OMEN X by HP 17レビュー GeForce GTX1080搭載のノートPC
HPのOMEN X by HP 17はCPUにCore i7-7820HK、メモリ32GB、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080を搭載したハイスペックなノートパソコンです。
ゲームを快適にプレイできるだけではなく、高性能なCPUと高いグラフィック性能を兼ね備えていることから、CGやCAD、GPUを利用したプログラミングなどの分野でも利用できます。
今回実際にOMEN X by HP 17を操作してみましたので、そのレビューをご紹介します。

詳細はこちら → OMEN X by HP 17
ハイスペックCPUと最高性能クラスのグラフィックボード(NVIDIA GeForce GTX1080)搭載だから、ゲームやグラフィック処理が非常に快適になる
OMEN X by HP 17には、Core i7-7820HKというとても高い性能のCPUが搭載されていて、あらゆる処理が高速に処理できます。
また、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX 1080が搭載されていて、ノートパソコンとしては最高クラスの性能となっています。

OMEN X by HP 17はゲーミングPCという位置づけですので、実際に下でも紹介している通り、非常に快適にゲームをプレイできます。
ただそれだけではなく、グラフィック性能とCPU性能がとても高いノートパソコンとしても見ることができるので、CGやCADといったグラフィック処理を行いというような場合にも良い選択肢になります。もちろん、使用するソフトの推奨環境を確認する必要がありますが、DirectXやDirect3D対応となっているようなら、非常にサクサクと動作するのではないかと思います。
工学部建築科の学生でCADソフトを使うといった場合や、デザイン系の学科でグラフィックを学ぶというような場合には、OMEN X by HP 17はとても高い性能を発揮してくれるでしょう。
実際、どれくらいのグラフィック性能があるかをゲームのベンチマークソフトを使って測定してみました。以下にその結果をまとめています。
なお、今回のレビューで使用したOMEN X by HP 17のスペックは以下のようになります。
モデル名:OMEN X by HP 17 エクストリームモデル
CPU: Core i7-7820HK
メモリ: 32GB
ストレージ:SSD 512GB + ハードディスク 1TB
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1080
CPU: Core i7-7820HK
メモリ: 32GB
ストレージ:SSD 512GB + ハードディスク 1TB
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1080


参考までに、一般的なノートパソコンとして、NVIDIA GeForceなどの高いグラフィックス性能が搭載されていないノートパソコンだと、これほど高いスコアは出ません。
また、同じHP製のゲーミングノートパソコンで、15.6インチのサイズのOMEN bby HP 15(CPU: Core i7-7700HQ、メモリ:16GB、グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1060)を搭載したものと比較しても、高いスコアとなりました。
このことからも、OMEN X by HP 17はグラフィックス性能が高いことがわかります。
ドラゴン クエスト |
ファイナル ファンタジー |
|
---|---|---|
OMEN X by HP 17 CPU:Core i7-7820HK メモリ:32GB NVIDIA GeForce GTX 1080 |
19122 (すごく快適) |
16345 (非常に快適) |
OMEN by HP 15 CPU:Core i7-7700HQ メモリ:16GB NVIDIA GeForce GTX 1060 |
16221 (すごく快適) |
13555 (非常に快適) |
一般的なノートPC CPU:Core i7-7500U メモリ:8GB Intel HD Graphics 620 |
6628 (快適) |
2082 (普通) |
GPUを利用したプログラミング用途にも使える
AI(人工知能)の発達が最近とても話題になっています。情報工学の分野では、ディープラーニングや機械学習といった研究や開発を行う場合に、GPUを利用したプログラミングを行うことがあります。
NVIDIA GeForce GTX 1080が搭載されているので、非常に高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
この分野で学ぶことが決まっている学生さんであれば、高い性能のGPUが搭載されているこのノートパソコンは良い選択肢になるでしょう。
インターネットにはWi-FiでもLANケーブルをつないでも接続可能
インターネットには無線LAN(Wi-Fi)で接続できるだけでなく、有線LANポートも搭載しているので、LANケーブルを使っても接続することができます。

どちらの形式でもネットにつながるので安心ですね。
講義のレポートや卒論作成に使えるOfficeソフトの選択が可能
OMEN X by HP 17はMicrosoft Officeソフトを選択することができます。
Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home & Business Premium、WordとExcelだけでよければOffice Personal Premiumを選択すると良いです。
購入してすぐに使えるので便利です。
17インチの広々としたサイズで快適に使えるが、持ち運びには適さない
サイズは17インチとなっていて、とても広々と使うことができます。下の写真のようにA4ノートと比較してもずいぶん大きいです。
また、重さは4.5kgとなっていて結構重たいです。大きさと重さを考えると、持ち運びには適していません。自宅や大学など、1か所に置いて使うという使い方が適しています。
ただ、その分ディスプレイが広くなりますので、文字も大きくなって見やすく、快適に作業できます。

