Lenovo Ideapad Slim 170 14型(AMD)レビュー 低価格で購入できる軽量ノートパソコン


軽めの使い方が中心で、持ち運びができて安いノートパソコンを探している方に最適なのが、LenovoのIdeapad Slim 170 14型(AMD)です。

Lenovo Ideapad Slim 170 14型(AMD)は、性能は抑えめですがインターネットやOfficeソフトが軽快に動作し、しかもA4サイズで軽く持ち運びにも便利なノートパソコンです。デザインも爽やかで使いやすいです。

今回、Lenovo Ideapad Slim 170 14型(AMD)を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。






詳細はこちら → Ideapad Slim 170 14型(AMD)(直販サイト)






性能は抑えめだけど、持ち運びもできて安く購入できるノートパソコン



性能


CPUはAMD製の最新のRyzen 7020Uシリーズが搭載されています。最新のCPUなのですが、エントリー向けのCPUとなっていて他の最新CPUと比べると性能は抑えめです。





それでも日常的な用途であれば問題なく使える性能です。主な用途としては、インターネット、メール、動画鑑賞、SNS、ブログ更新、Officeソフトを用いたレポートや書類作成、オンライン授業などです。ゲームをしたりするなど負荷のかかる作業をするのは厳しいと思います。

どちらかというとライトな使い方が多い人向きのノートパソコンです。一般的な使い方をする分には、遅すぎて使えないということはまずありませんのでご安心ください。


大学の講義資料を開いているところ。





持ち運びしやすいサイズと軽さ


LenovoのIdeapa Slim 170 14型 (AMD)は14インチのサイズで、本体の大きさは下の写真のようにA4ノートを少し大きくした程度です。奥行きはA4とほぼ同じです。

ほぼA4サイズで使いやすい大きさです。


LenovoのIdeapa Slim 170 14型 (AMD)の上にA4ノートを重ねて置いたところ。



重さは実測で約1.37kgと軽かったです。片手でも持ち上げることができます。




LenovoのIdeapa Slim 170 14型 (AMD)の重さを計測。


自宅で使う場合は、リビングや自室などを移動したりするのも楽にできます。パソコンを使う場所を簡単に変えることができるので、とても使いやすいです。

また、大学などの外出先に持っていくことも簡単にできます。A4サイズなのでノートや資料とサイズが揃い、カバンの中にスッキリ入ります。軽いノートパソコンなので、持ち歩いても疲れにくいのがうれしいです。




安っぽさを感じさせない爽やかなデザイン


価格が安いノートパソコンはデザイン面で物足りないと感じることがあるのですが、LenovoのIdeapa Slim 170 14型 (AMD)は爽やかな印象を与えるノートパソコンです。

素材はおそらく樹脂でできていると思われますが、本体カラーにシルバーが採用され、安っぽさを感じさせない爽やかさがあります。天板にはLenovoのロゴが小さくあるだけで、とてもシンプルなデザインです。部屋の雰囲気にも合わせやすいと思います。




Lenovoのロゴは、光の当たる角度によって見え方が変わります。ちょっとしたアクセントになっていて良い感じです。イルミネーションのようにピカピカ光るというわけではないのでご安心ください。




本体はスリムでスッキリ使えます。





価格は5万円台からでOfficeソフト付きでも8万円台


LenovoのIdeapa Slim 170 14型 (AMD)の価格は最安で5万円台からとなっていて、とても購入しやすくなっています。Officeソフト(Office Home and Business)がついても8万円台で購入することができます。






ディスプレイ


Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)のディスプレイは選び方に注意が必要です。以下に紹介するように、2種類のディスプレイが用意されていて、それぞれ見え方が異なります。



IPS液晶を選択するのがおすすめ


ディスプレイはIPS液晶とTN液晶の2種類が用意されています。




今回のレビューではIPS液晶とTN液晶を搭載したモデルをそれぞれ使用しています。下の写真のようにIPS液晶は見やすいのですが、ディスプレイの見え方はあまり良いものではありませんでした。

