DELL Vostro 15 3000レビュー
DELLのVostro 15 3000は15.6インチのサイズで、薄型でスッキリとしたデザインのノートパソコンです。性能も良く、よく使われるインターフェースがしっかりと搭載されていて使い勝手が良いです。
価格も手ごろで、購入しやすいのもうれしいポイントです。
実際にDELLのVostro 15 3000を使用してみましたので、レビューをご紹介します。

詳細はこちら → DELL Vostro 15 3000
薄型でスッキリしたデザインのノートパソコン
DELL Vostro 15 3000にはブラックとアイスグレーの、2色のカラーバリエーションが用意されています。このレビューでは、アイスグレーのカラーモデルを使用しています。
アイスグレーのモデルでは、天板部分がシルバーに近い涼やかな色合いに仕上がっています。中央にDELLのロゴがコンパクトに刻印されていて、シンプルな印象があります。

厚みは抑えられていて、すっきりとしています。15.6インチの大きさのノートパソコンですが、部屋に置いていても圧迫感なく使えるでしょう。

ディスプレイを開くと、キーボードやディスプレイを取り囲むフレーム部分はブラックとなっています。落ち着いた色合いになっています。

真横から見ると、本体部分もディスプレイ部分も厚みが抑えられているのがわかります。

どの角度から見ても涼やかな印象が感じられます。


インターネットや書類作成など、快適に作業ができる高い性能
Vostro 15 3000には最新のCPU(Core i3 / Core i5 / Core i7から選択)と、4GBまたは8GBのメモリが搭載されています。データを保存するストレージは、非常に高速に動作するタイプのSSD(PCIe NVMe M.2タイプ)が搭載されているので、サクサクと快適に使うことができます。

インターネットやメールの送受信、Officeソフトを使ったレポートや書類作成など、とても快適に使うことができます。
持ち運びはせず、据え置いて使うのに向いている
Vostro 15 3000の大きさは15.6インチで、重さは約1.97kgです。
15.6インチサイズのノートパソコンは2.2~2.4kgのものが多く、それらと比べると軽量なのですが、それでも持ち運ぶのは疲れると思います。
また、サイズはA4ノートよりもだいぶ大きいです。そのため、小さなカバンでは入らない場合もあります。持ち運ぶためにもう一つカバンが増える可能性もあります。

ただ、そうはいっても15.6インチのサイズがあると、画面が広いので作業がしやすいですし、じっくりと作業に集中できるのが大きなメリットです。
そのため、Vostro 15 3000は外出先に持ち運んで使うというよりも、自宅や大学などに据え置いてじっくりと使うという使い方が適しています。
レポートや書類作成に必要なOfficeソフトを選択可能
大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要な、Officeソフトを選択することができます。
Microsoft Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。
Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。
もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはWord、Excelのみが含まれています。
Office ProfessionalはOffice Home and Businessに、さらにPublisherというDTPソフトとAccessというデータベースが含まれるようになります。より専門的な使い方をしたい人はこちらを選択してください。
インターネットにはWi-Fiまたは有線LANで接続できる
インターネットにはWi-Fiで接続できるのはもちろんのこと、LANケーブルを挿して接続することもできます。

大学によってはまだ無線LAN化していないゼミや研究室もあるので、LANケーブルが直接挿せるようになっているととても便利です。
キーボード
キーボードは下の写真のようになっています。ゆったりと使うことができ、快適に作業することができます。テンキーが搭載されているので、お金の情報や実験データなど、数値を連続して入力するときに非常に便利です。

キーボードの左側です。スペースキーと無変換キーがくっついています。実際、入力してみたところ、打ち間違えるということはありませんでした。その他のキーについても、問題なく入力することができました。

キーボードの右側になります。Enterキーと「む」キー、Backspaceと「\」キー、Shiftキーと「ろ」キーがくっついています。「\」キーが小さいので、最初のうちは慣れる時間が必要かもしれません。それ以外については、特に打ち間違えるということはありませんでした。

タッチパッドです。広々と使うことができます。

パームレスト(手のひらを置く場所)には、写真のような加工が施されています。手で触ると少しだけ凸凹感がありますが、肌触りは良いです。

ディスプレイ
ディスプレイの解像度は1920×1080(フルHD)となっています。IPS液晶ではないので、視野角は広くはありません。角度を変えてみると映り方が変わりますが、真正面から見る分には問題なく作業をすることができます。



指紋センサー搭載で、簡単ログイン&高いセキュリティ
Vostro 15 3000の電源ボタンは指紋センサーにもなっています。指をかざすと、指紋で認証することができます。パスワード入力のかわりに、指一本でログインできるのでとても楽ちんです。しかも、他人が勝手にパソコンを操作するのを防ぐこともでき、セキュリティを高めるのにも役立ちます。

周辺機器との接続も安心
Vostro 15 3000のインターフェースは、よく使われるものがしっかりと搭載されています。
USBポートは標準サイズのものが3つ搭載されています。1つはUSB2.0で転送速度が遅めですが、残りの2つはUSB3.1で非常に高速です。外付け機器を接続してデータのやり取りをする場合にはUSB3.1の方を使うと良いでしょう。USB2.0の方はマウスなど、それほど速度を必要としないものを接続すれば大丈夫です。

