DELL Vostro 15 3530レビュー 最新CPUを搭載し、高速に動作

執筆者:石川
(ITエンジニア)
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DELLのVostro 15 3530は15.6インチのサイズで、薄型でスッキリとしたデザインのノートパソコンです。性能も良く、よく使われるインターフェースがしっかりと搭載されていて拡張性も良いです。

10万円を切る価格のモデルも多く、購入しやすいのもうれしいポイントです。

実際にDELLのVostro 15 3530を使用してみましたので、レビューをご紹介します。





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インターネットや書類作成など、快適に作業ができる高い性能


DELL Vostro 15 3530には最新のインテル製CPU(Core i3 / Core i5 / Core i7から選択)と、8GBまたは16GBのメモリが搭載されています。データを保存するストレージには高速に動作するSSDが搭載されているので、サクサクと快適に使うことができます。




今回のレビューでは、CPUにCore i5を搭載したモデルを使用してみました。実際に使ってみると、パソコンの起動や終了はストレスなく短時間で完了し、アプリの動作も快適でした。

インターネットやメールの送受信、動画鑑賞、TeamsやZoomなどのビデオ通話ソフトを使った作業、Officeソフトを使ったレポートや書類作成など、幅広い用途に快適に使うことができる性能です。


資料を開いているところ。





15.6インチの広いが面で作業ができ、取り扱いがしやすい軽さ


DELL Vostro 15 3530の大きさは15.6インチです。本体の大きさがどれくらいかというと、下の写真のようにA4ノートよりも大きくなります。




重さを実際に量ってみると1.63kgでした。15.6インチのノートパソコンとしてはとても軽くできています。部屋から部屋へ移動したりなど、簡単に行うことができます。




以前の15.6インチノートPCは2.0kgを超えるものが多く、持ち運びには適していませんでしたが、1.6kg程度の重さであれば、短時間であれば持ち運ぶこともできます。

ただ、そうはいっても、1.6kgというのはそこそこ重さがありますので、長時間の持ち歩くと疲れると思います。そのため、比較的短い時間の持ち歩きがおすすめです。






落ち着いていて実務的なデザイン


DELL Vostro 15 3530は本体カラーにカーボンブラックという色が採用されています。下の写真のような色合いです。




全体的なデザインの印象は落ち着いているなという感じです。実務的な感じで、派手さはあまりありません。




天板を拡大すると、下の写真のようになっています。細かなメッシュ状の構造になっていて、手で触ると少しだけ凸凹感があります。




厚みは抑えられていて、すっきりとしています。15.6インチの大きさのノートパソコンですが、部屋に置いていても圧迫感なく使えるでしょう。



 
キーボードは下の写真のようになっていて、こちらもカーボンブラックで統一されています。








レポートや書類作成に必要なOfficeソフトを選択可能


Microsoft Officeの有無を選択することができます。

OfficeソフトはMicrosoft Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。それぞれのバージョンに含まれるアプリは以下の表のようになっています。

 Office Personal Word、Excel、Outlook
 Office Home and Business Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote
 Office Professional Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、
Publisher、Access



Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはWord、Excelのみが含まれています。

Office ProfessionalはOffice Home and Businessに、さらにPublisherというDTPソフトとAccessというデータベースが含まれるようになります。より専門的な使い方をしたい人はこちらを選択してください。





インターネットにはWi-Fiまたは有線LANで接続できる


インターネットにはWi-Fiで接続できるのはもちろんのこと、LANケーブルを挿して接続することもできます。




Wi-Fiの通信規格はWi-Fi 5 (11ac)までとなっています。最新の通信規格であるWi-Fi 6EやWi-Fi 6(11ax)には対応していませんのでご注意ください。







キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。ゆったりと使うことができ、快適に作業することができます。テンキーが搭載されているので、お金の情報など、数値を連続して入力するときに非常に便利です。




キーボードの左側です。スペースキーと無変換キーがくっついていますが、実際に入力してみたところ、打ち間違えるということはありませんでした。その他のキーについても、問題なく入力することができました。




キーボードの右側になります。Enterキーと「む」キー、Backspaceと「\」キー、Shiftキーと「ろ」キーがくっついています。Shiftキーがやや小さいかなと思いました。最初のうちは慣れる時間が必要かもしれません。それ以外については、特に打ち間違えるということはありませんでした。