デスクトップPCのような使い心地のキーボード
キーボードは下の写真のようになっています。実際に試してみると、まるでデスクトップ用のキーボードのような感じがしました。
キーを押したときに深く沈みます。深さは約2.5mmとなっていて、ノートパソコンとしては非常に深いです。打鍵感はとてもあります。持ち運びに便利なモバイルPCだと1.5mm以下のものが多いので、それに慣れていると非常に深く感じると思います。

WASDキーが白で囲ってあります。ゲーミングパソコンならではのキーボードという感じです。

テンキーが搭載され、数字の入力がしやすいです。理系の場合は実験データや座標データの入力が便利になるでしょう。矢印キーはすべて同じ大きさで揃っています。他のアルファベットキーや数字キーと同じ大きさで、指を置きやすくなっています。

キーボードの拡大写真です。キーとキーの間隔は19.2mmとなっています。快適に広々と使えるでしょう。

キーボードはバックライトにも対応しています。カラフルな色に光ります。もちろん、消しておくこともできます。チカチカするなと感じる場合でも安心です。

タッチパッドです。クリックボタンが独立しているタイプです。もちろん、問題なく使えました。

必要十分なインターフェース
搭載されているポート類は必要十分なものとなっています。
まず、本体の背面部分です。多くのポートは本体の背面部分に搭載されています。
有線LANポート、USB Type-Cポートが2つ、Mini DisplayPortとHDMIポート、そしてUSB3.1ポートが搭載されています。外部出力ポートはMini DisplayPortとHDMIポートの2つがありますので、本体のディスプレイを含め、最大3画面に表示することが可能です。
プレゼンに使えるだけでなく、複数のモニター画面で作業をしたいというような場合でも大丈夫です。

本体の左側面と右側面は下のようになっています。フルサイズのSDカードスロットが搭載されていて、デジカメやスマホのデータを管理したり、写真や動画データを取り込むこともできます。


USBポートはUSB3.1ポートが左右と背面に1つずつの合計3つ、USB Type-Cポートが2つ、合計5つも搭載されています。十分な数のポート数ですので、同時に複数の周辺機器を接続するのも余裕ですね。
カメラはディスプレイ上部に搭載されています。オンラインでチャットを楽しんだりすることができます。

ただ、光学ドライブは搭載されていません。あまり使うことはないかもしれませんが、もし必要ということであれば外付けのものをご用意ください。
鮮やかで見やすく、映り込みの少ないディスプレイ リフレッシュレート120Hz, 144Hzにも対応
ディスプレイはIPS液晶となっていて、どの角度から見ても鮮やかに映し出されます。また、映り込みの少ない非光沢ディスプレイなので、目にもやさしく長時間作業していても疲れにくいのがうれしいポイントです。
OMEN X by HP 17はグラフィックス機能が大幅に強化されているので、CGやグラフィックスソフトを使って作業をしたいという人もいるかと思います。とても鮮やかでどの角度から見ても色合いが変わらないディスプレイなので、色の表現が大事なデザイン系などのクリエイティブな作業にも適していると思います。
[真正面から見たところ]

[上から見たところ]

[横から見たところ]

