DELL Vostro 5320レビュー 上質で落ち着いたデザインの軽量なノートパソコン
DELL Vostro 5320。機材貸出:デル・テクノロジーズ株式会社
DELL Vostro 5320は13.3インチの大きさで、重さが約1.25kgの軽量なノートパソコンです。机の上に置いても邪魔になりにくく、別の場所に移動して使うのも簡単です。
最新のCPUと8GBまたは16GBのメモリとSSDを搭載しているので、高速に動作し、且つ快適に使うことができます。Officeを搭載したモデルを選択することもでき、書類作成などにもすぐに使えます。
ディスプレイはとても映りが良く、しかも、ブルーライトの低減が実現されているので、目にも優しくとても見やすいです。
落ち着いた色合いのボディで、ディスプレイのフレームが細くて洗練されたデザインをしています。
実際にDELLのVostro 5320を使用してみましたので、レビューをご紹介します。
当製品は販売終了しました。
DELLの最新ノートパソコンのレビューについては、こちらの記事をご参照ください。
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コンパクトで薄型・軽量の13.3インチノートパソコン
DELL Vostro 5320は13.3インチのサイズのノートパソコンです。
13.3インチの大きさはどれくらいかというと、A4ノートと比較するとわかりやすいです。下の写真のように、A4ノートとほぼ同じサイズです。スッキリ使えるサイズ感です。
重さに関しては、実際に測定してみると約1.21kgとなっていて、カタログに掲載された値よりもわずかに軽かったです。片手でも楽に持てるので、とても気軽に使うことができます。
ちょっと別の場所に移動して使いたいなというときも簡単にできます。ちょっとでもパソコンが重いと、何となく面倒だなと感じてしまうのですが、DELL Vostro 5320のようにコンパクトで軽いというのは、パソコンを使ううえでフットワークを軽くしてくれます。
A4サイズで約1.2kgのノートパソコンなので、カバンに入れて持ち運ぶのも問題ありません。大学などの外出先にも楽に持って行くことができるでしょう。
落ち着きの中に光る上質なデザイン
DELL Vostro 5320はタイタングレーというカラーが採用されています。下の写真のような色合いです。落ち着いた印象がありながらも、とても上質な雰囲気のある色合いです。
ディスプレイを開くと、奥から手前にかけて緩やかに傾斜がつくようになっていてかっこいい感じがします。キーボードに傾斜がついて、タイピングがしやすくなる効果もあり、機能性とデザインとがうまく調和しています。
キーボードのカラーはパームレスト(手を置く部分)がタイタングレー、キーがグレーとなっています。
最新のCPUを搭載しているからサクサク動く
DELL Vostro 5320はインテル製の最新第12世代のCPUを搭載していて、Core i5-1240P / Core i7-1260Pから選ぶことができます。PシリーズのCPUは性能がとても良く、実際にCPUの性能を計測してみると、とても高い性能を発揮できていました。
また、メモリは8GBまたは16GBとなっています。ストレージは高速に動作するSSDです。
実際に操作してみたところ、ネットやメール、動画鑑賞など、とても快適に使うことができました。もちろん、Officeソフトを使った書類作成などがとても軽快に動作する性能です。また、プログラミングなどに使うのにも問題ない高い性能です。
キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。13.3インチのサイズなので、テンキーは搭載されていません。横幅いっぱいにキーが配置されていて、キーの大きさがしっかり確保されています。
キーボードの左右をそれぞれご紹介します。キーボードの左側について、キーの大きさや間隔など、特に気になる点はありません。半角全角切り替えキーやCtrlキーなどの大きさが一般的なキーボードよりも大きめです。これらのキーは使用頻度が高く、しかも小指で操作することが多いので、このように大きくなっていると入力ミスが減るのでありがたいです。
右側については、EnterキーやShiftキー、Backspaceキーとすぐ左隣のキーがくっついている箇所が見受けられますが、EnterキーもShiftキーも十分な大きさがあり、その隣のキーも問題ない大きさなので、打ち間違えたりキーを同時に押してしまったりということはありません。
キーボードを拡大したところです。
タッチパッドです。
映りが良くて見やすいディスプレイ
DELL Vostro 5320のディスプレイのフレームはスリムになっています。スリムなフレームを搭載した液晶テレビを見るとかっこいいなと感じるように、ノートパソコンでもフレームが細くなっているとかっこよさが増します。
映り方と色の表示
映りの方も良い感じです。非光沢の液晶で、画面への映り込みが低減されて見やすいです。発色も問題なさそうです。
WVAディスプレイという液晶が搭載されています。WVAとはWide Viewing Angleの頭文字をとったもので、広視野角という意味になります。IPS液晶とは動作が異なりますが、見た目にはIPS液晶とあまり変わらないという印象でした。真正面からだけでなく、上や横からなど、角度を変えて見ても色合いが変化することなく綺麗に表示されていました。とても見やすい液晶画面です。
sRGBカバー率は98.2%となっていて、とても映りの良いディスプレイです。色域が広く、正確な色表示が可能です。インターネットやメール、動画鑑賞、Officeソフトを使ったレポートや書類作成などの一般的な作業はもちろんのこと、イラスト制作やデザイン、画像・動画編集などの作業にも使えます。
sRGBカバー率 | 98.2% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 75.3% |
ブルーライトが低減され目にやさしい
ブルーライトの発生を低減させる機能が搭載されています。テュフ ラインランド認証済みです。長時間作業をし続けても目に優しいので、ありがたいですね。
サイズと解像度
画面サイズは13.3インチです。