IPS液晶の場合は、正面はもちろんのこと上や横からなど、角度を変えても綺麗に見えるので、見やすいディスプレイとなります。長時間作業していても疲れにくいでしょう。このPCを購入する場合は、IPS液晶を搭載したモデルを選択するのがおすすめです。




映り方


IPS液晶とTN液晶について、それぞれご紹介します。



IPS液晶


まず、IPS液晶です。

IPS液晶を搭載したモデルは視野角が広いので、上や横からなど、角度を変えてみても綺麗に表示されます。見やすいので、長時間作業していても疲れにくいでしょう。








TN液晶


続いて、TN液晶を搭載したモデルの見え方をご紹介します。

正面から見ると、やや白っぽい画面ではありますが色の判別ができます。ただ、TN液晶は視野角が狭いので、上から見ると色が抜けてしまい見づらいです。横から見ても、色の見え方が少し変わります。作業するときは、見る角度をなるべく一定にしておくのが良いでしょう。


正面から見たところ。



上や横からなど、角度を変えて見たところ。






色の表示


sRGBカバー率は63.4%となっていて、色域はあまり広くはありませんが、一般的な作業をする分には問題ないです。

sRGBカバー率 63.4%
Adobe RGBカバー率  47.4%



解像度など


TN液晶でもIPS液晶でも、ディスプレイのサイズは14インチで解像度は1920×1080 (フルHD)となります。ディスプレイの表面は非光沢となっていて、映り込みが抑えられます。








キーボード


スタンダードな日本語配列のキーボードが搭載され、快適に入力することができます。




キーの配置や大きさ、間隔等、特に気になる点はありません。問題なく使うことができると思います。




EnterキーやBackspaceキーなどと左隣のキーがくっついている箇所がありますが、各キーにしっかりとした大きさが確保されているので、打ち間違えるということはありません。実際、ブラインドタッチでも試してみましたが、問題なく入力できました。




タッチパッドを使ってクリックやスクロールなどするのも問題ありません。







インターネットにはWi-Fiで接続


インターネットにはWi-Fiを用いて接続することができます。Wi-Fiの通信規格はIEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nとなっています。

最新の通信規格であるWi-Fi 6Eには対応していませんが、Wi-Fi 6までの通信規格に対応しているので、今使っているルーターを買い替える必要はありません。






WordやExcelなど、レポート作成に必要なOfficeソフトを搭載したモデルもラインナップ


大学ではWordやExcelを使って講義のレポートを作成する機会が非常に多くあります。また、卒論やゼミの発表ではPowerPointを使ってプレゼン資料を作成する必要もあります。

Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)には、Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Businessを搭載したモデルがラインナップされています。

Officeソフトを単体で購入するよりも安くなるので、必要であればセットで購入してみてください。






周辺機器との接続に必要なインターフェース


USBポートなどのインターフェースは良く使われるものが搭載されています。周辺機器との接続に困ることはあまりないのではないかと思います。







プレゼンを行ったり、モニターを追加することができる


HDMIポートが搭載されているので、HDMIケーブルでモニターとつなぐとプレゼンを行ったり、複数画面での作業に対応したりすることができます。


HDMIケーブルとHDMIポート。


HDMIケーブルでPCとモニターを接続してみました。PCの画面をそのまま映し出すことが可能です。プレゼンを行うときなどに使えます。




PCの画面を拡張し、PCのディスプレイとモニターの2画面で使うこともできます(マルチディスプレイ)。作業スペースが広がるので、効率がアップします。





最近のノートパソコンでは、USB Type-Cポートを使ってディスプレイ出力ができる製品が多いですが、Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)のUSB Type-Cポートはディスプレイ出力には対応していません




USBポート


USBポートはType-Aポートが2つ、Type-Cポートが1つ搭載されています。

Type-AのUSBポートについては、USB3.2とUSB2.0ポートが1つずつになります。USB3.2の方が高速に動作します。USBメモリや外付けハードディスクなど、容量の大きなデータや大量のデータのコピーを行う場合には、USB3.2ポートを使うと早く完了します。

