FMV Note C使用レビュー 大学生に良く似合う爽やかで持ち運びやすいノートパソコン
更新日:2025年7月8日

FMV Note C。機材貸出:富士通クライアントコンピューティング株式会社
富士通のFMV Note Cは若者向けに開発されたスタイリッシュなノートパソコンです。爽やかなカラーモデルがラインナップされていて使いやすいです。
他の製品にはない静音設計で、非常に静かに使うことができます。
A4サイズで軽く、大学に持っていくことも楽にできます。キャンパスで爽やかに使うことができるでしょう。
今回、富士通のFMV Note Cを実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。
詳細はこちら → FMV Note C
大学生に良く似合う爽やかなデザイン
今回のレビューでは、ミストグリーンとスモークグレーという2色のカラーモデルを実際に使用していて、FMV Note Cを箱から取り出して初めて手に取った時、とても爽やかなデザインでフレッシュな気分で使える製品だなと感じました。
それくらいとても気持ち良く使えるカラーモデルとスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

まずはスモークグレーです。グレーというと灰色のイメージですが、かなり爽やかさのある色合いです。

スモークグレーのカラーモデル。

スモークグレーのカラーモデル。
続いてミストグリーンです。グリーンといっても木々の緑というよりは洗練された深みと落ち着きのある色合いです。

ミストグリーンのカラーモデル。

ミストグリーンのカラーモデル。
天板は全部のカラーモデルが違っても、シルバーで統一されています。

スモークグレー(左)とミストグリーン(右)のカラーモデル。天板のカラーは両者で同じ。
爽やかな色合いです。

特に、富士通のロゴ以外は何もなく、シンプルなデザインに仕上がっているところが好感が持てます。ロゴマークも隅っこに小さく刻印されているだけで、極力デザインを損ねないように配慮されているのが良いです。

本体はとてもスリムです。スタイリッシュに使えるのが良いです。

ファンレス仕様だから無音で使えてメッチャ静か
通常、ノートパソコンにはPC内部を冷却するためのファン(クーラー)が搭載されていて、PCを使っていると時折サーっという音が聞こえてくるようになります。負荷がかかる作業をすると音は大きくなるので、人によってはストレスを感じることがあるかもしれません。
しかし、FMV Note Cはそのファンが搭載されていません(ファンレス)。そのため、どんな作業をしていても静かでとても快適に使うことができます。音がうるさいと煩わされることがありません。
現在販売されているノートパソコンでファンレスのものはほとんどありませんので、貴重な製品です。

A4サイズで軽いから大学にも持っていきやすい
大学生は大学にノートパソコンを持って行って使うことも多いです。
FMV Note Cは13.3インチのサイズで、A4ノートとほぼ同じ大きさになっています。


FMV Note Cの上にA4ノートを置いたところ。A4ノートとぴったり同じ大きさ。
そして、片手でも楽に持てる軽いボディで、移動もとても楽にできます。

重さを実際に量ってみたところ、たったの1.18kgでした。これだけ軽いとカバンに入れて大学に持っていくのも楽にできます。持ち歩いても疲れにくいので、大学で活用するのも問題ありません。

バッテリー
バッテリー駆動時間はアイドル時が約24.2時間、動画再生時が約13.9時間となっています。バッテリー駆動時間は作業内容によって変わってきますが、これくらいの長さであれば、ACアダプターなしでも半日程度であればしっかり使うことができるでしょう。
大学の講義や演習で使うのもまったく問題ありません。

また、Power Deliveryに対応したモバイルバッテリーや充電器を使うと、USB Type-CポートからPCの充電を行うことができます。PCの電源がON・OFFにかかわらず、出力が20W以上であれば充電が可能です。
出力数(W) | PC 電源ON | PC 電源OFF |
---|---|---|
20W | 〇 | 〇 |
45W | 〇 | 〇 |
モバイルバッテリーや小型のAC充電器から充電できるので、スマホと兼用させれば、PCを持ち運ぶときの荷物を減らせるのがうれしいポイントです。
また、大学の講義室や演習室などで、気軽にコンセントに接続できない状況であっても慌てずにすみます。
性能について
パソコンの心臓部にあたるCPUにはインテル製のCore Ultra Uシリーズが搭載され、メモリは8GBまたは16GBを搭載することができます。
WordやExcel、PowerPoint等のソフトを使ったレポートや書類作成、インターネット、メール、ZoomやTeams等のビデオ通話ソフトを使ったWEB面接やオンライン授業など、学業からプライベートまでしっかり使うことができます。
また、就職活動に使ったり、プレゼンやマルチモニター環境で作業したりといったことも問題ありません。

使用例。幅広い用途に使うことができる。
見やすいディスプレイ
ディスプレイのサイズは13.3インチで、解像度は1920×1200となっています。光沢ありのディスプレイなので映り込みがありますが、特に問題なく作業できるディスプレイです。
タッチパネルではないので、指で画面を触って操作することはできません。
発色は自然で綺麗に表示されます。実際に画像や動画を見たり、テキストを読んだりしてみたところ、特に問題なく見ることができました。

