静かに使えるノートパソコンの選び方とおすすめモデル

更新日:2025年1月26日



ノートパソコンが静かだと作業がはかどって便利ですが、動作音がうるさいと困りますよね。動作音の大きさは実物や写真を見ただけではわからないので、静かに使えるノートPCを探すのはなかなか難しいのではないかと思います。

本サイトでは多くのノートパソコンのレビューを行っていて、その中で実際に静かに使えるノートパソコンについてまとめてみました。

このページでは動作音が静かな静音PCの選び方やおすすめの製品、そして、動作音が大きい場合の調整方法などについてご紹介しています。


このページで紹介している内容




ノートパソコンの動作音が大きくなる原因


ノートパソコンを使っていてートパソコンの動作音が大きくなるのは、PC内部にある冷却ファンが回転するのが原因です。

パソコンを使う時、パソコンの心臓部であるCPUで処理が行われます。CPUが働くと熱が発生するのですが、これを冷やすために冷却ファンが回転します。この時にファンの回転音が動作音として耳に届きます。




CPUに負荷がかかるとそれだけ発熱するので、ファンの回転数が上がり動作音が大きくなります。

負荷の程度と動作音の関係は製品ごとによって変わってきます。同じ処理をしても
ノートパソコンによってはうるさいと感じることもありますし、逆に負荷がかかっても静かに使える製品もあります。


PCの動作音の原因・CPUを冷やすための冷却ファンが回転することによって動作音が大きくなる






少しでも静かにノートパソコンを使うために


上述のように、ノートパソコンの動作音が大きくなるのはPC内部にある冷却ファンが原因です。この冷却ファンが静かに動作する製品を選ぶことができれば、静かに使うことができるようになります。

そのためには、主に次の3つの選択肢があります。



これらの製品について、以下で順番に解説しています。また、これら以外の製品でもファンの回転数を制御できる場合があります。それについても解説していますのであわせてご参照ください。






ファンが搭載されていないファンレスモデル


ノートパソコンの中には冷却ファンが搭載されていない製品があります(ファンレス)。ファンがそもそもないので、動作音が全くしません。もちろん、キーボードを叩く音は聞こえますが、ファンの回転音が大きくてうるさいと感じることはありません。ほぼ無音の状態で非常に静かに使うことができます。

製品の数は非常に少ないのですが具体的な例を挙げると、富士通のFMV Note CとMicrosoftのSurface Go 3があります。

Surface Go 3は10.5インチのとてもコンパクトな製品です。OSはWindowsが搭載されていてOfficeソフトが使えますが、性能はそれほど高くはありません。

ノートパソコンとして使うのであれば、個人的には富士通のFMV Note Cが良いと思います。2025年時点で最新のCPUを搭載していて、とても爽やかなデザインで快適に使うことができます。




富士通 FMV Note C

若者向きの爽やかなデザイン
軽くて使いやすく、持ち運びにも便利
バッテリー駆動時間が長い


富士通FMV Note C詳細


Microsoft Surface Go 3

タブレットとしても使える
10.5インチで超コンパクト
性能は抑えめ
Office標準搭載

Microsoft Surface Go 3詳細
  






静音モードが設定できる、または動作音が抑えられた製品


CPUの熱を冷やすためにはファンを搭載する必要があるのですが、CPUのパフォーマンスを抑えることでCPUの発熱を少なくすると、ファンがあまり回転しなくなり、とても静かに使うことができるようになります。

このようにCPUのパフォーマンスを抑えることができる制御機能を持ったノートパソコンが販売されています。

また、制御機能がなくても、最初からパフォーマンスが少し抑えられて動作音が比較的静かな製品が販売されていたり、ファンが良くできていてパフォーマンスがしっかり出るのに動作音が抑えられている製品もあります。

ここでは、PCメーカーごとにどのような静音機能がある製品や、静音機能がなくても動作音が抑えめの製品をご紹介します。

これらの製品を使うと、状況に応じて静かで快適に使うことができるようになります。



Dynabook


Dynabookのノートパソコンにはecoユーティリティという機能が搭載されている製品があります。

静音モードに切り替えるには、まず、このecoユーティリティのdynabook省電力設定を有効にします。続いて、パソコンの電源モードからトップクラスの電力効率を選択すると、ファンの回転数を下げて静音モードで動作します。










dynabookのノートパソコンでこの機能が使える製品には以下のようなモデルがあります。



dynabook GZ

1.0kg未満の超軽量ノートPC
持ち運びにとても便利
13.3インチ

dynabook GZ詳細


dynabook RZ

14インチの広めの画面
1kgを切ってとても軽い
高い性能

dynabook RZ詳細


dynabook VZ

1.0kg未満でとても軽い
タブレットとしても使える2in1 PC
指やペンでの入力が可能

dynabook VZ詳細
  





参考記事  → dynabookのノートパソコン





レノボ


レノボのノートパソコンでは、Lenovo Vantageというツールが標準でインストールされています。この中にインテリジェントクーリングやサーマルモード設定という機能が用意されていて、これを利用することで静音モードで使うことができるようになります。


