NEC LAVIE Direct N15 Slimは10万切りで安く購入できるホームノートPC [レビュー]

NEC LAVIE Direct N15 Slimは6万円台の価格から購入できる、15.6インチのホームノートPCです。このサイズのノートPCとしては軽く、製品名の通りスリムに使うことができます。

今回、 LAVIE Direct N15 Slimを実際に使用してみましたので、そのレビューをご紹介します。




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抑えめからスタンダードまでの性能で、価格は最安6万円台から

最近は円安や値上げが続いていることもあり、パソコン市場も2年ほど前と比べて上昇気味です。しかも、最近はAIを搭載したPCも登場していて価格は20万円を超えるものも多く、最近のパソコンは高いなぁと思ってしまうのですが、LAVIE Direct N15 Slimは最安6万円台～となっていてとても購入しやすいです。


NEC LAVIE Direct N15 Slimはインテル製のCPUを搭載しているのですが、CPUの種類と性能、そして価格の目安は以下のようになっています。

CPU	性能	価格
インテル U300	抑えめ	6～7万円台
Core i3-1305U	抑えめ～スタンダード	8万円台
Core i5-1335U Core i7-1355U	スタンダード	10万円～15万円

インテルU300のCPUを搭載したモデルの性能は抑えめになりますが、価格は6～7万円台となっていて、とても購入しやすいです。WordやExcel、インターネット、メール、動画視聴くらいにしか使わないというのであれば、このCPUを搭載したモデルでも問題なく使えるでしょう。


CPUにCore i5やCore i7を搭載したモデルはスタンダードな性能になります。今回のレビューで使用したモデルは、Core i5を搭載した製品になります。実際に使ってみたところ、サクサク動いて問題のない性能でした。これらのCPUを搭載したモデルだと10万円～15万円台で購入できます。

Core i3を搭載したモデルは、両者のインテルU300とCore i5の間くらいの性能になります。個人的にはCore i3でも問題なく使えるのではないかと思っています。






実際の用途ととしては、WordやExcelを使った資料・レポート作成、インターネット、メールなどはもちろんのこと、モニターをつないで複数画面で作業したり、就職活動などにも使うことができます。

自宅に据え置きで使うのがおすすめだが、持ち歩きするのもできなくはない

NEC LAVIE Direct N15 Slimは15.6インチのサイズのノートパソコンです。下の写真はA4ノートとの大きさを比較したものになります。A4サイズよりも大きくなります。





重さは約1.61kgでした。15.6インチノートPCとしてはとても軽いです。ここ２年くらいの技術の進歩は大きく、5～6年くらい前に15.6インチのホームノートPCを購入した人が見ると、とても軽くなったように感じるのではないかと思います。




A4よりも大きく、1.5kgを超えているので、普段は自宅に据え置いて使うのがおすすめです。もちろん、ノートPCなので自室やリビングなど、場所を変えて使うのは問題ありません。

ただ、15.6インチでも、これくらいの軽さであればカバンに入れて持ち運ぶこともできてしまいます。A4よりも大きな物が入るカバンが必要になりますが、短時間であれば疲れずに持ち歩くこともできるでしょう。ただ、長時間の持ち歩きは疲れてしまうかもしれないのでご注意ください。


もし、大学にも持って行くなど、頻繁に持ち運んだり、長時間持ち歩くことを考えているのであれば、同じNEC製で13.3インチ、1kgを切る軽量なLAVIE N13というノートパソコンがあります。とても軽くて使いやすく、しかも性能も良いのでそちらを検討してみると良いと思います。


レビューはこちら　→　NEC LAVIE N13レビュー

インターネットにはWi-Fiで接続できる

インターネットにはWi-Fiで使うことができます。通信規格はWi-Fi 6に対応しています。最新のWi-Fi 6Eには対応していないようですが、十分に高速なネット接続が可能です。

レポートや卒論作成に必要なOfficeソフトが選べる

大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要な、Officeソフトを選択することができます。

Microsoft Office Personal、Office Home and Businessから選ぶことができます。それぞれのバージョンに含まれるアプリは以下の表のようになっています。

Office Personal	Word、Excel、Outlook
Office Home and Business	Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote

Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはPowerPointはありませんが、Word、Excelが含まれています。

カメラとマイク、スピーカーを搭載し、オンライン授業やWEB面接にも使える

NEC Lavie Direct N15(A)にはカメラとマイク、スピーカーが搭載されています。

ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使ったビデオ通話も問題ありません。就職活動の時に、オンラインセミナーやWEB面接を受けたり、大学のオンライン授業にも対応することができます。

まず、カメラとマイクはディスプレイ上部に搭載されています。カメラは顔認証には対応していませんが、撮影を防止するレンズカバーが搭載されています。カメラを使わないときは、すぐ上側にあるレバーを動かして、カメラレンズにカバーをかけておくと安心です。





スピーカーはキーボードの上部に搭載されています。音質は普通かなと思いました。動画を見たり人の声を聞くのは問題ありません。音質をより良くしたい場合には、イヤホンやヘッドホンを通すと良いでしょう。

キーボード

キーボードは下の写真のようになっています。15.6インチのサイズがあるので広々と使うことができます。テンキーも搭載されています。




アルファベットや数字キーなど、特に気になる部分はありません。




「\」キーが少し小さく、Backspaceキーとくっついています。使用頻度の低いキーなので問題ない人が多いかもしれませんが、最初は目で確認しながら入力すると良いと思います。

Enterキーと「む」キーなど、それ以外にもキー同士がくっついているところがありますが特に問題ありません。ブラインドタッチでも入力することができました。





キー同士の間隔は18.5mmで標準的です。狭いという感じは全くありません。キーを押したときの深さは1.6mmとなっています。最近のノートPCとしては深めで、打鍵感をしっかり感じながら快適に入力できます。