15.6インチなので、DVDドライブがあればよかったのですが、このモデルには搭載されていません。ただ、DVDドライブを使わないことも増えていますし、その分軽くて薄くなるのがメリットといえます。

ディスプレイ上部にはカメラが搭載されています。

プレゼンに使ったり別モニターに映して作業ができる
インターフェースのところで少し紹介しましたが、Vostro 15 3000にはHDMIポートが搭載されていて、モニターやプロジェクターにパソコンの画面を表示することができます。
プレゼンに使用することができるだけでなく、モニターを接続して作業領域を増やすということができるようになります。

実際、HDMIでモニターと接続することで、パソコンの画面を映し出すことができました。ケーブルをつなぐだけで簡単に表示することが可能です。

デジカメやスマホのSDカードを管理できる
SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。ミラーレスカメラなどのSDカードだけでなく、スマホなどで使用しているmicro SDカードも管理することができます。

SDカードを挿すと奥まで入るというわけではなく、途中で止まります。
静音性の確認
比較的静かに使えるノートパソコンです。
インターネットや動画閲覧など、比較的軽めの作業をしているときはとても静かですし、高い負荷がかかった状態でも、他のパソコンと比べて静かな動作音でした。
測定項目 | 音の大きさ |
---|---|
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~29db |
動画閲覧時 (フルHD動画視聴) |
28~29db |
CPU 80%使用時 | 36~37db |
性能と仕様
DELL Vostro 15 3000の仕様と性能を確認してみましょう。
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i3-8145U Core i5-8265U Core i7-8565U |
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | SSD 128GB / 256GB (PCIe NVMe M.2) |
ディスプレイ | フルHD(解像度:1920×1080) 非光沢 |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel UHD 620 または Radeon 520 |
SDカード | 〇 |
有線LAN | 〇 |
無線LAN | ○ |
指紋認証 | 〇 |
USBポート | USB3.1 × 2 USB2.0 × 1 |
HDMIポート | 〇 |
Office | 選択可 Microsoft Office Home & Business Microsoft Office Personal Microsoft Office Professional |
カラー | ブラック / アイスグレー |
重さ | 約1.97kg |
今回のレビューで使用したDELL Vostro 15 3000の主な仕様は以下の通りです。
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-8565U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
グラフィックス:Radeon 520
CPU: Core i7-8565U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
グラフィックス:Radeon 520
CPUはCore i3 / Core i5 / Core i7から選択することができます。いずれも最新のものですので高速に動作しますが、性能の高い順からCore i7、Core i5、Core i3となります。Core i7のほうがCore i3よりも約1.6倍性能が良いです。
メモリは4GBまたは8GBを搭載することができます。
SSDはPCIe NVMe M.2タイプのSSDが搭載されているため、とても高速に動作します。パソコンの起動はもちろんのこと、アプリの動作やデータの読み書きが高速化され、非常に快適に使うことができます。
グラフィックスはIntel UHD 620またはRadeon 520を搭載したモデルを選択することができます。Intel UHD 620は一般的なノートパソコンに多く搭載されているもので、Radeon 520はIntel UHD 620よりも約1.5倍グラフィックス性能が強化されています。ゲームができるほどの高い性能ではないのですが、軽めのグラフィックス作業をよくするというのであれば、作業がはかどるので良い選択肢になります。
文系の場合はライトな処理が多いので、CPUにCore i3、メモリ4GBを搭載したモデルでも良いですが、できればCore i5、メモリ8GBを搭載したモデルを選択すると長く快適に使い続けることができます。
理系の場合は負荷のかかる処理が多いので、スタンダードな構成であるCPUにCore i5、メモリ8GBのモデルがおすすめです。余裕があればCPUをCore i7にしておくと良いでしょう。より高速に動作するようになります。
レポート作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalを選択してください。Office ProfessionalはOffice Home and BusinessにデータベースソフトとDTPソフトを加えたものになります。
以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUのベンチマーク
CPUの性能を測定すると572cbとなりました。ノートパソコンとして十分に快適に動作する性能です。
[CINEBENCH R15で測定]

ストレージのベンチマーク
ストレージ(SSD)の速度を計測しました。PCIe NVMe M.2タイプのSSDなので、とても高速に動作することがわかりました。パソコンの起動や動作が高速化されます。
[CrystalDiskMarkで測定]

外観の確認
DELL Vostro 15 3000の外観を確認してみましょう。今回はアイスグレーのカラーモデルをご紹介します。
まず、天板部分です。爽やかな色合いで、中央にDELLのロゴがあります。


ディスプレイを開いたところです。


後ろ側から見たところです。


ACアダプターです。小型のものですっきりと使うことができます。

本体右側面です。SDカードスロット、USB2.0、セキュリティロックスロットが搭載されています。

左側面です。電源コネクタ、HDMIポート、有線LANポート、USB3.1ポート×2、マイク・ヘッドフォンジャックが搭載されています。

本体手前側です。

背面側です。

まとめ
DELL Vostro 15 3000はすっきりと使える15.6インチのノートパソコンです。性能も良く、サクサクと快適に使うことができます。
手ごろな価格設定ということもうれしいですね。
詳細はこちら → DELL Vostro 15 3000
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