dynabook MZ/HS (Mシリーズ)レビュー ちょうど良い大きさと軽さの使いやすいノートパソコン
dynabook MZ/HS (dynabook Mシリーズ)は、14インチのサイズで約1.47kgのノートパソコンです。
13.3インチと15.6インチのノートパソコンの良いとこどりをした製品で、見やすくて作業のしやすい画面、ならびに持ち運びしやすい軽さを実現しています。
しかも、良く使われるポート類が搭載されていて、周辺機器との接続も安心です。特に有線LANポートが搭載されているので、ネット通信を安定させたい時に便利です。
実際にdynabook MZ/HS(dynabook Mシリーズ)を使ってみましたので、そのレビューをご紹介します。

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14インチで約1.47kgの使いやすいノートパソコン
dynabook MZ/HS(dynabook Mシリーズ)は、サイズが14インチで重さ約1.47kgのノートパソコンです。
ノートパソコンでは13.3インチや15.6インチのモデルが多いです。13.3インチだと持ち運びには軽くてとても便利なのですが、少し画面が小さくて作業がしにくいという人もいるでしょう。逆に、15.6インチだと画面が広くてとても作業がしやすいのですが、今度は逆に重たくなって持ち運びしづらいということが起こります。

しかし、このdynabook MZ/HSは13.3インチと15.6インチのノートパソコンの良いとこどりをしたノートパソコンと言え、見やすくて作業がしやすいうえに、持ち運ぶこともできるという便利さがあります。
実際にdynabook MZ/HSの上にA4ノートを重ねて置いてみました。A4ノートよりもわずかに大きいくらいのサイズに仕上がっています。コンパクトにできています。

重さを実際に計ってみると約1.46kgでした。これくらいの重さであれば室内の移動は簡単にできますし、カバンに入れて持ち運ぶこともできます。

実際にリュックサックに入れてみました。本体の厚みが抑えられているので、スッキリ入りました。A4ノートと同程度のサイズなので、講義で使うノートや教科書を入れても違和感なく収まります。

作業もしやすく、持ち運ぶこともできる便利なノートパソコンです。
最新のインテル製CPUを搭載し、とても快適に動作する
パソコンの心臓ともいえるCPUには最新のインテル製品が搭載されています。Core i3、Core i5、Core i7から選ぶことができ、メモリは8GBまたは16GB、ストレージはSSD 256GB / 512GB / 1TBとなっています。

最新CPUなのでとても快適に動作します。性能はCore i7 > Core i5 > Core i3となります。バランス良く使いたい人はCore i5を、しっかり使いたい人はCore i7を、ネットやメール、Officeソフトを使った書類作成程度の軽い使い方が多いのであればCore i3を選択すると良いでしょう。
今回のレビューではCore i7を搭載したモデルを使用しました。下でも解説していますが、同じCPUを搭載した他のノートパソコンと比較しても、高い性能を発揮しました。
上品な色合いでスリムなデザイン
dynabook MZ/HSはオニキスブルーというカラーが採用されています。ブルーという名前が入っていますが、青っぽい色合いでは全くなく、下の写真のように黒に近い濃紺色という感じです。遠目に見ると黒色のように見え、近くに寄ってみると濃紺であることがわかります。
落ち着いた雰囲気を持ちながら、とても上品な色合いと質感に仕上がっています。

本体はスリムな仕上がりです。ディスプレイを取り囲むフレームもスッキリと細くなっていて、かっこいいです。

キーボードです。パームレスト(手を置く場所)のカラーはオニキスブルー、キーはブラックとなっています。

インターネットにはWi-Fi、またはLANケーブルを挿して接続できる
インターネットにはWi-Fiで接続することができます。最新の通信規格であるWi-Fi 6(11ax)にも対応していて、高速な通信が可能です。もちろん、従来の規格である11acや11nなどにも対応していますので、現在使っているルーターを引き続き使用することができます。
また、有線LANポートも搭載されているので、LANケーブルを挿して通信することも可能です。

