Legion Tab (8.8”, 3)レビュー ゲームを快適にプレイできるゲーミングタブレット
更新日:2025年4月14日

Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)。機材貸出:レノボジャパン
LenovoのLegion Tab (8.8”, 3)は、最大165Hzのリフレッシュレートでゲームをプレイすることができるゲーミングタブレットです。
今回、原神やフォートナイト、Call of Dutyなどのゲームをいくつかプレイしてみたところ、とても快適にゲームを楽しむことができました。
このページでは、Legion Tab (8.8”, 3)を使ってゲームをプレイした時の快適さや使用感、そして他の機能などについて詳しくレビューしています。
詳細はこちら → Legion Tab (8.8”, 3)(直販サイト)
サイズと重さ
Legion Tab (8.8”, 3)の大きさを比較してみました。下の写真のように、A4ノートとマンガ本を並べてみると大きさがよくわかります。Legion Tabは8.8インチとなっていて、マンガ本を少し大きくしたくらいのサイズ感です。
タブレットとして使いやすい大きさだと思います。スマホよりも画面が大分大きくなるので、ゲームをプレイする場合でも見やすいです。

重さは実測で348gでした。
実際に机の上に手を置いた状態で数時間ゲームを連続でプレイしてみましたが、手が疲れるということはありませんでした。また、短時間であれば、テーブルのように手を置く場所がなくても疲れにくいと思います。

マンガ本くらいのサイズ感と348gという軽さなので、カバンに入れて持ち運ぶというのがとても楽にできます。電車やバスに乗っているときにゲームをしたり、外出中の空き時間にゲームを楽しんだりといったことがしやすくなります。
ディスプレイ
ディスプレイは2.5K液晶となっていて、解像度は2560 x 1600です。一般的なタブレットやノートパソコンよりも高い解像度になっていて、高精細な表示が可能です。
映り方
ディスプレイ表面は光沢ありとなっているので、蛍光灯や室内の様子などが画面に映りこみます。
ただ、その分非常に鮮やかな表示になっています。実際に写真や動画を見たり、ゲームをプレイしてみたところ、発色がとても良くて綺麗に表示されました。画像や映像、ゲームをしっかり楽しむことができるでしょう。



画面分割が可能
設定画面からOne Visionという項目を選択すると、画面を分割することができるようになります。
1つの画面に2つのウィンドウを表示することができて便利です。


ウィンドウ幅は自由に変えることができます。メインとなる画面を大きくして、サブとなる画面を小さく表示したりすることができます。

ゲームを実際にプレイしたときのフレームレートと快適さ
Legion Tabで実際にゲームをいくつかプレイしてみました。ディスプレイのリフレッシュレートは最大で165Hzとなっています。
設定画面からリフレッシュレートの設定を行えるようになっていて、今回はインテリジェントオートモードでゲームをプレイしてみました。インテリジェントオートモードは電力と画面の表示のバランスをとりながら、リフレッシュレートを自動的に調整してくれるモードです。

フレームレートの測定にはReal Time FPS Meter & Displayというアプリを使用し、各ゲームで実際にどれくらいのフレームレートが出ているのかを計測しました。

魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra

ソフトをインストールして、2時間ほどプレイしてみました。ゲームの最初の方しかプレイできていないのですが、映像が流れるシーンも敵と戦闘するシーンも非常にスムーズでした。
フレームレートは常に119fpsではりついていて、120fpsのフレームレートでゲームをプレイできました。
2時間プレイしても本体が熱くなるということもなく、快適に楽しむことができました。
フォートナイト
グラフィックスの設定は以下になります。モバイル版のフォートナイトは最大で90fpsまでとなっているようです。

グラフィッククオリティの設定はデフォルトで、モバイルフレームレートのみ90fpsに変更しました。
この設定でもとてもスムーズにプレイすることができました。常時90fpsのフレームレートで滑らかな表示ができていて、敵との戦闘も問題ありません。カクツクこともなく、ストレスもありませんでした。
終盤はかなり激しいプレイになりますが画面表示はスムーズで、実際、下の写真のようにビクロイもとることができました。

FPS系のゲームはかなり負荷がかかるのかなと思っていたのですが、1時間以上連続でプレイしても本体は全然熱くならず、ほんのり温かい程度でした。とても快適にプレイすることができると思います。
崩壊:スターレイル

ダウンロードしてから2時間ほどプレイしてみました。こちらもゲームの序盤のみのプレイになるのですが、常に60fpsではりついていて、スムーズな表示でした。
映像が流れるシーンも敵との戦闘シーンも問題ありませんでした。快適にプレイすることができるでしょう。
Call of Duty Mobile
グラフィックスの設定は以下の通りです。フレームレートをウルトラに設定すると、最大144Hzのフレームレートでプレイすることができます。

