[レビュー]DELL ALIENWARE M15はスッキリ使える薄型軽量のゲーミングノートPC

執筆者:石川
(ITエンジニア)
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DELLのALIENWARE M15はゲーミングノートPCなのですが、家庭用のホームノートPCとほぼ同じくらいの薄さと軽さを実現しています。とてもスッキリと使うことができます。

それでいて性能は非常に高く、デスクトップPC並みの性能を持つCPUと、高いグラフィックス性能(NVIDIA GeForce GTX 1060やGeForce RTX 20シリーズ)を搭載していて、非常に高性能なノートパソコンです。

スッキリとゲームを楽しみたい人や高性能ノートPCが欲しい人におすすめです。

実際にDELLのALIENWARE M15を使用してみましたので、レビューをご紹介します。





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ゲーミングノートPCとしてはメチャクチャ軽くて薄い


ゲーミングノートパソコンと謳っているものの多くは、3kgを超えるくらい重くてゴツゴツとしたボディをしていることが多いです。しかし、ALIENWARE M15はゲーミングPCとは思えないほど薄くて軽量です。

ゲーミングノートPCなのに、家庭用の15.6インチノートPCと同程度の薄さと重さになっています。持ち運ぶことも可能なくらいです。持ち運びできるゲーミングノートPCが欲しい人には、とても良い選択肢になるのではないかと思います。


実際に確認してみましょう。


まず、横から見るとその薄さがよくわかります。ゲーミングPCでここまで薄いのはありません。とてもすっきりと使えます。









サイズは15.6インチとなっていて、A4ノートよりも大きいです。一般的なホームノートPCと同程度の大きさです。




重さを測ってみると、2.32kgとなりました。この重さは一般的なホームノートPCと同程度の重さです。ゲーミングノートは3kgを超えるくらい重いものが多く、そのことを考えると非常に軽量であることがわかります。また、カタログを見ると重さは約2.1kg~となっているので、構成によってはとても軽くすることも可能です。スッキリと使えて良さそうですね。









高性能CPUと高いグラフィックス性能搭載だから、ゲームが快適に行える


搭載しているCPUはCore i7-8750Hで、デスクトップPC並みの性能を持っています。

そして、ゲームをするのに大事なのがグラフィックス性能です。現在はNVIDIA GeForce GTX 1660Ti、GeForce RTX 2060 /2070 Max-Q Designから選択することが可能です。最新のRTX 20シリーズもラインナップされているのがうれしいですね。高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

今回のレビューではNVIDIA GeForce GTX 1070を搭載したモデルで検証を行っていますが、軽めのゲームであるドラゴンクエストや中程度の重さのファイナルファンタジーをプレイしたときの快適度を計測してみたところ、どちらも非常に快適にプレイできることがわかりました。

ゲームをしっかり楽しみたいという人にとっては、とても良い性能を持ったパソコンだといえると思います。










高い負荷がかかる処理や高度な計算処理にも使える


ゲーミングPCは高い処理性能を持っているので、ゲームをプレイするだけでなく、負荷がかかるような処理や高いグラフィックス性能を要求されるような作業をするのにも向いています。

大学生であれば、理系の研究でプログラムを書いて時間のかかるような計算をしたり、シミュレーションを実行したりするなどの作業にも使うことができます。

また、建築学科などで使うCADソフトを実行したり、CGやデザインなどの高いグラフィックス性能を要求されるような作業をするのにも適しています。






選べる2色のカラーバリエーション


ALIENWARE M15にはシルバーとレッドの2色のカラーバリエーションが用意されています。

シルバーがオーソドックスで落ち着いているかなとも思いますが、レッドもなかなかかっこよかったです。

色の違いがあるのは天板部分のみです。キーボードや周囲の部分は黒色となっていて、シルバーとレッドで共通となっています。











イルミネーションは抑えめ


ゲーミングPCはカラフルなイルミネーションを放つものが多いのですが、ALIENWARE M15は大人しい印象です。キーボードのみ光り、本体の側面が光ることはありません。ピカピカした感じが抑えられています。

「高い性能のノートパソコンが欲しいけど、ゲーミングPCはキラキラ光るからどうもなぁ・・・」というような人にとっては、とても使いやすいPCだと思います。









キーボードは色を変えることができます。PCにインストールされているコマンドセンターというソフトを使えば、好みの色にすることができます。もちろん、キーボードのイルミネーションが不要ということであれば、OFFにすることもできます。ゲーム以外の作業をするときには、イルミネーションを切っておくと作業に集中できて良いでしょう。逆に、暗いところで作業をするときには、キーボードが光るようになっているとわかりやすいです。










IPS液晶搭載で美しい画面 ゲームの没入感を感じたいなら144Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイを搭載したモデルもある