Wi-Fiだと通信が不安定になることもあるので、確実にネット接続をしたい時はLANケーブルが使えるので安心です。オンライン授業など、ネットが途切れると困るような場合などに活用できます。
レポートや書類作成などに使えるOfficeソフトを搭載
dynabook MZ/HS(dynabook Mシリーズ)では、Office Home and Businessを選択することができます。Office Home and BusinessにはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれていますので、レポートや書類の作成などにすぐに活用することが可能です。
マイク、スピーカー、セキュリティを高めるカメラを搭載し、オンライン授業を安心して受講できる
ディスプレイの上部にはカメラとマイクが搭載されていて、本体の底面にはスピーカーが搭載されています。
このため、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使ったオンライン授業を受けることが可能です。
カメラにはセキュリティ機能として、シャッター機能(レンズカバー)が搭載されています。
カメラにレンズカバーがあることによって、カメラに映る心配がなくなります。目の前にカメラがあると、何となく不安になる人もいるかもしれません。また、ZoomやTeamsなどの通信ソフトを使っているときなど、どうしてもカメラに映りたくないときもあるでしょう。そのような時にはカメラレンズにカバーをかければ安心してパソコンを利用できます。レンズカバーは手動で左右に動かすことで対応することができます。

カメラは顔認証にも対応しています。他人の顔では認証が通らなくなりますので、セキュリティを高めることができ、勝手にパソコンを操作されたりデータを見られたりする心配がなくなります。
さらに、パソコンを起動してからキーボードに触れずにログインすることができるので、とても便利にパソコンを使い始めることができます。
使いやすいキーボード
キーボードは下の写真のようになっています。スタンダードな日本語配列のキーボードです。テンキーは搭載されていません。

キーボードの左側です。特に気になる点はありません。

キーボードの右側です。Enterキー周辺の記号キーが若干小さくなっていますが、ブラインドタッチも問題ありません。しっかりと入力できました。

キー同士の間隔は18.8mm、キーを押したときの深さは1.4mmとなっています。キー同士の間隔や打鍵感も問題ありません。

タッチパッドです。広くて使いやすいです。

ディスプレイ
ディスプレイはフルHD(解像度:1920×1080)となっています。非光沢液晶なので、目に優しく疲れにくいでしょう。

sRGBカバー率は66.5%となっていて一般的なディスプレイです。インターネットをしたり、Officeソフトを使ってレポートを作成したり、動画などを見たりするのも問題ありません。
sRGBカバー率 | 66.5% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 49.5% |
視野角は広くなっているので、角度を変えてディスプレイを見ても綺麗に表示されます。見やすいディスプレイです。

タッチパネルではありませんので、指で画面を触って操作することはできません。

画面を180度回転させる機能で、ゼミや研究室などで対面の人にも見せやすい
ディスプレイは下の写真のように180度まで開くことができます。

dynabook MZ/HSにはユニークな機能が搭載されていて、この状態でディスプレイの表示も180度反転させることができます。

このようにすることで、対面に座った人にも画面を綺麗に見せることができます。通常のノートパソコンには搭載されていない機能です。
大学のゼミや研究室で、相手に画面を見せながら話しをするときに便利です。コロナ対策として一定の距離を保ちながら、議論やプレゼンをすることが可能になります。
ちなみに、画面を回転させるにはCtrl + Alt + ↑/↓キーを押すことで対応できます。簡単にできるので、操作性も良いです。

周辺機器との接続が安心の充実のインターフェース
周辺機器との接続に必要なインターフェースは充実しています。


標準サイズのUSB3.1ポートが2つ、USB Type-Cポートが2つとなっていて、合計4つのUSBポートが搭載されています。複数のUSB機器を同時に接続することができるので安心できます。
USB Type-CポートはPower Deliveryに対応しています。今回最大20W出力が可能なPower Delivery対応のモバイルバッテリーを使って、PCの電源がOFFの状態で充電することができました。

他にも、プレゼンに使ったり2画面での作業ができるようになるHDMIポートや、micro SDカードスロットを搭載しています。

また、上述したように有線LANポートも搭載しているので、LANケーブルを接続してインターネットに接続することができます。
とても使い勝手の良い仕様となっています。
HDMIとUSB Type-Cポートを搭載し、プレゼンにもしっかり対応できる
大学のゼミや研究室に所属するようになると、プレゼンの機会が増えます。dynabook MZ/HSにはHDMIポートとUSB Type-Cポートが搭載されていますので、プレゼンにもしっかり対応することができます。

