文学部でのノートパソコン使用場面や必要スペック

更新日:2025年3月8日


大学の文学部に進学してノートパソコンの購入を考える場合、どんなスペックのものを選べばよいか迷うことはないでしょうか?

「文学部は理系みたいな研究はしないからスマホで十分!」と思うかもしれません。ただ、大学の講義や演習では、パソコンを使わないとできないことも多くありますので、ノートパソコンが1台あると安心です。

実際に文学部で学んでいく過程で、どのようにパソコンを使うかを知っておくと、ノートPCに必要なスペックが見えてきます。

このページでは文学部でパソコンを使う事例と必要となるスペック、そしておすすめのノートパソコンをご紹介しています。


[ このページで紹介している内容 ]





文献や資料の検索を行って内容をまとめる その結果をプレゼン発表する場合もある


文学部では多くの文献や資料を読んで、レジュメや論文にまとめるという講義や演習があります。

文献や資料はあらかじめ先生から提示されることもありますし、自ら調べて探さないといけないこともあります。

図書館へ足を運ばないと読めない論文もありますが、インターネット上で検索して読めるものも多いです。テキストを読んで分からない場合はインターネットで検索したりすることで、理解へ近づくことができます。




読んだ文献の内容はWordやPowerPointを使ってまとめていきます。完成したものを印刷して提出することもあれば、プレゼンを行う場合もあります。

プレゼンを行う場合、作成した資料を印刷して配布したり、パソコンを使ってプロジェクターや大画面モニターに映し出したりして発表します。大学にあるPCを使う場合もありますが、個人のPCを使う場合もあります。最近はBYOD(Bring Your Own Device)で個人所有のパソコンを大学に持ちこんで使用するところも増えていますので、プレゼンにも対応できるノートPCがあると安心です。






アメリカやドイツ、フランスなど各国の言語で書かれたテキストを理解する


文学部では、欧米やアジアなどの言語・文化を学ぶ講義や演習がたくさん用意されています。

英語は、高校の範囲を超えてより多くの語彙が用いられます。またドイツやフランスなどの言語は新しく勉強を始める人も多いでしょう。




わからない言葉が出てきたときには、意味や用法をインターネットで調べると効率的です。正確な発音を聞くこともできますし、周辺知識も獲得しやすいです。







レポートの作成と提出


文学部の授業では各国の文学や言語を学習したり、歴史や文化、哲学、政治などを学びます。

これらの授業を受けた後には、レポートを提出することが多いです。レポートの提出は単位の取得に重要になります。



レポートは手書きの場合もありますが、パソコンを使うことが非常に多いです。大学の先生は、学生から多くのレポートを受け取りますので、なるべく効率的にレポートを見るためにも、パソコンで作成されたものが好まれます。

レポートは作成したものを印刷して提出することもありますし、大学のポータルサイトからパソコンを使ってオンラインで提出することもあります。






講義資料の受け取り


大学で受講する講義では、教科書があらかじめ指定されていることが多いですが、必要に応じて講師の先生が配布する資料をもとに授業が進んで行くこともあります。

紙の資料として事前に配布されることもありますが、先生がネット上に資料をアップしたものを受講生がダウンロードして利用することも多いです。多くの場合は、WordやExcel、PowerPoint、PDFとして配布されます。事前にダウンロードして読み進めるためには、これらのファイルを開くことができるパソコンが必要です。







海外での研修や留学で学ぶ


文学部では希望者を募って、1週間~1カ月程度の海外研修を行っているところがあります。また、3か月以上の留学ができる大学もあります。研修や留学によって単位が認められるので、現地で学びながら知見を深めることができます。


海外で学ぶ場合でも、現地の大学でレポートを提出したり課題をこなしたりする必要があるため、ノートパソコンを持って行くことがあります。










パソコンのスキルを向上させる講義や演習を受講する


大学ではパソコンのスキルを磨くことができる講義や演習が用意されています。

CやJavaなどの言語を使ったプログラミング講座や、パソコンのセキュリティーを学ぶ講座、データ解析の基本を学べる演習などを受講することができます。




大学を卒業して就職すると、SEやプログラマーなど、業種によってはパソコンをしっかり活用する人も出てきます。最近はあらゆる業種でパソコンを使って仕事をするということが当たり前になっていますので、パソコンが問題なく使えるようになっていると、会社でもすぐに活躍することができます。

