Lenovo Legion Pro 5i Gen8レビュー 高性能でスムーズにゲームをプレイできる
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 10。機材貸出:レノボジャパン
快適な環境でゲームプレイを楽しみたいと考えている人に最適なのが、LenovoのLegion Pro 5i Gen 8です。
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8は、最新のインテル製ハイスペックCPUとNVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 / 4070を搭載し、とても高い性能を発揮することができるゲーミングノートPCです。
ディスプレイのリフレッシュレートは165Hzまたは240Hzでとても滑らかにキャラクターが動きます。解像度が高く、色域も広いので、画像や動画編集などに使うのも良いでしょう。
今回、Lenovo Legion Pro 5i Gen 8を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。
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とても高い性能を発揮するゲーミングノートPC
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8は、CPUならびにグラフィックスの性能が非常に高いです。
最新の第13世代インテル製HXシリーズCPUを搭載
CPUはインテル製の最新世代のCore i5-13500HX / Core i7-13700HX / Core i9-13900HXを搭載したモデルがラインナップされています。
下のグラフにあるように、Core i7ならびにCore i9の性能は非常に高いです。デスクトップ並みの性能を発揮することができます。現在販売されているノートPCの中でも、上位に位置する高い性能になります。Core i5-13500HX については詳細が分からなかったのですが、こちらも非常に高い性能になると思われます。
処理速度が高速になり、負荷のかかる処理もしっかりこなすことができるでしょう。
Core i9-13900HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i9-12900H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 7 6800U | |
Ryzen 5 6600H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 6600U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
Celeron N4120 | |
スコア(CINEBENCH R20) オレンジ色:Legion Pro 5i Gen 8で選択できるCPU |
NVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 / 4070を搭載
グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 / 4070から選択することができます。
数字が大きくなるほど性能が高くなります。この中で性能を比較すると、GeForce RTX 4050 < 4060 < 4070 < 4080となります。
Legion Pro 5i Gen 8にはLegion Pro 7i Gen 8という兄弟モデルが販売されていますが、こちらはさらに性能が良いNVIDIA GeForce RTX 4080 / 4090を選択することが可能になります。ただし、その分価格は高くなります。
個人的には、性能と価格のバランスを考えると、こちらのLegion Pro 5i Gen 8の方が購入しやすいかなと思います。
GeForce RTX 4080 | |
GeForce RTX 3080 | |
GeForce RTX 4070 | |
GeForce RTX 3070 | |
GeForce RTX 4060 | |
GeForce RTX 3060 | |
GeForce RTX 2080 MaxQ |
|
GeForce RTX 4050 MaxQ |
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GeForce RTX 2070 MaxQ |
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GeForce RTX 2060 MaxQ |
|
GeForce RTX 3050Ti | |
GeForce GTX 1660Ti | |
GeForce RTX 3050 | |
GeForce GTX 1650 | |
GeForce MX350 | |
Intel Iris Xe | |
Intel UHD | |
スコア(3DMark FireStrike) オレンジ色:Legion Pro 5i Gen 8で選択できるグラフィックス |
高精細で滑らかな表示が可能なディスプレイ
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8のディスプレイは、とてもクオリティが高いです。ゲーミングノートPCというだけあって、ゲーム画面がとても見やすく、快適にプレイすることができます。
また、動画や画像を鑑賞したりするのも問題ありませんし、画像や動画編集、イラスト・デザインなどの作品制作にも適しているディスプレイです。
なお、今回のレビューで使用したモデルのディスプレイの仕様は以下のようになっています。
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:2560×1600、リフレッシュレート:240Hz
映り方と色の表示
