大学生が最初に学ぶプログラミング言語は何がいい?

更新日:2024年5月30日




大学生のうちにプログラミングを身につけたいけど、最初にどの言語を選べばよいか分からないという人は多いのではないかと思います。

このページでは、大学生がどんなプログラミング言語を最初に学べばよいか、現役のITエンジニアがご紹介したいと思います。



作りたいものから言語を選ぶ


プログラミング言語には、Python、Java、C / C++、Swift、PHPなど、たくさんの種類があります。

各言語にはそれぞれ特徴があって、iPhoneなどのスマホアプリを開発する場合はこの言語、インターネット上で利用できるサービスを作る時にはこの言語というように、よく使われる場面や用途などがあります。

もし、今「スマホアプリの開発がしたい!」とか「AIを使ってプログラミングしてみたい」というような場合には、それに適した言語を選択すると良いです。言語ごとに適した主な用途については以下の表をご覧ください。

 主な用途 プログラミング言語 
スマホアプリ Swift (iOS向け)、Java (Android向け)、Kotlin(Android向け)、
Flutter (iOS、Android両方)、
React Native(iOS、Android両方)
WEBアプリ(インターネット上のサービス) PHP、Python、Java、Ruby
 AI関連 Python、C / C++
 機械学習、統計処理 Python、R
 ゲーム C++、C#


表中、赤で示したものは筆者のおすすめの言語です。

簡単に説明すると、スマホアプリ向けではiPhoneやAndroidなどOSごとに開発をしなければならないのですが、Flutterであれば1回プログラムを書けば両方のOSに対応できるので便利です。

ショッピングサイトや占いサイトなど、インターネットブラウザを使って操作できるサービスはプログラムを使ってできています。これらをまとめてWEBアプリと言います。X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSなども該当します。

WEBアプリを作る場合は多くの言語があるのですが、PHPは分かりやすく習得も比較的簡単だと思います。オンラインで多くの解説記事が読めたり、参考書もたくさん出版されています。

AI関連や機械学習についてはPythonの人気が高く、広く使われています。Pythonを学んでおけば、WEBアプリの開発にも応用できるなど、つぶしがきくのもうれしいです。

ゲームに関してはC#が良いでしょう。ゲーム開発で広く使われるUnityというツールを使うことで、ゲームの開発を効率的に進めていくことができます。









何を作りたいかわからな場合は?


大学生の場合だと、具体的に何がしたいかまだ決まっていなくて、「プログラミングができるようになれたらかっこいいな」、「就職に有利そうだからプログラミングを覚えたい」、というような人も多いでしょう。

そのような場合には、まずは大学でプログラミングを学べる講義や演習を受講することをおすすめします。シラバスを見て面白そうだなと思った授業を受けると良いです。

授業では1つの言語を使って集中的に学べるので、理解が深まりやすいです。自分の専門にも直結しているので身に付きやすいです。

わからないことがあっても先生に質問できるのは大きなメリットです。特に初心者のうちは本を読んで分からないところが出てくると挫折してしまう人が多いのですが、身近に聞くことができる人がいると、質問することでわからないところが解決し次に進めるようになります。つまづかずに学習を継続できるので、プログラミングが身につきやすくなります。

また、社会人になってからプログラミングを覚えたいなと思っても、受講料がとても高いことが多く受講を躊躇してしまったり、仕事が忙しくて思うように時間がとれなくなってしまうので、大学生の間に是非大学の授業に出てみることをおすすめします。





言語ごとの習得難易度から選ぶ


難しい言語だと途中でやめてしまうから、なるべく簡単な言語で勉強したいという人もいると思います。

参考までに、各プログラミングごとの習得難易度を紹介したいと思います。

 難易度 プログラミング言語 
 低 PHP、Python、Ruby
 中 Swift、Java、C#、Kotlin、Flutter、R
 高 C/C++


個人的には、PHPかPythonがおすすめです。

PHPはWEBアプリケーションの開発にとても良く使われています。Pythonは最近流行のAIプログラミングや機械学習・統計処理の分野でよく使われています。

PHPやPythonなどは難易度が低い言語として紹介していますが、全く初めての場合は、それでも難しく感じると思います。あくまで言語同士で比較した場合の相対的な難易度だということをご了解ください。







まとめ


このページでは、最初のプログラミング言語の選び方の例をいくつか紹介しました。是非参考にしていただければと思います。

ちなみに筆者の場合は、社会人になってからプログラミングを勉強しました。IT企業に就職して仕事で使うので覚えたわけですが、大学の時にもうちょっとプログラミングをしっかり勉強しておけばなと思ったことがあります。

大学生は4年間という時間があり、たっぷり勉強に時間をかけることができて良いなと思います。

しかも、大学ではプログラミングの講義をとることができますし、先生にも質問が自由にできますし、友達同士で教えあったりもできます。プログラミングの勉強をしやすい環境が整っているといえます。





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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