Surface Pro 6レビュー



Surface Pro 6。機材貸出:Microsoft


Surface Pro 6はノートパソコンとしてもタブレットとしても使える便利さが人気です。講義のレポートを書くときはノートパソコンとして、電子書籍や動画を楽しむときはタブレットとして、というような使い方ができます。

性能も高く、多くの大学生が快適に使えます。持ち運びにも便利なので、大学やカフェ、図書館に持っていくのも簡単です。

以下に使用してみた感想とレビューをご紹介します。


現在、最新モデルのSurface Pro 9が登場しました以下のリンクより最新モデルのレビューをご確認ください


詳細はこちら → Surface Pro 9レビュー






タブレットとしても使える


Surface Pro 6はキーボード部分とディスプレイ部分を分離させることで、タブレットとして使うことができます。大きさは12.3インチで、タブレットとして比較的広めの画面となります。




指でタッチして操作できます。小説やマンガなどの電子書籍を読むときや、ネットで簡単に調べものをしたいときや動画を見たいときなど、タブレット端末として使うと便利です。


タブレットの背面部分にはスタンドがついています。下の画像のように、タブレットを自立させることができます。タブレットを持っているとだんだん手が疲れてきますが、スタンドを使って立たせることで手の疲れとさようならができ、とても便利です。電子書籍を読む場合、手を放して読書ができて疲れません。寝転がりながらタブレットを見るのも簡単ですね。




スタンドの角度は自由に調整が可能です。好きな角度で使えます。








Officeソフトが使えてレポート作成にも困らない


Surface Pro 6はMicrosoft社製のパソコンなので、Microsoft Office Home and Business 2016が標準で付属しています。Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookが含まれていますので、レポート作成にもすぐに使うことができます。






デジタルペンを使って大学の講義ノートがとれる


Surface Pro 6ではSurfaceペンと呼ばれるデジタルペンを使って、ディスプレイに直接文字や絵を書き込むことができます。このSurfaceペンは別売りになります。


Surfacペンはインクは出ませんが、普通のボールペンやシャープペンシルのような感じです。書き心地も悪くありません。スムーズに書くことができ、紙に書くような筆跡でパソコンに手書き入力できます。




大学の英語の講義ノートをSurfaceペンでとったところです。サラサラと書くことができますし、色も変えることができます。間違えても簡単に消すことができます。消しカスが出ないのがうれしいですね。カラーペンを持ち歩く必要もありません。




使わないときはディスプレイの横にマグネットでひっつけることができます。







プレゼンにも使える


大学ではパソコンを使ったプレゼンをすることも多いです。Surface Pro 6にはMini Displayportと呼ばれる外部出力用のポートが搭載されていて、ここにケーブルを挿してモニターやプロジェクターとつなげると、パソコンの画面を映し出すことができるようになります。



上の写真はSurface Pro 6の画面を別画面に映し出したところです。パソコンの画面と同じものを映し出すことができました。問題なくプレゼンに使えます。


パソコン側ではMini Displayportから出力できるのですが、受け手となるモニターやプロジェクター側がMini Displayportに対応しているとは限りません。どちらかというとHDMIがとてもメジャーで、対応している機器も多いです。


実際、今回のレビューでは下の写真のようなMini DisplayportをHDMIポートに変換することで出力しました。Surface Proをプレゼンに使うということであれば、このような変換用アダプターがあると出力する側の機器がどのようなものでも対応することができ、確実だと思います。





1,000円前後で購入でき、しかも手のひらサイズの小ささなので持ち運ぶのは全く問題ないです。プレゼンをする必要が出てきたら購入を検討してみてください。






持ち運びに便利な軽さと薄さ


Surface Pro 6はタブレットだけだと重さが770グラム(CPUにCore i5選択時)または784グラム(CPUにCore i7選択時)と、とても軽いです。専用のキーボードは約300グラムなので、キーボードをとりつけても1.0キログラム程度になり、ノートパソコンとしても軽量な部類に入ります。