解像度は1920×1200のフルHD+となっています。一般的なフルHD(1920×1080)のディスプレイよりも縦方向に長くなっているので、一画面に表示できる情報量が増えます。スクロールする回数が減り、作業の効率がアップするという効果が期待できます。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
DELL Vostro 5320のインターフェース(周辺機器との接続に必要なポート類)は、以下のようになっています。
SDカードスロットは搭載されておらず、インターフェースは若干少なめという印象がありますが、USBポートとHDMIポートが搭載されています。
USBポート
USBポートはType-Aが1つ(USB3.2)、Type-Cが2つ搭載されています。USB Type-Aのものはコンパクトタイプになっていて、入口に引っ掛けるようにUSBを挿すとスッと入ります。
Power Deliveryに対応したモバイルバッテリーや充電器を使うと、USB Type-CポートからPCの充電を行うことができます。PCの電源がON・OFFにかかわらず、20W以上であれば充電が可能でした。ただし、PCの電源ON時に20W、45Wの充電器を使うと「電源アダプターのワット数が不十分なため通常のように動作しません」と表示されましたので、65W以上の充電器を使うか、PCに付属のACアダプターを使うのが良いと思います。
PC 電源ON | PC 電源OFF | |
---|---|---|
モバイルバッテリー (20W) |
〇※ | 〇 |
充電器 (45W) |
〇※ | 〇 |
※ PCの充電は行えるが、「電源アダプターのワット数が不十分なため通常のように動作しません」の表示がされる。
プレゼンやマルチモニターで使えるHDMIポートとUSB Type-Cポートを搭載
HDMIポートが搭載されているので、プレゼンにも問題なく使うことができます。HDMIに対応しているモニターやプロジェクターはとても多いので安心です。
実際にHDMIケーブルを使って、PCとモニターを接続してみました。問題なくPCの画面を映し出すことができました。
PCとモニターで、別々の画面を映すことも可能です。画面を2つ使えることになるので(マルチモニター)、作業効率が大きくアップします。
また、USB Type-Cポートからも画面出力を行うことが可能です。USB Type-Cポートを搭載したモニターを利用する際には使ってみてください。
カメラとマイク、スピーカー
カメラにはプライバシーを守るレンズカバーが搭載されています。レンズのすぐ上にあるレバーを左右に動かすことによって、カバーをかけることができます。
カメラが常に自分に向けられていると、気がつかないうちに撮影されているかもという心配がありますが、レンズカバーをかけておけば絶対に映ることはないので安心ですね。
ちなみに、カメラは顔認証には対応していません。
スピーカーは本体の底面の手前側に、左右1つずつ搭載されています。音質は良いです。音楽も聞きやすいですし、動画を見るのも問題ありません。また、人の声もしっかり聞くことができました。
このように、DELL Vostro 5320にはカメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、大学のオンライン授業などにもしっかり対応することができます。
パソコンの性能を調整する機能を搭載
DELL Vostro 5320には、パソコンの性能を調整することができるアプリがインストールされています。
標準では最適化モードに設定されています。
また、超高パフォーマンスというモードもあります。高負荷な作業が長時間続く場合にはパフォーマンスが改善するでしょう。必要に応じて使ってみてください。
静音性の確認
上述のサーマル管理機能を使って、最適化、超高パフォーマンスの各モードで動作音を計測しました。
いずれのモードでも、動画鑑賞などの軽めの作業をしているときは、あまり動作音がせず、静かに使うことができました。
インターネットをしているときに、タブを連続で開いたり画像が多いページを見たりすると、PC内部の冷却ファンが回転して動作音が一時的に大きくなることがありました。最適化ならびに静音モードでは気にならない程度の大きさでしたが、超高パフォーマンスモードでは少し大きめでした。ただ、いずれのモードでも、動作音が大きくなるのは一時的ですぐに静かになりました。
CPUに負荷をかけると動作音は大きくなりました。最適化モードでは他のノートPCと同程度の大きさでした。静音モードでは多少静かになりましたが、とても静かというわけではありませんでした。一方、超高パフォーマンスモードではとても大きな音になりました。
通常は標準の最適化モードで使用すれば大丈夫でしょう。
測定項目 | 測定値 | ||
---|---|---|---|
最適化 | 静音 | 超高パフォーマンス | |
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | ||
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | ||
YouTube閲覧時 | 28~29db | ||
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~31db | 28~34db | |
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R20実行) |
41~42db | 37~38db | 47~48db |
DELL Vostro 5320の仕様と性能
DELL Vostro 5320の仕様と性能を確認してみましょう。
OS | Windows 11 Home / Pro Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD: 256GB / 512GB |
ディスプレイ | フルHD+(解像度:1920×1200) 非光沢 |
サイズ | 13.3インチ |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | インテルIris Xe |
SDカード | - |
有線LAN | - |
無線LAN | ○ |
