文学部でのノートパソコン使用場面や必要スペック


大学の文学部に進学してノートパソコンの購入を考える場合、どんなスペックのものを選べばよいか迷うことはないでしょうか?

「文学部は理系みたいな研究はしないからスマホで十分!」と思うかもしれません。ただ、大学の講義や演習では、パソコンを使わないとできないことも多くありますので、ノートパソコンが1台あると安心です。

実際に文学部で学んでいく過程で、どのようにパソコンを使うかを知っておくと、ノートPCに必要なスペックが見えてきます。

このページでは文学部でパソコンを使う事例と必要となるスペック、そしておすすめのノートパソコンをご紹介しています。


[ このページで紹介している内容 ]





文献や資料の検索を行って内容をまとめる その結果をプレゼン発表する場合もある


文学部では多くの文献や資料を読んで、レジュメや論文にまとめるという講義や演習があります。

文献や資料はあらかじめ先生から提示されることもありますし、自ら調べて探さないといけないこともあります。

図書館へ足を運ばないと読めない論文もありますが、インターネット上で検索して読めるものも多いです。テキストを読んで分からない場合はインターネットで検索したりすることで、理解へ近づくことができます。




読んだ文献の内容はWordやPowerPointを使ってまとめていきます。完成したものを印刷して提出することもあれば、プレゼンを行う場合もあります。

プレゼンを行う場合、作成した資料を印刷して配布したり、パソコンを使ってプロジェクターや大画面モニターに映し出したりして発表します。大学にあるPCを使う場合もありますが、個人のPCを使う場合もあります。最近はBYOD(Bring Your Own Device)で個人所有のパソコンを大学に持ちこんで使用するところも増えていますので、プレゼンにも対応できるノートPCがあると安心です。






アメリカやドイツ、フランスなど各国の言語で書かれたテキストを理解する


文学部では、欧米やアジアなどの言語・文化を学ぶ講義や演習がたくさん用意されています。

英語は、高校の範囲を超えてより多くの語彙が用いられます。またドイツやフランスなどの言語は新しく勉強を始める人も多いでしょう。




わからない言葉が出てきたときには、意味や用法をインターネットで調べると効率的です。正確な発音を聞くこともできますし、周辺知識も獲得しやすいです。







レポートの作成と提出


文学部の授業では各国の文学や言語を学習したり、歴史や文化、哲学、政治などを学びます。

これらの授業を受けた後には、レポートを提出することが多いです。レポートの提出は単位の取得に重要になります。



レポートは手書きの場合もありますが、パソコンを使うことが非常に多いです。大学の先生は、学生から多くのレポートを受け取りますので、なるべく効率的にレポートを見るためにも、パソコンで作成されたものが好まれます。

レポートは作成したものを印刷して提出することもありますし、大学のポータルサイトからパソコンを使ってオンラインで提出することもあります。






講義資料の受け取り


大学で受講する講義では、教科書があらかじめ指定されていることが多いですが、必要に応じて講師の先生が配布する資料をもとに授業が進んで行くこともあります。

紙の資料として事前に配布されることもありますが、先生がネット上に資料をアップしたものを受講生がダウンロードして利用することも多いです。多くの場合は、WordやExcel、PowerPoint、PDFとして配布されます。事前にダウンロードして読み進めるためには、これらのファイルを開くことができるパソコンが必要です。







海外での研修や留学で学ぶ


文学部では希望者を募って、1週間~1カ月程度の海外研修を行っているところがあります。また、3か月以上の留学ができる大学もあります。研修や留学によって単位が認められるので、現地で学びながら知見を深めることができます。


海外で学ぶ場合でも、現地の大学でレポートを提出したり課題をこなしたりする必要があるため、ノートパソコンを持って行くことがあります。










パソコンのスキルを向上させる講義や演習を受講する


大学ではパソコンのスキルを磨くことができる講義や演習が用意されています。

CやJavaなどの言語を使ったプログラミング講座や、パソコンのセキュリティーを学ぶ講座、データ解析の基本を学べる演習などを受講することができます。




大学を卒業して就職すると、SEやプログラマーなど、業種によってはパソコンをしっかり活用する人も出てきます。最近はあらゆる業種でパソコンを使って仕事をするということが当たり前になっていますので、パソコンが問題なく使えるようになっていると、会社でもすぐに活躍することができます。

