Lenovo Yoga Slim 750i (14)レビュー 高性能で軽量な14インチノートパソコン

Lenovo Yoga Slim 750i (14)。機材貸出:レノボジャパン
Lenovo Yoga Slim 750i (14)は、インテル第10世代または第11世代の最新CPUを搭載していて、インターネットやメール、Officeソフトを使ったレポートや書類作成などはもちろんのこと、幅広い用途に用いることができる高性能なノートパソコンです。
ディスプレイの品質も高く、色域が広いため画像や動画を楽しむことができます。
しかも、本体はとてもスリムで軽く、自宅で使うだけでなく外出先に持ち運んで使うことも簡単にできます。
今回、Lenovo Yoga Slim 750i (14)を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。
当製品は販売終了しました。
現在販売されているLenovoのノートパソコンのレビューは、こちらの記事をご参照ください。
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スリムで洗練されたデザイン
Lenovo Yoga Slim 750i (14)は、スレートグレーという上品さを感じさせるカラーのノートパソコンです。本体は薄くできていてディスプレイのフレームもスリムになっているので、とても洗練された雰囲気があります。

天板には製品名であるYogaとメーカーのLenovoのロゴが左右の隅に刻印されています。

キーボードの文字はホワイトとなっていて、本体カラーとうまく調和しています。

とても高い性能で幅広い用途に快適に使える
Lenovo Yoga Slim 750i (14)に搭載されているCPUはインテル製の第10世代、または最新の第11世代のCore iシリーズです。今回のレビューでは第10世代のCPUを搭載したモデルを使用しています。実際にベンチマークを測定してみたところ、13~14インチのノートパソコンとしては高いスコアが得られました。とても良い性能のPCです。

インターネットやメールの送受信、Officeソフトを用いたレポートや書類作成などはもちろんのこと、プログラミングなど幅広い作業に使うことができます。
グラフィックスはIris Plusとなっていて、一般的なIntel UHDグラフィックスよりも良い性能です。この下のディスプレイの項で解説しているように、sRGBカバー率は99.9%と非常に良く、正確な色彩を表示することが可能です。カジュアルな画像・動画編集などにも使いやすいでしょう。

大学など外出先にも持ち運びしやすい大きさと軽さ
Lenovo Yoga Slim 750i (14)は、14インチのサイズで重さが約1.36kgのノートパソコンです。コンパクトで軽く、気軽に使うことができます。自宅内で場所を変えて使用するのも簡単ですし、大学など外出先に持って行くことも簡単にできて便利です。
ディスプレイを閉じた状態では厚さは約15.1mmとなっていて、とてもスリムです。

A4ノートより幅がわずかに大きいですが、奥行きはA4ノートよりも若干小さくできています。奥行きは13.3インチサイズのノートPCと同程度の大きさです。コンパクトな14インチノートパソコンです。

Lenovo Yoga Slim 750i (14)の上にA4ノートを重ねて置いたところ。横幅はA4ノートよりも少しだけ大きく、奥行きはA4ノートよりもわずかに小さい。
重さを実際に計ってみると、約1.32kgでした。カタログ記載値よりも少しだけ軽かったです。

キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。スタンダードな日本語配列のキーボードです。キーの下側が丸みを帯びていて、ソフトな印象を受けます。両端にあるのはスピーカーになります。

キーボードの左側です。特に気になる点はありません。

キーボードの右側です。こちらも特に気になる点はありません。EnterキーやBackspaceキー、Shiftキーとその左隣のキーがくっついていますが、各キーの大きさがしっかり確保されているので、特に問題なく使えます。

キー同士の間隔について問題ありません。キーを押したときの深さはやや浅めで、少しライトな感じがしました。

タッチパッドです。

映りの良い液晶ディスプレイ
Lenovo Yoga Slim 750i (14)はとても映りの良いディスプレイを搭載しています。

ディスプレイは色域が広く、sRGBカバー率は99.9%となっています。正確な色表現が可能です。テキストの表示はもちろんのこと、画像や動画をしっかり楽しむことができます。画像や動画編集、デザインやイラスト制作などの作業をするのにも適しています。
sRGBカバー率 | 99.9% |
---|---|
sRGB比 | 108.1% |
Adobe RGBカバー率 | 78.2% |
Adobe RGB比 | 80.1% |
視野角も広く、上や横からなど角度を変えて見てもしっかりと表示されます。とても見やすいディスプレイです。

サイズは14インチ、解像度は1920×1080(フルHD)となっています。

パソコンのパフォーマンスを調整でき、より静かに使うこともできる
Lenovo Yoga Slim 750i (14)にはインテリジェント・クーリング機能が搭載されていて、システムのパフォーマンスをコントロールすることができます。この機能は、Lenovo Vantageという標準でインストールされているツール内で利用することができます。

