れれば問題ないでしょう。他は特に気になるところはありません。




キーボードの右側です。Enterキーが大きくなっていてとても入力しやすいです。「む」キーや「\」キーなど、使用頻度が高くないキーについても、他のキーと大きさが揃っていてとても使いやすいです。




キーボードを拡大したところです。




タッチパッドです。やや小さいですが、問題なく使えるでしょう。クリックボタンが分かれていて使いやすいです。









映りの良いIPS液晶ディスプレイ


Lavie Direct HZのディスプレイを取り囲むフレームはとても細くなっていて、とても洗練された印象があります。フレーム部分が細くなれば、画面サイズを維持したまま本体がコンパクトになるので、とてもスッキリしています。









搭載しているのはIPS液晶で、映りがとても良いです。どの角度から見ても色調やコントラストの変化がないので見やすく、作業もしやすいです。また、非光沢画面なので、映り込みも少なく目にも優しいです。







文字を書いたり読んだりするだけでなく、高いクオリティで動画や画像を見ることができます。





DVDやCDは外付けドライブ、有線LANはコネクタで対応


Lavie Direct HZは軽量化のため、光学ドライブが搭載されていません。そのため、パソコンでDVDやCDを使用するのであれば、外付けDVDドライブなどを準備する必要があります。ただ、光学ドライブはたまにしか使わないものなので、使用するときだけ外付けで対応すれば十分ともいえます。普段使うときは、光学ドライブがないスリムで軽量な状態が使い勝手が良いです。


また、有線LANポートが搭載されていませんので、有線でネットワークに接続する場合は、下の写真のようなUSBポートに接続するタイプのコネクタを使う必要があります。長さは10cmほどで小さく、ほとんど気になりません。ずっと挿しっぱなしでも問題ないでしょう。無線LANでインターネットをする場合にはこのようなコネクタを使う必要はありません。




NECの直販サイトでは、パソコン購入時にこれらの製品を一緒に購入するかどうかを選択することができます。






ポート、その他の機能


Lavie Direct HZで搭載されているポートや出力端子などを見ていきましょう。
Lavie Direct HZには以下のようなポート類が搭載されています。








USBポートは2つ



USBポートは2つついています。マウスや外付けハードディスク、外付けDVDドライブなどのUSB機器を接続できます。2つあれば通常の使用には全く問題ないでしょう。USBのマウスを挿して、外付けのハードディスクやDVDドライブを挿すというような使い方ができます。USB3.0対応ですので高速にデータのやり取りができます。




HDMI出力でプレゼンにも対応


上の画像にあるようにHDMI出力端子が搭載されています。大学の講義やゼミ、そして卒業論文の発表の際には大勢の前でプレゼン発表を行うことになります。その際に、作成したレポートや卒論をパソコンからプロジェクターに映し出すのにこのHDMI出力が必要になります。




実際にHDMIケーブルを使ってLavie HZとモニターを接続してみました。問題なく、パソコンの画面を映し出すことができました。






SDカード対応だからデジカメやスマホのデータ移動も簡単





スマホやデジカメでたくさんの写真や動画を撮ると思いますが、撮りためたものを管理するにはやはりパソコンが便利です。また、ダウンロードした音楽をスマホなどに移すときにもSDカードを使うと簡単に行えます。
SDカードスロットがついていますので、スマホやデジカメのデータ管理が簡単に行えます。

SDカードはフルサイズのものに対応しています。奥までしっかりと入り、邪魔になることがありません。





自己啓発にも使えるWebカメラ搭載





WEBカメラも搭載されています。家族や友達と顔を見ながら話をするTV電話などに使えたり、さらにはインターネットを利用して英会話を学習するオンライン英会話などを受講する場合などにこのWEBカメラが活躍してくれます。





安心の説明書



Lavie HZは説明書が充実しています。安心して使えるマニュアルや、長く安全に使うためのマニュアルなどが入っています。初心者でも簡単に使い始めることができます。





