Lenovo LOQ 16IRH8レビュー バランスのとれたゲーミングノートPC
色々なゲームをプレイできて、性能も良く価格も手頃な製品はないかなと探している方に最適なのが、LenovoのLOQ 16IRH8というゲーミングノートPCです。
エントリー向けのゲーミングノートPCという位置づけですが、エントリー向けの構成からミドルハイスペックな構成まで選択することができます。
今回のレビューではエントリー向けの構成で実際にゲームをプレイしてみましたが、フォートナイトやAPEXレジェンズなど、多くのゲームを快適にプレイすることができました。
Lenovo LOQ 16IRH8を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。
詳細はこちら → Lenovo LOQ 16IRH8(直販サイト)
ゲームを快適に楽しめるゲーミングノートPC
Lenovo LOQ 16IRH8には、最新の第13世代インテル製CPUと、NVIDIA GeForce RTX 3000 / 4000シリーズが搭載されています。
エントリー向けゲーミングノートPCとして販売されていますが、多くのゲームをしっかり楽しめるゲーミングノートPCだと思います。
インテル製のハイスペックCPUを搭載
インテル製の第13世代HシリーズのハイスペックCPUを搭載しています。
多くのモデルでCore i7-13620H、またはCore i5-13420Hを標準で搭載しています。下のグラフを見てもわかる通り、これらの2つのCPUは一つ前の世代のもの(それぞれCore i7-12700H、Core i5-12500H)と比べて、同等もしくは抑えめの性能になっているので、エントリー向けの製品という位置づけになっていると思われます。
たしかにCore i5-13420HはHシリーズのCPUとしては抑えめの性能ですが、実際に使ってみると、かなり多くのゲームを快適にプレイできました。このCPUを搭載しているモデルはゲーミングノートPCとしては価格を抑えて購入できるのが良いポイントだと思います。
また、構成をカスタマイズできるモデルでは、Core i7-13700HやCore i5-13500Hなどのより高い性能のCPUを選択することができます。これらのCPUはミドルスペック~ハイスペックの性能を発揮します。性能の良いCPUを希望する場合は、カスタマイズ可能なモデルでこれらのCPUを選択すると良いでしょう。
Core i9-12950HX | |
Core i7-12800HX | |
Core i9-12900H | |
Core i7-12850HX | |
Core i7-13700H | |
Core i7-13620H | |
Core i7-12700H | |
Core i7-12800H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-12500H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 6800U | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 6600U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-11400H | |
Core i7-1265U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1255U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
スコア(Passmark) オレンジ:LOQ 16IRH8で選択できるCPU |
NVIDIA GeForce RTX 3050 / 4050 / 4060を搭載
グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3050 / 4050 / 4060を搭載したモデルがラインナップされています。性能は下のグラフのようになります。
最新のGeForce RTX 4000シリーズも選択することができます。RTX 4050はエントリー向けの製品に搭載されることが多いですが、下のグラフを見てもわかる通り、かなり性能が高いです。
今回のレビューでは、GeForce RTX 3050を搭載したモデルを使用しました。これはエントリー向けのグラフィックスです。下のグラフでは性能が低く見えるかもしれませんが、実際にゲームをプレイすると、多くのゲームを快適にプレイすることができました。個人的には、悪くない性能だと思います。
もし、より良い性能のグラフィックスを希望する場合は、GeForce RTX 4050や4060を選択してみてください。ミドルスペック~ミドルハイスペックのとても良い性能を発揮します。
GeForce RTX 4080 | |
GeForce RTX 3080 | |
Radeon RX 6600M | |
GeForce RTX 4060 | |
GeForce RTX 3070 | |
GeForce RTX 3060 | |
GeForce RTX 2080 MaxQ |
|
GeForce RTX 4050 MaxQ |
|