テンキーについては標準的な4列構成なので使いやすいです。




タッチパッドです。広々と使うことができます。




キー同士の間隔やキーを押したときの深さは特に問題ないと思います。最近のノートパソコンによくある標準的な構成です。




パームレスト(手のひらを置く場所)には、写真のような加工が施されています。手で触ると少しだけ凸凹感がありますが、肌触りは問題ないです。








ディスプレイ


ディスプレイは見やすいと思います。sRGBカバー率は62.3%となっていて、一般的なディスプレイです。色合いが重要になるような作業には向いていないかもしれませんが、普通に使う分には特に問題ありません。




視野角の広い液晶ディスプレイで、正面だけでなく、上や横からなど、角度を変えてみても色合いが変化することがなくて見やすいです。




sRGBカバー率 62.3%
Adobe RGBカバー率  46.7%



サイズと解像度、リフレッシュレート


ディスプレイのサイズは15.6インチ、解像度は1920×1080(フルHD)となっています。一般的な仕様で問題なく使えるでしょう。

15.6インチのサイズがあると文字が見やすくて、作業がしやすいです。

リフレッシュレートは最大120Hzとなっています。動画を見たりするのが少し滑らかになるかなという気がしますが、ゲームをプレイした時ほどの違いははっきりとはわかりませんでした。








セキュリティ


セキュリティについては以下のようになっています。

指紋センサー


指紋センサーが選択できるモデルと非搭載のモデルがラインナップされています。

もし、指紋センサーが必要であれば構成をカスタマイズする画面のパームレストの項目で、指紋認証リーダー付きを選択してください。





顔認証やプライバシーシャッター





カメラは顔認証には対応していません。また、プライバシーシャッターも搭載されていません。






周辺機器との接続に必要なインターフェース


Vostro 15 3530のインターフェースは、よく使われるものがしっかりと搭載されています。周辺機器との接続は問題ないでしょう。









USBポート


USBポートは標準サイズのものが2つ搭載されています。1つはUSB2.0で転送速度が遅めですが、残りの1つはUSB3.2で高速です。外付け機器を接続してデータのやり取りをする場合にはUSB3.2の方を使うと良いでしょう。USB2.0の方はマウスなど、それほど速度を必要としないものを接続すれば大丈夫です。

USB Type-Cポートはデータ転送のみに対応しています。ディスプレイ出力や、Power Deliveryには対応していません。



プレゼンに使ったり別モニターに映して作業ができる


HDMIポートが搭載されていて、モニターやプロジェクターにパソコンの画面を表示することができます。

プレゼンに使用することができるだけでなく、モニターを接続して作業領域を増やすということができるようになります。




実際、HDMIでモニターと接続することで、パソコンの画面を映し出すことができました。ケーブルをつなぐだけで簡単に表示することが可能です。




また、PCのディスプレイとモニターでそれぞれ異なる作業をすることも可能です。2つの画面を使えるので作業効率がアップします。







デジカメやスマホのSDカードを管理できる


SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。ミラーレスカメラなどのSDカードだけでなく、スマホなどで使用しているmicro SDカードも管理することができます。





SDカードを挿すと奥まで入るというわけではなく途中で止まりますので、引っ掛けないようにだけ気をつけましょう。。






カメラとマイク、スピーカー


カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載されています。

カメラは720P (30 fps) HD画質となっています。




スピーカーは本体の底面に搭載されています。音質は普通だと思いました。動画を見たり、ZoomやTeamsを使って人の声を聞くのも問題ないと思います。もし、より良い音質をということであれば、イヤホンやヘッドホンを使うと音質がアップしますので検討してみてください。







静音性の確認


パソコンの動作音の大きさを計測しました。

YouTubeで動画を見たり、インターネットをしたりするなどの作業をしても、PC内部の冷却ファンが回転して、動作音が聞こえやすかったです。

CPUに大きな負荷がかかったときの動作音は、他のノートパソコンと同程度の大きさでした。

測定項目 音の大きさ
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~30db
YouTube動画閲覧時 31~36db
インターネットをしているとき
(タブを10個まで開く)
30~37db
CPU 100%使用時 38~39db