標準ではインテリジェント・クーリングというモードになっています。エクストリームパフォーマンスを選択するとパフォーマンスがアップします。
バッテリー省電力モードにすると、パフォーマンスは下がりますがファンの回転音が小さくなってより静かに使うことができるようになります。図書館などで静かに使いたい時などで活用することができるでしょう。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なインターフェースは下のようになっています。良く使われるものがバランスよく搭載されていますので、安心して使うことができるでしょう。


USBポートは標準サイズのUSB3.0ポートが2つ、USB Type-Cが2つ搭載されています。USB Type-Cポートの1つはACアダプターを挿すために使われますが、複数のUSB機器を同時に接続することが可能です。外付けハードディスクやUSBメモリなどを使うのも全く問題ありません。
SDカードスロットはmicro SDカードに対応しています。最近は大容量のSDカードが安く購入できるようになってきているので、PCのストレージ容量が足りなくなってきたら、micro SDカードを挿して追加ストレージとして活用することも可能です。

HDMIポートを搭載しているからプレゼンにも使える
大学ではゼミや研究室に所属するようになると、ゼミやプレゼンを行う機会が増えます。
プレゼンではPCの画面をモニターやプロジェクターに映し出して発表を行いますが、Lenovo Yoga Slim 750i (14)にはHDMIポートが搭載されていますので、PCとモニターなどの機器をHDMIケーブルでつなぐだけで簡単にプレゼンを行うことができます。

実際、HDMIケーブルを使ってPCとモニターを接続してみました。下の写真のように、PCの画面を問題なく映し出すことができました。

カメラとマイクを搭載し、オンライン講義にも対応できる
ディスプレイ上部にはカメラとマイクが搭載されています。また、下でも紹介しているようにスピーカーも搭載されているので、このPC1台があれば、ZoomやTeamsを使ったオンライン授業を受講することができます。

このカメラは顔認証に対応していて、顔パスでログインすることが可能になります。ログイン時にパスワードを入力する手間が省けるだけでなく、セキュリティを高めることができます。
DOLBY ATMOSが搭載された音響システム
スピーカーはキーボードの左右に1つずつ搭載されています。大きめのスピーカーで耳に直接届くこともあり、サウンドのクオリティはとても良いです。音楽を聞いたり、動画見るのも楽しめると思います。

サウンドシステムはDOLBY ATMOSが搭載されています。

バッテリー持続時間が長い
Lenovo Yoga Slim 750i (14)のバッテリー時間は長く、Core i7搭載モデルで約18.0時間、Core i5搭載モデルで約23.7時間となっています。
バッテリーが持続する時間がとても長く、ACアダプターなしでもしっかり使うことができるでしょう。
パソコンをすぐに使い始められる機能を搭載
Lenovo Yoga Slim 750i (14)は、ディスプレイを開くとすぐに電源がONになる機能が搭載されています。電源ボタンを押す手間を省き、パソコンをすぐに使い始められる便利な機能です。
標準でインストールされているLenovo Vantageというツールの中にある「開いてブート」という機能を使うことによって、この機能のON/OFFを切り替えることができます。必要に応じて切り替えてみてください。