GeForce RTX 2070 MaxQ |
|
GeForce RTX 2060 MaxQ |
|
GeForce RTX 3050Ti | |
GeForce GTX 1660Ti | |
GeForce RTX 3050 | |
GeForce GTX 1650 | |
GeForce MX350 | |
Intel Iris Xe | |
Intel UHD | |
スコア(3DMark FireStrike) オレンジ色:LOQ 16IRH8で選択できるグラフィックス |
滑らかな表示が可能なリフレッシュレート144Hzのディスプレイ
IPS液晶が搭載されていて、見やすいディスプレイです。ただ、色域は広くはありませんので、色表示にこだわる使い方をする場合には適していないかもしれません。
ゲームをプレイしたりネットを見たりするなど、特に困ることはありません。。リフレッシュレートは144Hzとなっていて、快適にゲームプレイを楽しむことができます。
なお、今回のレビューで使用したモデルのディスプレイの仕様は以下のようになっています。
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:1920×1200、リフレッシュレート:144Hz
色の表示と見え方
ディスプレイの表面は非光沢となっていて、反射が抑えられています。作業している自分自身の姿や、部屋の様子が映りこまないので、画面に集中することができます。ゲーム中に余計なものが映りこんで、集中力がそがれることもないので安心です。
角度を変えてみても、綺麗に表示されます。
sRGBカバー率は64.1%となっていて、一般的なディスプレイです。ゲームをプレイしたり、ネットやOfficeソフトを使った書類作成などの一般的な作業をするのには特に問題はありません。上の写真のように、色表示の点で特に気になることはありません。
ただ、画像や動画編集など、色彩にこだわった作業をすることを考えている場合は外付けのモニターを使うなどした方が良いかもしれません。
sRGBカバー率 | 64.1% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 48.6% |
最大144Hzのリフレッシュレート
画面を1秒間に何回更新できるかというリフレッシュレートは、144Hzとなっています。一般的な60Hzのディスプレイと違って、とても滑らかな表示です。
フォートナイトやAPEXレジェンズなどのFPSゲームをする場合は、敵の動きをよりとらえやすくなります。
サイズ、解像度など
ディスプレイのサイズは16インチです。広めの画面で快適にゲームプレイを楽しむことができます。
解像度は1920×1200です。
ゲームはどれくらい快適にプレイできるか?
実際にゲームをプレイしたり、専用のベンチマークソフトを使って、ゲームがどれくらい快適にプレイできるか性能を評価してみました。以下にその結果をご紹介します。
今回のレビューで使用したLOQ 16IRH8の仕様は以下の通りです。
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i5-13420H
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 512GB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:1920×1200、リフレッシュレート:144Hz
CPU: Core i5-13420H
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 512GB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050
ディスプレイ:IPS液晶、 解像度:1920×1200、リフレッシュレート:144Hz
CPUとグラフィックスの性能を考えると、ゲーミングノートPCの性能としては抑えめになります。しかし、フォートナイトやモンハンなど、意外と高いフレームレートが出て、快適にプレイすることができました。
ただ、エルデンリングはフレームレートがあまり伸びず、動作もカクツキが見られました。
今回実際にゲームをプレイした感想としては、かなり多くのゲームを快適にプレイできると思いますが、一部の重たいゲームはプレイが難しいものもあると思われます。
LOQ 16IRH8は、より上位の性能を持つCPUやグラフィックスも選択できますので、重たいゲームをプレイすることを考えている場合は、より良い性能の構成を選択すると良いと思います。
以下、軽量級~重量級の代表的なゲームをプレイしてみた結果をご紹介します。
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軽量級のゲーム
軽めのゲームをプレイし、実際にどれくらい平均フレームレートが出ているかを計測しました。
フォートナイト
バトルバスから飛び降りて、キルされるまで計測しました。 DirectX12、パフォーマンスの設定を試してみたところ、とても高いフレームレートでプレイすることができました。動きも滑らかでカクツクこともなく、快適に楽しめました。 |
レンダリングモード | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
