dynabook XP/ZYレビュー AIも動画編集もできて1kg未満の軽量ノートPC
更新日:2025年6月15日

dynabook XP/ZY。機材貸出:Dynabook株式会社
dynabook XP/ZYは1kgを切る超軽量なノートパソコンで、疲れずに持ち運ぶことができます。
性能がとても高くて普段使いからAIや動画編集まで、幅広い用途にしっかり使え、機能も非常に充実しています。しかも、他のノートパソコンと違って自分でバッテリーを交換できるので、経済的にも優しく、より長く快適に使い続けることができます。
今回、実際にdynabook XP/ZYを使用してみましたので、そのレビューをご紹介したいと思います。

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AI性能が高く、普段使いも動画編集もできる優秀な性能
dynabook XP/ZYはとても性能が高く、いろいろなことができるとても優秀なノートパソコンです。実際にCPUの性能を計測してみたところ、多くの作業がストレスなく快適にできる性能であることがわかりました(CPUのベンチマーク、グラフィックスのベンチマークの項参照)。
WordやExcel、PowerPointを使ったレポートや書類作成、インターネットやメールなどの作業はもちろんのこと、モニターやプロジェクターをつないでプレゼンを行ったり、マルチモニター環境で作業をする、ZoomやTeamsなどのビデオ通話を行うといったこともとても快適に行うことができます。
また、プログラミングやデータ解析などの専門的な使い方も問題ありません。メモリ容量は32GBもあり、少々大きめのデータを扱ってもしっかり処理できます。

dynabook XP/ZYでの使用例の一部。
今回実際に使ってみて、特に使いやすいなと思ったのが動画編集です。実際に、Davinci Resolveという動画編集ソフトで作業してみたところ、プレビュー画面が滑らかでストレスなく編集作業をすることができました。グラフィックス性能が大きく向上していて、快適に動作するようです。

Davinci Resolveを使って動画編集を行っているところ。
技術的な話になりますが、dynabook XP/ZYは最新のインテル製CPUであるCore Ultraプロセッサーシリーズ2(Core Ultra 258V)を搭載しています。

処理性能が高いことにくわえ、内蔵のグラフィックス性能も高く、NVIDIA GeForce GTX 1650とほぼ同じくらい高い性能を発揮します。グラフィックス性能が必要になる作業が快適になります。
また、AIの性能(NPU)も高く、47TOPSにもなります。現在販売されている一般向けのノートパソコンの中でも高い性能です。
モバイルノートPCなのにバッテリー交換が自分でできる親切設計
一般的な話として、ノートパソコンを使っているとだんだんバッテリーが消耗してきて、バッテリー駆動時間が短くなってきます。バッテリーが使えないなと思って交換したいなと思っても、最近のノートパソコンはバッテリーの交換が自分でできないので修理対応になるか、パソコンを買い替えるしかありません。費用が高くなってしまうのがネックです。
しかし、dynabook XP/ZYは自分でバッテリーを交換することができるようになっています。修理に出さなくてもいいですし、買い替えなくても良いのでコストを大きく抑えることができるのがとてもうれしいです。
交換するのはとても簡単で、底面にあるネジを2つ緩めるだけです。

カバーを開けると下の写真のようになっていて、バッテリーを自分で外して交換することが可能です。ノートパソコンを長く快適に使い続けられることができるので、とても安心です。

本体底面のカバーを外したところ。バッテリーを簡単に取り外すことができる。
コンパクトでとても軽く、持ち運ぶのがとても楽になる
本体の大きさを調べるために、dynabook XP/ZYの上にA4ノートを重ねてみたところ、下の写真のようにA4よりもわずかにおおきかったものの、ほぼA4サイズであることがわかりました。コンパクトで取り回しの良いサイズ感です。

