Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)レビュー OLED搭載で持ち運べるクリエイティブノートPC

更新日:2025年3月24日


Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)。機材貸出:レノボジャパン


Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)は、作品制作などのクリエイティブな使い方ができて、持ち運ぶことができる軽量なノートパソコンです。

高精細で色域の広いOLEDディスプレイを搭載していて、DCI-P3 100%の色域の広いノートパソコンです。CPUの性能が高く、グラフィックスは内蔵のものですがNVIDIA GeForce GTX 1650と同等以上の高い性能です。

今回、Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。


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WordやExcelなどの用途はもちろん、画像・動画編集、プログラミングなどの作業にもしっかり使える


Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)のCPU(Ryzen AI 9 365)の性能を実際に計測してみたところ、一般的なノートPCに搭載されるCPU(Core Ultra 5 125Uなど)よりも約1.5倍以上も処理性能が高く、とても高速な処理が可能でした。ハイスペックな性能です。




このため、インターネットやメール、動画鑑賞、Officeソフトを使ったレポートや書類作成、プレゼンなどの処理が非常に快適に行うことができます。また、プログラムを書いて実行したり、データ解析などの用途に使うことも問題ありません。性能が高いので、高速に実行することが可能です。大学の学業からプライベートまでしっかり活用することが可能です。


使用例。


また、グラフィックスはCPUに内蔵のものになりますが、こちらも一般的なノートパソコンのグラフィックスよりも2倍以上も高く、2~3年前のゲーミングノートPCによく搭載されていたNVIDIA GeForce GTX 1650と同等以上のとても高い性能
でした。

このため、動画編集や画像編集、デザインなどの作品制作に使用することも可能です。YouTubeの動画を作ってみたいというような場合でも快適に使うことができるでしょう。

また、このCPUはAIエンジンを搭載していて、50TOPSという高い処理性能を実現しています。





ハイスペックなのに持ち運ぶことができる軽さ


通常ハイスペックなノートパソコンというと、15.6インチ以上の大きさで2.0kg以上の重さがあり、持ち運びには不便なことが多いです。

しかし、Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)は14.5インチのサイズで、重さがたったの1.53kgしかありませんでした。すごく軽いというわけではないのですが、十分に持ち運ぶことができます。ハイスペックなノートPCを希望する人で持ち運ぶことも考えている人にとっては良い選択肢になります。





Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)の上にA4ノートを重ねてみると、下の写真のようになります。A4ノートとそれほど変わらない大きさです。




スリムな筐体ということもあり、カバンにも入れやすいです。










映りが良く色彩表現が豊かなOLEDディスプレイ


OLED(有機EL)ディスプレイが搭載されています。豊富な色表現が可能で、とても綺麗に表示されます。文字の読み書きだけでなく、画像や動画を楽しむこともできます。

ディスプレイのサイズは14.5インチです。14インチちょうどのディスプレイを搭載したノートパソコンがほとんどなので、他の製品と比べると少し広めのディスプレイです。

また、下で紹介しているように色域が広いディスプレイなので、画像や動画の編集作業など、色合いが重要になる作品制作などにも活用することができます。





今回のレビューで使用したディスプレイの仕様は以下のものになります。。

ディスプレイ:OLEDディスプレイ、解像度 2880×1800(2.8K)、100% DCI-P3





映り方


実際に画像を表示させてみると見てみると、とても綺麗に映りました。OLEDディスプレイなので、正面からだけでなく上や横からなど異なる角度からでもしっかり表示されます。

色合いも自然です。色域が広いので多くの色を表示することができ、より鮮やかに表示されているように感じました。








色の表示(色域)


sRGBカバー率とDCI-P3カバー率は100%となっていてとても色域が広いディスプレイです。ネットやOfficeソフトを使った書類作成、動画鑑賞、SNSなどといった一般的な作業をするには全く問題なく使うことができます。また、作品制作など、色合いが重要になるような作業をするにもしっかり使うことが可能です。



sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率  100%
Adobe RGBカバー率  95.8%







スッキリ使えて落ち着いた色合い


カラーモデルはルナグレーというカラーモデルが用意されています。下の写真のように、ダークグレーの落ち着いた色合いになっていて、多くの人が使いやすい色合いだと思います。




ハイスペックノートパソコンというと、やや厚めになることが多いのですが、Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)はスリムになっていてスッキリ使えます。








