arrows Tab WQ2/C1レビュー 学校の教育現場での声が活かされた学びに最適なタブレットPC




富士通のarrows Tab WQ2/C1はタブレットPCは、別売りのキーボードを取り付けるとノートパソコンとしても使える使い勝手の良いパソコンです。

富士通製のタブレットは学校の教育現場で多く採用されている実績があり、arrows Tab WQ2/C1にも学業に使いやすい機能が多く搭載されています。

実際にarrows Tab WQ2/C1を使ってみましたので、レビューをご紹介します。




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タブレットとノートPCの使い分けができる


富士通arrows Tab WQ2/C1はタブレットPCで、専用の軽量キーボードを取り付けることによってノートパソコンとしても使えるようになる、便利な2in1 PCです。


タブレットですので、画面にタッチして操作することができます。大きさは10.1インチです。





専用の軽量キーボードを取り付けると、下の写真のようになります。キーボードをたたくと、通常のノートパソコンとして使用することができます。





専用のフォリオカバーをつけると、下の写真のように自立させることができます。Bluetoothで接続できる無線キーボードを別途用意して、簡易的なノートパソコンとしても使用することもできます。








ワコム製のペンが標準で付属しているから大学の講義のノートがとれる


arrows Tab WQ2/C1には、標準でペンが付属しています。これを使うと、パソコンの画面に直接手書きで入力することができます。

大学の講義のノートをとることも可能になります。色を変えることが簡単にできるので、ペンを忘れることもありません。線を引くのも簡単です。書いた内容はパソコンの中に全部入っているので、ルーズリーフのようになくなってしまう心配もありません。





ペンはワコム製です。ディスプレイに書き込むのはとてもスムーズで、入力に遅れなどが生じることもありませんでした。とても書きやすいペンです。





ペンは本体の側面に収納することができるので、邪魔になることもなく、どこかに置き忘れてしまう心配がありません。








軽量キーボードの周辺部分にはゴムでできた滑り止めが配置されています。ペン入力の際は、キーボードから取り外したタブレットをこのキーボードの上に置くと、タブレットが滑らずに使うことができます。外したキーボードが邪魔になることもなく便利です。








実習やフィールドワークに強い防水・防塵の丈夫な設計


arrows Tab WQ2/C1を実際に持ってみると、重厚な感じがしました。実際に、本体は防水・防塵設計がしっかりと施されていて、壊れにくいという特徴をもっています。


たとえば、ディスプレイの周りには幅があります。万が一落下させてしまった場合でも、落下の衝撃を吸収し、ディスプレイに衝撃が伝わりにくくなるため、壊れることを防ぐ役割があります。




四隅は下の写真のようになっています。持ちやすさということを意識して作られているようです。




背面はざらざらとしていて、滑りにくい構造になっています。指紋もつきにくいです。タブレットは手にもって使う機会が多いので、持ちやすい設計になっているのはうれしいポイントです。




さらに学校の机の一般的な高さである76cmからの落下試験や振動試験、200kgfの全面加圧試験などをクリアしていて、高い堅牢性を持っています。


大学の実習において、水がとんでパソコンにかかったり、机の上にあるものを動かしている間に思わずノートパソコンを落としてしまったなどというアクシデントが起こった場合でも、壊れにくいというのは大きなメリットです。


また、野外に出て行うフィールドワークでは、落下や振動を与えてしまったり、水や埃にさらされる機会がよりいっそう増えます。そのような場合でも、持ちやすい構造をしていて、しかも万が一衝撃や振動を与えてしまっても、しっかりと動き続けてくれるようになっているのは非常に心強いものです。






カメラが背面にも搭載され、実習などで使いやすい


arrows Tab WQ2/C1にはディスプレイの全面と後面の2か所にカメラが搭載されています。

実習やフィールドワークなどでデータをパソコンに入力しながら現場の写真を撮るようなときに、背面のカメラが使えると非常に便利です。画面を見ながら、直接写真が撮れます。

スマホのカメラでは撮影時に音が出ますが、arrows Tab WQ2/C1ではカメラのシャッター音を消すことができるので、周りにいる人の迷惑になることもありません。

実験や実習、野外でのフィールドワークなどでは写真で記録しておきたい場面が数多くあります。そのような場合にこのカメラを使って取り込んでおくととても便利です。

スマホではプライベートの写真と学業での写真が混在してしまいますが、arrows Tabを使えば学業専用のデータを管理することにもつながります。


[本体背面のカメラ]




[本体前面(ディスプレイ側)のカメラ]









キーボードを装着しても1kgを切る軽さだから持ち運びに便利


タブレット自体の重さは約582gで、専用のフォリオカバーをつけた状態でも812g、そして軽量キーボードを装着した場合でも946gと非常に軽量です。自宅と大学の往復はもちろんのこと、実習やフィールドワークなどで野外に持ち出すときにも非常に便利です。







軽量キーボード


arrows Tab WQ2/C1にはオプションで3種類のキーボードが用意されていますが、ここでは専用の軽量キーボードをご紹介します。


キーが配置されている上部に、タブレットを結合させる部分があります。





タブレットは下の写真の部分にはめ込むだけです。軽い力でそっと押してあげれば、カチッという音とともにキーボードに連結されます。





タブレットを外すときは、キーボードにあるボタンを押すだけです。タブレットが浮き上がり、取り外すことができます。





キーボード全体です。タブレットのサイズが10.1インチなので、小さ目な印象を受けましたが、キーとキーの間隔は約17.5mmでそれほど窮屈さは感じませんでした。





キーボードの左側です。半角・全角切り替えキーがやや小さいですが、数字キーやアルファベットキーは問題のない大きさです。




キーボードの右側です。「¥」キーの大きさが少しだけ小さくなっていますが、それ以外のキーは問題のない大きさです。Enterキーも大きく押しやすいです。矢印キーもしっかりと独立していて使いやすいです。