見る角度を変えても色が抜けてしまったりということもありません。綺麗に表示されます。


見る角度を変えても色が抜けたりということはなく、綺麗に表示される。
表現できる色の範囲
sRGBカバー率が98.5%となっていて、広い色域のディスプレイです。表示できる色が多くなるので、正確な表現が可能です。動画や画像を楽しむだけでなく、色表現が重要になる作品の制作などにも適しています。

sRGBカバー率 | 98.5% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 75.0% |

キーボード
日本語配列のキーボードとなっていますが、キーにはかな文字の表記はなく、ローマ字のみになっています。かな文字表記を利用する機会は少ないと思うので、むしろスッキリしたデザインになって良いと思いました。

数字やアルファベット、ファンクションキーについては特に問題ありません。一般的なキーボードと同様の仕様です。

正直に言うと、右下にある矢印キーが少し使いにくいかなと思いました。Shiftキーのすぐ左隣に上矢印キーが入り込む形になっているので、慣れるまでは打ち間違えが多くなるかもしれません。ただ、このような配置は他の製品でもたまに見られる仕様なので、私自身の好みの問題かもしれません。

また、最下段のキーについては他のキーボードとは違う部分があります。たとえば、Fnキーは通常は左側のCtrlキーのすぐ右隣りに配置されるのですが、FMV Note Cではスペースキーの右側に配置されています。

また、スペースキーの両隣にEng/NumキーとRomanキーが配置されています。一般的なキーボードではこのようにはなっていません。
通常であれば、左上側にある半角・全角切り替えキーを使って英語⇔日本語を切り替えますが、Eng/Numキーを押すと半角アルファベット・数字に切り替わり、Romanを押すとローマ字入力に切り替わります。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてくると左上側の半角・全角切り替えキーよりも素早く入力できそうです。
キー同士の間隔やキーを押したときの深さは特に問題ありません。ストレスなく、快適に入力することができました。

標準で3年間の長期保証とセキュリティソフト付属だから安心
通常パソコンのメーカー保証は1年ですが、FMV Note Cは3年のメーカー保証が標準でついてきます。故障などのアクシデントがあっても安心ですね。
ウィルスなどからパソコンを守ってくれるセキュリティソフトも、最初から3年間使い続けられるものがインストールされています。
大学生活は4年間あるので、そのうちの3年をサポートしてもらえるのは非常にありがたいです。
Officeソフトとインターネットについて
Officeソフト
大学で課される講義レポートの作成に必要なMicrosoft Officeソフトを選択することができます。
Office Home and Business 2024を選択することができ、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteが含まれていますので、レポート作成にすぐに使うことができます。
Officeソフト単体で購入するよりもお得なので、必要な場合は一緒に購入すると良いでしょう。
もちろん、必要がなければ選択しなくても大丈夫です。
インターネット
インターネットへはWi-Fiを用いて接続します。最新の通信規格であるWi-Fi 7に対応しています。もちろん、従来の規格(Wi-Fi 6EやWi-Fi 5など)にも対応していますので、今使っているルーターを引き続き使うことができます。
周辺機器との接続に必要なインターフェース
周辺機器との接続に必要なインターフェースは以下のようになっています。基本的にUSB Type-C (Thunderbolt 4)ポートが2つのみとなっていて、インタフェースは少ないです。

プレゼンを行ったり、別モニターに接続する場合
大学ではゼミや研究室に所属するようになると、プレゼンを行う機会が増えます。
プレゼンを行う場合にはHDMIがよく使われるのですが、FMV Note CにはHDMIポートが搭載されていません。
そのため、下の写真のような、USB Type-CポートをHDMIに変換するアダプターがあると、プレゼンにもスムーズに対応することができます。
詳細はこちら → USB-C HDMI変換アダプター

実際このアダプターとHDMIケーブルを使ってモニターに接続してみたところ、問題なくPCの画面を映し出すことができました。

また、PCの画面を拡張し、PCとモニターで別々の画面で作業することも可能です。

USB Type-Cポート自体がディスプレイ出力に対応しているので、USB Type-Cケーブルを使ってもモニターに出力できます。下の写真では、HDMIケーブル(アダプター経由)、USB Type-Cケーブルを使ってモニターと接続しています。最大3画面で作業することが可能になります。

カメラとマイク、スピーカー
カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載されています。カメラの画質やマイクの音質は特に問題ありません。
カメラは顔認証に対応しています。ただ、プライバシーシャッターは搭載されていません。

スピーカーはキーボードとディスプレイの境界に搭載されています。音質はややライトかなと思いましたが、動画を見たりZoomやTeams等のビデオ通話ソフトを使って人の声を聞いたりということは特に問題ありません。