パフォーマンス | 1920 × 1200 | 246.4 |
DirectX12 | 172.0 |
モンスターハンターライズ
クエストをプレイした時のフレームレートを計測しました。 設定が「高」の状態でも、100fps以上出ていてスムーズにプレイすることができました。モンスターと戦っているときも、動きが滑らかで楽しむことができました。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 | 1920 × 1200 | 104.9 |
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS
3Dモードでプレイしました。 ダンジョン内での移動と戦闘シーンで計測しました。平均で150fps以上出ていて、とても快適にプレイすることができました。100fpsを切ることはほとんどありませんでした。 剣や呪文を使って戦う時も滑らかな表示で楽しめました。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 | 1920 × 1200 | 154.5 |
PUBG
空から飛び降りてキルされるまでプレイしてみました。 一番高い設定でも平均フレームレートが100fpsを超えていて、快適にプレイすることができました。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
ウルトラ | 1920 × 1200 | 108.8 |
高 | 137.5 |
eFootball 2023 (ウイニングイレブン)
キックオフから終了までプレイしてみました。 eFootballはフレームレートが最高で60fpsまでしか出ないようになっています。 プレイ中は60fps近くの値が出ていてスムーズなプレイが可能です。リプレイシーンではフレームレートは下がりますが、動画なのでプレイに特に影響はありません。快適にゲームプレイを楽しむことができるでしょう。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高 (デフォルト) | フルスクリーン | 59 (上限60fps) |
中程度の重さのゲーム
実際にゲームをプレイしたりベンチマークソフトを使ったりして、平均フレームレートやスコアを計測しました。
エーペックスレジェンズ
空から飛び降りてキルされるまでプレイしてみました。 デフォルトの設定(高)でも、100fps以上出ていました。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高(デフォルト) | 1920 × 1200 | 101.1 |
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレベンチマーク
最高品質の設定でも90fps程度出ていて快適にプレイすることができるでしょう。通常の高品質設定にすると100fps以上出ました。問題なくプレイすることができるでしょう。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア 評価 |
平均フレームレート(fps) |
---|---|---|---|
最高品質 | 1920 × 1200 | 13345 とても快適 |
91.8 |
高品質 (ノートPC) |
16832 非常に快適 |
117.7 |
重量級のゲーム
エルデンリング
洞窟内での移動と戦闘シーンでの計測を行いました。 エルデンリングは最大で60fpsまでしか出ません。 フレームレートはあまり伸びず、プレイ中もカクツキが多く見られました。 エルデンリングをプレイする場合は、Core i7-13620HやGeForce RTX 4050など、もう1つワンランク上のCPUとグラフィックスを選択するのが良いと思われます。 |
品質 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
高(デフォルト) | 1920 × 1200 | 46.9 (上限60fps) |
中 | 47.6 (上限60fps) |
バイオハザード ビレッジ
雪山で計測を行いました。 バランス重視設定やおすすめ設定では100fpsを超えていて、快適にプレイすることができました。 レイトレーシングモードにすると一気にフレームレートが下がりますが、60fps程度出ているので何とかプレイすることができるかもしれません。 |
設定 | 解像度 | 平均フレームレート(fps) |
---|---|---|
レイトレーシング | 1920 × 1200 | 57.3 |
バランス重視 | 120.0 | |
おすすめ | 124.2 |
ファイナルファンタジーXV ベンチマーク
一番高いグラフィック設定にすると60fpsを下回りますが、標準品質や軽量品質では快適にプレイすることができそうです。
グラフィック設定 | 解像度 | スコア 評価 |
平均フレームレート(fps) |
---|---|---|---|
高品質 | 1920 × 1080 | 5872 やや快適 |
57.6 |
標準品質 | 8213 快適 |
82.0 | |