大学に設置されているパソコンを使うことが多いですが、課題をこなしたりレポートを提出するのに自分のパソコンを持っていると作業がしやすいです。





講義の履修登録や成績の確認


教養科目や専門科目などの履修登録は、パソコンを使ってオンラインで行う大学がとても多いです。


これを忘れてしまうと単位が取れないばかりでなく、指定された期間内に登録を行わないと履修の意思がないものとみなされて最悪の場合除籍となることもあります。


大学の講義の履修登録のイメージ。必修科目や選択科目等を選択し、履修申請を行う。


そのため、必ず履修登録を行うようにしましょう。履修登録の際は、個人情報を登録することが多いので、共用のパソコンを使うと個人情報が漏れてしまう心配もあります。そのため、履修登録は個人所有のパソコンで行うのが安心です。


また、各講義や実験・実習の成績も、オンラインで確認できるようになっていることが多いです。単位を取り忘れてしまって進級できないという状況にならないよう、定期的に確認しておきたいです。






卒業論文の作成


4年生になると卒業論文の作成にとりかかります。テーマや教授の方針にもよりますが、文学部の卒業論文は3万~4万字程度の長文になることもあるため、パソコンを使ってしっかり作成するのが良いです。パソコンがあると編集作業がしやすいですし、管理も行いやすいです。

卒論はWordを使って作成することが多いです。

卒業論文がしっかり作成できないと大学を卒業することができませんので、とても大事になります。




文学部のノートパソコンに必要なスペック


文学部では理系のように、数値データを使ったり、高度な解析を行ったりということはあまりありません。

パソコンの操作というと、多くの人はインターネットやメールの送受信、Word、ExcelなどのOfficeソフトを使ったレポート作成といった作業が中心になることが多いと思います。そのため、パソコンのスペックはそれほど高くなくても大丈夫です。

ただ、文学部に設置されていることが多い心理学の分野では、実験を行ってデータを取得して統計解析を行ったりするなど、理系のような研究を行います。もし、文学部で心理学を専攻したいと思う人の場合は、使用するパソコンのスペックが少し異なってきますので、以下の記事をご参照ください。

詳細はこちら → 心理学部でのノートパソコン使用場面や必要スペック



心理学以外の文学部の学生が使用するパソコンは、以下のようなスペックが好ましいです。


OS: Windows 11 Home、Mac OS X

CPU: 下の図でエントリー以上のもの (できればスタンダードのもの)

メモリ:8GB以上

ストレージ:SSD 256GB以上

サイズ:13インチ~15.6インチ


OSはWindowsまたはMacで基本的にはどちらでも問題ないことが多いです。

ただ、Windowsパソコンのほうが対応しているソフトウェアも多いですし、利用しているユーザー数も多いです。わからない場合はWindowsを選択しておくのが無難です。


CPUはいろいろあって難しいところがあるのですが、現在選択できる主なものを図にすると以下のようになります。




ノートパソコンに搭載されるCPUは、それほど高い性能でなくても大丈夫です。

エントリー性能のCPUでも大丈夫なことが多いです。もし可能であれば、Core Ultra 5 125UやCore 7 150U、Ryzen 5 8640Uなどのスタンダードのものが長く快適に使えて良いです。AI機能を活用できるソフトウェアはまだ少ないので、AI機能はあってもなくてもどちらでもかまいません。

メモリは8GBで大丈夫です。最近はAI機能を搭載したPCも多く出てきているので、その場合は16GBあると長く快適に使い続けることができます。

ストレージはSSDを搭載しているノートパソコンが多くなりました。SSDの場合は、256GB以上の容量があると安心です。

サイズは14インチ以下のものを選ぶと、軽くて持ち運びにも便利になります。自宅でも問題なく使えますし、大学に持って行く必要がある場合でも、簡単に持ち運ぶことができます。

15.6インチのサイズになると、A4ノートよりも大きくて少し重くなりますので、持ち運ぶのは疲れるかもしれません。大学に持って行くことはあまりない、というような場合であれば、このサイズのノートパソコンを選択しても問題ないでしょう。




文学部の大学生におすすめのノートパソコン


文学部の学生におすすめのノートパソコンをご紹介ししています。この記事で紹介した内容をもとに自分に合うノートパソコンを選択してみてください。


詳細はこちら → 大学生におすすめのノートパソコン


詳細はこちら → 薄くて軽い持ち運びに便利なノートパソコン


詳細はこちら → 大学生が楽しめるゲーミングノートPCの選び方







この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
著者の詳細はこちら





関連記事    

1.文系大学生のノートパソコンの選び方
2.大学生がノートパソコンでプレゼンを行う場面やPCに必要な機能
3.大学生のノートパソコンに最適なCPUは何?
4.大学生のノートPCにDVDドライブ(光学ドライブ)は必要か?
5.大学生のノートパソコンのサイズは何インチがおすすめ?
6.大学生の使用用途で比較するノートパソコンの性能







▲ このページの上部へ戻る