フレームがとても細くなっていて、画面いっぱいに表示されます。ディスプレイの表面は非光沢なので、蛍光灯などが映りこんで見にくいということもありません。発色も自然で綺麗に表示されます。
IPS液晶ということもあり、上や横からなど、角度を変えて見ても問題なく表示されます。視野角は広いです。
sRGBカバー率は99.2%と広い色域です。多くの色を表現することができます。
ゲームも楽しめるでしょう。また、画像や動画編集などのクリエイティブ用途にも良いでしょう。色表示が正確なので、良いクオリティの作品制作につながります。
sRGBカバー率 | 99.2% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 76.8% |
165Hzまたは240Hzのリフレッシュレート
ディスプレイのリフレッシュレートは165Hz、または240Hzのものがラインナップされています。
フォートナイトなどは165fps以上出るので、少しでも滑らかにゲームプレイを楽しみたいのであれば、240Hzのリフレッシュレートのディスプレイを選択してみるのも良いと思います。
サイズ、解像度など
ディスプレイのサイズは16インチです。画面が広く、ゲームもプレイしやすいです。また、画像や動画編集などをする場合でも、画面が広いと作業がしやすくなります。
解像度はWQXGA (2560×1600)となっていて、高精細な表示が可能です。
落ち着いて使えるデザイン
本体カラーはオニキスグレーというカラーが採用されていて、下の写真のようにダークグレーに近い色合いです。
天板には製品名であるLegionのロゴとメーカー名のLenovoのロゴがあります。ディスプレイは本体の一番奥から数cmほどのところから開くようになっています。この辺りはゲーミングノートPCらしい仕様ですが、特に問題になることはないでしょう。
ゲーミングノートPCというと、派手なイルミネーションが光る製品が多いのですが、Legion Pro 5i Gen 8はキーボードのバックライトのみ色分け表示が可能になっています。しかも、このバックライトは設定でOFFにすることができますので、イルミネーションが苦手な方も安心して使うことができます。
背面や天板が光ることはありません。落ち着いたデザインだと思います。
ゲームはどれくらい快適にプレイできるか?
実際にゲームがどれくらい快適にプレイできるか性能を評価してみました。以下にその結果をご紹介します。
今回のレビューで使用したLenovo Legion Pro 5i Gen 8の仕様は以下の通りです。なお、Lenovo Legion Pro 5i Gen 8はPCのパフォーマンスを制御できる機能が搭載されていますが、以下の計測はすべて標準設定であるバランスモードで行っています。
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i7-13700HX
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 4070
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:2560×1600、リフレッシュレート:240Hz
CPU: Core i7-13700HX
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 4070
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:2560×1600、リフレッシュレート:240Hz
以下、軽量級~重量級の代表的なゲームをプレイしてみた結果をご紹介します。
軽量級のゲーム
軽めのゲームをプレイし、実際にどれくらい平均フレームレートが出ているかを計測しました。
フォートナイト
バトルバスから飛び降りて、キルされるまで計測しました。 パフォーマンスモードで解像度を変えて計測してみたところ、高い解像度でも200fpsを超えました。 カクつくこともなく、とても快適にプレイすることができました。 |
レンダリングモード | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
パフォーマンス | 2560 × 1600 | 205.0 |
1920 × 1200 | 272.3 |
モンスターハンターライズ
クエストをプレイした時のフレームレートを計測しました。 解像度が高くても100fps程度出ていて、快適にプレイすることができました。モンスターと戦闘するのも問題ありません。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 | 2560 × 1600 | 98.1 |
1920 × 1200 | 151.6 |
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS
3Dモードでプレイしました。 ダンジョン内での移動と戦闘シーンで計測しました。剣や呪文を使った攻撃、移動や会話など、とてもスムーズでした。 問題なくプレイできるでしょう。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 | フルスクリーン (2560 × 1600) |
146.6 |
PUBG
空から飛び降りてキルされるまでプレイしました。 高いフレームレートが出ていて、問題なくプレイできました。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 | 1920 × 1200 | 215.6 |
eFootball 2023 (ウイニングイレブン)
キックオフから終了までプレイしてみました。 eFootballはフレームレートが最高で60fpsまでしか出ないようになっています。 プレイ中は60fps近くの値が出ていてスムーズなプレイが可能でした。 リプレイなどの動画シーンになると、フレームレートが若干下がりますが、滑らかな表示で特に気になりません。また、プレイにも影響はありません。 とても快適に楽しむことができるでしょう。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 (デフォルト) | フルスクリーン | 59.7 (上限60fps) |
