大学ごとのノートパソコンの必要条件と必携化の状況

大学生になると授業のレポートを作成や提出、講義の履修登録、そして研究活動に用いたりなど、ノートパソコンを利用することが増えます。

そのため、多くの大学でノートパソコンを所持することを推奨しています。中には英語や情報リテラシー(パソコンやネット、プレゼン、セキュリティなどのITスキル)、そしてプログラミングや専門科目を学ぶための必修科目において、個人所有のノートパソコンを持ち込んで授業を行うために、パソコンを必携化する大学も増えてきました。

このページでは、各大学において、ノートパソコンの必携化・推奨状況や、推奨されるノートパソコンのスペック等をご紹介したいと思います。


BYOD(Bring Your Own Device)に対応している大学が増えている


最近、国内の各大学ではBYOD(Bring Your Own Device)という考え方をもとに、大学入学時にパソコンを必ず所有するように義務付けや推奨をしたり、また、個人所有のノートパソコンを大学に持ち込んで、授業に活用したりするところが増えています。


どのような目的があるかというと、ノートパソコンの必携化をしている広島大学と長崎大学のホームページを見ると次のように記載されています。


<広島大学HPより引用>
目的
・高度情報化社会において情報通信技術の活用能力を有する人材を輩出すること。
・情報通信技術を活用した先進的講義手法により教育力を強化すること。
・各種配布物や提出物のペーパーレス化を推進すること。


<長崎大学HPより引用>
目的
・ICTを活用したアクティブラーニング
・授業の進度に応じて様々な学習体験の習得
・授業外においても授業中と同等なICT環境の実用化
・ICTスキルの習得
  


パソコンを使うことが当然になってきていますので、大学生のうちからITスキルを高める教育を行うという流れが加速しています。また、パソコンを活用することによって、教育の質を高めるという目的もあります。


大学での実施例を見てみると、実際に大学生が関係することは以下のようなことが挙げられます。


・講義の履修登録
・レポートの提出
・講義資料の配布・受け取り
・成績閲覧
・大学の授業にノートパソコンを持ち込んで講義を受講


学業に関係する部分でパソコンが活用されることが増えてきていますので、大学生にとってはノートパソコンを所有することは当然の流れなのかもしれません。


実際、以下に紹介しているように、多くの大学でノートパソコンの必携化や所有の推奨がされています。





オンライン授業の実施により、パソコンを使う必要性が高まっている


2020年度はコロナウイルスの影響により、全国の大学でオンライン授業が実施されました。2021年度は対面式授業が再開されていますが、引き続きオンライン授業と併用されています。

オンライン授業の実施により、課題をパソコンで行ったり、レポートをオンラインで提出するということも増えています。

タブレット端末やスマホでもオンライン授業を受けることができますが、パソコンを使った方が作業の効率は圧倒的に良いです。

実際、これまでパソコンの所持を推奨していなかった大学でも、オンライン授業を実施することによってノートパソコンを所持することを推奨する大学が増えています。





大学別ノートパソコンの必携化・推奨状況と推奨スペック等の関連ページの紹介


2021年現在、全国の国公立・私立大学におけるノートパソコンの必携化・推奨状況をまとめました。ホームページで公式に発表している大学を掲載し、推奨スペック等のリンクをまとめています。


なお、大学のホームページで公式にアナウンスされていないところや、未調査の大学は掲載しておりませんことをご了承ください。このページは随時アップしていきます。

東京都の大学


[国立大学・公立大学]
大学名 学部 必携/
推奨
参考
神戸大学 全学部 必携 神戸大学HP
神戸大学学生向けポータルサイト
兵庫県立大学 社会科学部  必携  兵庫県立大学社会科学部HP 
広島大学 全学部 必携  広島大学HP
高知大学 全学部 必携 高知大学HP
九州大学 全学部 必携 九州大学HP
九州工業大学 全学部 必携 九州工業大学HP
三重大学 全学部 必携 三重大学HP
尾道市立大学 経済情報学部  必携 尾道市立大学HP
大阪教育大学 全学部  必携 大阪教育大学HP
金沢大学 全学部  必携 金沢大学HP
埼玉大学 全学部  必携 埼玉大学HP
長崎大学 全学部 必携 長崎大学HP
宮城大学 全学部 必携 宮城大学HP 
徳島大学 全学部  必携 徳島大学HP 
佐賀大学 全学部 必携  佐賀大学HP 
宮崎大学 医学部以外の学部 必携  宮崎大学HP 
信州大学 農学部  必携  信州大学農学部HP 
山口大学 工学部電気電子工学科 必携  山口大学工学部HP
鳥取大学 全学部  必携  必修科目である「コミュニケーション英語」及び「情報リテラシ」で授業に活用している。
鳥取大学シラバス 
滋賀大学 データサイエンス学部 必携  1年次からノートパソコンを持ち込む必修科目がある 
和歌山大学 全学部 必携  和歌山大学HP 
富山県立大学 全学部 必携 富山県立大学HP 
名古屋市立大学 総合生命理学部  必携  名古屋市立大学HP 
東京医科歯科大学 全学部  必携  東京医科歯科大学HP 
宮城教育大学 全学部 必携  宮城教育大学HP  
東京農工大学 全学部  必携 東京農工大学HP 
       
京都大学 全学部  推奨  京都大学HP 
お茶の水女子大学 全学部   推奨  お茶の水女子大学HP 




[私立大学]
大学名  学部 必携/
推奨 
参考リンク
京都精華大学 デザイン学部、マンガ学部、ポピュラーカルチャー学部  必携 京都精華大学HP 
福山平成大学 全学部 必携 福山平成大学HP
東京情報大学 総合情報学部 必携 東京情報大学HP
明治学院大学 法学部消費情報環境法学科 必携 明治学院大学HP
久留米工業大学 全学部 必携 久留米工業大学HP
福井工業大学 全学部  必携 福井工業大学HP
鹿児島純心女子短期大学 デザイン表現コース 必携 鹿児島純心女子短期大学HP 
東京工科大学 全学部  必携  東京工科大学HP 
京都産業大学 コンピュータ理工学部(必携)
他学部(推奨)
必携/推奨 プログラミング実習で個人所有のノートPCを使用する
京都産業大学HP
武蔵野美術大学 造形構想学部クリエイティブイノベーション学科 必携 武蔵野美術大学HP
桃山学院大学 経営学部ビジネスデザイン学科  必携 桃山学院大学HP 
 
関西大学 全学部  推奨 関西大学HP 
福山大学 全学部  推進  福山大学HP






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
著者の詳細はこちら





関連記事    

1.大学生におすすめのノートパソコン
2.持ち運びに便利な薄くて軽いおすすめのノートパソコン
3.大学生のノートパソコンのメモリ容量の選び方
3.大学生のノートパソコンのサイズは何インチが最適?
4.動画編集や理系の研究用途などの高負荷な処理にも使えるハイスペック・ノートPC
5.理系大学生のノートパソコンの選び方
6.文系大学生のノートPCの選び方









▲ このページの上部へ戻る