軽量品質 | 10609 とても快適 |
105.2 |
ゲーム以外にも使いやすいデザイン
一般的なゲーミングノートPCらしい派手さは抑えられていて、シンプルなデザインになっています。
そのため、ゲーム以外の用途にも使いやすいでしょう。
本体はストームグレーというカラーが採用されていて、落ち着いた雰囲気があります。赤や青、黄色などの派手なイルミネーションはなく、ロゴが光ったりということもありません。
ゲーミングノートPCらしさという点では、ディスプレイが本体の一番奥から開くというのではなく、少し手前部分から開くというところです。これはPC内部の放熱をよくするための設計らしいのですが、デザイン的には特に気になる点ではありません。
本体背面の換気口の部分に青い装飾が施されていますが、これが一番ゲーミングノートPCらしさかなと思います。ただ、本体全体がグレーで落ち着いた雰囲気があるので、このようなワンポイントのアクセントがあると、遊び心があって良いかなとも思います。
キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。一般的なホームノートPCのような見た目ですが、アンチゴーストやマクロ機能も利用でき、ゲームプレイをしっかり楽しめる仕様になっています。また。テンキーも搭載されていて、一般的な作業にも使いやすいです。
キーボードの左半分です。個々のキーの間隔や大きさ等、特に気になる点はありません。
「\」キーが少し小さいかなと思いました。最初は見ながら入力したほうが良いかもしれません。それ以外の部分については特に気になる点はありません。
テンキーは標準的な4列構成で使いやすいです。矢印キーは独立していて、大きさもしっかり確保されていて使いやすいです。
キーを押したときの深さは約1.5mmとなっています。
タッチパッドです。
マクロキー
キーボードの入力について、複数のキーの同時入力や一連のキー入力をキー1個で入力できるようになるマクロキーの設定が可能です。
ゲーミングマウスが付属
Lenovo LOQ 16IRH8のユニークな点として、ゲーミングマウスが標準で付属していることです。すでにゲーミングマウスを持っている人にとっては不要かもしれませんが、これからゲーミングマウスを購入しようと思っている人にとってはとても使いやすいマウスだと思います。
実際、このマウスを使ってフォートナイトをプレイしてみましたが、動作や反応が良く、スムーズに使うことができました。
USB Type-Aで接続する有線型のマウスです。
マウスのみの重さは94gとなっていました。100gを切るので軽量なタイプになります。
大きさは縦方向が約12.5cmとなっています。私の手は、手首から中指の先まで約17.5cmです。
中央部が高くなっていますので、手のひら全体をペタッとつけて持つ人であったり、手のひらの一部と指先をつけて持つタイプの人などが使いやすいのではないかと思います。
ボタンは側面に2つと左右クリックボタン、マウスホイールと、DPI変更ボタンがあります。初期状態で800dpi、1600dpi、2400dpi、3200dpiの4段階で調整が可能です。
ゲーム以外の用途について
Lenovo LOQ 16IRH8は、ゲーム以外の用途にもしっかり活用することができます。
具体的には以下の用途が挙げられますが、CPUとグラフィックスの性能が非常に高いので、これら以外にもしっかりと使うことができるでしょう。
・インターネット
・メール
・Officeソフトを使ったレポートや書類作成
・動画鑑賞
・SNS
・ブログ、ホームページ制作
・プログラミング
・画像・動画編集
・デザイン、イラスト制作
・ZoomやTeamsを使ったオンライン授業などのビデオ通話
CPUとグラフィックス性能が高いので、プログラミングとの相性は抜群です。データ解析やアプリの開発、グラフィックス性能を用いたディープラーニングや機械学習などにも良いでしょう。16インチの画面サイズがあるので、見やすいというのも良い点です。
プログラムを書いて実行しているところ。
さらに、CPUとグラフィックスの性能が高いので、画像や動画編集などの作業にも良いでしょう。ただし、色域はそれほど高くないので、色表示を重要視される方は別途モニターを用意するなどご検討ください。
動画編集を行っているところ。
ExcelやWord、PowerPointなどを使ってレポートや資料を作成するということもまったく問題ありません。
PDFファイルを開いているところ。
Office Home and Businessを選択可能
LOQ 16IRH8には、CPUやメモリなどの構成が決まったモデルと構成をカスタマイズできるモデルがあります。
構成が決まったモデルではOfficeソフトは非搭載なのですが、カスタマイズできるモデルではOfficeソフトの有無を選択することができます。
OfficeソフトはOffice Home and Businessを選択することができます。Office Home and Businessには、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが含まれています。
ゲーム以外にもOfficeソフトで書類作成などの作業をしたいと考えている場合には、Officeソフトをセットで購入することを検討してみてください。
サイズと重さの確認
