dynabook PZ/MYレビュー 長く使い続けられる16インチノートPC

更新日:2025年5月7日



dynabook PZシリーズはこれまで15.6インチのディスプレイを搭載していましたが、最新のdynabook PZ/MYでは16インチのサイズに大きくなりました。

画面サイズが大きくなっても本体サイズや重さはほぼ変わらず、とても使いやすいです。

また、バッテリーの交換やメモリの増設も自分で簡単にできるので、より長く快適にパソコンを使い続けることができます。

実際にdynabook PZ/MYを操作してみましたので、レビューをご紹介します。


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プライベートから学業まで使える性能


dynabook PZ/MYはインテル製のCPUを搭載しています。一つ前の世代のCPUでAIエンジンは搭載されていません。




最近のノートパソコンとしてはやや抑えめな性能で、FPSなどの高いフレームレートが必要となるようなゲームプレイなどには向いていませんが、インターネットやメール、SNSや動画鑑賞、Officeソフトを使ったレポートや書類作成、プレゼン、マルチモニターでの作業、ビデオ通話など、多くの作業が快適に動作します。


使用例の一部。


学業で使うのにも、プライベートで活用するのにもしっかり対応できるでしょう。





軽量で使いやすい16インチのノートPC


これまでのdynabook PZシリーズは15.6インチのサイズでしたが、最新のdynabook PZ/MYは16インチのサイズになって画面が広くなりました。より広い画面で作業がとてもしやすいです。

しかも、15.6インチのモデルの時と大きさはあまり変わっていません。その分、ディスプレイ周囲の額縁(ベゼル)がより細くなって、すっきりしたようです。

実際に大きさの確認をしてみましょう。下の写真は、dynabook PZ/MYの上にA4ノートを置いてみたところです。全体のサイズはA4ノートよりも大きいですが、15.6インチのサイズのPCとほとんど変わらない大きさです。


dynabook PZ/MYとA4ノートの大きさを比較したところ。



また、dynabook PZシリーズの15.6インチモデルを使ったことがありますが、そのモデルの重さは実測で約1.74kgでした。そして、今回16インチのdynabook PZ/MYの重さは約1.80kgとたったの60gしか変わっていませんでした。サイズがアップしても重さが変わっていないのはうれしいポイントです。




これくらいの軽さであれば、自室やリビングなど、場所を変えて作業をするということが簡単にできますし、PCを片付けるときも楽です。

また、2.0kg未満なので、必要に応じて持ち運ぶこともできるようになります。ただ、約11.8kg前後の重さがあるので、長時間持ち歩くのは疲れると思います。

大学に持っていく場合は、大学の近くに住んでいる学生など、持ち歩く時間が少なくてすむ人におすすめです。比較的短時間の持ち歩きや、持ち運ぶ頻度が少なめという場合には、良い選択肢になるでしょう。普段は自宅に据え置いて使い、必要な時だけピンポイントで外に持ち出すという使い方が適しています。



dynabook PZをリュックに入れたところ。





バッテリーの交換やメモリの増設が自分で簡単にできる


最近のノートパソコンはバッテリーの交換ができず、メモリの交換や増設もできないという製品が非常に多いのですが、dynabook PZ/MYはバッテリーの交換もメモリの増設もとても簡単にできる親切な製品です。


一般的にはノートパソコンを使っているとだんだンバッテリーの持ちが悪くなっていき、最後はバッテリーの交換、もしくはPCの買い替えが必要になります。

バッテリーの交換が自分でできないタイプの製品の場合は、有償修理扱いになるので高い費用が必要になるのですが、dynabook PZ/MYのように自分でバッテリーの交換ができると安く済むので経済的にお得です。