タッチパッドです。問題なく使うことができました。







ディスプレイ


ディスプレイは10.1インチのサイズです。IPS液晶なので視野角は良いです。




標準の解像度は1920×1200となっていて、10.1インチのディスプレイでは表示される文字の大きさは結構小さいです。

10~20代の大学生であれば問題なく読むことができるかもしれません。ただ、筆者は、少し小さいと感じたので、解像度を1280×800に変更してあげたらちょうど良い大きさで読むことができるようになりました。必要であれば、適宜解像度を変更してみてください。





指紋認証センサー搭載でセキュリティもOK


arrows Tab WQ2/C1の背面部には指紋センサーが搭載されています。タブレットは持ち運んでいろいろなところで使いますので、指紋認証でセキュリティを高めておくと安心です。







性能は抑えめで、ライトな使い方がおすすめ




arrows Tab WQ2/C1に搭載されているCPUはIntel Atom x5-Z8550、メモリ 4GB、ストレージはeMMC(フラッシュメモリ)となっています。

Intel Coreシリーズを搭載したノートパソコンと比べると性能は抑えられていますので、負荷のかかるような処理や、多くのメモリを使うようなアプリケーションを使った作業をするのには向いていません。

ネットやメール、SNS、レポート作成、文書作成、ペンでの手書き入力、といったライトな使い方がおすすめです。






インターネットには無線LANで接続可能


インターネットにはWi-Fi(無線LAN)で接続します。有線LANポートは搭載されていませんが、必要であればUSBポートに接続して有線LANが使えるようなアダプターを購入してみてください。







フルサイズのUSBポートを搭載したインターフェース


インターフェースはタブレット側面に搭載されています。普段はカバーがされていて見えなくなっています。滑りにくくて持ちやすい工夫となっています。


搭載されているインターフェースは、USB3.0ポート×1、USB3.1 (Gen1) Type-C×1、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子です。タブレットにフルサイズのUSBポートが搭載されているのが便利です。




下の写真のようにUSBメモリを挿すことができます。本体のストレージ容量が少ないので、外付けハードディスクをつないでデータを保存するという使い方もできます。

USBメモリとUSB Type-Cポートの両方に挿してみましたが、カバーが邪魔になることもありませんでした。問題なく周辺機器を接続することができます。







レポート作成に必要なMicrosoft Officeソフトの選択が可能


大学の講義のレポート作成にはWordやExcel、PowerPointが使われます。arrows Tab WQ2/C1の購入時に、Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Business 2016を選択することができます。

PowerPointが不要ということであれば、WordとExcelが使えるMicrosoft Office Personal 2016がおすすめです。





性能と仕様の確認


arrows Tab WQ2/C1の性能と仕様は以下のようになっています。

 OS Windows 10 Home
 CPU Intel Atom x5-Z8550
メモリ 4GB
 ストレージ フラッシュメモリ(eMMC) 64GB / 128GB
 光学ドライブ -
 ディスプレイ IPS Alpha液晶
解像度 1920×1200 
 有線LAN -
 無線LAN
 HDMI -
 USB USB3.1 (Gen1) TypeC×1
USB3.0×1
 SDカード micro SDカードスロット
 サイズ 10.1インチ 
 重さ 約585g
 セキュリティ マカフィーリブセーフ 3年 
 カラー ブラック
 Officeソフト  Office Home and Business 2016
Office Personal 2016
 保証期間 3年


CPUやメモリが抑えめの性能となっているため、負荷のかかる処理が多い理系の学生よりは、ネットやメール、SNS、文書作成、ペンでの入力作業が中心となる文系の学生におすすめです。

理系の分野であっても、実習やフィールドワークなどのデータ採取の部分に特化したような使い方などにも適しています。解析など処理が重たくなるような使い方には向いていないでしょう。

写真をたくさん撮ったり、音楽や画像をたくさん保存するのであれば、ストレージの容量を128GBにしておくと良いです。レポート作成が中心となる場合であれば、64GBでも大丈夫です。

USBポートが搭載されているので、もし容量が足りなくなったら外付けハードディスクにデータを保存させることもできます。

Word、Excel、PowerPointが含まれたMicrosoft Office Home and Business 2016を選択することができますので、レポート作成にも使うことができます。







外観の確認


arrows Tab WQ2/C1の外観を確認してみましょう。

まず、タブレットの部分です。




軽量キーボードを取りつけたときの様子です。












後ろ側から見たところです。











まとめ


arrows Tab WQ2/C1は堅牢なタブレットPCでキーボードを取り付けることで、ノートパソコンとしても使えるようになります。

とても堅牢なボディで防水・防塵設計ということや、ペンで直接手書きで入力できるので、大学の講義を板書したり、実習や野外でのフィールドワークなどに非常に活躍しそうです。

学校の現場で富士通のタブレットが多く採用されているということで、学業に使いやすいような工夫が随所にみられるのも安心ですね。



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この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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