A4ノートと大きさを比較すると下のようになります。A4よりも大きいです。
重さは実測で約2.56kgでした。ちょっと重たいです。カバンに入れて持ち運ぶのは厳しいと思います。自宅でじっくり使うのがおすすめです。
Wi-FiまたはLANケーブルでインターネットへ接続する
インターネットにはWi-Fi、またはLANケーブルを用いて接続できます。オンラインゲームをする場合はネットの安定性が重要になるので、LANケーブルが使えると安心です。
実際に、LANケーブル接続時の回線速度を計測してみました。筆者の自宅で契約している回線速度が320Mbpsになっていて、回線の状態を考慮するとほぼ上限のスピードが出ました。これよりも高速な回線を契約している方であれば、さらに高速なスピードが出ると思われます。
実際にこのスピードでゲームをプレイしてみたところ、問題なくゲームプレイを楽しむことができました。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なポート類は以下のようになっています。
主に背面に集中して配置されていて、ケーブル類がPCの裏側に回る形になるのでPC周りをスッキリさせることができます。
USBポート
USB3.2 Type-Aポート×3、USB Type-C×1となっていて、一般的なノートパソコンよりもUSBポートの数が多いです。特にType-Aポートが3つあるのは使いやすいと思います。
有線タイプのゲーミングマウスやヘッドセットを同時に接続するのも問題ありません。
モニターへの出力
HDMIポートがあるので、モニターへの出力も簡単にできます。
PCと同じ画面をモニターに映し出すことも問題ありません。より色域の広いディスプレイを使って、細かな色の調整を行ったりするというような使い方ができます。
PCの画面を拡張し、PCとモニターのそれぞれで異なる作業を行うこともできます。ゲームをプレイしつつ、モニターで別の画面を開いて作業を行うというような使い方が可能です。画面を2つ使えるので、作業効率がアップします。
また、USB Type-Cポートも画面出力に対応しています。
SDカードスロット
SDカードスロットは非搭載です。デジカメやビデオカメラで撮影したデータをSDカードを介してパソコンに取り込む場合には、別途外付けのSDカードリーダーをご用意ください。
カメラとマイク、スピーカー
カメラとマイク、スピーカーについて確認してみましょう。
カメラ
カメラはディスプレイの上部に搭載されています。
本体の右側面に搭載されているレバーを手で動かすことによって、カメラの撮影を強制的にOFFにすることが可能です。カメラを使わないときは、OFFにしておくと安心です。ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使っていて、気が付かないうちにカメラに映ってしまっていたということを防ぐことができます。
本体側面にある電子式プライバシーシャッター。手動でカメラのON/OFFを切り替えることができる。
スピーカー
スピーカーは本体の底面に搭載されています。音質は良いと思います。動画を見たりするのも問題ありません。
本体の底面にあるスピーカー。左右に1つずつ、合計2つ搭載されている。
ゲームをプレイするときは、足音や銃声などをより聞き取りやすくしたいことがよくありますが、標準で搭載されているNahimicのオーディオ機能を使って、高音や低音、音の明瞭度などを調整することが可能です。
また、実際にロジクール製のG331というヘッドセットと、Razer製のKrakenというヘッドセットを使ってフォートナイトやAPEXレジェンズ、PUBGをプレイして確認してみました。
どちらの製品も、敵が近づいてくる足音や方向、距離感などをしっかり判別することができました。PCのサウンドシステムに問題はなく、しっかりゲームを楽しむことができそうです。
実際にサウンドの確認に使用したゲーミングヘッドセット。
(左)ロジクール G331
(右)Razer Kraken
(左)ロジクール G331
(右)Razer Kraken
マイク
マイクはノイズキャンセリング機能を利用できます。ZoomやTeamsを使ってオンライン授業などを受ける場合などに使えます。
パソコンの性能を調整できる機能を搭載
パソコンの性能を制御する機能が搭載されています。
Fn+Qキーを押すことで、パフォーマンスモード、バランスモード、静音モードに切り替えることができます。通常はバランスモードで動作しています。
どのモードで動作しているかは、電源ボタンに表示されるランプの色でわかります。白色の場合は標準のバランスモード、パフォーマンスモードの時は赤色、静音モードの時は青色です。直観的でわかりやすいです。
パフォーマンスモードにすると、標準モードよりも5%程度CPUの性能をアップさせることができます。静音モードにすると10%程度性能が下がりますが、負荷がかかる処理を行っても、動作音を抑えて使うことができます。
静音性の確認
上述のPCのパフォーマンスを制御できる機能を使って、各モードでの動作音の大きさを確認しました。
通常はバランスモードで使うので特に問題はありません。
測定項目 | バランス (標準) |
静音 | パフォーマンス |