インテリジェントクーリング機能を使う場合は、下の画像のように3つの設定があり、バッテリー省電力に設定すると静音モードで使えます。




サーマルモード設定の場合は、静音モードというメニューがしっかり記述されているのでよりわかりやすいでしょう。このモードを選択すれば、パソコンの動作音を抑えることができます。





このような機能を搭載したレノボのノートパソコンとしては以下のようなモデルがラインナップされています。




Ideapad Slim 5i Gen 10

14インチで軽く、持ち運びやすい
映りの良いディスプレイ
購入しやすい価格帯

Ideapad Slim 5i Gen 10詳細


ThinkBook 14 AMD

安心して使えるバランスの良さ
抑えめの性能から高い性能まで
10万円以下の価格

ThinkBook 14 AMD詳細


Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 (AMD)

14インチでタブレットに変形可能
ペンや指での操作が可能

Lenovo Yoga 7 2-in-1 14型詳細


ThinkBook 16 AMD

16インチの広い画面で作業できる
10万円以下の購入しやすい価格帯

ThinkBook 16 AMD詳細
  


代表的な製品をラインナップしましたが、レノボのノートパソコンほとんどすべての製品でこの静音機能を利用することができます

実際に使ってみると、とても静かで快適に使うことができます。また、静音モードにしなくても標準モードで快適に使えるノートPCも多いです。

ノートパソコンを静かに使いたい場合には、レノボの製品は安心して使えると思います。


参考記事  → Lenovoのノートパソコン






HP


HPのノートパソコンの中にはmyHPというツールがインストールされていて、下の画像のように、「静か」モードでパソコンを使えるようになっているモデルがあります。





また、ゲーミングノートPCにも同じように機能が搭載されていて、静音モードで動作させることができるようになっています。




静音モードにすると、とても静かに使えるようになります。これらの機能を搭載している製品には、以下のようなものがラインナップされています。




ENVY x360 14-fa (AMD)

持ち運びにも使える軽さ
タブレット変形が可能
良い性能を発揮し、快適に使える

HP ENVY x360 14-fa (AMD)詳細


OmniBook Ultra Flip 14-fh

優秀な性能
タブレットにも変形可能
14インチで持ち運びも可能

OmniBook Ultra Flip 14-fh詳細


HP Victus 15 インテル

ハイスペックなノートパソコン
NVIDIA GeForce搭載
購入しやすいゲーミングPC

HP Victus 15 インテル詳細
  



静音モードが設定できるのは上述の製品になりますが、HPのノートパソコンは比較的静かに使えるノートPCが多いです。

実際に使用してみて、比較的動作音が抑えられている製品は以下のものがありました。



Pavilion Aero 13-bg

1kg以下の軽さで持ち運びにも便利
とても良い性能
爽やかなデザイン

Pavilion Aero 13-bg詳細


Pavilion 16

16インチの広い画面で快適に作業
自宅用PCとして最適
周辺機器との接続も安心

Pavilion 16詳細
  



他にもHPのノートPCのレビューをまとめていますので、ご参考にしていただければと思います。


参考記事  → HPのノートパソコン






富士通


富士通のノートパソコンの場合は、パソコンの設定から、システム→電源とバッテリーへと進み、電源モードから「トップクラスの電力効率」を選択すると静音モードで使うことができます。





また、1kgを切る超軽量ノートパソコンのLIFEBOOK UHシリーズ (FMV Zeroを含む)には、下のように静音ユーティリティが用意されていて静音モードにすることもできます。






富士通のノートパソコンで、この機能が使えるのは以下の製品になります。




LIFEBOOK UH / FMV Zeroシリーズ

1kgを切る世界最軽量のノートPC
14インチ
3年の長期保証で安心

LIFEBOOK UHシリーズ詳細


LIFEBOOK AHシリーズ

光学ドライブ搭載
15.6インチのホームノートPC
自宅でしっかり使える


LIFEBOOK AHシリーズ詳細



参考記事  → 富士通のノートPC






VAIO


VAIOのノートパソコンにはCPUとファンの動作を制御する機能が搭載されています。下の画像のように、静かさ優先モードにすると静音モードで使うことができるようになります。