中程度の重さのゲーム
実際にゲームをプレイしたりベンチマークソフトを使ったりして、平均フレームレートやスコアを計測しました。
エーペックスレジェンズ
空から飛び降りてキルされるまでプレイしてみました。 解像度が高くても100fps以上出ていて、しっかりプレイすることができました。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高(デフォルト) | 2560 × 1600 | 107.5 |
1920 × 1200 | 150.5 |
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレベンチマーク
150fps以上のフレームレートが出ていて、しっかりプレイすることができそうです。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア 評価 |
平均フレームレート(fps) |
---|---|---|---|
高品質 (ノートPC) |
2560 × 1600 | 22340 非常に快適 |
160.9 |
1920 × 1200 | 22659 非常に快適 |
169.7 |
重量級のゲーム
エルデンリング
洞窟内での移動と戦闘シーンでの計測を行いました。 エルデンリングは最大で60fpsまでしか出ません。 プレイ中はほぼ60fps近くまで出ていて、上限いっぱいのフレームレートでプレイすることができます。 敵と戦う時もカクつくことなく、しっかりプレイできます。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高(デフォルト) | 2560 × 1600 | 59.2(上限60fps) |
ファイナルファンタジーXV ベンチマーク
FF15は重たいゲームなのですが、解像度が高くても80fps以上出ているので、問題なくプレイできるでしょう。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア 評価 |
平均フレームレート(fps) |
---|---|---|---|
標準品質 | 2560 × 1440 | 8618 快適 |
85.6 |
1920 × 1080 | 13265 非常に快適 |
131.2 |
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キーボード
キーボードはスタンダードな日本語配列になっていて使いやすいです。キーの下側が丸みを帯びていて、ソフトな印象を受けます。
キーボードの左側です。特に気になる点はありません。
テンキーが搭載されています。数字を連続して入力するときにとても便利です。テンキーは標準的な4列構成で使いやすいです。
一般的なノートパソコンの場合、矢印キーが少し小さくなりがちなのですが、このPCではしっかり大きさが確保されています。
キー同士の間隔や打鍵感等、特に気になる点はありません。
タッチパッドも問題なく使えるでしょう。
マクロキー
キーボードの入力について、複数のキーの同時入力や一連のキー入力をキー1個で入力できるようになるマクロキーの設定が可能です。
バックライト
バックライトの設定が可能です。キーごとやエリアごとに色のパターンを設定できます。
また、イルミネーションをOFFにすることも可能ですので、キラキラ光るのは特に必要ないという方にとっても安心して使うことができます。
ゲーム以外の用途について
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8はCPUとグラフィックスの性能が非常に高いので、ゲーム以外の用途にも幅広く活用することが可能です。
具体的には以下の用途が挙げられますが、これら以外の用途にもしっかり使うことができます。
・インターネット
・メール
・Officeソフトを使ったレポートや書類作成
・動画鑑賞
・SNS
・ブログ、ホームページ制作
・プログラミング
・画像・動画編集
・2D / 3D CAD
・デザイン、イラスト制作
・ZoomやTeamsを使ったオンライン授業などのビデオ通話
プログラムを書いてデータの解析を行ったり、アプリの開発を行ったりすることができます。CPUの性能も高く、メモリ容量も大きいので安心です。また、最近は生成AIやChatGPTなどのAIにとても注目が集まっていますが、高度なグラフィックス性能を活かしてこれらの作業を実行したり、機械学習などを高速に演算するという処理にも利用することが可能です。
プログラムを書いて実行しているところ。
さらに、ディスプレイの色域が広く、CPUとグラフィックスの性能が高いので、画像や動画編集などの作業に用いるのにも向いています。YouTubeにアップする動画を編集したいというような場合には、一般的なノートPCよりも作業が早く完了します。
動画編集を行っているところ。
また、3D CADで高度な設計を行うような場合にも活用することが可能です。
CADで設計を行っているところ。
Officeソフトを選択することも可能
Legion Pro 5i Gen 8でもOfficeソフトを使用することが可能です。ゲーム以外にも書類作成やプレゼン資料を作成することができます。
Legion Pro 5i Gen 8では、CPUやSSDの容量を柔軟にカスタマイズできるモデルで、Office Home and Businessを選択することができます。Office Home and Businessには、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれています。
一方で、CPUやメモリ/SSDの容量があらかじめ固定されたモデルでは、Officeソフトは選択できませんのでご注意ください。
Officeソフトを別途単体で購入するよりも安くなりますので、Officeソフトを使用することを考えている人は検討してみてください。
大きさと重さはどれくらい?