大学に設置されているパソコンを使うことが多いですが、課題をこなしたりレポートを提出するのに自分のパソコンを持っていると作業がしやすいです。





講義の履修登録や成績の確認


教養科目や専門科目などの履修登録は、パソコンを使ってオンラインで行う大学がとても多いです。


これを忘れてしまうと単位が取れないばかりでなく、指定された期間内に登録を行わないと履修の意思がないものとみなされて最悪の場合除籍となることもあります。


大学の講義の履修登録のイメージ。必修科目や選択科目等を選択し、履修申請を行う。


そのため、必ず履修登録を行うようにしましょう。履修登録の際は、個人情報を登録することが多いので、共用のパソコンを使うと個人情報が漏れてしまう心配もあります。そのため、履修登録は個人所有のパソコンで行うのが安心です。


また、各講義や実験・実習の成績も、オンラインで確認できるようになっていることが多いです。単位を取り忘れてしまって進級できないという状況にならないよう、定期的に確認しておきたいです。






卒業論文の作成


4年生になると卒業論文の作成にとりかかります。テーマや教授の方針にもよりますが、文学部の卒業論文は3万~4万字程度の長文になることもあるため、パソコンを使ってしっかり作成するのが良いです。パソコンがあると編集作業がしやすいですし、管理も行いやすいです。

卒論はWordを使って作成することが多いです。

卒業論文がしっかり作成できないと大学を卒業することができませんので、とても大事になります。




文学部のノートパソコンに必要なスペック


文学部では理系のように、数値データを使ったり、高度な解析を行ったりということはあまりありません。

パソコンの操作というと、多くの人はインターネットやメールの送受信、Word、ExcelなどのOfficeソフトを使ったレポート作成といった作業が中心になることが多いと思います。そのため、パソコンのスペックはそれほど高くなくても大丈夫です。

ただ、文学部に設置されていることが多い心理学の分野では、実験を行ってデータを取得して統計解析を行ったりするなど、理系のような研究を行います。もし、文学部で心理学を専攻したいと思う人の場合は、使用するパソコンのスペックが少し異なってきますので、以下の記事をご参照ください。

詳細はこちら → 心理学部でのノートパソコン使用場面や必要スペック



心理学以外の文学部の学生が使用するパソコンは、以下のようなスペックが好ましいです。


OS: Windows 10 Home、Mac OS X

CPU: Core i3またはRyzen 3以上 (推奨:Core i5またはRyzen 5以上)
   
メモリ:4GB以上(推奨:8GB以上)

ストレージ:SSD 128GB以上


OSはWindowsまたはMacで基本的にはどちらでも問題ないことが多いです。

ただ、Windowsパソコンのほうが対応しているソフトウェアも多いですし、利用しているユーザー数も多いです。わからない場合はWindowsを選択しておくのが無難です。

ノートパソコンに搭載されるCPUは、それほど高い性能でなくても大丈夫です。CPUにはインテル製のCoreシリーズと、AMD製のRyzenシリーズがありますが、Core i3以上またはRyzen 3以上を選択すれば大丈夫です。Officeソフト(WordやExcel、PowerPointなど)を使った作業やインターネット、メールなどの軽めの作業であれば、十分に快適に動作します。

余裕があれば、Core i5以上(Core i5またはCore i7)、またはRyzen 5(Ryzen 5またはRyzen 7)を選択してみてください。これらのCPUはCore i3よりも性能が高く、幅広い用途に対応できます。ノートパソコンは高い買い物ですので、長く快適に使い続けたい場合は、Core i5やRyzen 5を選択するとコストパフォーマンスが良いです。Core i5よりもCore i7の方が性能は高いですが、Core i5でも十分に性能が高いので、まずはこれを基準にすれば大丈夫でしょう。

最近のノートパソコンは持ち運びにも便利な軽さとサイズのものが多いので、大学と自宅の両方で使いたいというような場合にも便利です。

ネットやOfficeソフトを使ったレポート作成など、ライトな処理を行うだけであればメモリは4GBでも良いのですが、長い目で見ると8GBあると安心です。8GBあると、長く快適に使い続けることができます。

ストレージはSSDを搭載しているノートパソコンが多くなりました。SSDの場合は、128GB以上の容量があると安心です。




文学部の大学生におすすめのノートパソコン


文学部の学生におすすめのノートパソコンをご紹介ししています。この記事で紹介した内容をもとに自分に合うノートパソコンを選択してみてください。


詳細はこちら → 大学生におすすめのノートパソコン


詳細はこちら → 薄くて軽い持ち運びに便利なノートパソコン


詳細はこちら → 大学生が楽しめるゲーミングノートPCの選び方







この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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