---|---|---|---|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | ||
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | ||
YouTube動画閲覧時 | 28~30db | ||
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~30db | ||
CPU 100%使用時 | 44~45db | 35~36db | 47~48db |
ゲームプレイ時 ゲーム:フォートナイト 設定:DirectX12 ( )内はフレームレート |
41~42db (172.0 fps) |
33~34db (153.1fps) |
44~45db (198.2fps) |
軽めの作業をしているとき
バランスモードや静音モードなど、いずれのモードでも、ネットをしたり動画を見たりするなど、軽めの作業をしているときは静かに使うことができました。
CPUに負荷がかかる時
CPUに大きな負荷がかかると、動作音は大きくなります。標準モードでは一般的なノートPCよりも大きな動作音ですが、ゲーミングノートPCとしては普通の大きさです。
パフォーマンスモードの場合は、標準モードよりもさらに大きくなります。
静音モードでは動作音は大きくなりますが、静音モードよりも抑えられます。
ゲームをプレイする時
フォートナイトをプレイするときの動作音の大きさを計測しました。
標準モードでは動作音は大きくなり、パフォーマンスモードではさらに大きな動作音になります。ただ、ゲーミングノートPCとしては一般的な大きさです。
静音モードにするとかなり動作音は抑えられます。一般的なノートPCよりも静かでした。フレームレートも十分高いので、なるべく静かにゲームをしたいときはこのモードでも良いかもしれません。
ただ、ゲームをしているときはヘッドセットをしていることが多いと思うので、多少動作音が大きくてもあまり気にならないかもしれません。
LOQ 16IRH8の仕様と性能
レノボLOQ 16IRH8の仕様は以下の表のようになっています。
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i5-13420H Core i7-13620H Core i5-13500H Core i7-13700H |
メモリー | 16GB (8GB×2) |
ストレージ | SSD 512GB / 1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 / 4050 / 4060 |
無線LAN | ○ |
有線LAN | 〇 |
光学ドライブ | - |
SDカードスロット | - |
HDMI | 〇 |
USBポート | USB3.2 × 3 USB Type-C × 1 |
ディスプレイ | WUXGA IPS液晶(1920×1200) リフレッシュレート 144Hz 非光沢 |
サイズ | 16インチ |
重さ | 約2.6kg |
今回のレビューで使用したモデルは以下の仕様になっています。メーカーから実機をお借りしました。
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i5-13420H
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 512GB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050
CPU: Core i5-13420H
メモリ: 16GB(8GB×2)
ストレージ: SSD 512GB
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050
Lenovo LOQ 16IRH8には、CPUやストレージ容量などの構成があらかじめ決まっているモデルと、構成をカスタマイズできるモデルがラインナップされています。
構成が決まっているものについては、CPUはCore i5-13420H、またはCore i7-13620Hから選ぶことができます。 Core i5-13500HとCore i7-13700Hについては、カスタマイズできるモデルにおいて選択することができます。
性能はインテル製のハイスペックCPUを搭載の項で紹介したように、Core i5-13420H < Core i5-13500H < Core i7-13620H < Core i7-13700Hとなります。
メモリは16GBとなっていて、32GBや8GBの容量は用意されていません。
グラフィックスは、NVIDIA GeForce RTX 3050 / 4050 / 4060から選ぶことができます。性能はRTX 3050 < 4050 < 4060となります。
構成をカスタマイズ可能なモデルでは、レポート作成に必要なMicorosoft Officeを選択することもできます。Office Home and Businessが搭載されますので、Word、Excel、PowerPointを利用することができます。
以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUの性能