DELL Vostro 15 3530の仕様と性能


DELL Vostro 15 3530の仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 11 Home / Pro
Windows 10 Pro
CPU Core i3-1305U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD 256GB / 512GB
 ディスプレイ  フルHD(解像度:1920×1080)
非光沢
広視野角
光学ドライブ -
SDカード
有線LAN
無線LAN
指紋認証 選択可能
USBポート USB3.2 × 1
USB2.0 × 1
USB Type-C × 1
HDMIポート
Office 選択可
Microsoft Office Home & Business
Microsoft Office Personal
Microsoft Office Professional
 カラー カーボンブラック
 重さ  約1.65kg


今回のレビューで使用したDELL Vostro 15 3530の主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core i5-1335U
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 512GB


CPUはCore i3 / Core i5 / Core i7から選択することができます。いずれも最新のものですので高速に動作しますが、性能はCore i3 < Core i5 < Core i7となります。

メモリは8GB、または16GBを搭載することができます。普通に使う分には8GBでも特に困ることは少ないと思います。ただ、多くのアプリを開いて作業をしたり、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを長時間開いて複数の作業をするなどのような場合には、16GBのメモリがあると安定して使うことができるでしょう。

また、メモリが8GBの場合にはグラフィックスはインテルUHDになり、16GBのメモリにするとIris Xeになります。グラフィックスの性能はインテルUHDよりもIris Xeの方が高くなります。

ネットやOfficeソフトを使った作業、動画鑑賞などの一般的な用途であれば、インテルUHDでも特に困ることはありません。もし、グラフィックスの性能を必要とするような作業を考えているのであれば、Iris Xeをおすすめします。

SSDはPCIe NVMe M.2タイプのSSDが搭載されているため、とても高速に動作します。パソコンの起動はもちろんのこと、アプリの動作やデータの読み書きが高速化されて快適に使うことができます。


レポート作成に必要なOfficeソフトも選択できます。Word、Excel、PowerPointが必要であればOffice Home and Businessを、Word、ExcelだけでよければOffice Personalを選択してください。Office ProfessionalはOffice Home and BusinessにデータベースソフトとDTPソフトを加えたものになります。



以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUの性能


CPUの性能をCINEBENCH R20とR23という2つのソフトを用いて測定しました。それぞれ2927pts、6584ptsという高いスコアになりました。高速に動作する性能です。







ストレージの性能


ストレージ(SSD)の速度を計測しました。PCIe NVMe M.2タイプのSSDなので、とても高速に動作することがわかりました。パソコンの起動や動作が高速化されます。






グラフィックスの性能


メモリが16GBとなっていて、インテルIris Xeの性能がしっかり発揮されています。グラフィックスの性能も問題ありません。







ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 3142
Sky Diver DirectX 11 11826





外観の確認


DELL Vostro 15 3530の外観を確認してみましょう。

まず、天板部分です。カラーはカーボンブラックです。落ち着いた色合いです。




ディスプレイのフレームがスリムになっています。























底面です。




ACアダプターです。コンパクトで軽く、使いやすいです。




本体右側面です。SDカードスロット、USB2.0、有線LANポート、マイク・ヘッドフォンジャック、セキュリティロックスロットが搭載されています。




左側面です。電源コネクタ、USB3.2ポート、HDMIポート、USB Type-Cポートが搭載されています。




本体手前側です。




背面側です。






まとめ


最後にDELL Vostro 15 3530についてまとめたいと思います。

良いところ


・性能が良く、幅広い用途にしっかり使える
・15.6インチの広くて見やすいディスプレイを搭載
・ポート類が充実していて周辺機器との接続も問題なし
・インターネットにはWi-FiでもLANケーブルでも接続できる
・15.6インチのノートPCとしては軽い
・10万円を切るモデルがラインナップ


注意するところ


・Wi-Fiの通信規格はWi-Fi 5 (11ac)まで
・指紋認証はオプション、顔認証機能は非搭載
・USB Type-Cポートはデータ転送のみ



DELL Vostro 15 3530は性能も良く、見やすくて広い画面を搭載しているので、作業がしやすいノートパソコンです。

USB Type-Cポートがデータ転送のみであったり、Wi-Fiの通信規格がWi-Fi 5 (11ac)までとなっていたりなど、機能が少し削られているところもありますが、最新のCPUと最大16GBのメモリを搭載していて高速に動作します。

10万円を切る価格のモデルも多くラインナップされているのもうれしいポイントです。


詳細はこちら → DELL Vostro 15 (3530)(直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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