性能が低いノートPCでも快適にゲームを楽しめるXboxクラウドゲーミングレビュー




ノートパソコンでゲームをしようと思うと、動作がカクカクしてて重く、うまく動かなかったということはないでしょうか?

一般的に、パソコンで快適にゲームをするにはとても高い性能が必要です。NVIDIA GeForceシリーズなどの高い性能のグラフィックスが必要になることも多いのですが、ゲーミングPCやクリエイティブ向けPCを除いては、GeForceなどの高性能グラフィックスは搭載されていないことがほとんどです。

ただ、最近のノートパソコンは性能がとても良くなっているので、普通のノートパソコンでも、軽めのゲームであればカジュアルにゲームを楽しむことができることが増えてきました。それでも、場面によっては大きな負荷がかかって性能が追い付かず、大事なところでゲームが落ちてしまった(ストップしてしまった)、ということもよくあります。




また、2021年より前の一般的なノートパソコンでは、性能が足りず、軽めのゲームでも厳しいことが多いと思います。ゲームは重くてプレイできないからあきらめている、という人もいらっしゃると思います。

では、今持っているノートパソコンで、快適にゲームを楽しみたいという場合にはどうすればよいのでしょうか?

色々調べていたところ、Xboxクラウドゲーミングを利用すると、昔の古いパソコンのような性能の低いノートパソコンでも、最新のゲームをとても快適にプレイできることがわかりました。

ここでは、Xboxクラウドゲーミングで遊んでみた感想やプレイするのに必要なものについてご紹介したいと思います。





Xboxクラウドゲーミングに使用したノートパソコンと性能


今回、実際に現在私が所有している3台のノートパソコンを使って、Xboxクラウドゲーミングがプレイできるかどうかを調べてみました。


古いパソコンでもとても快適にプレイできた


今回使用したノートパソコンは以下の3台になります。2017年製、2018年製、2021年製のものです。いずれも、GeForceなどの高性能グラフィックスは搭載していない一般向けのノートパソコンです。


今回、実際に使用したノートパソコン。いずれも2017年~2021年に販売されていた、GeForceなどの高性能グラフィックスを搭載していない一般向けのノートパソコン。



現在販売されている2023年製のノートPCにはCore i5-1240PなどのCPUが搭載されていますが、この性能を100としたときの各ノートPCの性能を以下に示しています。最新のノートパソコンに比べると、今回使用したノートPCの性能は低くなります。

CPU   メモリ 発売年  性能(割合)
Core i5-7Y54 8GB  2018 18
Core i7-7500U  2017 33
Core i5-1135G7  2021 75
Core i7-1240P (基準)  2023 100


特に、2017年や2018年頃に販売されていたノートPCの性能はあまり高くないので期待していなかったのですが、実際にフォートナイトとモンスターハンターライズをXboxクラウドゲーミングでプレイしてみたところ、いずれのノートパソコンでもとても快適にプレイできてとてもびっくりしました。

2017年や2018年に販売されていた一般向けノートパソコンでゲームをしようと思っても、普通はカクカクと重くてプレイすることはできないのですが、Xboxクラウドゲーミングでプレイするとスムーズに動き、とても楽しむことができました。





Xboxクラウドゲーミングで快適にゲームがプレイできる理由


通常、ゲームをプレイするときは、パソコンに直接ゲームをインストールするので、使用するパソコンの性能に大きく左右されます。

しかし、クラウドゲーミングでは、オンライン上のサーバーにゲームがインストールされていて、ユーザーはネットを介してそのゲームをプレイすることになるので、使用しているパソコンの性能が低くても快適にプレイすることができるようになります。

このため、何年も前に購入した性能の低いノートパソコンでも、サクサクとスムーズにゲームが楽しめるというわけです。





Xboxクラウドゲーミングでプレイするのに必要なもの


では、実際にXboxクラウドゲーミングをパソコンで利用するために必要なものは何でしょうか?具体的には以下のものになります。


・インターネットブラウザ(EdgeやChromeなど)、またはXboxアプリ
・コントローラー
・インターネット回線
・Xbox Ultimate Pass


これらについて以下で詳しく解説します。



インターネットブラウザ、またはXboxアプリ


Xboxクラウドゲーミングは、EdgeやChromeなどの普段インターネットをするブラウザ、もしくはXboxアプリからプレイできます。

ブラウザでもプレイできるのはとても楽でいいです。個々のゲームをインストールする必要がありません。手間がかからず、保存領域(ハードディスクやSSD)も消費しません。