実際、下の写真のように片手で軽々と持ち上げることができます。




大きさは12.3インチで、A4ノートよりもわずかに小さいサイズとなっています。






ボディは薄くできていることもあり、カバンに入れて大学や図書館、カフェに持っていくような場合でも、教科書やノート、書類などと違和感なく収まり、楽々持ち運ぶことができます。





文系も理系も快適に使える性能


Surface Pro 6で選択できるCPUはCore i5-8250UまたはCore i7-8650Uです。どちらもとても性能の高いものです。


メモリは8GBまたは16GBとなっていて、十分な容量があります。


文系にとっても理系にとっても十分な性能で、ネットやメール、レポート作成以外にも、幅広い用途で快適に使えるでしょう。


今回使用したSurface Pro 6のスペックは以下のようになっています。

OS: Windows 10 Home
CPU: Core i5-8250U
メモリ:8GB
ストレージ:SSD 256GB


実際に使用してみて、インターネットはサクサクと表示されましたし、動画や写真の閲覧も問題ありませんでした。Officeソフトを使ったレポート作成やプレゼンも、全く問題ない性能です。非常に快適に使えるでしょう。





男性も女性も入力しやすいキーボード


専用のキーボード(タイプカバー)は下の写真のようになっています。実際に入力してみると、窮屈な感じもなく、適度な打鍵感もあってとても入力しやすかったです。




アルファベットキーや数字キーの大きさはすべてそろっています。Shiftキーや半角・全角切り替えキー、Enterキー、スペースキーの大きさも問題ありません。バックスペースキーがやや小さいかなという印象はありますが、ほぼ問題ないといっていいでしょう。







タッチパッドです。適度な広さがあり、使いやすいと思います。





実際にキータッチしているところです。手のひらがほぼパームレストに乗り、快適に使うことができます。男性の手でも女性の手でも入力しやすい広さがあると思います。




キーボードは角度をつけることができます。ディスプレイの下側にマグネットでつけることができ、角度を変えることができるようになっています。キーボードに傾斜をつけることができ、入力のしやすさが向上します。





タイプカバーにはタブレットとの結合部分があります。タイプカバーとタブレットを近づけるだけで、マグネットで簡単にひきつけあって結合できます。






美しく見やすいディスプレイ


ディスプレイはとても美しい表示が可能なものになっています。どの角度から見ても鮮やかな表示がされます。解像度は2736 x 1824となっていて、高精細な表示が可能です。

解像度が高いので文字が小さく表示されるかなと思っていたのですが、全くそんなことはなく、とても見やすい大きさで表示されていました。








インターフェースはやや不足気味


周辺機器との接続に必要となるインターフェースは、タブレットPCということもあってやや不足気味です。

インターフェースはタブレット側にすべて搭載されていて、Mini Displayport、USB 3.0(フルサイズ)、Surface Connect、ボリュームボタン、電源ボタン、ヘッドフォンジャック、micro SDカードスロットが利用できます。













micro SDカードは本体背面部に挿すようになっています。


カメラはディスプレイ側と背面側の両方に搭載されています。Skypeをするときはディスプレイ側のカメラ、講義の板書をするときに黒板の写真をとっておきたいような場合には背面側のカメラ、というような使い方ができます。








SIMカードを使ったLTE通信がしたい場合は1つ前のモデルを使おう


最新のSurface Pro 6にはSIMカードスロットが搭載されていません。そのため、現段階では最新のSurface ProでLTE通信をすることはできません。


SIMカードを利用したLTE通信を行いたい場合は、1つ前のモデルをご利用ください。

詳細はこちら → Surface Proレビュー LTE通信可能な2017年第5世代モデル






学生、その親、教師は特別価格で購入できる


Surface Pro 6を直販サイトで購入する場合、学生とその親、教師の方は特別価格で購入することができます。通常よりも安く買えるので、とてもうれしいですね。


詳細はこちら → 
Microsoft直販サイトで学割価格で購入する方法





静音性の確認


今回レビューで使用したSurface Pro 6で、CPUにCore i5が搭載されたモデルにはファンが搭載されていないため、全くと言っていいほど音がしませんでした。非常に静かに使うことができます。