CPUの性能をCINEBENCH R20とR23という2つのソフトを用いて測定しました。スコアはそれぞれ4283pts、11280ptsとなりました。
Core i5-13420HはHシリーズのCPUとしては抑えめの性能です。ただ、上述したように、一般的なノートPCよりもかなり高い性能で、多くのゲームをプレイすることが可能です。
上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、CPUの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。ご参考までご覧ください。
パフォーマンスモードにすると、標準のバランスモードよりも約5%程度パフォーマンスがアップしました。
静音モードにすると、バランスモードよりも若干下がりますが、動作音を抑えて使うことができるようになります。この状態でもとても高速な動作が可能です。
[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
モード | スコア (CINEBENCH R20) |
スコア (CINEBENCH R23) |
||
---|---|---|---|---|
マルチコア | シングルコア | マルチコア | シングルコア | |
バランス | 4283 | 646 | 11280 | 1676 |
パフォーマンス | 4554 | 659 | 11798 | 1716 |
静音 | 3964 | 642 | 10470 | 1671 |
ストレージの性能
SSDの読み書きの速度を計測しました。読み書きともに高速で快適に動作します。
グラフィックスの性能
NIVIDIA GeForce RTX 3050の性能です。エントリー向けのグラフィックスですが、ゲームをするのに十分なスコアが出ています。
上述のPCのパフォーマンスを変えることができる機能を使って、グラフィックスの性能を測定しました。まとめると下の表のようになります。
CPUの性能がアップするパフォーマンスモードにしても、グラフィックスの性能はあまり変わりませんでした。
静音モードも同様に若干性能が下がりますが、ほとんど変わりませんでした。
[全部表示されていない場合、横にスクロールできます]
ベンチマーク | スコア | ||
---|---|---|---|
バランス(標準) | パフォーマンス | 静音 | |
Fire Strike (対象:Direct X11) |
12379 | 12989 | 11977 |
Time Spy (対象:Direct X12) |
5757 | 5892 | 5524 |
外観の確認
それでは、Lenovo LOQ 16IRH8の外観を確認してみましょう。
本体カラーにはストームグレーという色が採用されています。落ち着いた雰囲気の色です。天板には製品名であるLOQと、メーカー名のLenovoのロゴが対角線上に配置されています。
ゲーミングノートPCですが、これらのロゴが光ということはありません。
ディスプレイのフレームがスリムになっています。
本体カラーはグレーで統一されていますが、背面の換気口の部分にある青いラインが良いアクセントです。
底面部です。換気口が大きくなっています。また、本体の背面と側面にも換気口があり、排熱も問題ないように思われます。
ACアダプターとケーブルです。ゲーミングノートPCなので、一般的なノートPCのものよりも大きくなります。
左側面です。
右側面です。
背面側です。
手前側です。
まとめ
最後に、Lenovo LOQ 16IRH8についてまとめたいと思います。
良いところ
・高性能なCPUとグラフィックスを搭載
・144Hzのリフレッシュレートで滑らかな表示が可能
・多くのゲームを快適にプレイできる
・ゲーム以外の用途にも使いやすいデザイン
・ゲームを楽しめるオーディオ機能
注意するところ
・ディスプレイの色域はそれほど広くはない
・SDカードスロットは非搭載
Lenovo LOQ 16IRH8はエントリー向けのゲーミングノートPCとして販売されていますが、CPUとグラフィックスを一番抑えめの性能のものにしても、多くのゲームを快適にプレイすることができました。
また、より高性能なCPUとグラフィックスも用意されているので、より良い性能のものを選択することも可能です。
ゲーム以外にも使いやすいデザインなので、ゲーム以外にも画像や動画編集、プログラミングなどの作業に使いたいと考えている人にとっても良い製品だと思います。
是非検討してみてください。
詳細はこちら → Lenovo LOQ 16IRH8(直販サイト)
この記事を書いた人
石川 |
著者の詳細はこちら
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3.Lenovo Ideapad Gaming 370i 16型レビュー 快適にゲームを楽しめて価格もリーズナブル
4.Lenovo Legion 570iレビュー ゲームプレイを存分に楽しめるゲーミングノートPC
5.大学生が楽しめるゲーミングノートPCの選び方
6.動画編集や理系の研究用途などの高負荷な処理にも使えるハイスペック・ノートPC
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