VAIOの製品でこの機能が使えるおすすめの製品は以下のものになります。VAIOのノートPCは性能面でも機能面でも非常に優秀です。静音性についても同様で、とても快適に使うことができるでしょう。




VAIO SX12

1kgを切る軽さ
12インチのコンパクトノートPC
ロングバッテリー

VAIO SX12詳細


VAIO SX14-R

1kg以下の軽量な14インチノートPC
周辺機器との接続が充実
充実の性能と機能

VAIO SX14-R詳細


VAIO F14

バランスがとれている
持ち運びしやすい軽さ

VAIO F14詳細



参考記事  → VAIOのノートPC





DELL


DELLのノートパソコンにはMy DELLというアプリがインストールされていて、下の画像のように温度管理設定から静音モードで使うことができるようになります。




この機能はほとんどのDELLのノートパソコンに搭載されているのですが、実際に使用してみたところ、あまり動作音が変わらない場合もありました。

以下では、実際に動作音が抑えられたモデルのみご紹介しています。




DELL Inspiron 14 AMD

しっかり使える性能
清涼感のあるデザイン
リーズナブルな価格設定

DELL Inspiron 14詳細


DELL Inspion 15 AMD

しっかり使えるホームノートPC
15.6インチで約1.6kgの軽さ
広い画面で使いやすい

DELL Inspiron 15 AMD詳細


DELL G15

15.6インチのハイスペックノートPC
NVIDIA GeForce搭載
映りの良いディスプレイ

DELL G15詳細
  



参考記事  → DELLのノートパソコン







動作音を静かにするための設定方法


ノートパソコンに上述したような静音モードで使える設定が用意されている場合はとても分かりやすいのですが、そのような機能がない製品も多いです。

以下ではそのようなノートパソコンで、動作音の大きさを抑える方法を紹介しています。ただ、製品によってはこれらを試してもあまり変わらないということもありますことをご了解ください。


電源モードを変更する


静音モード機能がない場合は、パソコンの電源モードの設定を変えることで、パソコンの動作音の大きさを制御できることがあります。以下では、その方法をご紹介したいと思います。

設定方法はWindows 11とWindows 10とで異なりますので、それぞれの場合について以下で解説します。


Windows 11の場合


(1)画面下にあるWindowsのアイコンをクリックして、設定を開きます。




(2)システムを選択します。




(3)電源とバッテリーをクリックします。




(4)電源モードから「トップクラスの電力効率」を選択します。これで動作音を抑えて使うことができる場合があります。






Windows 10の場合


[手順]

(1) デスクトップ左下のWindowsアイコンをクリック

(2) 設定をクリック




(3) システムをクリック

(4) 左メニューの「電源とスリープ」をクリック

(5) 右側にある関連設定で「電源の追加設定」をクリック




(6) プラン設定の変更をクリック




(7) 詳細な電源設定の変更をクリック




(8) 電源オプションダイアログが開きますので、「プロセッサの電源管理」の項目から「最大のプロセッサの状態」を選択します。「バッテリ駆動」と「電源に接続」について、ともに70%程度に設定すると、電源に接続した状態やバッテリ駆動時の動作音が減少します。




プロセッサの状態を70%にすると、CPUのパフォーマンスは70%に抑えられますが動作音が小さくなります。数値を変えてみて、一番良い状態を探してみてください。



Windows 10でのもう一つの方法


Windows 10の場合にはもう一つ別の方法もあります。

画面右下にあるバッテリーアイコンをクリックして、表示されるスライドバーを一番左側に移動して試してみてください。電源モードが変わって、動作音が静かになる場合があります。





ACアダプターを外してバッテリー駆動で使ってみる


ノートパソコンに静音モードで使える設定やプロセッサの電源管理が使えない場合には、シンプルな方法ですが、ACアダプターを外してバッテリーのみで使うとパソコンの動作音が抑えられる場合があります。

バッテリーの残量を気にしないといけないのが面倒なのですが、動作音が抑えられるかどうか試してみてください。






まとめ


ノートパソコンを静かに使えると快適に作業ができるのでうれしいですね。

静かに使えるノートパソコンは探すといろいろありますので、ここで紹介したPCを参考に選んでみてください。

他にもこのサイトでは、ノートパソコンのレビューを紹介しています。レビューページでは各ノートパソコンの動作音の確認も行っていますので、ノートPC選びの参考にしていただければ幸いです。



この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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