この設定でプレイすると、常に144fpsでプレイすることができました。非常に快適です。カクツキや遅延など、特に気になる点はありませんでした。しっかり楽しめるでしょう。

原神

ダウンロードしてから2時間ほどプレイしてみました。こちらもゲームの序盤のみのプレイになります。
60fpsが出るように設定を変更したところ、「負荷が高くなる」という表示が出たのですが、特に問題はありませんでした。フィールドの移動、敵との戦闘も大丈夫でした。ゲームプレイ中は本体が熱くなるということもなく、快適にプレイできました。
ゲームの中盤以降でより複雑な場面になると、ひょっとすると負荷がかかる場面が出てくるのかもしれませんが、今回の検証ではわかりませんでした。
荒野行動
設定は以下の通りです。最大120fps出るようにしています。

とても滑らかな表示でした。常時120fps出ていました。敵との戦闘でカクつくこともなく、エイムするときも問題ありません。実際、チャンピオン(1位)をとることができました。

ゲームをプレイしてみた感想と気になったこと
フレームレートについて
今回いくつかゲームをプレイしてみたところ、どのゲームでも最大のフレームレートでプレイすることができました。プレイ中は常時最大フレームレートが出ていたので、とても快適でした。
フォートナイトやCall Of Dutyなど、フレームレートが重要になるようなゲームもしっかりプレイできるのではないかと思います。
本体が熱くならない
パソコンでゲームをしているとかなり負荷がかかっているのか、本体が熱くなることがよくあるのですが、今回Legion Tabでゲームをプレイしても全然熱くならないことにビックリしました。
タブレットの場合はずっと手で持っているので、本体が熱くなると困ってしまうのですが、そんなことは全くないので安心してプレイすることができるでしょう。
スピーカーの音質は悪くはないが・・・
試しにヘッドホンなしでもプレイしてみました。スピーカーの質は悪くないのですが、フォートナイトやCall of Duty、荒野行動などのFPS系ゲームをプレイしてみると、音の方向性や距離感はつかみづらかったです。どちらから敵がやってきているのかすぐに判断するためにも、ヘッドホンが必要だなと思いました。
ヘッドホンの端子に注意
有線型のヘッドホンの端子としてよくあるのが、下の写真のような形状のものです。パソコンやスマホ、タブレットでもこのような端子を挿すことができる製品は多いです。

しかし、Legion TabではUSB Type-Cのみしか挿すことができないので注意が必要です。この写真のような形状のプラグは直接挿すことができません。
もし、上のような形状の端子を持つヘッドホンを使う場合は、下の画像のようなUSB Type-Cに接続できるようにする変換コネクタがあると便利です。
詳細はこちら → オーディオ変換アダプター

もし、無線型のヘッドホンを使用しているのであれば特に問題はないでしょう。本体にコードを挿す必要がなくなるのでそのまま使うことができます。
ゲームに集中できる
タブレットを使っているとアプリの通知が出ることがありますが、ゲーム中に通知が表示されたり通知音が鳴ったりするといい迷惑です。
Legion Tabではこのような通知をブロックする機能が備わっていて、ゲームにしっかり集中できるようになります。実際、この機能をONにしてみたところ、長時間ゲームをプレイしても通知が表示されることなく、ゲームに集中することができました。

バッテリーの駆動時間とモバイルバッテリー
バッテリー駆動時間
ゲームをプレイするとどれくらいバッテリーが減るのかを調べてみました。
バッテリーをフル充電して100%の状態で1時間フォートナイトをプレイしてみたところ、バッテリー残量は79%でした。意外と減っていないなというのが正直な感想です。
フル充電の状態だと5時間弱ぐらいはゲームをプレイできそうかなと思います。
インターネットをしたり動画を見たりなど、負荷の低い作業をするのであれば、もっと長く使えそうです。
ACアダプターについて
ACアダプターは以下のようなものが同梱されています。