実際に、HDMIケーブルを使って、PCとモニターを接続してみました。下の写真のように、問題なくPCの画面を映し出すことができました。ほとんどのモニターはHDMIに対応していますので、安心してプレゼンに活用できます。

また、USB Type-Cポートも画面出力に対応しています。USB Type-C対応のディスプレイを使用する場合でも、しっかり対応することができます。

CPUのパフォーマンスを制御でき、パソコンをより静かに使うことができる
dynabook MZ/HSにはdynabookセッティングというアプリが標準でインストールされています。そのアプリのecoユーティリティという機能を有効に設定すると、CPUのパフォーマンスを制御できるようになります。

ディスプレイの右下にある電源アイコンをクリックし、電源モードのバーを動かすことで、CPUのパフォーマンスを簡単に切り替えることができます。

特に、一番左側の「より良いバッテリー(省電力)」モードに設定すると、とても静かに使うことができるようになります。
大学などの外出先で使う時など、できるだけ静かに使う必要がある場合などに活用すると良いでしょう。
動作音の確認
上で紹介したように、電源モードを変えてCPUのパフォーマンスを設定することで、動作音を調整することができます。
今回は標準の設定(ecoユーティリティ機能OFF)と、「より良いバッテリー(省電力)」モード(ecoユーティリティON)で、動作音の大きさを計測しました。
標準設定ではインターネットや動画鑑賞などの一般的な作業をしているときは、とても静かに使うことができました。CPUに高い負荷がかかると動作音は大きくなりましたが、他のノートパソコンと同程度の大きさですので問題なく使えます。
より良いバッテリーモード(静音)にすると、CPUに高い負荷がかかってもとても静かに使うことができました。
普段は標準設定で問題なく使うことができます。より静かに使う必要がある場合は、ecoユーティリティをONにし、より良いバッテリーモードにして使うと動作音を抑えて使用することができます。
測定項目 | 測定値 | |
---|---|---|
標準設定 | より良いバッテリー (静音) |
|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db | |
YouTube動画閲覧時 | 28~29db | |
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R20実行) |
38~39db | 28~30db |
dynabook MZ/HS(dynabook Mシリーズ)の仕様と性能
dynabook MZ/HS(dynabook Mシリーズ)の仕様は以下のようになっています。
店頭モデルとWEBモデルがあります。
モデル | 店頭モデル | WEBモデル |
---|---|---|
dynabook M7/S dynabook M6/S |
dynabook MZ/HS | |
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Home / Pro |
CPU | Core i7-1165G7 Core i3-1115G4 |
Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
メモリ | 8GB (4GB×2) | 8GB (4GB×2) 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD 256GB / 512GB | SSD 256GB / 512GB / 1TB |
グラフィックス | インテルIris Xe (Core i7選択時) インテルUHD (Core i3選択時) |
インテルIris Xe (Core i7 / i5選択時) インテルUHD (Core i3選択時) |
指紋認証 | 〇 | |
サイズ | 14インチ | |
ディスプレイ | フルHD 広視野角(ノングレア) | |
有線LAN | 〇 | |
SDカードスロット | 〇 (micro SDカードスロット) |
|
HDMIポート | ○ | |
Officeソフト | Office Home and Business 搭載 |
Office Home and Business 選択可能 |
バッテリー | 最大15時間 | |
カラー | オニキスブルー パールホワイト |
|
重さ | 約1.47kg(オニキスブルー) 約1.49kg(パールホワイト) |
今回のレビューで使用したdynabook MZ/HSの主な仕様は以下の通りです。
OS: Windows 10 Pro
CPU: Core i7-1165G7
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB
ディスプレイ: フルHD(1920×1080)
CPU: Core i7-1165G7
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB
ディスプレイ: フルHD(1920×1080)
dynabook Mシリーズには店頭モデルであるdynabook M7/S、M6/Sと、WEBモデルであるdynabook MZ/HSがラインナップされています。両者の違いは主にCPUとメモリ、SSDの容量、そして価格になります。
店頭モデルではCPUの選択肢はCore i7またはCore i3、WEBモデルではCore i7、Core i5、Core i3から選択することが可能です。
また、メモリは店頭モデルが8GBなのに対して、WEBモデルは8GBまたは16GBから選択することが可能です。
OfficeソフトはMicrosoft Office Home and Businessとなっていて、店頭モデルでは標準でインストールされていますが、WEBモデルではOfficeソフトをつけるかどうかを自分で選択することが可能です。
グラフィックスはCore i5またはCore i7を選択するとインテルIris Xeとなりますが、Core i3を選択するとインテルUHDとなります。インテルIris Xeの方がグラフィックス性能が2~3倍高いです。画像や動画の編集を行っても高速に処理できますので、これらの作業を行いたい場合は検討してみてください。メモリも8GB(4GB×2)、16GB(8GB×2)となっていて、グラフィックスの性能をしっかり発揮することができます。
また、バッテリー駆動時間は15時間もあるので、外出先などでACアダプターがなくても長く作業をすることが可能になります。
以上紹介したように、WEBモデルの方がより柔軟に構成を選択できます。また、価格もWEBモデルの方が大幅に安くなります。特に直販サイトの無料会員であるCOCORO MEMBERSに登録することで、表示価格よりも大きく割引された価格で購入できますので、少しでも安く購入したい方は直販サイトで購入するのが良いでしょう。
以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUの性能
CPUの性能を計測したところ、とても高いスコアとなりました。同じCPUを搭載した他のノートパソコンよりも高い性能を発揮しています。高速に、且つしっかり使える性能です。