OMEN X by HP 17にはエクストリームモデルとエクストリームプラスモデルという2つのモデルがラインナップされています。
エクストリームモデルのディスプレイのリフレッシュレートは120Hzで、エクストリームプラスモデルは144Hzに対応しています。
リフレッシュレートというのは、1秒間に何回画面を書き換えられるかというものです。通常のノートパソコンは60Hzなので1秒間に60回の表示となりますが、OMEN X by HP 17は1秒間に120回または144回も更新が可能となります。
OMEN X by HP 17はゲーミングパソコンということもあり、動きが激しいゲームでもリフレッシュレートが高いおかげで滑らかな表示が可能となります。細かな動きも確認しやすくなるので、ゲームをプレイしていて敵を発見しやすくなるというような効果もあります。
動作音の確認
動作音は普通のレベルでした。
ネットや動画視聴など、負荷の低い作業をしているときはやや音がしますが、静かに使えました。CPUに負荷がかかるときには音はやや大きくなりましたが、普通の大きさだと思います。
測定項目 | 測定値 |
---|---|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
31~32db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
31~32db |
動画閲覧時 (フルHD動画視聴) |
31~32db |
ファイナルファンタジー 紅蓮の解放者ベンチマーク ループ再生時 (CPU 30~50%、GPU50~65%) |
39~40db |
CPU 80%使用時 | 42~44db |
OMEN X by HP 17の仕様と性能
OMEN X by HP 17の性能と仕様を確認してみましょう。
モデル | エクストリームモデル | エクストリームプラスモデル |
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro | |
CPU | Core i7-7820HK | |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 1TB ハードドライブ |
|
光学ドライブ | - | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1080 | |
ディスプレイ | フルHD IPS液晶 解像度 1920×1080 非光沢 NVIDIA G-Sync対応 120Hz(リフレッシュレート) |
フルHD IPS液晶 解像度 1920×1080 非光沢 NVIDIA G-Sync対応 144Hz(リフレッシュレート) |
有線LAN | 〇 | |
無線LAN | 〇 | |
HDMI | 〇 | |
USB | USB3.1 × 3 USB Type-C × 2 |
|
SDカード | 〇 | |
サイズ | 17.3インチ | |
重さ | 約4.51kg | |
Officeソフト | Office Home and Business Premium Office Personal Premium |
|
保証期間 | 1年 |
OMEN X by HP 17には、エクストリームモデルとエクストリームプラスモデルの2つがあります。
どちらもOSやCPU、メモリ、ストレージには違いがないのですが、大きな違いとしてはディスプレイのリフレッシュレートが120Hzか140Hzかというものです。これ以外には違いはありません。リフレッシュレートが高いほうがよければエクストリームプラスモデルを、120Hzでよければエクストリームモデルを選択してみてください。
CPUはとても性能が高いもので、メモリは32GBも搭載されています。非常に高い性能を持つノートパソコンです。これだけでも負荷のかかる処理を実行するのに適しているといえます。
さらに、グラフィックボードがNVIDIA GeForce GTX 1080なので、非常に高いグラフィック性能を持っています。グラフィック性能を利用するソフトを使う場合には非常に軽快に動作するようになるでしょう。
ストレージはSSDとハードディスクの両方を搭載しています。ハードディスクは1TBもの容量があるので、たっぷりとデータを保存できます。
これだけの高いスペックを持つノートパソコンなので、価格はかなり高くなります。
ここまでの高い性能は必要がないけども、もう少し価格を抑えたゲーミングPCやハイエンドのGPU(グラフィックス)を搭載したノートPCが欲しいという場合には、同じHP製でOMEN by HP 15というのが購入しやすいかと思います。
詳細はこちら → OMEN by HP 15レビュー
ベンチマーク
CPUとOpen GLというグラフィックスの性能を測定しました。両者とも高い性能を持っています。
CPUの性能はとても高く、一般的なノートパソコンに搭載されるCPU(Core i7-8550Uなど)よりも高性能になっています。OpenGLについても高いですが、ミドルクラスのNVIDIA GeForce GTX 1050と同等の結果となりました。

次にストレージの速度を測定しました。SSDとハードディスクの両方を測定しています。
まず、SSDですが非常に高速でした。PCやアプリの起動などがとても高速に行えるでしょう。

ハードディスクの速度はSSDと比べると遅くなりますが、それでもハードディスクとしては普通の速度です。問題なく使えるでしょう。

グラフィックスの性能を測定しました。いずれも非常に高い結果です。DirectXを使うソフトやゲームを快適に実行できるでしょう。

各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Time Spy | DirectX 12 | 6228 |
Fire Strike | DirectX 11 | 15550 |
Sky Diver | DirectX 11 | 30883 |
Cloud Gate | DirectX 10 | 27240 |
外観の確認
OMEN X by HP 17の外観を確認してみましょう。
天板を閉じたところです。中央にOMENのロゴが刻印されています。

なんだか万歳して笑っているようにも見えます。この部分は電源がOFFの状態では写真のように白色に見えますが、電源ONになると下で紹介しているように赤色に変わります。

前から見たところです。

17インチなので結構大きく感じます。どっしりと構えて作業やゲームをするという感じです。

後ろ側から見たところです。電源がONになっているので、天板が赤く光っています。


背面部の両端には換気口が2つあります。


キーボード部分です。

電源を入れるとOMENの文字が赤く光ります。

ACアダプターを接続したところです。

ACアダプターは箱型のもので、一般的なノートパソコンのものと比べても大きいです。

本体右側面です。SDカードスロット、USB3.1ポート、電源コネクタが搭載されています。

本体左側面です。
USB3.1ポート、マイク・ヘッドホン端子、マイク入力端子が搭載されています。

背面側です。有線LANポート、USB Type-Cポート×2、Mini DisplayPort、HDMI、USB3.1ポートが搭載されています。

手前側です。

まとめ
OMEN X by HP 17は高い性能のCPUと32GBのメモリ、そしてNVIDIA GeForce GTX1080を搭載したゲーミングノートPCです。
大学の講義レポートの作成だけでなく、ゲームやクリエイティブな作業など幅広く使えるのが大きな魅力です。ゲーム用途だけでなく、グラフィックス性能を利用するソフトを使う場合にも、快適に動くでしょう。大学生活でDirectXを使った何か製作活動や研究活動に取り組むような場合には、良い性能を発揮してくれるのではないかと思います。
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詳細はこちら → OMEN X by HP 17
1.高負荷な処理にも使えるハイスペック・ノートPC
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