指紋認証 | 〇 (オプション) |
USBポート | USB3.2 × 1 USB Type-C (Thunderbolt 4) × 2 |
HDMIポート | 〇 |
VGAポート | - |
Office | 選択可 Microsoft Office Home & Business Microsoft Office Personal Microsoft Office Professional |
カラー | タイタングレー |
重さ | 約1.25kg |
今回のレビューで使用したDELL Vostro 5320の主な仕様は以下の通りです。
OS: Windows 11 Pro
CPU: Core i5-1240P
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB
グラフィックス:インテルIris Xe
CPU: Core i5-1240P
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB
グラフィックス:インテルIris Xe
OSはWindows 11 Home / Pro、Windows 10 Proから選ぶことができます。通常はWindows 11 Homeで特に問題はありませんが、ストレージ全体を暗号化できるbitlockerを使うなど、セキュリティを強化したりするような場合はWindows 11 Proを選択すれば良いでしょう。
CPUは最新のものが搭載され、Core i5またはCore i7から選ぶことができます。性能はCore i5 < Core i7となります。どちらもとても高い性能です。ネットやメール、Officeソフトの使用などが中心になるのであれば、Core i5で全く問題ありません。
メモリは8GBまたは16GBとなります。
ストレージはSSD 256GBまたは512GBとなります。
レポート作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalがおすすめです。
以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUの性能
CPUの性能を測定しました。とても高いスコアが出ていて、しっかり使うことができます。ネットやメール、動画鑑賞、Officeソフトを使ったレポート作成などはもちろんのこと、幅広い用途に使うことができます。
また、上述のパソコンのパフォーマンスを制御する機能を使って、各モードでCPUの性能を計測しました。ご参考までにご覧ください。
超高パフォーマンスモードにすると、標準の最適化モードよりも10%以上性能がアップしました。処理速度をよりアップしたい場合は、超高パフォーマンスモードに設定すると良いでしょう。一方で、静音モードでは最適化モードとあまり変わりませんでした。
設定 | スコア (CINEBENCH R20) |
スコア (CINEBENCH R23) |
||
---|---|---|---|---|
マルチコア | シングルコア | マルチコア | シングルコア | |
最適化(標準) | 3359 | 622 | 9028 | 1579 |
静音 | 3358 | 621 | 9173 | 1613 |
超高パフォーマンス | 3816 | 637 | 10156 | 1647 |
ストレージの性能
ストレージ(ハードディスク)の速度を計測しました。SSDを搭載していて、高速に動作します。
グラフィックスの性能
3DMarkという専用のソフトを使って計測しました。しっかりとした性能が発揮されています。軽めの画像や動画編集など、グラフィックス性能を利用した処理をする場合に役立ちます。
上述のパソコンのパフォーマンスを制御する機能を使って、各モードでのグラフィックスの性能を計測してみました。Fire Strikeはいずれのモードでもあまり変わりませんでした。Night Raidに関しては超高パフォーマンスモードにすると最適化モードよりも10%以上性能がアップしました。
ベンチマーク | スコア | ||
---|---|---|---|
最適化(標準) | 超高パフォーマンス | 静音 | |
Fire Strike (対象:Direct X11) |
4145 | 4106 | 4174 |
Night Raid (対象:Direct X12) |
12550 | 15290 | 13252 |
外観の確認
DELL Vostro 5320の外観を確認してみましょう。
まず、天板部分です。タイタングレーと呼ばれるカラーになります。上品で落ち着いた色合いです。
ディスプレイを閉じた状態です。高さはわずか14.35 mm~15.65mmとなっていて、とてもスリムです。
前から見たところです。ディスプレイのフレームが細く、スマートに見えます。
後ろ側から見たところです。
底面部です。換気口とスピーカーが搭載されています。スピーカーは底面部の手前側(写真では上側)の左右に1つずつ搭載されています。
ACアダプターです。13.3インチのものとしては少し大きめかなとは思いましたが、問題なく使えます。
本体右側面です。USB3.2ポートとマイク・ヘッドフォンジャックが搭載されています。
左側面です。HDMIポート、USB Type-Cポート(Thuderbolt 4)×2が搭載されています。
本体手前側です。
背面側です。
まとめ
最後にDELL Vostro 5320の良い点と気になる点をまとめています。
DELL Vostro 5320はコンパクトで軽量な13.3インチのノートパソコンです。SDカードスロットがなく、インターフェースが若干少なめですが、性能が良く快適に使うことができます。特に最新のインテル製CPUの性能がとても良く、高速な処理が可能です。
とても映りの良いディスプレイで、しかもブルーライトが低減されて目に優しいのもうれしいですね。
持ち運びにも便利な軽さとコンパクトさでデザインも良く、いつでもどこでも作業ができます。
当製品は販売終了しました。
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この記事を書いた人
石川 |
著者の詳細はこちら
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