Lenovo Legion 570iレビュー ゲームプレイを存分に楽しめるゲーミングノートPC


Lenovo Legion 570iは、軽量級のゲームから重量級のゲームまでしっかり楽しむことができるゲーミングノートPCです。

エントリークラスのモデルからミドルハイスペックのモデルまで選ぶことができるので、プレイしたいゲームタイトルや予算に合わせて選択することができます。

CPUやグラフィックスの性能が高いのは言うまでもなく、sRGBカバー率100%で最大165Hzのリフレッシュレートのディスプレイを搭載し、存分にゲームプレイを楽しむことができます。

今回、レノボLegion 570iを実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。







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エントリー~ミドルハイスペックから選べるゲーミングノートPC


Lenovo Legion 570iは、インテル製の第12世代HシリーズのハイスペックCPUを搭載し、グラフィックスにはNVIDIA GeForce RTX 3000シリーズを搭載しています。

また、GeForceの種類によって、エントリーモデルからミドルハイスペックのものまで選択することができます。これからゲームを始めてみようという人も、しっかりゲームをプレイしたいというゲーマーの人も選びやすい構成になっています。






ハイスペックCPUを搭載

ハイスペックなインテル製第12世代HシリーズのCPUである、Core i5-12500H、Core i7-12700H、Core i5-12450Hから選択することができます。

CPUの性能は以下のようになっていて、非常に高い性能です。ゲーミングノートPCとしては全く問題のない性能です。


CPUの性能比較
スコア(CINEBENCH R20)
Core i9-12900H 6364
Core i7-12700H  6145
Ryzen 7 6800H
5069
Core i7-11800H
4927
Core i5-12500H 4716
Core i7-1260P
4021
Ryzen 7 6800U
4014
Core i5-11400H
3941
Ryzen 5 6600U
3520
Ryzen 7 5700U
3390
Core i5-1240P
2740
Ryzen 5 5500U
2612
Core i7-1255U
2589
Core i5-1235U
2079
Ryzen 3 5300U
2053
Core i7-1165G7
2002
Core i5-1135G7
1862
Ryzen 3 4300U
1403
Core i3-1115G4
1152
Core i3-1005G1
946
Celeron N4120
405
スコア(CINEBENCH R20)
オレンジ色:Legion 570iで選択できるCPU



グラフィックス


グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3050、3050Ti、 3060、3070から選択することができます。性能の位置づけとしては、おおよそ下の表のようになります。RTXの後の数字が大きいほど性能が高くなります。

今回のレビューではエントリーとミドルスペックの中間の性能であるNVIDIA GeForce RTX 3050Tiを搭載したモデルを使ってみましたが、しっかり性能を発揮することができていました。幅広いタイトルを快適にプレイできるうえに、高くなりがちなゲーミングノートPCを価格を抑えて購入することができます。


 グラフィックス 性能
GeForce RTX 3050 エントリー
GeForce RTX 3050Ti エントリー ~ ミドルスペック
GeForce RTX 3060 ミドルスペック
GeForce RTX 3070 ミドルハイスペック


グラフィックスの性能比較
スコア(3DMark FireStrike)
GeForce RTX 3080
23372
Radeon RX 6600M  
23223
GeForce RTX 3070
21812
GeForce RTX 3060
19210
GeForce RTX 2080
MaxQ
17216
GeForce RTX 2070
MaxQ
15143
GeForce RTX 2060
MaxQ
14428
GeForce RTX 3050Ti
13230
GeForce GTX 1660Ti
12867
GeForce RTX 3050
11268
GeForce GTX 1650
8294
GeForce MX350
3503
Intel Iris Xe
3420
GeForce MX250
3184
Intel Iris Plus
2746
Intel UHD
1428
スコア(3DMark FireStrike)
オレンジ色:Legion 570iで選択できるグラフィックス








sRGBカバー率100%、リフレッシュレート最大165Hzの美しく滑らかな表示のディスプレイ


ディスプレイはIPS液晶が搭載されていることもあり、映りが良くて見やすいです。フレームはスリムになっていてデザイン的にも良いですし、画面に集中しやすいです。

また、sRGBカバー率が100%となっていて色の表示も豊かですし、リフレッシュレートは最大で165Hzとなっているのでとても滑らかな表示が可能です。

しっかりとゲームプレイを楽しむことができるでしょう。

なお、今回のレビューで使用したモデルのディスプレイの仕様は以下のようになっています。


ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:1920×1080、リフレッシュレート:165Hz







色の表示と見え方


sRGBカバー率を実際に計測してみると、99.9%となっていて色域が広いディスプレイであることがわかりました。正確な色表現が可能なので、ゲームプレイも楽しめるでしょう。

sRGBカバー率 99.9%
Adobe RGBカバー率  76.2%


実際、画面を見てみると自然な色合いでとても綺麗に表示されていました。非光沢ディスプレイなので、蛍光灯や作業をしている自分自身の姿が映りこむこともなく見やすかったです。




