DELLのパソコンリサイクルサービスを利用して無料でノートPCを回収してもらった

更新日:2024年10月7日


リサイクルサービスで回収してもらった筆者所有のDELL製ノートパソコン。


2009年に購入したDELL製ノートパソコンが不要になったので、DELLのリサイクルサービスに出して回収してもらうことにしました。

DELLの公式サービスで安心感があるとともに、すべて無料で料金がかからないという点がとても良かったです。

このページでは、DELLのパソコンリサイクルサービスはどんなものか、実際に筆者が所有していたノートパソコンを引き取ってもらった時の体験談をご紹介したいと思います。






PCリサイクルマークがあると無料で回収してもらえる


今回、なぜDELLのパソコンリサイクルサービスを利用してみようかなと思ったかというと、通常パソコンの回収は有料というところが多い中、DELLの場合は無料でパソコンを引き取ってもらえるというのがとても良いなと思ったからです。

ただ、無料になるには条件があって、パソコンにPCリサイクルマークがついていなければなりません。 といっても、2003 年(平成 15 年)10 月 1 日以降に販売した家庭向けパソコンであればついているようで、今回私が引き取ってもらったノートパソコンにもしっかり記載されていました。




ノートパソコンの場合には、底面を見ればついていると思います。筆者の場合も、上の写真のようなPCリサイクルマークが確認できました。


また、このリサイクルサービスはDELLの製品のみが対象になっています。他社製のPCは引き取ってもらえませんのでご注意ください。






引き取ってもらったノートパソコン


今回、無料で回収してもらったノートパソコンはDELL Studioというノートパソコンです。2009年に購入した製品です。

写真を見てもらうとわかる通り、時代を感じるノートパソコンです。15.6インチのノートパソコンですが分厚くて重ための製品です。ディスプレイのフレームも太いです。

最近はスリムで軽い製品がたくさん登場しているので、このパソコンを見ていると懐かしさとともに、なんだか歴史を感じるなぁとも思いました。




実はこのパソコンにはすごいところがあって、2009年に購入してから2024年までの15年間、一度も故障したことがありません。

さすがにバッテリーはへたっていて、ACアダプターなしでは起動できないのですが、電源につないでさえいれば動作は遅いものの問題なく使うことができます。

長期にわたって一度も故障しなかったのは、すごいことだなと思っています。DELLの技術力なんですかね?それとも私の物持ちの良さ?いずれにしても壊れなかったのはうれしく思っています。





まだ動くのにどうして回収してもらおうと思ったかというと、さすがに動作がとても遅いからです。最近はあまり使っておらず、ホコリをかぶっているのもどうかなと思っていました。

データ保存領域がハードディスクなのでSSDに変えたら速くなるかもしれませんが、15年も使ったら十分でしょう。SSDに換えるのも面倒ですし、自宅にあっても場所をとるだけですので、長い間ご苦労様という感じで引退してもらうことにしました。









セキュリティのため、パソコンのデータを消去するかハードディスクを取り除く


パソコンを回収してもらうにあたって大事なのはデータの消去です。パソコンの中にデータが残っていると、大事なデータや秘密にしておきたいデータ、プライベートなデータが漏洩してしまう可能性があるので、必ずデータは消去しましょう。


データを消す方法としては、一つはデータ消去ソフトを使うやり方があります。市販の製品を使えば大丈夫です。米軍や米国国防総省で使用されているような高度な方法でデータを削除することができるものがあって、私も利用したことがあります。

ただ、ソフトウェアでデータを消去すると時間がかかるのが欠点です。なんだか面倒だなと思ったので、今回はパソコンからハードディスクを抜き出して回収してもらうことにしました。PC内部からハードディスクやSSDを取り出してしまえば、データ漏洩の心配はありません。


一応念のため、DELLのサポートにも電話して聞いてみましたが、「PCのハードディスクを取り除いて回収に出しても大丈夫」ということでした。


下の写真はDELL Studioの裏蓋を開けたところです。メモリやWi-Fiなどと一緒に、ハードディスクが見えています。




ネジを回してハードディスクを取り出しました。




ハードディスクを取り出した後のDELL Studioです。ハードディスクを無事取り除くことができました(赤枠の部分)。これでデータの漏洩の心配はありません。





取り出したハードディスクは市販のケースに入れて再利用します。


PCから取り出したハードディスクを市販のケースに入れたところ。


こうすると、別のパソコンでデータを見ることができるようになって便利です。データのバックアップにもなりますし、一石二鳥です。


取り出したハードディスクを別のPCにつなげてデータを閲覧することができる。







パソコン回収の流れ


DELLでパソコンを回収してもらうための手順は以下のようになります。


1.パソコン内のデータの消去を行う


上で紹介したように、パソコンに保存されたデータを消去するか、PC内部のハードディスクやSSDを取り出します。大事なデータが外部に流出しないようにするための作業を行います。


