富士通MRヘッドセットレビュー ノートPCに接続するだけで簡単に使える


富士通のMRヘッドセットを利用すると、パソコンに接続するだけで簡単にMRやVRを体験することができます。眼鏡をつけていても簡単に装着することができ、しかも没入感が高く、エキサイティングな体験をすることができます。

今回は富士通のノートパソコンWU2/B3にMRヘッドセットを接続して使用してみましたので、レビューをご紹介します。





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360度広がる仮想空間への没入感がすごい!


今回富士通のMRヘッドセットを装着して、実際にVRを試してみました。感想をいうと、「これはすごい時代になったな!」の一言につきます。今まで体験したことのない世界が自宅で楽しめるのは本当にすごいことだと感じました。

まず、ヘッドセットをつけると奥行のある立体的な世界が広がります。首を回して視線を移動させると、まるで自分の目で見ているかのようにスムーズに新しい視界が広がります。前後上下左右、どこを見渡しても仮想空間が広がっています。

立ち上がって歩けば、仮想空間内での移動ができます。

地上から宇宙空間へ旅する体験動画を見てみました。上を見ると宇宙空間が広がり、下を見ると青い地球が見えたのには驚きました。まさに自分が宇宙空間に浮かんでいるような感覚でした。

他にもホラーVR動画など、いろいろ試してみましたが、とにかく没入感がすごかったです。これまでは遊園地などのアトラクションでしか味わえなかったような3D世界が気軽に体験できます。たまに動きの激しいコンテンツを見ると酔いそうな感覚(VR酔い)もありましたが、とても楽しい体験ができました。






ノートパソコンに接続するだけで使える





ヘッドセットを使ってVRを試すためには、ゴーグルから伸びるHDMIケーブルとUSBケーブルをノートパソコンに接続します。

自動的にアプリケーションが起動し、最初は簡単なセットアップを行いますが、それさえ終われば、次回からはゴーグルのケーブルをノートパソコンに接続するだけで利用することができるようになります。






ヘッドセットの特徴


富士通のMRヘッドセットは下の写真のような形状をしています。頭にヘッドセットをかぶり、ベルトで軽く固定します。重さは約415gで軽く、ずり落ちてくることはありませんでした。以下に、その特徴を詳しくご紹介します。










ベルトで調整できるからしっかりフィットする


富士通のヘッドセットにはベルトがあり、細かくサイズ調整ができるのでしっかりとフィットする位置で固定することができます。きつすぎず、ゆるすぎず、しっかりと固定できるポイントを探して装着することができます。





もちろん、首を上下左右に振ってもずれ落ちてくることはありませんでした。しっかりと固定されます。




眼鏡をかけていても圧迫感なく使える


ゴーグルの目側は下の写真のようになっています。レンズが2つついていて、ほほやおでこなど、顔にフィットする部分にはクッションがあります。このクッション部分とレンズ部分の間に距離があるため、眼鏡をかけてこのゴーグルを装着しても、眼鏡がレンズにぶつかることはありませんでした。





このヘッドセットは下の写真のように、ゴーグル部分をカパっと上に跳ね上げることができます。眼鏡をかけている人は最初にゴーグル部分を上に跳ね上げてから頭に装着し、ゴーグルを元に戻すというやり方をすると、スムーズに装着することができます。

また、ヘッドセットをいちいち外さなくても現実世界に戻ることができるので、便利に感じました。




筆者は眼鏡をかけているのですが、実際試してみたところ、このような方法で問題なく楽しむことができました。眼鏡がゴーグルにひっかかるということもありませんでした。

眼鏡をはずしてヘッドセットを装着してもはっきり見えるのかなとも思ったのですが、残念ながら視界はぼやけていました。当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

眼鏡をかけたままでも鼻や耳が痛くなるということはありませんので、安心して使用することができます。





重たくない


ヘッドセットの重さは約415gです。実際に装着してみると、重いという感じは全くありませんでした。

ベルトでしっかりと固定されているということもあり、ずれ下がってくることもありませんでした。





イヤホン対応で視覚と聴覚がダイナミックに結合し、3D世界へ入り込める




映像はヘッドセットのレンズを通して見ることができますが、音声はパソコンで再生されます。

これではあまり臨場感を楽しめないので、ヘッドセットにイヤホンを挿して利用すると、非常に臨場感のあるVR空間を楽しむことができます。まさに没入という感覚を楽しめると思います。