上や横からなど、角度を変えて見ても問題なく表示されます。







60Hzまたは165Hzのリフレッシュレート


リフレッシュレートについては、60Hz / 144Hz/ 165Hzの3種類のものが用意されています。構成が固定されたモデルでは60Hzまたは165Hzから選ぶことができます。144Hzのものは、構成をカスタマイズできるモデルにおいて選択できるようになっています。

リフレッシュレートが高いと、ゲームをプレイした時にキャラクターの動きが滑らかに表示されるようになります。敵を発見しやすくなったり、攻撃のタイミングをつかみやすくなるなど、次のアクションにつなげやすくなります。






サイズ、解像度など


ディスプレイのサイズは15.6インチです。

解像度は1920×1080 (フルHD)と2560×1440(WQHD)が用意されています。通常はフルHDのディスプレイを選択すれば大丈夫でしょう。

より高精細なディスプレイでゲームをプレイしたい人であったり、Legion 570iをデザインや画像・動画編集などの用途にも使用する場合には、WQHDのディスプレイを選択すると良いのではないかと思います。





ゲーム以外にも使いやすい落ち着いたデザイン


ゲーミングノートPCというと派手なイルミネーションを放つ製品もありますが、Lenovo Legion 570iは落ち着いた感じのデザインとなっています。ゲーム以外の作業にも使いやすいデザインです。




製品名のロゴが天板の左上にあります。電源を入れてもキラキラ輝くということはありません。




また、メーカー名であるLenovoのロゴは小さく刻印されています。




筐体カラーはストームグレーとなっています。




ゲーミングノートPCでは、WASDキーがハイライトされていたりすることもありますが、Legion 570iでは一般的なノートPCと同じようにシンプルなでざいんになっています。落ち着いてゲームプレイを楽しめます。








ゲームはどれくらい快適にプレイできるか?


実際にベンチマークソフトを使って、ゲームがどれくらい快適にプレイできるか性能を評価してみました。以下にその結果をご紹介します。

今回のレビューで使用したレノボLegion 570i仕様は以下の通りです。なお、Legion 570iはPCのパフォーマンスを制御できる機能が搭載されていますが、以下の計測はすべて標準設定であるバランスモードで行っています。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core i7-12700H
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050Ti
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:1920×1080、リフレッシュレート:165Hz


一般的には平均フレームレートが60fps以上出ていると、快適にプレイすることができるでしょう。

この仕様のモデルで、軽いゲームも中程度の重さのゲームも100fps以上出ていて、しっかりプレイすることができました。重量級のゲームは、これらのゲームほどではありませんが、快適にプレイできるレベルにあるといえます。

より高い平均フレームレートを出したい場合は、グラフィックスをGeForce RTX 3060や3070を検討してみてください。



軽量級のゲーム


軽めのゲームをプレイし、実際にどれくらい平均フレームレートが出ているかを計測しました。


PUBG


高めの画質設定でも、平均100fps以上のフレームレートでプレイすることができました。しっかり快適にプレイできるでしょう。


品質 解像度  平均フレームレート(fps)
1920×1080 185.5



エーペックスレジェンズ


設定によって、FPSの上限はディスプレイのリフレッシュレートである165Hzとなっています。

高めの画質設定でも、平均100fps以上のフレームレートでプレイすることができました。快適にしっかりとプレイできるでしょう。


品質 解像度  平均フレームレート(fps)
高 (デフォルト) 1920×1080 114.6



モンスターハンターライズ


平均フレームレートは100fps以上出ています。快適にプレイできるでしょう。

品質 解像度  平均フレームレート(fps)
1920×1080 124.5




中程度の重さのゲーム


ベンチマークソフトを使って、スコアや平均フレームレートを計測しました。




ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレベンチマーク


グラフィックスの設定を一番高い最高品質にしても、平均フレームレートは100fps以上出ています。問題なくプレイできるでしょう。



グラフィック設定 解像度  スコア   評価 平均フレームレート(fps)
最高品質 1920 × 1080   15352 非常に快適 105.4
高品質
(ノートPC)
1920 × 1080  19391 非常に快適 135.5




ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシスベンチマーク


最高設定では100fpsは出ませんでしたが、設定を少し下げると100fps以上出ました。いずれの設定でも60fps以上出ているので、とても快適にプレイできるでしょう。




描画設定 解像度  スコア  平均フレームレート(fps)
6 (ウルトラ) 1920 × 1080 15918 92.7
5 (スーパー) 1920 × 1080 18770 99.2
4 (高) 1920 × 1080 22845 110.5




重量級のゲーム


ファイナルファンタジーXV ベンチマーク


重量級のゲームであるファイナルファンタジーXVは、一番高いグラフィックス設定では、ギリギリ60fps出ませんでした。設定を下げると60fps以上出ました。

重量級のゲームは、設定を下げる必要がありそうです。




グラフィック設定 解像度  スコア   評価 平均フレームレート(fps)
高品質 1920 × 1080 5994 やや快適  58.5
標準品質 1920 × 1080 8344 快適 82.4
軽量品質 1920 × 1080 10463 とても快適 103.2 






キーボード


キーボードはスタンダードな日本語配列になっています。一般的なノートPCと変わらないデザインなので、ゲーミング以外の用途にも違和感なく使えます。




キーの大きさや間隔は特に問題ありません。




テンキーも搭載されています。標準的な4列仕様なので使いやすいです。

ひと月になるのは、Backspaceキーと「\」キーがくっついていて、「\」キーがやや小さいということです。使用頻度は少ないかもしれませんが、最初は目で確認しながら入力したほうが良いかもしれません。

矢印キーの大きさがしっかり確保されていて、他のキーから少し独立した位置にあるので操作しやすいです。







タッチパッドです。




構成が決まっているモデルの多くは、キーボードにRGBバックライトが搭載されています。構成をカスタマイズできるモデルについては、キーボードは白色に光るホワイトバックライト、もしくはRGBバックライトから選べます。





また、ゲームプレイがしやすいようにマクロキーの設定も可能です。









ゲーム以外の用途について


Lenovo Legion 570iはハイスペックなCPUとグラフィックスを搭載し、さらにsRGBカバー率100%のディスプレイを搭載しているので、幅広い用途に使うことができます。具体的には、以下のような用途に使えます。とても優秀なスペックですので、これら以外の用途にももちろん使用することができます。

・インターネット
・メール
・Officeソフトを使ったレポートや書類作成
・動画鑑賞
・SNS
・ブログ、ホームページ制作
・プログラミング
・画像・動画編集
・デザイン、イラスト制作
・ZoomやTeamsを使ったオンライン授業などのビデオ通話


Officeソフトも選択できる


Legion 570iはゲーミングノートPCではありますが、もちろんWordやExcelなどのソフトも使うことができます。

Legion 560では、構成をカスタマイズできるモデルでOffice Home and Businessを選択することができます。

構成が決まっているモデルではOfficeはセット販売されていないようです。もしOfficeが必要ということであれば、カスタマイズ可能なモデルから選ぶか、PCとOfficeソフトをそれぞれ別個に購入する必要があります。

Office Home and Businessには、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれています。



静音性も問題なし


ハイスペックなノートパソコンは、CPUに大きな負荷がかかるとPC内部の冷却ファンが回って動作音が大きくなることが多いのですが、Legion 570iではPCのパフォーマンスを制御できる機能が搭載されていて、静音モードに設定して使うと負荷がかかった状態でも、一般的なノートパソコンと同等あるいはより静かに使うことができます(この下で解説)。

ゲーム以外の作業をするときなどは、静音モードに設定して使うと快適性がアップするでしょう。





サイズと重さの確認


サイズはA4サイズよりも大きくなります。


Legion 570iの上にA4ノートを重ねたところ。


重さは実測で約2.26kgでした。




重さが2.0kg以上でA4よりも大きくなるので、自宅で据え置いて使うのが良いでしょう。持ち運ぶのは疲れると思います。






インターネットへの接続はWi-Fi、またはLANケーブルで


インターネットへの接続はWi-Fi、またはLANケーブルを挿して行うことができます。

オンラインゲームをプレイするときに、Wi-FiでもLANケーブルでも使えるのは安心です。

今回、実際にPUBGなどのゲームをWi-Fで1時間ほどプレイしてみましたが、特に遅延等はなく快適に楽しめました。

また、LANケーブルが使えると通信がさらに安定するので、より確実にゲームプレイを楽しみたい人はLANケーブルを利用すると良いでしょう。ゲーム以外にも、オンライン授業など長時間ネットに安定して接続したい場合にはLANケーブルがあると便利です。