バッテリーを外したところ。固定されているレバーを外せば、簡単に交換することができる。


また、メモリの増設も簡単にできます。裏蓋のネジを開けるだけで簡単にアクセスできます。

パソコンを購入して最初は良くても、だんだんメモリが足りなくなってきたなと感じることもあると思います。最近のノートパソコンはメモリが固定されてしまっているので、メモリが足りないと感じたらPC丸ごと買い替えになるのですが、dynabook PZ/MYの場合は自分で簡単に増設できて便利です。パソコンの寿命を延ばして、長く使うことが可能です。


底面にあるメモリ用のカバーを外したところ。メモリ2枚まで挿すことが可能。






講義のレポート作成に必要なOfficeソフト


大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要な、Officeソフトの有無を選択することができます。

Officeソフトを選択した場合は、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookが入ったOffice Home and Business 2024が搭載されます。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

Officeソフトを単体で購入するよりも、セットで購入する方が安くなります。






インターネットへの接続はWi-FiでもLANケーブルを挿してもできる


インターネットにはWi-Fi(無線)を用いて接続することができます。最新の通信規格であるWi-Fi 6Eにも対応していて、非常に高速な通信が可能です。

もちろん、従来の規格であるWi-Fi 5(11ac)や11nにも対応していますので、現在使用しているルーターをそのまま使うことができます。




また、有線LANポートを搭載していて、LANケーブルを挿してインターネットに接続することも可能です。

Wi-Fiだと電波状況によっては通信が不安定になることがあるので、確実にネットに接続したい時はLANケーブルを使うと良いでしょう。特に就活でWEB面接をを受ける場合など、長時間安定してネットを利用する場合には重宝します。

有線と無線の2つの方法でネットに接続できるので、安心して使うことができます。






キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。スタンダードな日本語配列のキーボードです。テンキーを搭載し、キーの配列や大きさに問題もなくて使いやすいです。




キーの間隔や大きさ等、特に気になる点はありません。




テンキーも搭載されています。実験データを入力したり、家計簿をつける、電卓を使用するなど、数字を連続して入力するときに便利です。




キーを拡大したところです。キー同士の間隔は19mm、キーを押したときの深さは2mmとなっています。




タッチパッドです。クリックボタンが分かれているタイプです。タッチパッドをタップしてクリックすることはできますが、タッチパッドを押し込んでクリックすることはできません。押し込む場合はクリックボタンを使用します。



パームレスト(手を置く場所)です。天板と同様に、細かな溝が入っていますが、手のひらを置いても違和感なく使うことができます。









ディスプレイ


ディスプレイのフレームが細くなっていて画面占有率が高く、とてもスッキリとした外観です。





色の表示(色域)


sRGBカバー率は63.6%となっていて、一般的なディスプレイです。インターネットやOfficeソフトを使ったレポート作成、動画鑑賞など問題なく行うことができます。

実際に目で見た感じも、特に違和感はありません。テキストを読むだけでなく、画像や動画を見るのも楽しめるでしょう。

sRGBカバー率 63.6%
Adobe RGBカバー率  47.2%



映り方(視野角)


上や横からなど、角度を変えて見ても色合いが変化することなく、綺麗に表示されます。視野角が広く、見やすいディスプレイです。





解像度など


解像度は1920×1080(フルHD)で、ノングレア液晶となっています。




なお、ディスプレイについては、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合がありますことをご了承ください。






オーソドックスなデザイン


dynabook PZ/MYの本体カラーはブラックとなっています。カラーバリエーションはこのブラック1色だけです。

全体的に落ち着いたトーンで、オーソドックスなデザインに仕上がっています。




天板には下の写真のような細い溝が入っています。手で触ってもそれほど凹凸感は感じません。




キーボードやディスプレイのフレームもブラックで統一されています。








充実のインターフェースで周辺機器との接続も安心


dynabook PZ/MYに搭載されているインターフェースはとても充実しています。
光学ドライブは搭載されていませんが、周辺機器との接続はほぼ問題ないと言ってもいいでしょう。









