富士通LIFEBOOK MH75/D2レビュー ファンレスで静かに使える2in1 PC
富士通のLIFEBOOK MH75/D2は、CPUを冷却するためのファンが搭載されていないファンレス・ノートパソコンで、非常に静かに使うことができます。
ディスプレイが360度回転することでタブレットとしても使うことができ、標準で付属するデジタルペンを使うと手書きで文字を入力したり、イラストを描いたりすることができます。本体は爽やかなブルーの色合いが印象的です。
実際にLIFEBOOK MH75/D2を使用してみましたので、レビューをご紹介します。

詳細はこちら → LIFEBOOK MHシリーズ
クールなブルーが印象的なデザイン
LIFEBOOK MH75/D2はブライトメタリックブルーと呼ばれる、美しい青色のノートパソコンです。大学生によく似合うフレッシュな色合いです。

天板もキーボードもブルーで統一されています。ノートパソコンでカラーがブルーのものは少ないのでとても貴重です。



冷却ファンがないから、いつでも無音で静かに使える
一般的にノートパソコンを使っていると熱が出てくるので、その熱を冷やすためにファンを搭載しています。しかし、LIFEBOOK MH75/D2は省電力で発熱量が抑えられたCPUを搭載しているため、ファンが搭載されていません。つまり、ファンの回転音がしないため、非常に静かに使うことができます。
いつでも無音で使えるので、大学の教室や図書館など、静かさを求められる場所でも使いやすいノートパソコンです。
タブレットにも変形でき、大学の講義ノートをとったり、イラスト等を描くことができる
LIFEBOOK MH75/D2はディスプレイを360度回転させることで、下の写真のようにタブレットに変形させることができます。画面にタッチして操作することが可能です。

さらに、LIFEBOOK MH75/D2には専用のデジタルペンが付属しています。実際に試したところ、専用ペンということもあり、線が途切れたりすることなく滑らかに書くことができました。また、ソフトによっては筆圧によって線の太さや濃さを調整することも可能でした。イラストを描くのにも使えそうです。

実際に、数学の授業の内容をこのペンを使って書いてみました。文字は問題なく書くことができますし、色を変えたり、消しゴムツールで消すことも簡単でした。PCでノートをとると、カラーペンや消しゴムが不要になるので便利です。また、一度書いたものをまとめて別の場所に移動させることもできるので、ノートを見やすく書くことができるようになります。

実際に、パソコンでノートをとるときは、Microsoft Officeソフトに入っているOneNoteやWordを使うと良いでしょう。とても使いやすいと思います。
性能は抑え目だが、インターネットやメール、SNS、レポート作成などは快適に行える
上でも紹介したように、省電力で発熱量が抑えられたCPU(Core i5-8200Y)を搭載しているため、処理性能はそれほど高くありません。
しかし、実際に使ってみるとパソコンの動作は速く、インターネットやメール、SNSなど軽めの作業はとても軽快に動作します。もちろん、Officeソフトを使ったレポート作成も余裕で動く性能です。

ただ、負荷のかかる処理をするのには向いていません。そのため、LIFEBOOK MH75/D2は、軽めの作業が中心となる文系の学生に最適です。
理系の人で、タブレットに変形し、ペンでの入力作業などをしたい場合には、同じ富士通のLIFEBOOK UH95/D2(カスタムメイドモデル:WU3/D2)を検討してみてください。
レビューはこちら → LIFEBOOK UH95/D2(WU3/D2)レビュー
13.3インチ、約1.24kgの重さだから持ち運ぶのも大丈夫
LIFEBOOK MH75/D2は13.3インチのサイズです。下の写真のようにA4ノートとほぼ重なるくらいの大きさです。


重さは約1.24kgとなっていて、片手でも簡単に持ち上げることができます。

自宅でPCを持って移動することはとても簡単にできますし、カバンに入れて大学や図書館に持っていくことも楽にできます。
レポート作成に必要なOfficeソフトを選択可能
大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要な、Officeソフトが最初からインストールされています。
Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessですので、レポートの作成やデジタルノートの作成にすぐに使うことが可能です。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。OneNoteを使うと、パソコンでノートをとるのが簡単にできます。
インターネットにはWi-Fiで接続
インターネットへの接続はWi-Fiで行います。最近はWi-Fiがとても普及していますし、Wi-Fiルーターも安く購入できますので問題ないでしょう。
キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。富士通のノートパソコン全体に言えることですが、キーの大きさが十分に確保されていて、しかも打鍵感もしっかりと感じられるので、とても入力がしやすいです。

キーボードの左半分です。半角全角切り替えキーは、一般的なノートPCよりも少し大きくなっています。よく使うキーなので大きいほうが使いやすいです。

キーボードの右側です。BackSpaceキーやEnterキーが大きく使いやすいです。また、Enterキー周辺の記号キーも他のアルファベットキーや数字キーと大きさがそろっていて好感がもてます。

キーボードを拡大したところです。キーを押したときの深さは約1.7mmとなっています。最近のノートパソコンは1.5mm以下のものが多いので、やや深めとなっていますが、しっかりとした打鍵感につながりとても入力しやすいです。

タッチパッドです。

鮮やかに映し出される液晶ディスプレイ
高輝度・高色純度・広視野角の液晶ディスプレイが搭載されていて、鮮やかな表示が可能になっています。上からや横からなど、角度を変えて見ても色合いの変化や鮮やかさが変化することなく、とても見やすくなっています。
解像度は1920×1080でフルHDとなっていて、映り込みの少ないノングレア液晶となっています。