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8のサイズは上述のように16インチです。
下の写真では、Legion Pro 5i Gen 8の上にA4ノートを置いて大きさを比較してみました。A4ノートより大分大きいですが、ディスプレイのフレームが非常にスリムなため、一般的な16インチノートPCよりはコンパクトにできています。
重さは実測で約2.4kgになります。自宅内で場所を移動させることは問題ありませんが、2.0kgを超えているのでカバンに入れて外に持ち運ぶというのは疲れると思います。自宅で据え置いて使用するのがおすすめです。
インターネットへの接続について
インターネットにはWi-Fi、またはLANケーブルを用いて接続することができます。
Wi-Fiの通信規格は最新のWi-Fi 6Eに対応しています。Wi-Fi 6 (11ax)やWi-Fi 5 (11ac)などの従来の規格も問題なく使えます。
また、LANケーブルが使えるのはとてもありがたいです。LANケーブルを使うと、ネット接続がとても安定しますので、フォートナイトやAPEXレジェンズなどのオンラインゲームをプレイするときに勝利しやすくなります。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なインターフェースは、左右の側面、ならびに背面に搭載されています。特に背面側に集中しています。後ろ側を確認しながら接続する必要はありますが、ケーブルがPCの裏側に回ってスッキリ使えるのがうれしいところです。
HDMIとUSB Type-Cを使ったモニターへの出力
PCの画面をモニターやプロジェクターに映したいというような場合は、HDMIまたはUSB Type-Cポートを使えばOKです。
実際、HDMIを使ってPCと同じ画面をモニターに映し出すことができました。
PCの画面を拡張し、モニターとPCの2画面で作業することもできます(マルチディスプレイ)。PCでゲームをしながら、別モニターでSNSをチェックしたり、別の作業を行ったりできます。2つの画面が使えるので作業効率がアップします。
USB Type-Cでも画面出力を確認してみました。画面の複製・拡張ともに問題ありません。
SDカードスロット
画像や動画編集をするという用途にも使えるので、SDカードスロットがあると良かったのですが、残念ながらSDカードスロットは非搭載です。
デジカメやビデオカメラで撮影したデータをSDカードを介してパソコンに取り込む場合には、別途外付けのSDカードリーダーをご用意ください。
USBポート
USB Type-A (USB3.2)が4つ、USB Type-Cポートが2つ搭載されていて充実しています。
外付けハードディスクやマウス、USB接続型のヘッドセットなどを同時に接続することができて安心です。
カメラとマイク、スピーカー
Legion Pro 5i Gen 8にはカメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使うことも問題なく行うことができます。
カメラ
カメラはディスプレイの上部に搭載されています。パッと見るとプライバシーシャッター非搭載に見えますが、しっかり搭載されていますのでご安心ください
プライバシーシャッターは本体の右側面にあります。電子式のプライバシーシャッターになっていて、下の写真の赤で囲った部分を手で動かすことで、カメラ機能のON/OFFを切り替えることができます。カメラを使わないときは、OFFにしておくと安心です。
本体側面にある電子式プライバシーシャッター。手動でカメラのON/OFFを切り替えることができる。
スピーカー
スピーカーは本体の底面に左右1つずつ搭載されています。このままでも動画を見たり、ビデオ通話ソフトを使って会話を聞くことも特に問題ありません。
本体の底面にあるスピーカー。左右に1つずつ、合計2つ搭載されている。
ゲームをするときは、ヘッドセットをすることが多いと思います。実際に、ロジクール製のG331という製品と、Razer製のKrakenという製品を使ってフォートナイトやAPEXレジェンズ、PUBGをプレイして確認してみました。
どちらの製品も、敵が近づいてくる足音や方向、距離感などをしっかり判別することができました。PCのサウンドシステムに特に問題はなく、しっかりゲームを楽しむことができそうです。
実際にサウンドの確認に使用したゲーミングヘッドセット。
(左)Razer Kraken
(右)ロジクール G331
(左)Razer Kraken
(右)ロジクール G331
詳細はこちら → ロジクール G331ゲーミングヘッドセット
詳細はこちら → Razer Krakenゲーミングヘッドセット
また、オーディオを調整する機能も搭載されています。高音や低音を強調する機能が搭載されていますので、適宜調整してみるのも良いでしょう。
パソコンの性能を調整できる機能を搭載
パソコンの性能を制御する機能が搭載されています。
Fn+Qキーを押すことで、パフォーマンスモード、バランスモード、静音モードに切り替えることができます。通常はバランスモードで動作しています。
どのモードで動作しているかは、電源ボタンに表示されるランプの色でわかります。白色の場合は標準のバランスモード、パフォーマンスモードの時は赤色、静音モードの時は青色です。直観的でわかりやすいです。
実際、パフォーマンスモードにすると、CPUの性能は5~8%程度アップしました。グラフィックス性能はあまり変化がありませんでした。
一方、静音モードにするとCPUの性能は50%程度に低減し、グラフィックス性能は15%程度下がりましたが、その分PCの動作音を抑えて使うことができました。