静音性の確認
パソコンがどれだけ静かに使えるかを動作音の大きさを測定しました。
ファンレスとなっていて、パソコンに高い負荷がかかっても動作音がしません。非常に静かに使うことが可能ですのでとても快適です。
測定項目 | 測定値 |
---|---|
パソコンOFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db |
YouTube動画閲覧時 | 28~29db |
CPU約100%使用時 (CINEBENCH R23実行) |
28~29db |
FMV Note Cの仕様と性能
FMV Note CはCPUやメモリを選択して購入することができます。以下に、スペックを記載します。
項目 | ライト | スタンダード | ハイスペック | |||
---|---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home | |||||
CPU | Core Ultra 5 134U | Core Ultra 7 164U | ||||
メモリ | 8GB | 16GB (デュアルチャネル) |
||||
ストレージ | SSD: 約256GB | SSD: 約512GB | ||||
サイズ | 13.3インチ | |||||
ディスプレイ | 高輝度・高色純度・広視野角 WUXGA(1920x1200) 光沢 |
|||||
Office | 選択可 Office Home and Business 2024 |
|||||
有線LAN | - | |||||
無線LAN | ○ | |||||
重量 | 1187g | |||||
保証期間 | 3年 |
実際に使用したFMV Note Cのスペックは以下のようになっています。今回、スタンダードモデルとハイスペックモデルの2つを使用しました。
モデル:ハイスペック
OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 7 164U
メモリ: 16GB
SSD: SSD 512GB
OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 7 164U
メモリ: 16GB
SSD: SSD 512GB
モデル:スタンダード
OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 5 134U
メモリ: 16GB
SSD: SSD 256GB
OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 5 134U
メモリ: 16GB
SSD: SSD 256GB
FMV Note Cにはライト、スタンダード、ハイスペックの3種類のモデルが用意されています。ライトが一番性能が軽く、ハイスペックが一番性能が高くなります。
文系はインターネットやレポート作成などの軽めの処理を行うことが多いので、ライトモデルを選択すれば大丈夫なことが多いです。ただ、最近のノートパソコンはメモリ16GBが標準になってきているので、長い目で考えると16GBメモリを搭載したスタンダードモデルが良いかなと思います。
理系の場合は負荷のかかる処理を行っても安心なように、スタンダード、もしくはハイスペックモデルを選択すると良いでしょう。
以下はCPUとストレージ、グラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUの性能
ハイスペックモデルとスタンダードモデルについて、それぞれのCPUの性能を計測しました。スコアはそれぞれ394pts、356pts となりました。ハイスペックモデルの方が10%程度処理性能が高くなっていました。
他のノートパソコンと比べてみると、性能的には少し抑えめになりますが、インターネットやメール、動画鑑賞、Zoomなどのビデオ通話ソフトを使ったオンライン授業、Officeソフトを使ったレポート作成などの一般的な用途に、問題なく使うことが可能です。
[ハイスペックモデル]

[スタンダードモデル]

SSDの読み書きの速度
ハイスペックモデルとスタンダードモデルについて、SSDへの書き込みと読み込み速度を測定しました。
両者ともにとても高速な値が得られましたが、ハイスペックモデルの方がより高速に動作するようです。ただ、体感的には違いを感じる場面は少ないかもしれません。
いずれにしても、両者ともにパソコンの起動が速いだけでなく、アプリケーションの起動やファイルの読み書きなどがとても高速になり、ストレスなくとても快適に使えます。
[ハイスペックモデル]

[スタンダードモデル]

グラフィックスの性能
ハイスペックモデル、スタンダードモデルともにグラフィックスの性能はあまり変わりませんでしたが、デュアルチャネルのメモリになっているので、両者ともにしっかり使える性能です。


ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | DirectX 11 | 3685 |
Night Raid | DirectX 12 | 12699 |
外観の確認
FMV Note Cの外観やデザインを確認してみましょう。
天板(トップカバー)のデザインやカラーは、各カラーモデルで共通しています。爽やかなシルバーのカラーが採用され、手触りも良かったです。

とてもスリムな作りです。

スモークグレーのカラーモデルになります。



続いてミストグリーンのカラーモデルです。



ACアダプターとケーブルになります。

ACアダプターは手のひらの半分程度のサイズで軽いです。

右側面になります。

左側面です。

背面側です。

手前側になります。

まとめ
最後にFMV Note Cについてまとめたいと思います。
良いところ
・デザインが良く、爽やかに使える
・A4サイズで軽く、持ち運んでも疲れにくい
・ディスプレイの映りが良く、表示できる色の範囲が広い
・ファンレスなのでとても静かに使うことができる
・学業から幅広い用途に使うことができる
・3年の標準保証で安心して使える
注意するところ
・キーボードにやや変則的な部分がある
・インターフェースはUSB Type-Cポートのみ
今回実際に富士通のFMV Note Cを使ってみて、デザインが良くてとても爽やかに使うことができるノートパソコンだなと思いました。やっぱりデザインが良いと、使っていて楽しいですね。
キーボードにやや変則的な部分があるので、普通のキーボードに慣れた人にとっては最初戸惑うかもしれません。ただ、パソコンの使用頻度がそれほど多くない人にとっては、特に気にならないことかもしれないなとも思います。
A4サイズで軽いので、自宅で使うだけでなく大学などの外出先に持っていきやすいのも便利です。持ち歩いても疲れにくいのはありがたいです。ファンレスなのでとても静かに使うことができるのもうれしいです。
詳細はこちら → FMV Note C
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この記事を書いた人
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石川 |
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