動作音のチェック
パソコン操作時の動作音の大きさを確認しました。
パソコンに負荷がかからない作業をしているときは、とても静かに使うことができます。負荷がかかると動作音は大きくなりますが、他のノートPCと比べて同等の大きさでした。
比較的静かに使えるパソコンだと思います。
上述したパソコンのパフォーマンスをコントロールできるインテリジェント・クーリング機能を使って、バッテリー省電力(静音)モードにすると、高負荷がかかってもとても静かに使うことができました。少しでも静かに使いたい場合は、このモードに設定すると良いでしょう。
測定項目 | 測定値 | ||
---|---|---|---|
インテリジェントクーリング (標準) |
バッテリー省電力 (静音) |
エクストリームパフォーマンス | |
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | ||
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | ||
動画閲覧時 (フルHD動画視聴/YouTube視聴) |
28~29db | ||
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db | 29~30db | |
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R20使用時) |
42~43db | 31~33db | 42~43db |
Lenovo Yoga Slim 750i (14)の性能と仕様
Lenovo Yoga Slim 750i (14)の仕様は以下の表のようになっています。
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i5-1035G4 / Core i7-1065G7 Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7 |
メモリー | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
無線LAN | ○ |
有線LAN | - |
光学ドライブ | - |
SDカードスロット | micro SDカードスロット |
HDMI | 〇 |
USBポート | USB3.0 × 2 USB Type-C × 2 |
ディスプレイ | 広視野角液晶 Full HD (1920x1080) |
サイズ | 14インチ |
重さ | 1.36kg |
今回のレビューで使用したPCの主な仕様は以下の通りです。
OS:Windows 10 Home
CPU:Core i7-1065G7
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
CPU:Core i7-1065G7
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
CPUはインテル製の第10世代(Core i5-1035G4 / Core i7-1065G7)、または最新の第11世代(Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7)のCPUから選択することができます。内蔵のグラフィックスは第10世代のCPUのものがIris Plus、第11世代のCPUのものはIris Xeとなっています。
メモリは8GBまたは16GBを搭載できます。
CPUとメモリの組み合わせとしては、Core i5+8GB、またはCore i7+16GBとなります。どちらも快適に動作しますが、Core i7+16GBメモリの方が高性能になります。また、下のグラフのように、第10世代のCPUよりも第11世代のCPUの方が性能は高くなります。
Core i7-10750H | |
Ryzen 7 4700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-10300H | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 5 4500U | |
Core i7-1065G7 | |
Core i7-10510U | |
Core i5-10210U | |
Ryzen 3 4300U | |
Core i5-1035G4 | |
Core i3-1005G1 | |
Core i3-10110U | |
Celeron N4120 | |
スコア(CINEBENCH R20) オレンジ色:YOGA Slim 750i(14)で搭載されているCPU |
ストレージはSSDが搭載されています。PCIe NVMe M.2タイプのものなので、高速に動作します。とても快適に使えるでしょう。
文系も理系もCPUにCore i5、メモリ8GBを選択するとスタンダードな構成になります。第10世代のCore i5(Core i5-1035G4)でも問題ないですが、第11世代のCore i5(Core i5-1135G7)の方が性能が高いので、より長く快適に使うことができるでしょう。理系の場合は、より負荷のかかる処理も多いので、余裕があればCPUを第11世代のCore i7(Core i7-1165G7)にしておくのも良いでしょう。
レポート作成に必要なMicorosoft Officeが搭載されたモデルも選択することができます。Office Home and Businessが搭載されていますので、Word、Excel、PowerPointを利用することができ、レポート作成にすぐに活用できます。
以下はCPUやストレージなどの性能を専用のソフトで計測したベンチマークの結果になります。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUのベンチマーク
ベンチマークソフトを使ってCPUの性能を測定しました。測定に使用したソフトはCINEBENCH R15 / R20 / R23です。
パソコンのパフォーマンスをコントロールできるインテリジェントクーリングを用いて、各モードでベンチマークを測定しました。画像で紹介しているのは、標準状態であるインテリジェント・クーリングモードです。エクストリームパフォーマンスとバッテリー省電力モードについては下の表にまとめていますので、そちらをご参照ください。
CPUのベンチマークを計測すると、標準状態でも高いスコアを示しました。とても快適に使える性能で、高速に動作します。
[CINEBENCH R15で測定]

[CINEBENCH R20で測定]

[CINEBENCH R23で測定]

各モードでのスコアをまとめると以下の表のようになります。バッテリー省電力にするとスコアは低くなってパフォーマンスが抑えられますが、パソコンをより静かに使うことができるようになります。
CINEBENCH | |||
---|---|---|---|
R15 | R20 | R23 | |
エクストリーム パフォーマンス |
767 | 1825 | - |
インテリジェント クーリング (標準) |
793 | 1776 | 4633 |
バッテリー省電力 | 493 | 1069 | - |
ストレージのベンチマーク
PCIe NVMe M.2タイプと呼ばれる速いSSDが搭載されているため、高速なアクセス速度となりました。データの読み書きが高速で、とても快適に使えると思います。

外観の確認
それでは、Lenovo Yoga Slim 750i (14)の外観を確認してみましょう。
天板部分です。スレートグレーと呼ばれる濃いグレーのカラーがとても上品な印象を受けます。Yogaのロゴが左上に、Lenovoのロゴが右下に刻印されているだけのシンプルなデザインです。

厚みが抑えられていてとてもスリムです。

ディスプレイを開くときに手をかける部分をよく見ると、Yoga 7 SERIESという文字が刻まれていました。

前から見たところです。



ディスプレイは180度まで開きます。

キーボードです。

真横から見たところです。とてもスリムでスッキリしています。

後ろ側から見たところです。



底面です。

ACアダプターです。コンパクトにできています。

左側面です。USB Type-C(電源コネクタ兼用)、HDMIポート、USB Type-C、マイク・ヘッドフォンジャックがあります。

右側面です。micro SDカードスロット、USB3.0ポート×2、電源ボタンがあります。

手前側です。

背面側です。

まとめ
Lenovo Yoga Slim 750i (14)は14インチのサイズの高性能なノートパソコンです。とても性能が良いので、ネットやメール、Officeソフトを使ったレポート作成はもちろんのこと、幅広い用途に活用できるので便利です。
ディスプレイの色域も広く画像や動画を楽しむことができますし、これらの編集作業やイラスト制作、デザインなどの作業にも使うことができます。
スリムで軽く、持ち運びに便利なのも良いですね。自宅だけでなく、大学などに持ち運んで使うことも簡単にできます。
高性能なノートパソコンで、使いやすいノートパソコンを探している方は是非検討してみてください。
この記事を書いた人
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石川 |
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