周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なポート類は、主に背面側に集中しています。ケーブルがPCの後ろ側に回ってくれるので、配線がごちゃごちゃしなくてスッキリします。










USBポート


USBポートは非常に充実しています。標準サイズ(Type-A)のUSB3.2が3つ、USB Type-Cが3つ搭載されています。複数のUSB機器を同時に接続することができます。




ディスプレイ出力はHDMIポートとUSB Type-Cポートで可能


HDMIポートが搭載されているので、PCとモニターをつないで作業するという使い方もできます。




実際、HDMIを使ってPCとモニターを接続してみたところ、問題なくPCの画面を映し出すことができました。プレゼンを行うことも問題ありません。




PCの画面を拡張して、PCとモニターの2画面で作業することもできます。




また、USB Type-Cポートもディスプレイ出力に対応しています。





SDカードスロットはなし


デジカメやビデオカメラで撮影した写真や動画を編集したい人にとってはSDカードスロットがあると便利なのですが、残念ながらSDカードスロットは搭載されていません。

SDカードスロットが必要な場合は、外付けのSDカードリーダーをご用意ください。




カメラとマイク、スピーカー


カメラとマイク、スピーカーがしっかり搭載されていますので、オンライン授業など、ZoomやTeamsを使ったビデオ通話にも対応できます。


まず、カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載されています。




本体側面にあるプライバシースイッチを動かすことで、カメラの撮影の可否を切り替えることができます。



カメラONの状態ではパソコンにカメラが認識されますが、カメラOFFの状態ではカメラが認識されなくなります。つまり、絶対にカメラに映らなくなります。




普段はカメラはOFFにしておいて、ZoomやTeamsを使うときなど必要な時だけONにすると良いでしょう。気が付かないうちにカメラに映ってしまっていたということを防ぐことができます。


また、スピーカーは本体底面の左右に1か所ずつ搭載されています。音質は良いと思います。








セキュリティ


指紋センサーや顔認証機能は搭載されていません。ログインするときは、パスワードを入力する形になります。






パソコンの性能を調整できる機能を搭載


Legion 570iにはパソコンの性能を制御する機能が搭載されています。

普段はバランスモードで動作していますが、性能をよりアップすることができるパフォーマンスモード、動作音を抑えてより静かに使うことができる静音モードが利用できます。




どのモードで動作しているかは、電源ボタンに表示されるランプの色でわかります。白色の場合はバランスモード、静音モードの時は青色、パフォーマンスモードの時は赤色です。直観的でわかりやすいです。




モードの切り替えはアプリからもできますが、Fn+Qで簡単に切り替えることができます。







静音性の確認


上述のPCのパフォーマンスを制御できる機能を使って、各モードでの動作音の大きさを確認しました。

いずれのモードでも、インターネットをしたり、YouTubeで動画を見たりするなど、軽めの作業をしているときは動作音は静かです。

CPUやGPUに大きな負荷がかかると動作音は大きくなります。一般的なノートパソコンよりは少し大きめの動作音ですが、ゲーミングノートPCとしては動作音が抑えめです。特に、静音モードにすると動作音はするものの、ゲームをしていても一般的なノートPCよりも動作音が抑えられ、結構快適に使えると思います。

通常はバランスモードで使うので特に問題はありません。下でも紹介していますが、静音モードでもCPUの性能は非常に高いので、静音モードで使うのも良いかと思います。



測定項目 バランス
(標準)
静音 パフォーマンス
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
29~30db 
YouTube動画閲覧時 29~30db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
29~30db   29~31db
CPU 100%使用時 42~43db 33~34db 47~48db 
ゲームプレイ時
ゲーム:PUBG
44~45db   36~37db  47~48db





Legion 570iの性能と仕様


レノボLegion 570iの仕様は以下の表のようになっています。

 OS Windows 11 Home / Pro
CPU Core i5-12500H
Core i7-12700H
Core i5-12450H
メモリー 8GB
16GB(8GB×2)
32GB(16GB×2)
ストレージ SSD 256GB / 512GB / 1TB
 グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3050 / 3050Ti
3060 / 3070 
無線LAN
有線LAN
光学ドライブ -
SDカードスロット -
 HDMI
USBポート USB3.2 × 3
USB Type-C × 3  
ディスプレイ Full HD IPS液晶(1920x1080)
非光沢
WQHD IPS液晶(2560×1440)
リフレッシュレート60Hz/144Hz/ 165Hz
サイズ 15.6インチ
重さ 約2.4kg