CPUをCore i7にするとファンが搭載されるそうです。その場合は動作音が出ると思いますが、今回は試すことができていません。

測定項目 測定値 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
28~29db
CPU 80%使用時 28~29db






スペック詳細


Surface Proのスペックを確認してみましょう。


 OS Windows 10 Pro
 CPU Core i5-8250U / Core i7-8650U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ
SSD 
SSD:128GB / 256GB / 512GB / 1TB
 光学ドライブ なし
 USBポート USB3.0 × 1
 SDカード micro SDカードスロット 
 HDMI  -
 VGA
 Mini Displayport 〇 
 SIM
 サイズ 12.3インチ   
 液晶 PixelSenseディスプレイ
タッチパネル
解像度: 2736 x 1824
 Office Office Home and Business 2016
有線LAN なし 
 無線LAN Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
 重量 本体:770g(Core i5)
784g(Core i7)
キーボード:310g


Surface Proには、標準でOffice Home and Business 2016が付属していますので、Word、Excel、PowerPointが最初から使うことができます。レポート作成は全く心配ありません。


CPUの性能は高く、とても快適に使うことができます。Core i5よりもCore i7の方が性能は高いです。


文系も理系もCPUにCore i5、メモリ8GBを選択するとスタンダードな性能として使えます。


理系の人は4年生に進級した時に卒業研究で重い処理をすることもありますので、メモリを16GBにしたり、CPUをCore i7にしてみるのも良いでしょう。


ストレージはパソコン内にあまりデータを保存しなければ128GBで大丈夫です。WordやExcelなどの書類は容量が小さいので、数が増えても十分に保存することが可能です。

一方で動画や画像などはデータ容量が大きいため、たくさん保存する予定があるなら256GB以上は欲しいところです。256GBあれば普通の使い方をする分には大丈夫なことが多いです。






ベンチマーク


CPUの性能を測定しました。505cbとなり、高い値を示しました。十分に高い性能で、快適に使うことができるでしょう。





ストレージの読み書きの速度を測定しました。PCIe接続のSSDなので、非常に高速な結果となりました。とても快適に使うことができると思います。








外観チェック


Surface Pro 6の外観を確認してみましょう。タイプカバー(キーボード)を装着したものを中心にご紹介します。今回ご紹介するのは、本体カラーとタイプカバーがともにブラックのものです。


タイプカバー(キーボード)を取り付けてタイプカバー側から見たところです。タイプカバーはディスプレイを守る役目もあります。




タイプカバーの表面はスウェードのような手触りです。




タブレット側から見たところです。Windowsのロゴが刻印されています。




タイプカバーをつけて、ノートパソコンとして使用しているところです。ブラックのカラーはとてもかっこいいと思いました。




真横から見たところです。ディスプレイの角度は自由に変えることができます。









後ろ側から見たところです。








ACアダプターをとりつけたところです。ACアダプターは小型なので、すっきりと使えます。




ACアダプターはSurface Connectと呼ばれるポートに接続します。でっぱりが抑えられて、すっきりしています。




ACアダプタです。USBポートが1つ搭載されていて、ここに接続すればスマホなどの機器を充電することができます。ただし、ここに通常のUSBメモリ等を挿しても、パソコン側で認識されることはありません。





ノートパソコンとして使用する場合、右側面になります。Surface Connect、USB3.0(フルサイズ)、Mini Displayportが搭載されています。




左側面です。ヘッドフォンジャックが搭載されています。




手前部分です。




背面部分です。





まとめ


Surface Pro 6は性能が高くて、持ち運びに便利なサイズと軽量さ、そしてタブレットとしてもノートPCとしても使える利便性を備えていることが、とても魅力的なだなと感じました。


大学での学業用途にもプライベートでの使用にも十分に使えるPCとして、良い選択肢になるのではないかと思います。


本製品は販売終了し、新しいモデルが現在販売されています。最新モデルはこちらの記事をご確認ください。

現在、最新モデルのSurface Pro 9が登場しました以下のリンクより最新モデルのレビューをご確認ください

詳細はこちら → Surface Pro 9レビュー





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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