視野角は広く、横から見ても上から見ても、映り方に変化がなく見やすい。

インターフェースはバランスよく搭載
周辺機器との接続に必要なインターフェースはバランスよく搭載されています。
下の写真のように、HDMIポートやSDカードスロットが搭載され、USBポートは2種類合計3つ搭載されています。高速な転送が可能なUSB3.0ポートは1つしかありませんが、容量の大きなファイルをやりとりする場合はUSB3.0を使い、それ以外の場合はUSB2.0ポートを使うなどすると、複数のUSB機器を同時に接続しても快適に使うことができます。


SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。奥までしっかりと差し込むことができ、作業の邪魔になりません。

HDMIポート搭載でプレゼンも楽勝
HDMIポートが搭載されているので、プレゼンを行う必要がある場合でもすぐに対応することができます。HDMIポートとモニターやプロジェクターなどの対応機器を接続するだけで、すぐにパソコンの画面を映し出すことができます。

実際に、HDMIケーブルを使ってモニターに接続してみました。PCの画面を問題なく映すことができました。

静音性の確認
冷却ファンを搭載していないため、ほぼ無音の状態で使うことができました。とても静かなノートパソコンです。
測定項目 | 測定値 |
---|---|
パソコンOFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db |
動画閲覧時 (フルHD動画視聴) |
28~29db |
CPU約80%使用時 | 28~29db |
仕様と性能
LIFEBOOK MH75/D2と同じシリーズのモデルLIFEBOOK MH35/D2のスペックについて確認してみましょう。。
項目 | MH75/D2 (本レビューのもの) |
MH35/D2 | |||
---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | ||||
CPU | Core i5-8200Y | Celeron 3965Y | |||
メモリ | 8GB | 4GB | |||
ストレージ | SSD 約256GB (PCIe) | ||||
光学ドライブ | - | ||||
サイズ | 13.3インチ | ||||
液晶 | フルHD液晶(1920x1080) | ||||
Office | Office Home and Business | ||||
デジタルペン | 付属 | 付属せず | |||
有線LAN | - | ||||
無線LAN | ○ | ||||
重量 | 約1.24kg | 約1.09kg | |||
カラー | ブライトメタリックブルー | プレミアムホワイト | |||
保証期間 | 1年 |
今回のレビューで使用したPCのスペックは以下の通りです。
モデル名:LIFEBOOK MH75/D2
CPU: Core i5-8200Y
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB(PCIe接続)
CPU: Core i5-8200Y
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB(PCIe接続)
今回のレビューではLIFEBOOK MH75/D2というモデルを使用しました。
CPUはCore i5-8200Yという省電力のものが搭載され、メモリは8GB、そしてストレージはSSD 256GBが搭載されています。
インターネットやメール、SNS、Officeソフトを使ったレポートや書類の作成などの軽めの処理であれば、とても快適に動作します。ただ、負荷のかかる処理にはあまり向いていません。
そのため、大学生の場合はライトな作業が中心となる文系の学生に向いているといえます。理系の場合は、 同じ富士通のLIFEBOOK UH95/D2(カスタムメイドモデル:WU3/D2)を検討してみてください。
レポートの作成に使用するOfficeを選ぶ場合は、Word, Excel, PowerPointが入っているOffice Home and Businessがインストールされています。レポート作成にはこれがあれば全く問題ないです。
同じMHシリーズでMH35/D2というモデルもあります。こちらは、CPUが省電力のCeleron 3965Yでメモリが4GBとなっていて、MH75/D2よりも抑え目の性能です。また、デジタルペンも付属していません。
ただ、重さが約1.09kgとMH35/D2よりもさらに軽くなっていて持ち運びしやすいというメリットがあります。そして、カラーはブルーではなく、ホワイトになります。
もし、デジタルペンが必要ない人や、それほど高い性能を求めていない人であればMH35/D2を選択してみるのも良いかもしれません。価格が下がって購入しやすくなります。
ベンチマーク
以下は専用のソフトで計測したベンチマークになります。
まず、CPUの性能を測定しました。CPUの性能は179cbとなりました。一般的なノートPCに搭載されているCore i5-8265Uなどと比べると性能は抑え目になります。

ストレージへの書き込みと読み込み速度を測定しました。SSDはPCIe接続なので、読み書きともに高速でした。
[SSDのアクセス速度]

LIFEBOOK MH75/D2の外観
LIFEBOOK MH75/D2の外観やデザインを確認してみましょう。
まず、天板を閉じたところです。美しい色合いのブルーとなっていて、中央に富士通のロゴが刻印されています。

本体はスリムにできています。

ディスプレイを開いたところです。


ディスプレイを180度開くことも可能です。

後ろ側から見たところです。


ヒンジ部分です。

本体左側面です。

右側面です。

手前側です。

後方側です。

まとめ
LIFEBOOK MH75/D2はファンが搭載されておらず、非常に静かに使えるノートパソコンです。
タブレットとしても変形することができ、専用のデジタルペンで手書き入力できるので、大学の講義ノートをとったりイラストを描いたりなど、パソコンをフルに活用することができます。
カラーはブルーのみとなりますが、大学生によく似合う爽やかな色合いになっています。
タブレットに変形する2in1タイプのノートパソコンで、ファンが搭載されていない(ファンレス)のものというのはとても少ないので、貴重な選択肢になります。
詳細はこちら → LIFEBOOK MHシリーズ
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