重さを計測してみると、たったの961gしかありませんでした。非常に軽いです。1kgを切るととても軽く感じます。

親指と人差し指で挟むだけでも簡単に持ち上げることができました。

これくらいコンパクトで軽いと、カバンに入れて外に持ち運ぶのもとても楽にできます。
大学生の場合は講義や演習、ゼミや研究室に持っていくことも多いですし、遠距離通学の人もいると思いますが、dynabook XP/ZYは疲れにくく持ち運びがしやすいノートパソコンだと思います。
バッテリー駆動時間が長く、モバイルバッテリーも使える
バッテリー駆動時間は動画再生時で約15.0時間、アイドル時で約30.0時間となっています(いずれもJEITA3.0)。
ノートパソコンの中でもバッテリー駆動時間が長い製品で、大学の講義や演習を複数連続して受けることも問題ありません。

dynabook XPシリーズはモバイルバッテリーで充電できる。
もし、バッテリーの充電をするのを忘れて使用中にバッテリーが切れそう!ってなった場合でも、普段スマホ用に使っているモバイルバッテリーを使うことができるので安心です。
Power Deliveryに対応したモバイルバッテリーを使ってみたところ、PCの電源のON・OFFにかかわらず、20W以上の出力が可能なモバイルバッテリーを使うことでパソコンの充電を行うことができました。
出力数(W) | PC 電源ON | PC 電源OFF |
---|---|---|
20W | 〇 | 〇 |
45W | 〇 | 〇 |
dynabook XZシリーズとの違い
dynabook XPシリーズとよく似た製品にdynabook XZシリーズがあります。どちらも1kgを切る超軽量タイプのノートパソコンで、自分でバッテリーを交換することができます。
この2つの製品はどこがどう違うの?と思われる方も多いかもしれません。
筆者は両方とも試したことがありますが、大きな違いは性能と画面サイズ、構成のカスタマイズができるかどうか、そして価格になります。

dynabook XZシリーズ。
dynabook XZシリーズは一つ前の世代のCPUを搭載していてAIエンジン(NPU)は搭載していません。また、グラフィックスの性能は高めなのですが、dynabook XPシリーズの方がより高い性能になります。
もし、AI機能が欲しかったり、より高い性能がよければdynabook XPシリーズが良いでしょう。ただ、dynabook XZシリーズも高い処理性能でとても快適に使うことができますので、普通に使う分にはdynabook XZシリーズで全く問題ありません。
画面サイズはdynabook XP/ZYが14インチ、dynabook XZシリーズは13.3インチになります。dynabook XP/ZYの方が画面が広いです。
また、dynabook XPシリーズはCPUがCore Ultra 7 258V、メモリ32GB、SSD 1TBの構成だけになります。一方でdynabook XZシリーズはCPUやメモリ容量、SSDの容量を選ぶことができます。自分の好みの構成にできるのがdynabook XZシリーズの特徴です。
dynabook XPシリーズは最新のCPUを搭載していて性能が高く、一番性能の良いCPUと大容量の32GBメモリ、SSD 1TBという構成なので価格は高めです。dynabook XZシリーズも価格は高めなのですが、構成を選択することで価格を抑えることができ、より安く購入できます。
レビューはこちら → dynabook XZシリーズレビュー
インターネットとOfficeソフトについて
インターネット接続
インターネットはWi-Fiにくわえて、LANケーブルを使っても接続することが可能です。普段はWi-Fiでまったく問題ありませんが、就活の時のオンライン面接など、絶対にネット通信が落ちては困るというようなときにはLANケーブルが使えるととても安心です。

LANケーブルと有線LANポート。
Officeソフト
大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要な、Officeソフトの有無を選択することができます。
Officeソフトを選択した場合は、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookが入ったOffice Home and Businessが搭載されます。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。
Officeソフトを単体で購入するよりも、セットで購入する方が安くなります。
キーボード
キーボードはスタンダードな日本語配列となっています。Copilotキーも搭載されています。全体的に見て、特に問題なく使えると思います。

キーボードの左半分です。半角・全角切り替えキーがやや小さいかなと思いました。それ以外は特に大丈夫です。

キーボードの右半分です。特に気になる点はありません。Copilotキーが搭載されていて、最新の仕様になっています。

タッチパッドです。クリックボタンが独立しています。タッチパッドをタップしてクリックすることができますが、タッチパッドを押し込むことはできません。押し込んでクリックしたい場合は、クリックボタンを押すことになります。

ディスプレイ
ディスプレイのサイズは14インチです。実際にいろいろなサイトを見たり、画像や動画を表示させてみたところ、特に問題なく見ることができました。発色も自然で綺麗な表示でした。
また、ディスプレイ表面は非光沢処理がされているので、室内の蛍光灯や作業している自分自身が映りこむこともなくて見やすいです。