マウスの有無
Legion Pro 5i Gen 8の構成をカスタマイズできるモデルでは、ゲーミングマウスの有無を選択することができます。
下の写真のようなマウスで、手前のLegionのロゴが光ります。
左右クリックにくわえて、側面にもボタンが配置されています。マウスのホイールボタンの下にはDPI変更ボタンがあり、マウスカーソルの移動速度を変えることが可能です。
構成をカスタマイズ可能なモデルでは、標準でマウスがセットになった状態になっています。マウスが不要な方は、「なし」を選択すると3,300円安く購入することができます。
逆にゲーミングマウスをまだ持っていないという人は、選択してみると良いかもしれません。ゲーミングマウスは5,000円以上するものが多いので、3,300円で反応性の良いゲーミングマウスが手に入るのはなかなかお得だと思います。
静音性の確認
上述のPCのパフォーマンスを制御できる機能を使って、各モードでの動作音の大きさを確認しました。
通常はバランスモードで使うので特に問題はありません。下でも紹介していますが、静音モードでもCPUの性能は非常に高いので、静音モードで使うのも良いかと思います。
軽めの作業をしているとき
いずれのモードでも、動画を見たりネットをしたりなど、軽めの作業をしているときは静かに使うことができました。
CPUに大きな負荷がかかる作業をするとき
CPUに大きな負荷がかかると動作音は大きくなります。標準のバランスモードでは、一般的なノートパソコンと比べるとやや大きい動作音ですが、ゲーミングノートPCとしては標準的です。
パフォーマンスモードでの動作音は大きいです。
一方で、静音モードにすると静かに使うことができました。このモードでもCPUの性能はかなり高いので、一般的な作業をするのに困ることはほぼないでしょう。
ゲームをするとき
ゲームをすると、CPUとグラフィックスの両方に大きな負荷がかかります。今回フォートナイトを実際にプレイするときの動作音を計測しました。
バランスモードではゲーミングノートPCとしては標準的な大きさで、パフォーマンスモードにするととても大きくなります。静音モードにすると動作音を抑えて使うことができました。
測定項目 | バランス (標準) |
静音 | パフォーマンス |
---|---|---|---|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | ||
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~30db | ||
YouTube動画閲覧時 | 28~30db | ||
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~30db | ||
CPU 100%使用時 | 42~43db | 29~30db | 47~48db |
ゲームプレイ時 ゲーム:フォートナイト |
43~44db | 36~37db | 48~50db |
Legion Pro 5i Gen 8の性能と仕様
レノボLegion Pro 7i Gen 8の仕様は以下の表のようになっています。
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
メモリー | 16GB (8GB×2) 32GB (16GB×2) |
ストレージ | SSD 512GB / 1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 / 4070 |
無線LAN | ○ |
有線LAN | 〇 |
光学ドライブ | - |
SDカードスロット | - |
HDMI | 〇 |
USBポート | USB3.2 × 4 USB Type-C × 2 |
ディスプレイ | WQXGA IPS液晶(2560×1600) リフレッシュレート 165Hz / 240Hz 非光沢 |
サイズ | 16インチ |
重さ | 約2.5kg |
今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています。メーカーから実機をお借りしました。
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i7-13700HX
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 4070
CPU: Core i7-13700HX
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 1TB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 4070
CPUはインテルの最新第13世代のハイスペックなHXシリーズが搭載されています。Core i5-13500HX / Core i7-13700HX / Core i9-13900HXから選択することができます。性能はCore i5 < Core i7 < Core i9となります。
メモリは16GBまたは32GBになります。どちらもデュアルメモリ(メモリ2枚構成)になっているので、グラフィックスの性能をしっかり発揮することが可能です。
グラフィックスは、NVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 / 4070になります。最新のグラフィックスで、性能はRTX 4050 < RTX 4060 < RTX 4070となります。
ディスプレイは解像度が2560×1600で共通していて、解像度が165Hzまたは240Hzとなります。