上述のパソコンのパフォーマンスを制御する機能を使って、各モードでCPUの性能を計測しました。ご参考までにご覧ください。
静音モードにするとスコアは30%程度低下しますが、ほとんど動作音がしなくなるくらい静かに使うことができました。より確実に静かに使いたい場合はこちらの設定を利用してみてください。
設定 | スコア (CINEBENCH R20) |
スコア (CINEBENCH R23) |
||
---|---|---|---|---|
マルチコア | シングルコア | マルチコア | シングルコア | |
標準 | 2212 | 565 | 5675 | 1495 |
静音 | 1488 | 528 | 3804 | 1387 |
ストレージの性能
ストレージ(SSD)の速度を測定しました。
とても高速に動作するSSDが搭載されています。パソコンの起動や動作が高速化され、快適に使うことができます。

グラフィックスの性能
グラフィックスの性能を計測しました。高いスコアとなり、しっかり使うことができます。インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポート作成などの一般的な作業はもちろんのこと、カジュアルな画像や動画の編集、軽めのゲームプレイなどにも使うことができます。


各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | DirectX 11 | 4392 |
Sky Diver | DirectX 11 | 16335 |
外観の確認
dynabook MZ/HSの外観を確認してみましょう。カラーモデルはオニキスブルーです。ブルーという言葉が入っていますが、ブラックに近い濃紺色です。上質な色合いと質感です。

厚みは約19.9mmでスリムにできています。

ディスプレイのフレーム幅は細くなっていて見た目的にも良く、画面占有率が高いです。



キーボードも落ち着いた雰囲気があります。

ディスプレイは180度まで開くことができます。

後ろ側から見たところです。



底面です。写真の左下部分からはメモリスロットにアクセスできるようになっています。メモリの増設や交換が行いやすいです。

ACアダプターです。小型で軽量タイプなのでスッキリ使えるだけでなく、持ち運びにも便利です。

左側面です。

右側面です。

手前側です。

背面です。

まとめ
最後にdynabook MZ/HS (dynabook Mシリーズ)の良い点と気になる点をまとめています。
良い点
・性能が高く高速な動作
・作業がしやすく、持ち運びもできる軽さを兼ね備えている
・周辺機器との接続に必要なポート類が充実
・バッテリー駆動時間が長め
気になるところ
・ディスプレイの色域がもう少し広ければ完璧
dynabook Mシリーズは13.3インチと15.6インチの良いところを合わせたノートパソコンです。作業のしやすい画面、持ち運びやすい軽さ、そして使用頻度の高いポート類を備えています。
欠点が少ないとても良いノートパソコンです。バランスの良いノートパソコンを探している方は、是非検討してみてください。
Dynabookの直販サイトであるDynabookダイレクトの無料会員(COCORO MEMBERS)に登録すると会員価格で購入できるようになり、表示されている値段より大きく値段が下がります。
ただいま期間限定で、会員価格よりもさらに最大で6,600円安く購入できます(詳しい解説)。
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