USB2.0ポートは速度がそれほど速くないので、マウスやキーボードなど、大きなデータのやり取りが発生しない機器を接続するのが良いでしょう。


USB Type-Cポートは、データ転送のみに対応しています。Power Deliveryに対応していないので、モバイルバッテリーを使ってPCの充電を行うことはできません。



SDカードスロット


フルサイズのSDカードの読み書きに対応しています。micro SDカードもアダプターを利用すれば対応することができます。




SDカードは奥までしっかり入るというわけではなく、途中までしか入りません。作業中は引っ掛けないようにだけ気をつけましょう。





カメラとマイク、スピーカー


カメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、ZoomやTeamsなどを使ってビデオ通話を行うことができます。


カメラとマイク


カメラとマイクはディスプレイの上部にあります。カメラにはプライバシーシャッターが搭載されています。レンズのすぐ上側にある小さなレバーを左右に動かすと、カメラレンズにカバーをかけることができます。

カバーがかかった状態ではレンズが赤色に変わるので、直感的にわかりやすいです。

カメラを使わないときはカバーをかけておくと、気が付かないうちにカメラに映ってしまっていたということを防ぐことができて安心です。

ちなみに、このカメラは顔認証には対応していません。





スピーカー


スピーカーは底面に搭載されています。音質は良かったです。動画を見たり音楽を聴いたりするのも問題ないと思います。

ただ、音質は好みがあるので、もしより良いサウンドをということであれば、本体側面にあるマイク・ヘッドホン端子を使って、イヤホンやヘッドホンを通して聞くと良いでしょう。音質がとても良くなります。








CPUの性能をコントロールできる機能


Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)にはCPUの性能を制御できる機能が搭載されています。

通常はインテリジェント・クーリングモードに設定されていますが、より高いパフォーマンスを発揮できるエクストリーム・パフォーマンスモードや、性能は少し抑えめになりますがパソコンの動作音がより静かになるバッテリー省電力モードを利用することが可能です。




負荷のかかる作業をするときはエクストリームパフォーマンスモードにしたり、図書館やカフェなどで静かに使いたいときはバッテリー省電力モードにしたりすると良いでしょう。





静音性の確認


上述のCPUの性能を制御できる機能を使って、パソコンの動作音の大きさを計測しました。

いずれのモードでも動画を見るなど、軽めの作業をするときは静かでした。

インターネットをするときは基本的には静かですが、複数のタブを連続で開いたり、画像の多いページを開くと一時的に動作音がすることがありました。

CPUに大きな負荷がかかる作業をすると動作音は大きくなります。標準設定のインテリジェントクーリングモードとエクストリームパフォーマンスモードでは、では、一般的なノートパソコンと同程度~若干大きめの大きさでした。

バッテリー省電力モードにすると、動作音はとても抑えられました。

通常はインテリジェント・クーリングモードで問題なく使えると思います。

測定項目 インテリジェント・クーリング
(標準)
バッテリー省電力
(静音)
 エクストリーム・パフォーマンス
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube動画閲覧時 28~30db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~31db  28~33db 
CPU 100%使用時 37~38db 33~34db 39~40db 





Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)の仕様と性能


Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)の仕様は以下の表のようになっています。

 OS Windows 11 Home
CPU Ryzen 3 7320U
Ryzen 5 7520U
メモリー 8GB
ストレージ SSD 256GB / 512GB
無線LAN
有線LAN -
光学ドライブ -
SDカードスロット
(フルサイズ)
 HDMI
USBポート USB3.0 × 1
USB2.0 × 1
USB Type-C × 1  
ディスプレイ IPS液晶 / TN液晶
Full HD (1920x1080)
非光沢
サイズ 14インチ
重さ 約1.38kg
バッテリー持続時間 約12時間



今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています(メーカー貸出機)。

OS:Windows 11 Home
CPU: Ryzen 5 7520U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB


OSはWindows 11 Homeを搭載しています。

CPUはRyzen 3 7320U / Ryzen 5 7520Uから選択できます。性能は Ryzen 3 < Ryzen 5となります。最新世代のCPUですが、エントリー向けなので性能はそれほど高くありません。それでも、上述したように、ネットや動画鑑賞、Officeソフトの使用など、一般的な用途であれば問題なく使うことができます。

ただ、Ryzen 3はかなり性能が低くなるので、なるべくRyzen 5を選択するのがおすすめです。価格も10万円を大きく下回ります。

メモリは8GB、ストレージはSSDで256GBまたは512GBです。

レポート作成に必要なMicorosoft Officeが搭載されたモデルも選択することができます。Office Home and Businessが搭載されていますので、Word、Excel、PowerPointを利用することができます。


以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUの性能


まず、CPUの性能をCINEBENCH R20とR23という2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ1742 pts、4672 ptsとなりました。最新のCPUであるRyzen 5 7530Uだと3200 ptsくらい(CINEBENCH R20の場合)になるので、それと比較すると約54%程度の性能です。性能はそれほど高くありませんが、ネットやOfficeソフトを使うなどのライトな作業であれば問題ありません。








上述のCPUのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までご覧ください。


エクストリーム・パフォーマンスモードにすると、標準設定よりも若干ですがパフォーマンスがアップします。バッテリー省電力モードにすると、パフォーマンスは標準設定よりも下がりますが、動作音を抑えて使うことができるようになります。

[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
設定  スコア
(CINEBENCH R20) 
スコア
(CINEBENCH R23)  
マルチコア シングルコア  マルチコア  シングルコア 
インテリジェント・クーリング(標準) 1742 449 4672 1168
エクストリーム・パフォーマンス 1845 400 4713 1160
バッテリー省電力(静音) 1580 440 4261 1161




ストレージの性能


ストレージのアクセス速度を測定しました。非常に高速というわけではないのですが、SSDなので高速な読み書きが可能です。問題なく使うことができます。





グラフィックスの性能


グラフィックスの性能は抑えめです。高いグラフィックス性能を必要とする作業には向いていませんが、ネットやOfficeなどの一般的な作業をする分には問題ありません。







ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 1625
Night Raid DirectX 12 7468






外観の確認


それでは、Lenovo Ideapad Slim 170 14型(AMD)の外観を確認してみましょう。今回は、IPS液晶を搭載したモデルの外観をご紹介します。

本体カラーはシルバーとなっています。価格は5万円台からとなっていますが、安っぽさを感じさせない爽やかなカラーです。




厚みも抑えられています。机の上に置いてもスッキリ使えます。




















とてもシンプルなデザインで良い感じです。









底面です。




ACアダプターです。比較的コンパクトなタイプなので、スッキリ使うことができます。




本体左側面です。





本体右側面です。




本体背面部です。




本体の手前部分です。







まとめ


最後に、Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)についてまとめたいと思います。

良いところ


・5万円台からの低価格で購入できる
・持ち運びもできるサイズと軽さ
・シンプルで爽やかなデザイン
・よく使われるポート類がバランスよく搭載されている


注意するところ


・性能は抑えめ
・TN液晶は見にくいので、IPS液晶搭載モデルがおすすめ



Lenovo Ideapad Slim 170 14型 (AMD)は、ネットや動画鑑賞、Officeソフトを使った作業などが快適に行えるノートパソコンです。どちらかというとライトな使い方が多い人に向いています。

性能は抑えめなのですが、持ち運ぶこともできるサイズと軽さであったり、シンプルで爽やかなデザインであったりなど使いやすい製品です。

ディスプレイの種類には注意しましょう。ディスプレイにIPS液晶を搭載したモデルの方が見やすいです。長時間快適に作業できるのでIPS液晶を選択するのがおすすめです。

価格は5万円台からととてもリーズナブルです。ネットやOfficeなどのライトな使い方が多く、価格が安くて持ち運びできるノートパソコンを探している方は是非検討してみてください。


詳細はこちら → Ideapad Slim 170 14型(AMD)(直販サイト)





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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