ストレージはSSD 512GBまたは1TBになります。非常に高速な読み書き速度を実現しているので、ゲームのデータの読み込みなどが速くなるでしょう。
構成をカスタマイズ可能なモデルでは、レポート作成に必要なMicorosoft Officeを選択することもできます。Office Home and Businessが搭載されますので、Word、Excel、PowerPointを利用することができます。
以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUの性能
CPUの性能をCINEBENCH R20とR23という2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ7871pts、19645ptsとなりました。非常に高い性能で、高速な処理が可能です。
上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までご覧ください。
パフォーマンスモードにすると、標準のバランスモードよりも約5~8%程度性能がアップしました。
静音モードにすると、バランスモードの約半分程度まで性能は下がりましたが、動作音を抑えて使うことができました。この状態でもとても高い性能ですので問題なく使えることが多いと思います。
[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
モード | スコア (CINEBENCH R20) |
スコア (CINEBENCH R23) |
||
---|---|---|---|---|
マルチコア | シングルコア | マルチコア | シングルコア | |
バランス | 7871 | 718 | 19645 | 1865 |
パフォーマンス | 8262 | 709 | 21412 | 1869 |
静音 | 4312 | 301 | 11344 | 774 |
ストレージの性能
SSDの読み書きの速度を計測しました。第4世代PCIeのSSDになっていて、読み書きの速度は非常に速いです。
グラフィックスの性能
NVIDIA GeForce RTX 4070なのでとても高い性能です。ゲームプレイなど、高いグラフィックス性能を必要とする作業を快適に実行することができるでしょう。
上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、グラフィックスの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。
CPUの性能がアップするパフォーマンスモードにしても、グラフィックスの性能はあまり変わりませんでした。
静音モードにするとグラフィックスの性能は下がりますが、それでもNVIDIA GeForce RTX 3060と同等以上の高い性能を発揮できます。
[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
ベンチマーク | スコア | ||
---|---|---|---|
バランス(標準) | パフォーマンス | 静音 | |
Fire Strike (対象:Direct X11) |
22640 | 22391 | 19128 |
Time Spy (対象:Direct X12) |
9570 | 9533 | 9064 |
外観の確認
それでは、Lenovo Legion Pro 5i Gen 8の外観を確認してみましょう。
オニキスグレーというダークグレーに似た色が採用されています。落ち着いた雰囲気が感じられます。
製品名であるLegionのロゴです。イルミネーションでキラキラ光るということはありません。
一般的なノートPCと比べるとやや厚みはありますが、特に問題のない範囲です。
ディスプレイは本体の一番奥より2cm程度手前から開く形になります。また、背面と側面にPC内部の熱を排出するための換気口が設けられています。
PCの底面になります。こちら側にも大きな換気口が設けられています。中が少し見えるのも良い感じです。
ゲーミングノートPCなのでACアダプターはとても大きいです。重さもあるので、自宅に据え置いて使うのがおすすめです。
左側面です。
右側面です。
背面側です。
手前側です。
まとめ
最後に、Lenovo Legion Pro 5i Gen 8についてまとめたいと思います。
良いところ
・ハイスペックCPUを搭載して高速な処理が可能
・NVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 / 4070から選べる
・ゲームを快適にプレイできる
・ゲーム以外にも画像や動画編集、CAD、プログラミングなどにも使える
・最大240HzのリフレッシュレートやsRGBカバー率100%など、ディスプレイの品質が高い
・落ち着いたデザイン
注意するところ
・SDカードスロットは非搭載
・ACアダプターは大きい
今回実際にLenovo Legion Pro 5i Gen 8を使ってみて、ゲームをとても快適にプレイすることができ楽しむことができました。CPUやグラフィックスの性能、ディスプレイの品質など、とてもレベルの高い製品です。
ゲームプレイだけでなく、画像や動画編集、CAD、プログラミングなど、負荷のかかる作業にもしっかり使うことができるでしょう。
是非検討してみてください。
詳細はこちら → Legion Pro 5i Gen 8(直販サイト)
この記事を書いた人
石川 |
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