プレゼンなどに使えるHDMIポート、LANケーブルを挿すことができる有線LANポートが搭載されています。

USBポートは標準サイズのUSB3.2ポートが3つと、USB Type-Cポートが1つ搭載されています。USBポートがとても充実していて、複数のUSB機器を同時に使うのも安心です。



USBポートに外付けハードディスク、USBメモリ、ICカードリーダー、スマホを接続したところ。




プレゼン発表にも対応可能


HDMIポートが搭載されているので、大学でプレゼンを行う必要が出てきた場合でも対応することが可能です。モニターやプロジェクターなど、多くの機器がHDMIに対応しているので、HDMIケーブルを挿すだけで使うことができます。




実際、dynabook PZ/MYとモニターを、HDMIケーブルでつないでみました。下の写真のように、PCの画面を問題なく映し出すことができました。




マルチモニター環境も問題なく実現できます。





また、USB Type-Cポートもディスプレイ出力に対応しています。USB Type-Cポートを搭載したモニターとの接続も可能です。HDMIとUSB Type-Cを使えば、PCの画面と合わせて3画面で作業することも可能です。





SDカードスロットはフルサイズのものに対応しているから、デジカメやビデオカメラのものなど幅広く使える


SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。奥までしっかり入るので、作業をしていてもひっかける心配がありません。




デジカメやビデオカメラでよく使われるフルサイズのものに対応しているので便利です。micro SDカードはアダプターを使うと読み込むことができるようになります。



USB Type-Cポートを使ってPCの充電が可能




Power Deliveryに対応したモバイルバッテリーや充電器などを使うと、USB Type-Cを通してPCの充電をすることが可能です。今回、20W以上の出力が可能な充電器を使えばPCの充電を行うことができました。

   PC 電源ON PC 電源OFF 
モバイルバッテリー
(20W)
充電器
(45W)






カメラとマイク、スピーカーを搭載し、WEB面接やオンラインセミナーを受けることが可能


ディスプレイ上部にはカメラとマイクが搭載されています。また、本体の底面にはスピーカーも搭載されているので、dynabook PZ/MYがあればZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使って就活のWEB面接などを受けることが可能です。


カメラにはプライバシーシャッターが搭載されています。使わないときはシャッターを閉じておくと、カメラに絶対に映らないので安心です。

[カメラの撮影が可能な状態]



[カメラの撮影ができない状態]

カメラレンズの横にあるレバーを手で動かすことで、レンズにカバーをかけることができる。見た目が変化するので、カメラの状態が直感的にわかりやすい。



スピーカーは底面にあります。



本体底面にあるスピーカー。左右に1つずつ搭載されている。



スピーカーを拡大したところ。



スピーカーからのサウンドはややライトな感じがしました。普通に聞く分には問題ないのですが、本体の左側面にマイク・ヘッドフォンジャックがありますので、音質にこだわるのであれば、イヤホンやヘッドフォンを使うとより良いでしょう。



dynabook PZ/MYには、マイクの機能として、AIノイズキャンセラーという機能が搭載されています。周りのノイズを綺麗に消してくれる機能ですので、オンライン授業を受けているときなどに役に立ちます。


AIノイズキャンセラー機能。


実際にどのように聞こえるかという動画がありますのでご覧ください。






セキュリティ


カメラには上述のプライバシーシャッターが搭載されています。

指紋センサーと顔認証機能はともに搭載されていません。ここは少し残念な点かなと思いました。






静音性の確認


パソコンを使っているときの動作音の大きさを確認しました。

動画やネットを見ているときなど、パソコンに負荷がかからない作業をしているときはとても静かです。

CPUに100%の負荷をかけると動作音は大きくなりましたが、他のノートパソコンよりも静かでした。

特に問題なく使うことができるでしょう。

測定項目  動作音の大きさ
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db
YouTube閲覧時 28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~30db
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23実行)
34~35db