データの消去は時間がかかる場合があるので、申し込む前にやっておいた方が落ち着いてできると思います。




2.WEBからDELLへリサイクルを申し込む


データの削除が終わったら、オンラインからリサイクルを申し込みます。


デル個人向けPCリサイクル申し込みページ

【デル】責任ある回収とリサイクルのためのサービス


下のような申し込みフォームになっているので、順番に記入していきます。




氏名や住所、電話番号などの記載は問題ないと思いますので、わかりにくそうなポイントだけ書こうと思います。

まず、お支払い種別については、PCリサイクルマークがついていれば「申し込み製品すべてにPCリサイクルマーク有り」を選択すれば大丈夫です。「銀行振込み」は、PCリサイクルマークがついていない製品を回収してもらう場合に選択します。






続いて、引き取ってもらう製品の種類を選択します。ノートPCやデスクトップPC以外にもモニターなども対象になります。





製品名を選択します。今回Studioという製品をリサイクルに出すのですが、古いパソコンなのでリストに入っていませんでした。仕方がないので、Inspiron (インスパイロン)を選択しましたが、問題なく受け付けてもらえました。





サービスタグまたはエクスプレスサービスコードというのは、パソコン1台ごとに付与されているナンバーになります。ノートパソコンの場合は底面に記載されていますので探してみてください。

DELLの直販サイトで購入した場合には、マイページにログインして確認することもできます。





一通り記入し終わって確定ボタンを押すと、確認ページが表示され、もう一度ボタンを押すと正式に申し込みが完了します。





申し込み時に記入したメールアドレスに、DELLからメールが届きますので確認しておきましょう。PCリサイクルマークがついている製品を申し込んだ場合は「およそ4営業日(土日、祝祭日は含みません)後以降」に回収伝票が送られてくるとの記載がありました。






3.出荷ラベル(宅配伝票)が郵送で届く


申し込みが完了してしばらく待っていると、DELLから郵送で宅配伝票が送られてきました。金曜日の夕方に申し込んで翌週の金曜日に届きました。メールに記載されていた通りでした。

 


宅配伝票は下の写真のようになっています。郵便局のエコゆうパックで回収してくれるようです。

袋に入っていて、そのまま貼り付けることができるようになっています。料金着払いの記載があって、ちゃんと無料で回収してくれます。




また、PCの排出手順書や規約も一緒に入っていました。









4.パソコンを梱包して出荷ラベルを貼る


続いてパソコンを梱包します。

手順書には厚手のビニール袋2枚重ねか段ボール箱に梱包と記載されています。ビニール袋だと衝撃とか大丈夫なのかな?とは思いましたが、一応ビニール袋でも良いようです。

ちなみに段ボールなどの梱包材は自分で用意する必要があります。DELLから提供してもらうことはできませんのでご注意ください。




今回、私の場合は、少し前に新しくDELLのパソコンを買っていたので、その空き箱を利用することにしました。ちょうど同じ15.6インチのサイズなので使えそうです。





実際に入れてみると、PCが分厚くて少し大きいため、段ボール内に入っていたPCの緩衝材にうまく入りませんでした。最近の15.6インチノートPCは以前よりもコンパクトでスリムになっているので、緩衝材もそれに合わせてスリムに作られているようです。やはりこの15年の間の技術的進歩は大きいですね。

少し考えましたが、この緩衝材を部分的にカットして使ったらうまく入りました。良かった良かった。




無事に梱包ができたので、あとはこれに集荷ラベルを貼れば集荷準備OKです。





5.郵便局へ集荷を申し込む


最後は郵便局へ集荷の申し込みをするだけです。集荷伝票に記載されている受付電話番号に電話するか、WEBから集荷を申し込みます。自宅まで取りに来てくれるのでとても楽ちんです。


郵便局の集荷申し込みページ






WEBから行う場合、商品の種類を選択する箇所が迷いやすいと思います。商品のリストを選択すると、ゆうパックやチルドゆうパックなどが表示されるのですが、「エコゆうパック」が含まれていません。どうしようかなと思ったのですが、「着払いゆうパック」を選択すれば大丈夫なようです。





申し込みを行って、郵便局の人が集荷に来ればすべて完了です。





まとめ


今回初めてDELLのPCリサイクルサービスを利用してみたところ、自宅にいながら無料ですべて対応できてとても便利に思いました。DELLの公式サービスというのも安心感があっていいですね。

パソコンの回収は有料なことが多いので、このように無料で引き取ってもらえるととても助かります。DELL製の製品のみにはなりますが、DELLのパソコンを持っている方で、PCが不要になった方は利用してみると良いのではないかと思います。






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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