インターネットにはWi-Fiで接続


インターネットにはWi-Fiを用いて接続します。Wi-Fiはとても良く利用されているので、特に問題はないでしょう。

通信規格はWi-Fi 6Eに対応しています。ハイスペックなので、Wi-Fi 7に対応してほしかったなと思いましたが、Wi-Fi 6Eでも非常に高速な通信が可能なので特に問題はないでしょう。また、従来のWi-Fi 5 (11ac)や11nなどにも対応しています。ルーターを買い替えることなく使うことが可能です。






レポートやプレゼン資料の作成に使えるOfficeソフトを選択可能


大学ではWordやExcelを使って講義のレポートを作成する機会が非常に多くあります。また、卒論やゼミの発表ではPowerPointを使ってプレゼン資料を作成する必要もあります。

Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)には、Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Business 2024を選択することができます(構成をカスタマイズ可能なモデルにて選択可能)。

Officeソフトを単体で購入するよりも安くなるので、必要であればセットで購入してみてください。





キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。スタンダードな日本語配列のキーボードで、問題なく入力することができました。




キーボードの左半分です。特に気になるところはありません。




キーボードの右半分です。こちらも特に問題ありません。




キー同士の間隔やキーを押したときの深さも大丈夫です。スタンダードな仕様で安心して使えます。




タッチパッドです。









周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは、SDカードスロットは搭載されていませんが、USBポートとHDMIポートが搭載されています。











USBポート


USB Type-Aポート(USB3.2)が1つ、USB Type-Cポートが2つ搭載されています。できればUSB Type-Aポートがもう一つあると良かったのですが、この構成でもしっかり使うことができるでしょう。


Power Deliveryに対応したモバイルバッテリーや充電器を使うと、USB Type-CポートからPCの充電を行うことができます。

パソコンの電源がONの状態で使う場合には、65W以上の出力が可能なものであればパソコンの充電を行うことができました。PCの電源がOFFの場合であれば、45Wの出力があれば大丈夫でした。

一般的なノートパソコンでは45Wの出力のものでも充電が可能なものが多いのですが、ハイスペックなノートPCということもありより高い出力が必要だと思われます。ちなみに、ACアダプターは100Wの出力になっていました。

PCに付属のACアダプターを使えば問題なく電力を供給できるのですが、もし、モバイルバッテリーを使うことを考えている場合には、より高い出力のものをご用意ください。

   PC 電源ON PC 電源OFF 
モバイルバッテリー
(20W)
× ×
充電器
(45W) 
 × 〇 
充電器
(65W)
「低速の充電ケーブル」という表示が出る。





プレゼンやマルチディスプレイに対応できる


HDMIポートが搭載されているので、モニターやプロジェクターとつないでプレゼンを行ったり、ディスプレイを2つ使って作業したりすることができます。



HDMIポートとHDMIケーブル。


実際に、HDMIケーブルでモニターと接続してみました。PCと同じ画面を表示させることで、プレゼン発表などに使うことができます。

PCと同じ画面をモニターに映し出したところ。プレゼンなどに活用できる。


また、PCの画面を拡張して、PCとモニターの2画面で作業することもできます。ディスプレイを2つ使えるので、作業領域を広くとることができて効率がアップします。


PCの画面を拡張し、2画面で作業しているところ(マルチディスプレイ)。


USB Type-Cポートもディスプレイ出力に対応しています。HDMIポートもあわせて使えば、下の写真のように3画面で作業することも可能です。





SDカードスロット


SDカードスロットは搭載されていませんので、必要な場合はUSBポートに接続できる外付けのSDカードリーダーをご用意ください。






セキュリティ機能


セキュリティ機能は以下のようになっています。


指紋センサーと顔認証


指紋センサーは搭載されていませんが、顔認証は利用することが可能です。



プライバシーシャッター


カメラレンズにカバーをかけることができるプライバシーシャッター機能については、Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)では電子式になっています。本体横側にレバーがありますので、手動で操作することでカメラ機能をOFFにすることが可能です。

スイッチを切り替えると、画面にカメラのマークが数秒間表示されますので、カメラの状態を確認することができます。




カメラを使わないときはOFFにしておくと安心して使うことができます。






カメラとマイク、スピーカー


カメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、ZoomやTeamsを使うことが可能です。対面授業に戻ったとはいえ、オンライン形式での授業がある場合もありますし、インターネット上で提供されている英会話や資格などの講座の受講にも使うことが可能です。



ディスプレイ上部に搭載されているカメラとマイク。


スピーカーはキーボードの左右に1つずつ搭載されています。ノートパソコンのスピーカーとしては大きめです。サウンドは良かったです。動画を見たり、ZoomやTeamsで人の声を聞くのも問題ありません。好みはあるかとは思いますが、音楽を聴くのも楽しめると思います。