今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています。メーカーから実機をお借りしました。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core i7-12700H
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050Ti
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:1920×1080、リフレッシュレート:165Hz



CPUは最新のインテル製HシリーズのCore i5またはCore i7から選択できます。どちらも非常に性能が高いですが、性能はCore i5 < Core i7となります。

メモリは8GB/16GBとなっています。32GBのメモリはカスタマイズ可能なモデルでしか選択できません。16GBと32GBのメモリはそれぞれ8GB×2、16GB×2となっていてデュアルチャネルです。グラフィックスの性能をしっかり引き出すことができます。

ストレージはSSDとなっています。

ディスプレイはIPS液晶となっています。解像度は1920×1080、または2560×1440で非光沢液晶です。リフレッシュレートが60Hz / 144Hz / 165Hzの3種類が用意されています。

構成をカスタマイズ可能なモデルでは、レポート作成に必要なMicorosoft Officeを選択することもできます。Office Home and Businessが搭載されますので、Word、Excel、PowerPointを利用することができます。


以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUの性能


CPUの性能をCINEBENCH R20とR23という2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ6209pts、16086 ptsとなりました。非常に高いスコアです。一般向けノートパソコンに搭載されるCore i7-1260PのCINEBENCH R20のスコアが約3800 pts前後なので、1.6倍以上も高い性能になります。






上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までご覧ください。


パフォーマンスモードにすると、標準のバランスモードよりも約16%程度パフォーマンスがアップします。

静音モードにすると、パフォーマンスはバランスモードよりも約40%程度下がりますが、とても静かに使うことができるようになります。この状態でもとても高速な動作が可能です。

[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
モード  スコア
(CINEBENCH R20) 
スコア
(CINEBENCH R23)  
マルチコア シングルコア  マルチコア  シングルコア 
バランス 6209 668 16086 1746
パフォーマンス 7204 698  18691 1817
静音 3830 633 9504 1677




ストレージの性能


ストレージの速度を測定しました。第4世代PCIeのSSDが搭載されていて、読み書きともに非常に速いです。パソコンが軽快に動作するでしょう。





グラフィックスの性能


NVIDIA GeForce RTX 3050Tiを搭載し、メモリもデュアルチャネルということで非常に高い性能を発揮できています。ゲームプレイなど、高いグラフィックス性能を必要とする作業が快適に動作します。






各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。


[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
ベンチマーク  スコア  
バランス(標準)  パフォーマンス 静音 
Fire Strike
(対象:Direct X11)
13597  13895  12535
Time Spy
(対象:Direct X12)
6340  6659  5636







外観の確認


それでは、レノボLegion 570iの外観を確認してみましょう。

まず天板です。製品名のLegionのロゴとメーカー名のLenovoのロゴが隅に刻印されていますが、シンプルな印象のあるデザインです。カラーはストームグレーとなっていて落ち着いています。








ディスプレイのフレームはスリムで、スッキリしています。












ディスプレイは本体の一番奥から開くというわけではなく、奥より少し手前側から開きます。








換気口は左右に2つずつ、合計4つあります。




底面です。こちらにも換気口がしっかり確保されていて、放熱対策がしっかり施されています。




換気口です。




高性能CPUとGPUを搭載しているだけあって、ACアダプターは大きいです。持ち歩くのは少し厳しいと思います。





本体左側面です。





本体右側面です。




本体背面部です。




本体の手前部分です。







まとめ


今回実際にLenovo Legion 570iを使ってみて、軽量級のゲームから重量級のゲームまでプレイできる良い性能のゲーミングノートPCだと思いました。

CPUとグラフィックスの性能が高く、sRGBカバー率100%でリフレッシュレートは最大で165Hzとなっているので、とても快適にゲームプレイを楽しむことができます。

また、エントリーモデルからミドルハイスペックのモデルまで選べるのはありがたいです。予算と性能のバランスを考えて購入することができそうです。

PCの基本性能が高くて落ち着いたデザインなので、ゲーム以外の用途にも使いやすいです。PCのパフォーマンスを制御できる機能が搭載されていて、ゲームプレイほどのパワーを必要としない作業にも合わせることができるので、幅広い用途に快適に使うことができるでしょう。


詳細はこちら → Lenovo Legion 570i(直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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