ディスプレイはIPS液晶が搭載され、どの角度から見ても色のコントラストや色調に変化がなく、とても映りが良いです。

また、4K(解像度:3840 x 2160)に対応したディスプレイを搭載したモデルも販売されています。sRGB 100%に対応していて色調にこだわった使い方をする人にとっても良いディスプレイです。








解像度が1920×1080のディスプレイを搭載したモデルには、リフレッシュレートが144Hzに対応したものも選択することが可能です。つまり1秒間に144回画面を更新することが可能です。

一般的なディスプレイのリフレッシュレートは60Hzなので、倍以上の速度で画面描写が可能になります。

ゲームをする人にとっては、滑らかな描写がされるとゲームへの没入感が高まります。キャラクターや敵の動きを的確にとらえられるようになるので、攻略できる確率も高まります。ゲームにこだわった使い方をする人は、リフレッシュレートが高いモデルを選んでみてください。




キーボード


キーボードの全体は下の写真のようになっています。

テンキーがついていて、実験で得られたデータを入力したり、家計簿をつけたりといった使い方をするときに便利です。

入力感は特に問題ないと感じました。ただ、Enterキーと左隣の「む」キーがくっついている点や、Backspaceキーが少し小さくすぐ左隣の「¥」キーとくっついている点については少し気になりました。ただ、実際に入力してみると打ち間違えるということはありませんでした。












キーボードの上部にはスピーカーが搭載されています。臨場感のあるサウンドが聞けるので、ゲームなどを楽しむことができるでしょう。






ALIENWAREのロゴもあります。





タッチパッドです。広くて使いやすいです。






Officeソフトが選択可能


ゲーミングPCはゲーム専用マシンというようなイメージがあるかもしれませんが、もちろんそれ以外にも使うことができます。ゲームばかりできればいいのですが、大学生としては学校の勉強もしなければなりませんよね。

特に大学では講義でレポートの提出が必ず必要となります。ALIENWARE M15は大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要なOfficeソフトをセットで購入することができます。Office単体で購入するよりも安くなるのでお得です。

Microsoft Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。

Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはWord、Exceが含まれています。

Office ProfessionalはOffice Home and Businessに、さらにPublisherというDTPソフトとAccessというデータベースが含まれるようになります。より専門的な使い方をしたい人はこちらを選択してください。





ネットにはWi-FiとLANケーブルの両方で接続できる


インターネットにはWi-FiまたはLANケーブルを挿して接続することができます。

オンラインゲームをする人にとっては、無線通信だとときどき接続が切れる心配があるのですが、LANケーブルを挿してプレイすると接続トラブルを避けることができて便利です。

もし、大学の研究室ではまだ無線LAN化されておらず、Wi-Fiが使えないところも多いので、このPCのように有線LANが使えるようになっているととても便利です。








プレゼンに使えたり、複数画面で作業ができる


プレゼンなど、PCの画面を別モニターやプロジェクターに映し出すポートは合計3つ搭載されています。1つはHDMIポートです。モニターやプロジェクターとの相性が一番良いため、とてもよく使うと思います。




あとはMini DisplayportとUSB Type-Cポート(Thunderbolot3)になります。これらのポートをすべて使えば、最大3画面に出力することが可能になります。


今回はHDMIポートを使ってPCの画面を別モニターに映し出してみました。下の写真のように、プレゼンをするという使い方が可能になります。




また、PCとは別にモニターを新たな作業領域として活用することもできます。プログラミングやデザイン系、CADなどの作業をしていると、複数モニターで作業をしたくなりますが、そのような要求にも対応できます。







インターフェースの確認


周辺機器との接続に必要なポート類は以下のものが搭載されています。








フルサイズのUSB3.0ポートが3つ搭載されています。対応している周辺機器が一番多いタイプのUSBポートですので安心です。

残念ながらSDカードスロットは搭載されていません。デジカメやスマホで撮影した写真や動画を取り込む場合は、別途アダプターをご用意ください。





システムのコントロールが簡単にできる


パソコンの性能をさらに高めるオーバークロックの設定や、温度管理を専用のソフトウェアを使って管理することができます。通常は設定が難しく、操作するのは難しいことが多いのですが、ソフトウェアから調整できるのでわかりやすく操作がしやすくなっています。










静音性の確認


ネットや動画鑑賞など、負荷がかからない処理をしているときは静かです。

CPUに負荷がかかる処理をすると動作音は大きくなりました。ノートパソコンの動作音としては大きめに感じました。


測定項目 測定値 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
28~29db
CPU 80%使用時 51~52db
ファイナルファンタジー紅蓮の解放者ベンチマークループ再生
(CPU:30~50%、
GPU:30~40%)
43~47db