静音性の確認


Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9にはLenovo Vantageというソフトがインストールされていて、電源モードを切り替えることができます。




今回、この電源モードで、適応パワーモードとバッテリー節約機能という2つのモードで、パソコンの動作音の大きさを計測しました。

動画を見たりネットをするなどのライトな作業のときは、いずれのモードでも動作音はあまりせず、静かに使うことができました。

CPUに高い負荷をかけると動作音は大きくなりましたが、適応パワーモードでは一般的なノートPCよりも少し大きいかなという程度でした。バッテリー節約機能モードでは、CPUに負荷がかかっても動作音がかなり抑えられ、静かに使うことができました。

特に問題なく使うことができるでしょう。


測定項目  動作音の大きさ (db)
 適応パワーモード バッテリー節約機能モード 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube動画閲覧時 28~30db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db 
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23を実行)
40~41db  31~32db





Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)の仕様と性能


Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)の仕様は以下の表のようになっています。

 OS Windows 11 Home / Pro
CPU Ryzen AI 9 365
メモリー 32GB
ストレージ SSD 1TB
 グラフィックス AMD Radeon 880M グラフィックス (内蔵)
無線LAN
有線LAN -
光学ドライブ -
SDカードスロット -
 HDMI
USBポート USB3.2 × 1
USB Type-C × 2
ディスプレイ OLEDディスプレイ
2880×1800 (2.8K)
サイズ 14.5インチ
重さ 約1.54kg
バッテリー持続時間 動画再生時 約11.5時間
アイドル時 約13.8時間



今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています(メーカー貸出機)。

OS:Windows 11 Home
CPU: Ryzen AI 9 365
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB


OSは最新のWindows 11 Home、またはWindows 11 Proから選択できます。通常はWindows 11 Homeを選択すれば問題ありません。

CPUはRyzen AI 9 365、メモリは32GB、ストレージはSSD 1TBとなっています。これ以外の構成は選ぶことができないのは少し残念です。

ただ、この構成はとても性能が高いので、しっかり使うことができるでしょう。逆に、少しスペックダウンして購入したい人にとっては価格が高いのがネックかもしれません。


以下はCPUとSSD、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUの性能


まず、CPUの性能をCINEBENCH R23とCINEBENCH 2024という2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ16478pts、910ptsとなりました。非常に高いスコアとなっていて、しっかりと快適に使える良い性能となっています。

また、シングルコアのスコアもとても高いのも特徴です。










グラフィックスの性能


一般的なノートPCの2倍以上高い性能です。NVIDIA GeForce GTX 1650と同等以上の性能です。しっかり使うことができるでしょう。






ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 8995
Night Raid DirectX 12 31977







外観の確認


それでは、Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)の外観を確認してみましょう。

まず、天板です。ルナグレーというカラーが採用されています。ダークグレーに近い色合いかなと思います。





本体はスリムです。ハイスペックなノートパソコンですが、一般向けのノートPCと変わらない外観で爽やかに使えます。




ディスプレイを開くとカメラの部分が少しだけ出っ張っています。






















底面です。




ACアダプターとケーブルです。




一般向けのノートPCより少しだけ大きいです。




本体左側面です。



本体右側面です。



本体背面部です。



本体の手前部分です。







まとめ


最後に、Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)についてまとめたいと思います。

良いところ


・非常に高い性能で高速な動作が可能
・グラフィックスは内蔵型だが、NVIDIA GeForce GTX 1650と同程度以上の性能
・一般向けのノートPCと変わらないデザインで使いやすい
・高精細で色域の広いディスプレイ
・ハイスペックな性能としてはコンパクトで軽量


注意するところ


・指紋センサーは非搭載
・SDカードスロットは非搭載
・CPUやメモリ容量、SSD容量のバリエーションがない



Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型 (AMD)を実際に使ってみて、ハイスペックな性能なのに持ち運ぶこともできるくらい軽いというのがとても良いなと思いました。

大学生の場合、特に理系学部だとハイスペックなノートPCを欲しい人も多いと思います。ハイスペックPCは持ち運びに不便なことが多いので、そこを解決したこの製品はとても使いやすいと思います。

また、グラフィックスの性能とディスプレイのクオリティも良いので、動画編集やデザインなどの作品制作に使用するのも良いでしょう。

ハイスペックなノートPCで持ち運ぶこともできる製品を探している方は、是非検討してみてください。


詳細はこちら → Yoga Pro 7 Gen 9 14.5型(AMD)(直販サイト)







この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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