とてもコンパクトで使い勝手が良いです。USB Type-Cで接続する形になります。

モバイルバッテリーも使える
モバイルバッテリーが使えるかどうか試してみたところ、20W以上出力可能なモバイルバッテリーで充電ができました。

外出中にバッテリーが切れそうになっても、スマホ用に使っているモバイルバッテリーを代用できるので便利です。わざわざコンセントを探す必要がなくなるので安心です。
画面出力について
Legion Tabをモニターに接続して画面出力ができるかどうかを調べてみました。
Legion TabはHDMIポートはありません。USB Type-Cで接続します。Legion TabにはUSB Type-Cポートが2つ搭載されているのですが、画面出力に対応しているのは1つだけです。
USB Type-Cケーブルを接続すると、ミラーモードか拡張モードを選択することができます。ミラーモードはタブレットと同じ画面を表示することができます。拡張モードはタブレットと別画面を表示し、マルチモニターのような環境で使う設定になります。

ミラーモードで接続したところです。タブレットと同じ画面を映すことができました。タブレットでプレゼンをするというような使い方ができそうです。

下の写真は拡張モードにしたところです。タブレットと異なる画面を表示することができ、マルチモニター環境ができました。ただ、実際にモニター側に何かを表示させたいと思ったのですが、やり方がわかりませんでした。これに関してはお役に立てず申し訳ありません。

ペンでの書き込み
タブレットなので画面をタッチして操作することができます。標準でインストールされているメモ帳アプリを使って、文字を書いてみました。
まず、指で字を書いてみると、下の写真のように書くことができました。指なので、あまり細かい文字を書くことはできないのですが、指でササっとメモをとるというような使い方はできそうです。

デジタルペンも試してみました。iPadペン (Apple製)、Amazonで1,500円くらいで買ったスタイラスペン、Surfaceペン(Microsoft製)の3種類を使ってみました。
この中で使えたのはAmazonで1,500円くらいで買ったスタイラスペンだけでした。もう少しいろんな種類のペンを使えばヒットするものがあったかもしれないのですが、残念ながら試すことができませんでした。

このスタイラスペンはペン先が下の写真のようになっています。先が丸くてソフトな作りになっています。先端をシャープなものに変えることもできるのですが、そちらは全く反応しませんでした。
このような丸くてソフトな形状であれば、100円ショップで売っているようなデジタルペンでもひょっとしたら使えるかもしれないなとは思ったのですが、試していませんのでご注意ください。

もしLegion Tabでペンを使いたいという人は、Lenovo Tab Pen Plusという専用のペンが販売されていますので、そちらを購入するのが一番確実です。
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の仕様と性能
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の仕様は以下の表のようになっています。
OS | Android 14 |
---|---|
CPU | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリー | 12GB |
ストレージ | SSD 256GB |
無線LAN | ○ Wi-Fi 7対応 (802.11a/b/g/n/ac/ax/be) |
有線LAN | - |
SDカードスロット | - |
HDMI | - |
USBポート | USB 3.2 Type-C × 1 USB 2.0 Type-C × 1 |
ディスプレイ | 解像度 2560×1600 |
サイズ | 8.8インチ |
重さ | 約350g |
バッテリー持続時間 | 約15時間 |
外観の確認
それでは、Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の外観を確認してみましょう。

裏面です。製品名であるLEGIONのロゴが刻印されています。

カメラは2つ搭載されています。まずはINカメラです。

そしてOUTカメラです。

側面にはボタン類とUSB Type-Cポートが搭載されています。

USB Type-Cポートは2つありますが、1つはUSB2.0となっています。こちらは画面出力には対応していません。

USB3.2 Type-Cは画面出力に対応しています。

まとめ
最後に、Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)についてまとめたいと思います。
良いところ
・ゲームを快適にプレイできる
・最大165Hzのリフレッシュレートのディスプレイ
・使いやすいサイズと軽さ
・ゲームをプレイしても熱くならない
・十分なバッテリー駆動時間
・モバイルバッテリーも使える
注意するところ
・ヘッドホンの端子に注意
・ペンを使うときは専用のものが良いかも
・画面出力用のUSB Type-Cポートは1つだけ
今回、Legion Tabを使ってみて多くのゲームを快適にプレイすることができ、ゲームをするのに良い製品だなと思いました。
特にリフレッシュレートが高く最大165fpsまで出るところや、長時間プレイしていても本体が熱くならない点は高評価です。そして、バッテリーの持ちも良いです。
スマホよりも画面が広くてプレイしやすいですし、フレームレートも高くて滑らかな表示が可能です。
ヘッドホンは無線タイプのものであれば大丈夫ですが、有線タイプのものは端子に気をつける必要がある点はご注意ください。
もちろん、ゲーム以外にもネットサーフィンをしたりといったことにも使えますので、ゲーム+日常用途のタブレットとして使いやすそうです。
ゲームができるタブレットを探している方は是非検討してみてください。
詳細はこちら → Legion Tab (8.8”, 3)(直販サイト)
この記事を書いた人
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石川 |
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