性能


Lavie Direct HZのスペックをご紹介します。

 OS Windows 10 Home / Pro
 CPU Core i3-7020U /
Core i5-8250U / 
Core i7-8550U 
メモリ 4GB / 8GB 
ストレージ
SSD 
SSD 128GB (SATA) / 256GB (SATA) /
512GB (PCIe) / 1TB (PCIe)
 光学ドライブ  なし
有線LAN
無線LAN ○ 
 HDMI 〇 
USB USB3.0×2
SDカード
スロット
〇 
 サイズ 13.3インチ   
 液晶 LED IPS液晶 (非光沢)
Full HD
 タッチパネル+
タブレット変形
 Office 選択可 
Office Home and Business Premium
Office Personal  
 カラー メテオグレー / フレアゴールド / インディゴブルー
 重量 約769g(Celeron, Core i3選択時)
約831g(Core i5, Core i7選択時) 
 保証期間 1年(有償:3年~5年)


CPUはCore i3、Core i5、Core i7から選択することができます。


Core i3を選択するとメモリは4GBとなります。8GBのものは選ぶことができません。SSDは128GBまたは256GBのものを選択することができます。


Core i5を選択すると、メモリは4GBまたは8GBとなります。Core i7の場合は8GBとなります。両者ともSSDは128GB~1TBのものまでを選ぶことができるようになります。


128GBまたは256GBのSSDはSATA接続となりますが、512GBまたは1TBのSSDはPCIe接続となります。PCIe接続のものはSATA接続のものよりも高速に動作します。


バランスを考えると、CPUにCore i5を選択すると、メモリが4GBまたは8GBを選択することができ、しかもSSDも128GBから1TBまでのものから選択できるので、幅広い選択肢の中から検討することができます。


文系の人は高速な処理が必要でなければCPUにCore i3、メモリ4GBで大丈夫です。ただ、Core i3は1世代前のものになるので、余裕があればCore i5でメモリを4GBまたは8GBにしておくと、より長く快適に使い続けられます。ストレージも128GBくらいあれば十分なことが多いです。データが増えてきた場合は、外付けハードディスクで対応すれば大丈夫でしょう。


理系の人はCore i5、メモリ8GBを選択するとスタンダードな性能になります。快適に処理してくれるでしょう。


レポートの作成に使用するOfficeを選ぶ場合は、Word, Excel, PowerPointが必要ならOffice Home and Business、Word, Excelのみで大丈夫ならOffice Personalがおすすめです。



以下はCPUとストレージの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。


今回計測に用いたのLavie Direct HZのスペックは以下の通りです。NECより実機をお借りしました。

OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-8550U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 1TB (PCIe接続)



[CPUのベンチマーク:CINEBENCH R15で測定]

CPUの性能は512cbとなりました。高い性能を持っていて、問題なく使えます。







[ストレージのベンチマーク:CrystalDiskMarkで測定]

PCIe接続のSSDを搭載しているため、非常に高速に動作しました。これまで行ってきたレビューの中でも最も高速な部類に入りました。非常に快適に使えます。









Lavie Direct HZの外観


Lavie Direct HZの外観やデザインを確認してみましょう。メテオグレー、フレアゴールド、インディゴブルーの3種類のカラーバリエーションがあり、それぞれについてご紹介します。


まず、メテオグレーのものについてご紹介します。


天板を閉じたところです。





真正面から見たところです。






斜めから見たところです。














ディスプレイを180度開いたところです。




ディスプレイです。縁(ベゼル)の部分が細くなっていて、画面を広く使うことができます。





キーボードとタッチパッドの部分です。






キーボードの拡大写真です。





左側面です。電源コネクタ、電源ボタン、音量ボタンが搭載されています。




右側面です。SDカードスロット、ヘッドフォン・マイク端子、USB3.0ポート×2、HDMIポートが搭載されています。




背面です。



正面です。







カラーをフレアスゴールドにすると、次のような外観になります。USBポートなどのインターフェースなどは同じです。
























最後にインディゴブルーのものをご紹介します。
























まとめ


Lavie Direct HZは薄くて軽いノートパソコンで、軽さは13.3型ノートでは最も軽い部類に入ります。光学ドライブや有線LANは外付けDVDドライブやコネクタで対応しなければなりませんが、その分スリム化・軽量化されています。ノートパソコンが軽くてスリムだと、気軽に使えますし、使うのも楽しく感じられます。


Lavie Direct HZは性能も高く、SSD搭載で高速に動作しますので快適に使えるでしょう。レポート作成や卒論の作成などにも十分にその性能を発揮してくれます。


そしてNECは安心の日本メーカーです。信頼性やサポートにも定評がありますので、安心して使うことができるのではないかと思います。


現在、この製品の後継モデルが発表されています。詳しくはこちらのレビューをご参照下さい。


詳細はこちら → NEC Lavie Direct PMレビュー







この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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