角度を変えて見ても特に問題はありません。見やすいディスプレイです。

横や上からなど、角度を変えても綺麗に表示される。
少し専門的になってしまうのですが、表示できる色の範囲(色域)を示すsRGBカバー率は99.7%となっていて、多くの色をしっかり表示できます。
インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポートや書類作成などの一般的な作業だけでなく、画像や動画編集などの用途にも良いでしょう。
sRGBカバー率 | 99.7% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 76.9% |
ディスプレイを取り囲むフレーム(ベゼル)はスリムになっていて、デザイン的にも良い感じです。
また、タッチパネルではないので、画面を指で触って操作することはできません。

なお、液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合がありますことをご了承ください。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
一般的に、1kgを切るような超軽量モバイルノートPCでは、USBポートなどのインターフェースが削られる傾向にあるのですが、dynabook XPシリーズはとても充実しています。このあたりはさすが日本メーカーだなと思います。
周辺機器との接続に困ることはあまりないでしょう。


プレゼンやマルチモニター環境にしっかり対応できる
モニターやプロジェクターをつないでプレゼンを行う場合HDMIを使うことが多いですが、dynabook XPシリーズにはHDMIポートがあるので問題なく対応することができます。

実際、HDMIケーブルを使ってPCとモニターを接続してみたところ、問題なくPCの画面と同じものをモニターに映し出すことができました。プレゼンにしっかり対応できます。

また、PCの画面を拡張して、PCとモニターのそれぞれで違う作業をすることも可能です。マルチモニター環境も問題なく構築できます。

USB Type-Cポートもモニター出力に対応しているので、HDMIとUSB Type-Cケーブルをつかえば、下の写真のように3画面で作業することもできます。

USBポート
USBポートはType-Aが2つ、Type-Cも2つあるので、複数のUSB機器を同時に接続することが可能です。USBメモリや外付けハードディスク、スマホなどを同時に接続して使用することができます。
また、Bluetooth接続も問題なくできますので、マウスをUSBで接続する代わりに、無線で接続することもできます。とても便利に使えます。

dynabook XP/ZYにUSBメモリ、外付けハードディスク、スマホを接続したところ。マウスはBluetoothで接続。
セキュリティ
指紋センサー
指紋センサーは残念ながら搭載されていません。
顔認証とプライバシーシャッター
顔認証が搭載されています。ログインの際に顔パスでいけるようになるので、セキュリティを向上させつつ、パソコンを簡単に使えるようになります。
また、カメラにはプライバシーシャッターが搭載されています。カメラレンズにカバーをかけることができ、気づかないうちに撮影されてしまっていたということを防止することができます。
[カメラの撮影が可能な状態]

[カメラの撮影ができない状態]

マイクとスピーカーの確認
スピーカー
スピーカーは本体の底面に搭載されています。


本体の底面に搭載されたスピーカー。
AIノイズキャンセラーを搭載し、クリアな音声を伝えられる
マイクを使う場合、周囲のノイズを効果的にカットしてくれるAIノイズキャンセラーを利用することができます。インターホンのチャイム音や自宅の生活雑音をカットしてくれるので、自分の声だけを綺麗に相手に伝えることができます。

実際にどのように聞こえるかという動画がありますのでご覧ください。
静かに使える?
dynabook XP/ZYにはパソコンの使用電力を設定する機能(dynabook省電力設定)が搭載されています。
この機能を有効にして、電源モードから「最適な電力効率」モードを選択すると動作音を抑えて使用することができるようになります。通常のモードでも問題のない動作音ですが、外出先で使用する場合など、より静かに使いたいときに使用すると良いでしょう。