手の動きに反応する使いやすいコントローラー


VR空間内でいろいろな操作を行うためには、下の写真のようなコントローラーを利用します。左右2つあり、直感的に操作できるようになっています。




指がかかる部分にはボタンや操作レバーなどが搭載されています。これらを使って、VR空間内で表示されるものを操作することができます。








大学生がVRを利用する場面


大学生にとってもVRを利用する機会が増えています。以下では、どのような場面でVRを利用されるかという例をご紹介します。


就職活動




VRを使って会社の説明会を行う企業が増えてきています。VRを使って会社の雰囲気を知ることができたり、遠方にある企業を疑似体験できたりします。

オフィスの体験ツアーなどで利用できると、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しなくて済みそうですね。

まだ数はそれほど多くはないのですが、今後ますますVRを使った採用活動に取り組む企業が増えていくと考えられています。




研究活動やVRコンテンツ作りなどのクリエイティブワーク





大学の研究現場では、VRを使った様々な活動が行われています。

たとえば、VR空間内に置かれたものを触ったときにその感触が実際に手に感じられるようにしたり、何かを踏んだ場合にはその振動などが体に伝わるような研究などが行われています。

また、VRを使った体験動画を作成したり、VRを用いた教育活動を行ったりなど、様々な分野のコンテンツが作成されています。そして、VRを使ったコンテンツは今後ますます増加していくと考えられています。

大学だけでなく、最近は個人でもVRの開発ができる環境が整ってきています。個人でVRコンテンツを製作してみると、新しいスキルが身につき世界が広がったり、就職にも有利になりそうです。




ゲームや体験動画などのエンターテインメント




VRを使った新しいゲームもたくさん登場しています。360度の世界で繰り広げられるゲームを体験できるのは、非常にエキサイティングです。大学で勉強した後、自宅に帰ってVRゲームをするというのもとても面白そうですね。


また、VRを利用した疑似体験動画というのも種類が豊富です。地上から宇宙空間までを旅するような動画であったり、ホラー映画の中に没入して360度から迫りくる恐怖を体験できたりします。また、飛行機の整備工場でジェット機の内部を間近に見て体験できるなど、社会科見学に行っているようなVR動画などもあります。

現実世界ではなかなか体験できないことがVRを使えば、瞬時に簡単に体験することができるようになります。






動作環境


MRヘッドセットを利用するためには、以下の環境が必要となります。


・OS: Windows 10
・CPU:Core i5以上(第7世代以降)
・メモリ:8GB(4GB×2)以上
・HDMI出力
・USB3.0
・Bluetooth4.0搭載


まず、OSはWindows 10を搭載していて、「Windows 10 Fall Creators Update」へのアップデートが必要です。Windows 10がインストールされていれば無料でアップデートできます。

CPUとメモリは高い性能のものが必要となります。CPUは第7世代以降のCore i5またはCore i7、そしてメモリは8GB以上が推奨となっています。

ヘッドセットのケーブルを接続するために、HDMIポートとUSB3.0ポートが必要となります。これらのポートが搭載されているかどうかをご確認ください。


コントローラーはBluetoothで接続します。Bluetoothは無線接続で、最近のパソコンであればだいたいBluetooth4.0以降のものが搭載されています。

富士通のホームページにも詳細が書かれていますのでご参照ください。
http://azby.fmworld.net/support/hard/hmd/



富士通のノートパソコンでは、以下の機種が対応しています。本サイトでもレビューを掲載していますので参照していただければと思います。


富士通 LIFEBOOK WU2/B3

レビュー → LIFEBOOK WU2/B3レビュー



富士通 LIFEBOOK WA3/B3

レビュー → LIFEBOOK WA3/B3, WA2/B3レビュー





まとめ


VRは新しいコンテンツがどんどん登場していて、新たな使い方が広がっていきそうです。体験動画やゲームなども楽しいですし、クリエーターや研究者としてVRコンテンツの製作に取り組むのも面白そうです。

また、就職活動などにも今後ますます活用されてくることが考えられますので、行きたい会社を見つけるのにも役立ちそうです。



詳細はこちら → 富士通MRヘッドセット icon(直販サイト)





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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