性能と仕様


DELL ALIENWARE M15の仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 10 Home / Pro
CPU Core i7-8750H
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ SSD 128GB / 256GB / 512GB
SSHD 1TB
SSD + SSDの構成も可能
SSD + ハードディスクの構成も可能
 ディスプレイ  IPS液晶 フルHD(解像度:1920×1080)60Hz / 144Hz
 IPS液晶 フルHD(解像度:3840 x 2160)60Hz
光学ドライブ -
 グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
NVIDIA GeForce RTX 2060 / 2070
SDカード -
有線LAN
無線LAN
指紋認証 -
USBポート USB3.0 × 3
USB Type-C × 1
HDMIポート
mini Displayport 
Office 選択可
Microsoft Office Home & Business
Microsoft Office Personal
Microsoft Office Professional
 重さ  約2.16kg~


今回のレビューで使用したDELL ALIENWARE M15の主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-8750H
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 256GB(PCIe M.2) + SSD 256GB(PCIe M.2)
グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1070

CPUはCore i7-8750Hとなります。デスクトップPC並みの高い性能を持っています。

メモリは最小で8GB、最大で32GBまで搭載できます。高い性能を持つCPUやグラフィックスの性能を活かすためにも、16GB以上搭載しておくのが良いでしょう。

グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 1660Ti、 GeForce RTX 2060 / 2070の3つから選ぶことができます。GeForce GTX 1660TiよりもGeForce RTXの方が性能が高くなり、2060 < 2070の順に性能が高くなります。

ストレージはSSDのみ、SSHDのみという構成だけでなく、SSD + SSHD、SSD + SSDという組み合わせの構成も可能です。SSDはPCIe M.2接続のものなので、非常に高速に動作します。

レポート作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalを選択してください。Office ProfessionalはOffice Home and BusinessにデータベースソフトとDTPソフトを加えたものになります。


以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。


[CPUのベンチマーク:CINEBENCH R15で測定]

CPUの性能は1197cbとなりました。通常のノートPCによく搭載されているCore i7-8550Uは600cb前後の値を示すので、約2倍の性能を持っていることがわかります。非常に高い性能のノートパソコンであると言えます。





[ストレージのベンチマーク:CrystalDiskMarkで測定]

ストレージの速度を測定しました。今回はSSD+SSDの構成なので、2つ測定しています。SSDは読み書きともに非常に高速でした。パソコンの起動やアプリなどが高速に動作します。

[Cドライブ:SSD]



[Dドライブ:SSD]




グラフィックスの性能を測定するために、ゲームのベンチマークソフト(ドラゴンクエストとファイナルファンタジー紅蓮の解放者)を用いました。

まずドラゴンクエストです。スコアが14194で「すごく快適」となりました。ドラゴンクエストは動作が軽いゲームですので、楽にプレイできるでしょう。




ファイナルファンタジーのスコアは15607で「非常に快適」となりました。ゲームのプレイに全く問題ない性能です。ファイナルファンタジーは中程度の重さのゲームです。







グラフィックスの性能を別のソフト(3DMark)を使って測定しました。とても高い値となっています。DirectXを使ったソフトウェアが軽快に動作するでしょう。




各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Time Spy DirectX 12 5247
Fire Strike DirectX 11 13890
Sky Diver DirectX 11 34857
Cloud Gate DirectX 10 35177





外観の確認


DELL ALIENWARE M15の外観を確認してみましょう。

ディスプレイを閉じたところです。シルバーの天板となっていて、エイリアンウェアというネーミングからわかるように、上部にエイリアンのマークがあります。




いかにもエイリアンというマークですね。





ゲーミングノートとしてはとても薄いボディです。これだけ薄いとスッキリ使えます。





ディスプレイを開いたところです。壁紙はブラックの背景にエイリアンが描かれているものになっています。もちろん、壁紙は変更することが可能です。




キーボードが光っていますが、光は消すことができます。




後ろ側から見たところです。







ACアダプターを接続したところです。ACアダプターは大きいです。





本体左側面です。有線LAN、USB3.0ポート、マイク、ヘッドフォンジャックが搭載されています。




本体右側面です。USB3.0ポートが2つ搭載されています。




本体手前側です。




本体背面部です。HDMIポート、Mini Displayport、USB Type-Cポート、Alienware Graphics Amplifier接続ポート、電源コネクタが搭載されています。






まとめ


DELL ALIENWARE M15を今回実際に使ってみて、ゲーミングノートなのにとても薄くて軽く、非常にびっくりしました。ゲーミングノートPCはたいてい重くて厚みのあるものが多いので、本体だけを見ると家庭用のホームノートと大して違いありません。

性能も非常に高くて、ゲームを楽しくプレイできますね。CPUの性能が高いので、負荷のかかる処理やプログラミングなどにも使えます。実際、理系の研究用途でALIENWAREシリーズのPCを使っている研究室もあるようです。GPUを使った計算処理やシミュレーションなど、いろいろな用途に使えそうです。


詳細はこちら → ALIENWARE M15(直販サイト)





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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