dynabook Z95とGPU Box概要レビュー 持ち運びが可能な8K映像編集システム


DynabookからハイスペックなCPUと32GBのメモリ、そして4K UHD液晶ディスプレイを搭載したノートパソコンdynabook Z95と、NVIDIA Quadro RTX 4000を搭載したGPU Boxが発売されました。

ノートパソコンでデスクトップPCに匹敵するグラフィックス性能を利用することができるようになります。しかも、持ち運びも可能になるので、場所にとらわれずに高度な作業を行うことができます。

今回、dynabook Z95とGPU Boxの概要についてレビューをご紹介します。




詳細はこちら → 8K映像編集PCシステム (公式サイト)




気軽に持ち運んでクリエイティブな作業ができる8K映像編集システム


これまで8K映像の編集など、高度な映像編集システムというとデスクトップPCというのが定番でしたが、Dynabookから2020年8月にノートパソコンとGPU Boxという組み合わせのシステムが発売されました。

dynabook Z95という軽量なノートパソコンと、高性能なグラフィックスを搭載したGPU Boxを組み合わせることで、いつでもどこでも高度な編集作業が可能になります。





dynabook Z95が約1.4kg、GPU Boxが約4.0kgとなっています。GPU Boxが4.0kgと聞くと少し重いかなと思うのですが、取っ手が付いているので、手でぶら下げて持ち運ぶことができます。

自宅だけでなく、移動先などでも制作や編集作業をすることが可能です。デスクトップPCでは使用する場所の制約がありますが、ノートPC+GPU Boxという組み合わせを利用することで、作業できる場所の幅が広がります。







dynabook Z95は4K UHD液晶を搭載した軽量でパワフルなノートパソコン


今回新たに登場するdynabook Z95というノートパソコンは、15.6インチで約1.4kgというノートパソコンです。15.6インチでは非常に軽い部類に入ります。気軽に持ち運ぶことができます。




搭載されるCPUはCore i7-10710Uとなります。省電力のCPUが搭載されていますが性能は非常に高いです。クリエイティブ用途向けのハイスペックなノートパソコンに搭載されるCore i7-10750Hに迫る性能を持っています。

メモリは32GB搭載していて、多くのメモリを使う作業もこなせるようになっています。

ディスプレイは解像度が3840×2160の4K UHD液晶を搭載しています。クリエイティブ用途にも活用できる高精細なディスプレイです。


キーボードは下の写真のようになっています。15.6インチサイズではありますが、テンキーは搭載されていません。スタンダードな日本語配列のキーボードです。




インターフェースは下の写真のようになっています。HDMIポート、USB3.1ポート×2、USB Type-Cポート(Thunderbolt 3)×2、micro SDカードスロットです。光学ドライブは搭載されていません。







その他の仕様としては、OSはWindows 10 Pro、Wi-Fi 6(11ax)に対応しています。

グラフィックスはCPUに内蔵のものとなっていて、dynabook Z95自体には専用のグラフィックスは搭載されていません。

このため、dynabook Z95単体では、グラフィックスに依存する部分に時間はかかることがありますが、Adobe Premiere Proが推奨するスペックを満たすパワフルな性能なので、外出先などで作業をするときなど、GPU Boxを持ち運ばなくても、これだけで十分に活用できる場面があるでしょう。





GPU BoxにはNVIDIA Quadro RTX 4000を搭載


GPU Boxは下の写真のような形状をしています。約35.7(幅)x 約13.5(奥行) x 約26.6(高さ)cmとなっています。重さは約4.0kgです。

dynabook Z95とは、Thunderbolt 3ケーブル1本で接続が可能です。このケーブルは標準で付属しています。





搭載されているグラフィックス(GPU)は、NVIDIA Quadro RTX 4000となります。このグラフィックスは、8K出力が可能であり、上位モデルのRTX 5000の半分の価格となっているため、コストパフォーマンスが良いという理由で採用されています。ちなみに、NVIDIA Geforceシリーズでは8K出力は無理です。




このGPU Boxの外観は以下のようになっています。背面にはインターフェースが搭載されていて、Thuderbolt 3ポート×1、DisplayPort x 3, USB Type-C x 1となっています。8K出力を行うためには、HDMIを4本出力する必要があります。DisplayPortをHDMIポートに変換するアダプターが必要になります。このアダプターは別売りとなります。






上面を取り外して中を俯瞰したところです。内部にグラフィックボードが挿さっています。





BOX型なので排熱の管理などがしやすく、汎用的なグラフィックボードが使えます。







GPU Box内のグラフィックカードを差し替えることは可能です。ただ、NVIDIA Quadro RTX 4000以外のものは動作確認の範囲外となることをご承知ください。


また、GPU Boxを他のPCと組み合わせられるかどうかについては、メーカーの方からのコメントとしては「Thunderbolt 3ポートを搭載しているものであれば大丈夫かとは思うが、動作確認はしていない」ということです。





当面はノートPCとGPU Boxのセット販売でWEB限定で申し込みが可能


dynabook Z95もGPU Boxも非常に魅力的なのですが、購入にあたっては両者のセット販売ということになっています。単体で購入することはできません。

価格は40万円台後半です。

また、店頭販売はありません。DynabookのWEBサイトから購入が可能ですので、興味のある方はWEBサイトよりお問い合わせください。


詳細はこちら → 8K映像編集PCシステム (公式サイト)





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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