dynabook PZ/MYの性能と仕様の確認


dynabook PZ/MYの仕様と性能をご紹介します。

モデル名 dynabook PZ/MY
CPU Core i5-1334U
Core i7-1335U
メモリ 16GB 
ストレージ SSD 256GB / 512GB
光学ドライブ -
有線LAN
無線LAN
USBポート  USB3.2 × 3
Thunderbolt 4 (USB Type-C) × 1
SDカードスロット
(フルサイズ) 
指紋認証 -
顔認証 -
液晶  フルHD、広視野角液晶
解像度(1920×1200)
ノングレア 
Office 選択可 
Office Home and Business 2024
HDMIポート ○ 
重さ  約1.85kg 
カラー ブラック 
保証期間  1年(有償:3年~5年)  



今回のレビューで使用したdynabook PZ/MYの主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core i7-1355U
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB


CPUはCore i5 / Core i7から選ぶことができます。性能はCore i5 / Core i7となります。一つ前の世代のCPUでやや抑えめの性能になっています。

メモリは16GBとなっています。

文系の場合は、インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポート作成などの軽めの処理が多いので、CPUにCore i5、メモリ16GBを選択すれば大丈夫なことが多いです。余裕があれば、CPUにCore i7を選択すればより長く快適に使い続けることができます。

理系の場合は負荷のかかる処理に使うことも多いので、CPUにCore i7、メモリ16GBを選択すればスタンダードな構成になります。


OfficeソフトはMicrosoft Office Home and Businessを選択することができます。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれていて、レポート作成にすぐに活用することができます。



以下はCPUとストレージ、グラフィックスなどの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。




CPUのベンチマーク


CPUの性能を測定しました。5382pts (CINEBENCH R23)、321pts (CINEBENCH 2024)というスコアが出ています。

最近のノートパソコンの中では抑えめの性能ですが、一般的な用途であれば問題なく使える性能です。








ストレージのベンチマーク


SSDの読み書きの速度を計測しました。高速なスピードが出ています。快適に使うことができるでしょう。

[SSDのアクセス速度]





グラフィックスのベンチマーク


グラフィックスの性能を3DMarkというソフトを使って計測しました。一般向けのノートパソコンとして問題のない性能です。






各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。


ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 3640
Night Raid DirectX 12 12478







外観の確認


dynabook PZ/MYの外観を確認してみましょう。

まず、天板です。カラーはブラックで、中央にdynabookのロゴがあります。




高さは20mm程度となっていて、本体はスリムにできています。





前から見たところです。



























底面です。右上にある蓋を開けるとメモリスロットにアクセスできます。簡単にメモリの増設ができるようになっています。

また、右下はバッテリーです。2か所にレバーがあって固定されています。




ACアダプターです。小型のものになります。




手のひら半分くらいのサイズで軽いです。




本体左側面です。




右側面です。




手前側です。




背面側です。







まとめ



最後にdynabook PZ/MYについてまとめたいと思います。

良いところ


・広い画面で快適に作業できる
・16インチのサイズでも軽くて使いやすい
・一般的な用途には問題なく使うことができる性能
・ポート類が非常に充実
・インターネットにはWi-FiでもLANケーブルでも接続できる
・メモリの増設、バッテリーの交換が簡単にできて、長く使い続けられる


注意するところ


・指紋認証、顔認証は非対応
・持ち運ぶなら短時間がおすすめ
・性能は抑えめ


dynabook PZ/MYは16インチのサイズがありながらも、軽くて使いやすいノートパソコンです。

性能は抑えめですが、一般的な用途に全く問題なく使うことができます。

指紋認証や顔認証が搭載されていないのが残念ではあるのですが、その分、同じサイズで同等のノートパソコンと比べて価格が安くなっています。

また、メモリの増設やバッテリーの交換ができるところはとても良心的な設計です。有償サポートに出さなくても、自分で対応できるので長く使い続けられるのはありがたいです。



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この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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