今回、実際にブラウザでもアプリでもプレイしてみましたが、両者の違いは特に感じられませんでした。好みの方で試してみると良いでしょう。

アプリを使う場合は、Microsoft Storeからダウンロードすると良いです。Windowsの場合は標準でインストールされているMicrosoft Storeのアプリを開いて、「Xbox」で検索します。


Xboxアプリ。



ブラウザを使う場合は、以下のページからプレイすることができます。


詳細はこちら → Xboxクラウドゲーミング icon (公式サイト)



ブラウザを開いてF11キーを押すと全画面表示ができるので、画面いっぱいでゲームを楽しむことができます。



インターネット用のブラウザでXboxクラウドゲーミングのページを開いたところ。ログインして、ブラウザ上でゲームを楽しめる。





コントローラー


パソコンでゲームをプレイするときは、キーボードとマウスを使うことが多いのですが、Xboxクラウドゲーミングではコントローラーが必要になるゲームがとても多いです。




キーボードのWASDキーを使って移動したり、マウスで銃を撃ったりというプレイスタイルだと、指がつりそうでうまく操作できないという人も多いと思いますが、コントローラーが使えると、プレステやSwitch、ファミコンなどのようにすぐにプレイできるのでとても簡単です。


今回、実際にコントローラーをUSBポートに接続してXboxクラウドゲーミングでプレイしようとすると、コントローラーが検出されませんというような表示が出ました。Xboxの専用コントローラーが必要なのかと思ったのですが、続行をクリックして問題なくプレイすることができました。




今回私が使ったのは以下のロジクール製のコントローラーです。ひょっとしたらSwitchのジョイコンも使えるのかなとも思ったのですが、Switchは持っていないのでわかりませんでした。





詳細はこちら → ロジクール製コントローラー 





インターネット回線


クラウドゲーミングなので、ネットにつないでプレイします。そのため、インターネット回線が必要になります。ほとんどの人がネットの契約をしていると思うので問題ないとは思いますが、大事なのは回線速度です。

回線速度は20Mbps以上は必要になります。私の部屋はルーターのある場所から壁を挟んで少し離れたところにあるため、回線速度が10~30Mbps程度となっています。20Mbps以上出ているときは特に問題なくスムーズにプレイできたのですが、20Mbpsを下回るようになると、映像がカクカクしたりぼやけたり、また、音飛びが発生したりなどということがありました。

回線速度が高速になるように、ノートパソコンをルーターのある部屋に持って行ったり、LANケーブルで接続して常時20Mbps以上出るようにすると、そのような現象は全く起こらず、とても快適にゲームを楽しむことができました。




Xbox Game Pass Ultimate


Xboxクラウドゲーミングをプレイするためには、Xbox Game Pass Ultimateというものを購入する必要があります。これはAmazon PrimeやNetflix、Apple Musicなどと同じで、サブスクリプション型のサービスになります。

料金は最初の14日間が100円、1か月だと1,100円になります。1か月でプレイできる時間や回数の上限など、特に制限はありません。この金額だけで、300以上のゲームを無制限にプレイできます。好きな時に好きなだけプレイできるので、なかなかお得だなと思いました。ただ、サブスクリプションを解約するとゲームはできなくなるのでご注意ください。


詳細はこちらXbox Game Pass Ultimate icon (公式サイト)






どんなゲームタイトルがある?


Xboxクラウドゲーミングでは、現在300以上のゲームがラインナップされていて、今後も追加されていく予定のようです。



フォートナイトやForza Horizon、ARK、モンスターハンターライズなどの人気ゲームもプレイすることが可能です。

以下のリンクからゲーム一覧を見ることができますので、ご覧ください。







スマホやタブレットでもプレイできる


Xboxクラウドゲーミングが便利だなと思ったのは、パソコンでプレイしつつ、スマホやタブレットでも遊ぶことができるという点です。

Microsoftのアカウントがあれば良く、アプリやブラウザからプレイできるので、電車で移動中など、外にいるときの空き時間でゲームを遊ぶことができます。





まとめ


Xboxクラウドゲーミングを利用すると、性能の低いノートパソコンでも快適にゲームをプレイできるのでとても楽しかったです。

もし、今持っているパソコンの性能が低くてゲームがプレイできないと思っている人は是非一度試してみてください。

今のところ、プレイできるゲームの数は300ちょっとで、もしかしたらプレイしたいゲームがないかもしれません。今後増える予定のようですが、一度サイトを覗いてみて遊んでみたいゲームがあるかどうか見てみると良いと思います。

パソコンの性能を気にせずに何時間でもゲームをプレイでき、スマホやタブレットでも遊べるというのもうれしいです。


詳細はこちら → Xboxクラウドゲーミング icon (公式サイト)




この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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