dynabookの設定アプリから利用できる「dynabook省電力設定」機能。

Windowsの設定から利用できる電源モード。
この機能を利用して、バランスモードと省電力モードにおいて、パソコンの動作音の大きさを比較しました。
バランスモードでは動画を見たり、インターネットをしたりする等、軽めの作業をしているときは静かに使うことができます。CPUに負荷がかかると動作音は大きくなりますが、他のパソコンと同程度の大きさの動作音となりました。問題なく使えるでしょう。
また、最適な電力効率モードにすると、CPUに負荷がかかった状態でも動作音の大きさが少し抑えられました。
測定項目 | 測定値 | ||
---|---|---|---|
バランス | 最適な電力効率 | ||
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | ||
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | ||
YouTube鑑賞時 | 28~29db | ||
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~30db | ||
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R23実行) |
37~39db | 35~36db |
dynabook XP/ZYの仕様と性能
dynabook XP/ZYの仕様は以下のようになります。
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | Core Ultra 7 258V |
メモリー |
32GB |
ストレージ | 1TB |
ディスプレイ | 高輝度・高色純度・広視野角 1920×1200(WUXGA) ノングレア |
サイズ | 14インチ |
USBポート | USB3.2 × 2 USB Type-C (Thunderbolt 4)× 2 |
SDカード | micro SDカードスロット |
有線LAN | 〇 |
無線LAN | ○ |
指紋認証 | - |
Officeソフト | Office Home and Business 選択可能 |
バッテリー | 約15.0時間(動画再生時) 約30.0時間(アイドル時) JEITA3.0 |
重さ | 約958g~ |
今回のレビューで使用したdynabook XP/ZYの仕様は以下の通りです。
OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 7 258V
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
CPU: Core Ultra 7 258V
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
CPU、メモリ、ストレージともに上記の表の通りとなっていて、CPUの種類を変更したり、メモリ容量を変えたりするなど、他の構成を選択することはできません。
Officeソフトの有無だけを選択することが可能です。
以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUのベンチマーク
CPUの性能をCINEBENCH R23とCINEBENCH 2024という2つのソフトを用いて計測しました。
スコアはそれぞれ7855pts、466ptsとなりました。とても良い性能で、しっかり使うことができるでしょう。特にシングルコアのスコアが一般的なノートパソコンよりも高いので、しっかり使えるのではないかと思います。


ストレージの読み書きの速度
SSDのアクセス速度を計測しました。読み書きとも非常に高速です。とても快適に使うことができるでしょう。

グラフィックスのベンチマーク
グラフィックスの性能も良好です。一般的なノートパソコンよりも高めの性能で、NVIDIA GeForce GTX 1650と同程度の高い性能です。


各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | DirectX 11 | 7142 |
Sky Diver | DirectX 12 | 25928 |
外観の確認
最後にdynabook XP/ZYの外観を確認してみましょう。
ダークテックブルーというカラーが採用されています。上品な紺色です。


厚さは約18.7~18.9mmとなっていてスリムです。






底面です。ネジを2か所緩めるだけで、自分でバッテリーを交換することができます。

ACアダプターとケーブルになります。

ACアダプターは手のひらの半分もありません。とてもコンパクトで軽いです。持ち運ぶのも便利です。

本体の左側面になります。

右側面です。

手前側です。

背面です。

まとめ
最後にdynabook XP/ZYについてまとめたいと思います。
良いところ
・バッテリー交換が自分でできる
・高い性能で幅広い用途にしっかり使える
・AIエンジンを搭載
・1kgを切ってとても軽く、疲れずに持ち運ぶことができる
・ディスプレイの映りがよく見やすい
・ポート類が充実し、周辺機器との接続も安心
・バッテリー駆動時間が長く、モバイルバッテリーも使用できる
注意するところ
・指紋証機能は非搭載
・価格は高め
dynabook XP/ZYを使ってみて、1kgを切る超軽量なボディに高い性能と充実した機能がしっかり詰め込まれていて、とても優秀な製品だと思いました。
大学などの外出先にも持ち運びがしやすく、バッテリー駆動時間も長く、自宅でも外出先でもしっかり作業ができるのはとても便利です。
価格が少し高めかなと思うので、この製品の購入を検討する場合は下の特別価格での購入を参考にしてみてください。

Dynabookの直販サイトであるDynabookダイレクトの無料会員(COCORO MEMBERS)に登録すると会員価格で購入できるようになり、表示されている価格より大きく値段が下がります。
ただいま期間限定で、会員価格よりもさらに最大で20,900円安く購入できます(詳しい解説)。
この記事を書いた人
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石川 |
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