タッチパッドです。

ディスプレイ

ディスプレイは正面から見るとちゃんと見えるのですが、角度を変えて見ると下の写真のように見え方が変わりました。長時間見ていると、人によっては疲れるかもしれません。視野角は広くないので、作業をするときはなるべく正面の位置で行うのが良いでしょう。






ディスプレイの色域は以下の通りになります。sRGBカバー率は59.4%です。色域はそれほど広くはありません。

sRGB カバー率	59.4%
Adobe RGB カバー率	44.1%

サイズは15.6インチになります。解像度は1920×1080 (フルHD)となります。

周辺機器との接続に必要なインターフェース

周辺機器との接続に必要なインターフェースは以下のようになっています。よく使われるものがしっかり搭載されています。周辺機器との接続は問題ないでしょう。

HDMIポートを搭載し、プレゼンなどにも簡単に対応できる

HDMIポートを搭載しているので、プレゼンにも簡単に対応することができます。




PCとモニターをHDMIケーブルでつなぐだけで、簡単にPCの画面を映し出すことができました。YouTubeなどの動画をテレビの大画面に映し出すというような使い方も可能です。より大きな画面で動画などのコンテンツを楽しむことができます。




PCとモニターで別の画面を表示することができます。それぞれ違う作業をすることができ、作業効率がアップします。




USB Type-Cポートも画面出力に対応しています。HDMIと一緒に使うと、PCの画面を含めて最大3画面に出力可能です。

SDカードスロット

SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。micro SDカードはアダプターをかぶせると挿すことができます。SDカードは全部入るというわけではないので、作業中に引っ掛けないようにだけ気をつけましょう。

静かに使える？

作業をしていてPCの動作音がどれくらい大きくなるかについて、実際に動作音を計測して調べてみました。

インターネットをしたり動画を見たりするなど、軽めの作業をしているときは動作音は抑えられて静かに使うことができます。

CPUに大きな負荷がかかる場合には動作音は大きくなりますが、他のノートパソコンと比べても若干静かでした。

問題なく使えると思います。

測定項目	測定値
PCの電源OFF時の室内の音量 （できるだけ無音の状態）	28～29db
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき)	28～29db
YouTube閲覧時	29～30db
インターネットをしているとき (タブを１０個開いた状態)	29～30db
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R23実行)	36～37db

LAVIE Direct N15 Slimの仕様と性能の確認

LAVIE Direct N15 Slimの仕様と性能を確認してみましょう。


今回のレビューで使用したモデルのスペックは以下の通りになります。




CPUはインテル製のものが用意されています。性能は、インテル U300 < Core i3 < Core i5 < Core i7となります。

メモリは8GBまたは16GBから選択することができます。

保証期間は通常は1年ですが、３年～5年まで延長することが可能です。メーカー保証ですので、安心して使いたい場合には検討してみてください。



以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。

CPUのベンチマーク

CPUの性能を2つの専用ソフト（CINEBENCH R23 / R20）を使って測定しました。スコアはそれぞれ6367pts、2368ptsとなっていてスタンダードな性能です。

インターネットやメール、Officeソフトを使った作業など、問題なく使うことができます。

ストレージのベンチマーク

SSDに対してデータの読み書きの速度を計測しました。最新世代のSSDと比べると遅くはなるのですが十分に高速です。とても快適に使える速度です。

グラフィックスのベンチマーク

グラフィックスの性能を計測しました。ゲームなどの高いグラフィックス性能を必要とする作業には向いていませんが、一般的な用途にしっかり使える性能です。

外観の確認

それでは外観の確認をしてみましょう。今回はカームブラックのカラーモデルをご紹介します。

まず、天板です。中央にLAVIEのロゴが刻印されています。三角形を二つ組み合わせたデザインです。




本体の高さは約17.9mmとなっています。




前から見たところです。












キーボードの右下にあるLAVIEのロゴはホログラムのようになっていて、角度を変えてみると色合いが変化します。












底面です。




ACアダプターです。スッキリ使えるサイズ感と軽さです。






本体右側面です。




左側面です。




手前側です。




背面側です。

まとめ

最後にNEC LAVIE Direct N15 Slimについてまとめたいと思います。

良いところ

・最安6万円台からとなっていて価格が安い
・抑えめの性能からスタンダードな性能までラインナップ
・15.6インチのノートPCとしては軽い
・よく使われるポート類をしっかり搭載

注意するところ

・ディスプレイの映り方が角度によって変わる



NEC LAVIE Direct N15 Slimは価格が6万円台からとなっていて、購入しやすいノートパソコンです。最近は物価が高くなってきてパソコンも値上がり気味なので、出費を抑えられて財布に優しいかなと思いました。

ディスプレイの見やすさが気になる部分ではありますが、この面がクリアできれば目的にあった性能のモデルを選ぶことができますし、日本メーカーの製品という点でサポート面でも安心できるのではないかと思います。

価格の安い日本製のノートパソコンを持っておきたいというような場合には検討してみてください。



詳細はこちら 　→　LAVIE Direct N15 Slim (直販サイト)

同じNECからコンパクトな13.3インチの大きさで1kgを切るノートPCであるLavie N13が販売されています。コンパクトさと性能のバランスがとれたノートPCを探している方は検討してみてください。 レビュー　→ Lavie N13

NEC製のLavie Direct N15(R)は15.6インチのサイズで光学ドライブを搭載し、非常に高性能なノートパソコンです。広い画面でしっかり使いたいという方はご覧になってみてください。 レビュー　→ Lavie Direct N15(R)

この記事を書いた人

石川

ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格：応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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